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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
第四週【 異変 】
55/156

異変3 雛菊

 

「薗野さん、此方だよ」


 

 片手を上げて、私を迎えてくれるのは雛菊上司。

 

 あっ、今日は上司じゃないんだから“遺さん”って呼ばなきゃだよね?


 

惠美

「遺さ〜ん! お待たせしてごめんなさい」

 

「そんな事ないよ。約束の時間より一五分も早いからさ」

 

惠美

「そんな事ないです。遺さんを待っていようって思っていたのに、私ったら……」

 

「僕の事は気にしなくていいよ。薗野さん、行こうか。乗って」

 

惠美

「は、はい!」


 

 私は雛菊上司……ううん、遺さんの車に乗った。

 

 遺さんの助手席とか緊張しちゃうよ〜!

 

 克慈や善朋の助手席に座っても起きなかったドキドキ感!!

 

 遺さん、新鮮過ぎますっ!!


 

「じゃあ、行くよ」

 

惠美

「は、はい! 宜しくお願いしますっ!!」

 

「ははっ、薗野さん、緊張し過ぎだよ。肩の力を抜いて」

 

惠美

「はっはい!」

 

「……クス、瀬戸瀬君の車じゃないからかな?」

 

惠美

「えっ、そんなこと無いです! そのっ、何だか変で……」

 

「変? ……窓、開けた方がいい?」

 

惠美

「いえ、そうじゃなくて……! その、……ドキドキしちゃって……、私……何かおかしくて……(////)」


 

 うはっ、なに言っちゃってるんだよ、私はっ!

 

 恥ずかし〜〜いっ!!!!


 

「ドキドキ? そっか。それは嬉しいな」

 

惠美

「え、嬉しいって?」

 

「うん。だってさ、少しでも僕の事を意識してくれてるって事だよね。嬉しいよ」

 

惠美

「意識??」

 

「そう、異性としてって事。もしかして違った?」

 

惠美

「あのっ(////)」


 

 今は自分でも耳まで真っ赤になってるって分かる。

 

 うりゅ〜、恥ずかしくて顔を上げれないよ〜。


 

「ハハハ。薗野さんって、嘘付けないんじゃないかな? 顔に出易いんだね」

 

惠美

「そっそんな事は……。顔に出てますか?」

 

「うん。顔には書かれてないけど、見たら直ぐ分かるよね」

 

惠美

「そうですか? ……あっそう言えば、前に友達から『惠美ちゃんって騙され易そう』とか『ダシと具が入った鍋を背負って歩いてる鴨だね』って言われた事あります」

 

「へぇ、面白い事を言う友達だね」

 

惠美

「面白いんですか?」

 

「うん、今の話で和んだよ。あ〜ほら、そんなに意識しないでくれるかな?  運転に集中が出来なくなるよ」

 

惠美

「えっ、あの……ごめんなさい……(////)」


 

 遺さんの横顔、素敵だよう♪

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