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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
  【 帰宅 】
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帰宅4 自宅前

 

 私の自宅が目前にも関わらず、克慈は私がちゃんと家の中に入るのを確認する迄、門前で腕組みをしたまま立っている。

 

 克慈には『其処までしなくてもいいよ!』って言うけど、一向に聞いてくれない。

 

 克慈曰く、近頃は色々と物騒らしい。

 

 隣町では、帰宅中の女性が玄関先で滅多刺しにされ死亡する“通り魔事件”が起きているらしい。

 

 被害者は美人な独身女性が多いとか。

 

 ストーカーの仕業だ思うんだけどな。

 

 ━━ってか、襲われるのが美人なら私は大丈夫じゃんか。


 

惠美

「克ちゃん、ありがとね」

 

克慈

「家に入ったら戸締り、忘れないように」

 

惠美

「分かってますよ〜。お父さん,お母さんが居るんだから戸締りくらいしてるよ?」

 

克慈

「門と玄関の鍵を言ってるの」

 

惠美

「ちゃんと閉めるよ!」

 

克慈

「ならいいけど。ちゃんと見とくから」

 

惠美

「……もう、心配性なんだから。おやすみなさい、克ちゃん」

 

克慈

「おやすみ、惠美」


 

 門を開けて入り、門を閉める。

 

 克慈に言われた通り、門に鍵を掛ける。

 

 克慈に手を振ると、克慈も私に片手で小さく手を振ってくれる。

 

 私はそれがちょっと嬉しくて、緩んだ表情で玄関の引戸を開けた。

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