✒ 異変 2 / ファミレス
映画を観終わった善朋と私は、克慈を入れた3人で、お手頃な値段で食事を楽しめるイタリアンカフェのサ◯ゼ◯アで昼食をしていた。
話題は勿論、映画の話だ。
話に盛り上っていた最中に、私の携帯の着信音が鳴った。
惠美
「 誰だろ?
出てもいい? 」
善朋
「 いいよ、誰から? 」
惠美
「 ちょっと待ってね。
えーと……、蓉子からだ 」
善朋
「 蓉子ちゃんから?
なんて? 」
惠美
「 んーーーとね、飛行機事故があったみたいだよ 」
善朋
「 飛行機事故?
日本で? 」
惠美
「 ううん、海の上でみたい 」
私は蓉子から受信したメールの内容を2人に見せた。
克慈,善朋はスマートフォンを取り出すと、今日起きた飛行機事故を調べ始めた。
克慈
「 惠美、見てみ 」
克慈が私に画面を見せてくれた。
惠美
「 本当だ。
でも、何で蓉子は私にメールして来たんだろう? 」
克慈
「 聞いてみればいいよ 」
惠美
「 そう、だよね 」
私は克慈に言われて、蓉子にメールを送信した。
暫くすると蓉子からのメールを受信した。
その内容に私は暫し言葉を失う事になった。
惠美
「 ……ねぇねぇ、搭乗者リストに載ってるこの名前って…… 」
克慈
「 何れ?
──ああ、同性同名かも知れないだろ。
智沙ちゃんの知り合いなら、惠美を通じて連絡が来るよ 」
克慈は興味無さ気に雑誌に目を向ける。
気にならんのかいな!
善朋は余程気になるのか、私の携帯を使って蓉子とメールを始めていた。
私も気になるから善朋が読んでくれるメール文を懸命に聞く。
そんな善朋と私を一切無視して、克慈は雑誌を読み耽っている。
本当は智沙に連絡をして確認したかったけど、生憎な事に善朋も私も智沙の連絡先を知らない。
私は杏菜に連絡を取る事にして、善朋に携帯を返して貰った。
杏菜の連絡先を知っているのは、智沙と私だけだ。
杏菜が居なければ智沙と連絡のしようも無い。
一週間前の集まりも、言い出したのは多分、智沙だろうけど、智沙は私の連絡先を知らない。
私は杏菜に『智沙には絶対に教えないで!』と念押ししていたからだ。
私は杏菜から『集まろ〜』と、お誘いの連絡が来たから、蓉子,善朋を誘っただけ。
克慈は集合場所まで私を乗せてくれただけ。
克慈は帰っても良かったのに、何故だか帰らずにそのまま参加……。
季喜は善朋の家に泊まりに来ていたらしくて、暇潰しに参加したらしい。
私も蓉子も智沙が来るなんて知らなかった。
なもんだから智沙の姿を見たとたんに気分が沈んだけれど、季喜だけは嬉しかったんじゃないかな?
惠美
「……、アナちゃんに繋がらないよ……。メールしとこ。見てくれたら多分、連絡くれると思うし?」
私は杏菜にメールを送信して携帯を閉じた。
克慈
「もういい? この後、どうしたい?」
読んでいた雑誌を閉じた克慈は私に聞いてくれる。
克慈は何時もそうだね。
何に対しても興味無さ気な克慈だけど、私には気を使ってくれる。
惠美
「朋ちゃんはどうするの? もう帰る?」
善朋
「僕はもう一本観たい映画があるんだ。時間まで適当に時間潰しとくよ」
惠美
「そっか。私は帰ろうかな? あっそうだ! 折角だから〜、克ちゃん途中で古本屋さん寄って欲しいな〜。探したい本があるの。……いいかな?」
克慈
「ゲームの攻略本だろ。まあ、いいよ。じゃあ、出ようか」
惠美
「はーい♪
(やったぁ☆ 久し振りに古本行けるぅ〜♪ 欲しいのあったら買い漁っちゃお〜と♪ ━━ってか、何で分かるの??)
朋ちゃん、今日はありがとね。また、映画観ようね」
善朋
「うん、またね」
善朋が手を振ってくれるから、私も手を振った。
善朋を店内に残し、克慈と私はサイ◯リアを出た。
サイ◯リアを出て、そのままリバモシティの屋上駐車場へ向かい、克慈の車に乗り込む。
克慈は車をブック◯フへ走らせてくれた。




