お祓い1 車内
お祓いへ行こう!
遺さんの御葬式の翌日、いつものように克慈の車で職場に向かう。
私は智沙のメールを何気無しに開けた。
書かれていた内容は━━“会いたい”だった。
それ以外は何も書かれていなくて、私は『素っ気ないメール』と思った。
それは仕方無いのかも知れない。
別に友達と言える程の中でもないし。
智沙に返信メールを送ると、意外にも直ぐに返信が返って来た。
内容は、やはり素っ気ない短文だ。
惠美
「克ちゃん、土曜日なんだけど時間ある?」
克慈
「土曜? 何で?」
惠美
「智沙が会いたいんだって。━━あっ、違うよ! 克ちゃんにって意味じゃなくて、皆とらしいの」
克慈
「皆で? 用件は?」
惠美
「……ほら、椅子取りゲームしてから四人も亡くなってるじゃない? ……アナちゃんは意識が戻らないまま入院中だし……。智沙がね、気味悪いから、皆で“お祓いしてもらおう”って……」
克慈
「ふぅん、お祓いねぇ。お祓いすれば解決すると思うの?」
惠美
「……さぁ、良く分からないけど……。何かしないと落ち着かないんじゃないかな?」
克慈
「気休め程度に考えてるなら一人でして貰えば? お祓いもタダじゃないよ。惠美、払えるの?」
惠美
「えっ? 自己負担?!」
克慈
「惠美、智沙ちゃんが人数分の代金を負担してくれるとか本気で思ってるの?」
惠美
「……だって、違うの? 『お祓いしよう』って言い出したのは智沙だし。智沙が人数分の代金を支払うのが当然じゃないの? したくもないお祓いに態々時間を作って付き合うんだよ? 自己負担とか、嫌なんですけど……」
克慈
「断れば? 『お祓いしたい人だけで行けばいい』って言えばいいよ」
惠美
「克ちゃんは行かないの?」
克慈
「行かない。無駄な出費はしたくないからね」
惠美
「無駄って……。無駄かどうかは結果が出てから判断した方がいいんじゃないの」
克慈
「一時凌ぎだよ。するのは勝手だけど、依存しないように気を付けなよ」
惠美
「依存って……」
一時凌ぎ……、そうなのかなぁ?
……一九年 生きてるけど、お祓いしてもらった事なんて無いから分からないよ。
智沙の提案を蓉子,善朋にメールをした。
返信の内容を読むと二人共、克慈と同様でお祓いに対して興味が無いみたいだった。
お祓い云々は置いといて、皆で会って話をする事になった。
智沙,蓉子,善朋,克慈,私の五人と━━、D男さん,U子さんの二人を合わせた七人かな。
D男さんとU子さんに関しては智沙が連絡したみたい。




