異変2 喫茶店
◯メダの店内で、蓉子と私は意外な人物と出会った。
惠美
「━━O子さん!?」
O子
「あら、貴女達は!」
智沙の友達の一人、O子さん。
D男さんから塩を受け取り、窓際や前後の戸の前に塩を撒いていたO子さんだ。
惠美&蓉子
「「お久し振りです」」
O子
「本当にね。二週間しか経って無いのに、何ヵ月振りに感じるわ」
蓉子
「此処で働いているんですか?」
O子
「今週だけね。明日には別の店の応援に行くのよ」
惠美
「応援ですか?」
O子
「ええ、私ねフリーなの。あちこちの◯メダ店に応援に行くのが私の仕事なのよ」
惠美
「そうなんですか」
O子
「お客様、ご注文はお決まりですか?」
惠美
「あ、そっか━━」
テーブルの横に立て掛けてあるメニューを手に取り、何を頼もうか考える。
沢山あり過ぎて迷っちゃうな〜(////)
何れも美味しそうだもんな〜〜〜♪♪♪
惠美
「蓉子は何にするぅ?」
蓉子
「ねぇ、惠美。折角だし、O子さんに智沙の連絡先を聞いてみない?」
惠美
「あっ、そうだよね! 明日には違う店に行っちゃうみたいだし。聞いてみよっか」
私は駄目元でO子さんに智沙の連絡先を聞いてみた。
O子
「それなら私から智沙に連絡してあげるわ。そうだわ! 折角だから私の連絡先も教えとくわね。いいかしら?」
私達はO子さんと連絡先を交換する事が出来た。
惠美
「O子さん、教えてくれて有難う御座います♪」
O子
「いいのよー。智沙には知らせたから直ぐに来てくれるわよ。ゆっくり寛いでいてね」
惠美
「はい! 有難う御座います」
蓉子
「あの、O子さん……。私……、気になってる事があるんです!」
O子
「気になってる事? どんな事なの?」
惠美
「蓉子?」
蓉子
「一週間前に起きた飛行機事故です! 搭乗者リストの中に……、T男さんの名前を見付けたんです!」
O子
「……っ」
惠美
「蓉子、ずっと気にしてたの?」
蓉子
「……うん。だって、例え一日でも……、知り合った人でしょう」
O子
「……、蓉子ちゃんの言う通り、確かにT男の名前は載っていたわね。それがどうしたの?」
蓉子
「━━!? それがどうって?! T男さんとは友達なんですよね? そんな言い方って……」
た、確かに……。
友達って言うくらいだから、仲が良いと思うんだけど違うの??
惠美
「あの~、O子さん達と智沙って何の友達なんですか? ……趣味友ですか?」
O子
「趣味友じゃないわね。まあ、同志って言った方がいいのかしら?」
惠美
「同志……ですか? それは何の同志なん━━」
智沙
「お待たせ」
O子さんに何の同志か聞き終わらない内に運悪く(?)智沙が来た。
何だか機嫌が悪そう。
でも、そんな事を気にしていられない。
智沙に杏菜の事を聞かないと……。
智沙なら杏菜と連絡を取ってるかも知れないもんね。
智沙
「……杏菜と連絡が着かないの……」
ソファーに座った智沙の第一声だった。
智沙は私なら杏菜と連絡を取っているかも知れないと、思ったみたい。
私達の連絡先を知らない智沙は、二週間もの間どうしたらいいのか悩んでいたらしい。
智沙の話では二週間前━━そう、椅子取りゲームをした日。
案の定、智沙は杏菜と帰らず、一緒に廃校舎に残ったらしい。
そう言えば、季喜とどうだったのか蓉子に未だ聞いて無かったな。
後で聞いてみよう。
杏菜に最寄り駅まで送って貰った智沙は、家に着いてから杏菜に電話をして話したらしい。
杏菜と昨夜の話で盛上り、二時間近くも話し込んだとの事だ。
起床した智沙は、杏菜に電話をしたのだが繋がらず、メールをしても返信が来なかったらしい。
それが一週間も続いたもんだから、智沙は杏菜が心配になり家へ向かったそうだ。
杏菜の家に着いた智沙は、杏菜の御両親から信じられない言葉を聞いたらしい。
智沙と二時間ほど話した後、杏菜は━━。
智沙
「{━━自殺未遂したって……。意識不明で、今は病院に入院してるって……。何でそんな事したのよ、杏菜は━━っ!!}」
智沙は両手で顔を覆い、泣き出してしまった。
惠美
「……っ、智沙……」
蓉子
「{杏ちゃんが……自殺未遂……。どうして……}」
智沙
「{分かんない、そんなのっ! 私だって理由、知りたいっ!!}」
惠美
「{智沙、アナちゃんが入院してる病院、知ってるの?}」
智沙
「……知ってるけど?」
惠美
「今から行けないかな?」
智沙
「{……意識不明なんだよ! 面会謝絶だよ! 行ったって会えないんだよっ!}」
惠美
「{そんなの分かってるけど! でも、それでも……行きたいんだもん! 会いたいんだよ!! 兎に角、ダメ元でも行きたいよ}」
智沙
「……いいよ。蓉子ちゃんも一緒に行くの?」
蓉子
「うん、行く。杏ちゃんに会いたいから……」
私達は◯メダを出ると、智沙の案内で杏菜が入院している病院へ向かった。




