異変3 雛菊
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「薗野さん、此方だよ」
片手を上げて、私を迎えてくれるのは雛菊上司。
あっ、今日は上司じゃないんだから“遺さん”って呼ばなきゃだよね?
惠美
「遺さ〜ん! お待たせしてごめんなさい」
遺
「そんな事ないよ。約束の時間より一五分も早いからさ」
惠美
「そんな事ないです。遺さんを待っていようって思っていたのに、私ったら……」
遺
「僕の事は気にしなくていいよ。薗野さん、行こうか。乗って」
惠美
「は、はい!」
私は雛菊上司……ううん、遺さんの車に乗った。
遺さんの助手席とか緊張しちゃうよ〜!
克慈や善朋の助手席に座っても起きなかったドキドキ感!!
遺さん、新鮮過ぎますっ!!
遺
「じゃあ、行くよ」
惠美
「は、はい! 宜しくお願いしますっ!!」
遺
「ははっ、薗野さん、緊張し過ぎだよ。肩の力を抜いて」
惠美
「はっはい!」
遺
「……クス、瀬戸瀬君の車じゃないからかな?」
惠美
「えっ、そんなこと無いです! そのっ、何だか変で……」
遺
「変? ……窓、開けた方がいい?」
惠美
「いえ、そうじゃなくて……! その、……ドキドキしちゃって……、私……何かおかしくて……(////)」
うはっ、なに言っちゃってるんだよ、私はっ!
恥ずかし〜〜いっ!!!!
遺
「ドキドキ? そっか。それは嬉しいな」
惠美
「え、嬉しいって?」
遺
「うん。だってさ、少しでも僕の事を意識してくれてるって事だよね。嬉しいよ」
惠美
「意識??」
遺
「そう、異性としてって事。もしかして違った?」
惠美
「あのっ(////)」
今は自分でも耳まで真っ赤になってるって分かる。
うりゅ〜、恥ずかしくて顔を上げれないよ〜。
遺
「ハハハ。薗野さんって、嘘付けないんじゃないかな? 顔に出易いんだね」
惠美
「そっそんな事は……。顔に出てますか?」
遺
「うん。顔には書かれてないけど、見たら直ぐ分かるよね」
惠美
「そうですか? ……あっそう言えば、前に友達から『惠美ちゃんって騙され易そう』とか『ダシと具が入った鍋を背負って歩いてる鴨だね』って言われた事あります」
遺
「へぇ、面白い事を言う友達だね」
惠美
「面白いんですか?」
遺
「うん、今の話で和んだよ。あ〜ほら、そんなに意識しないでくれるかな? 運転に集中が出来なくなるよ」
惠美
「えっ、あの……ごめんなさい……(////)」
遺さんの横顔、素敵だよう♪




