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帰宅4 自宅前
私の自宅が目前にも関わらず、克慈は私がちゃんと家の中に入るのを確認する迄、門前で腕組みをしたまま立っている。
克慈には『其処までしなくてもいいよ!』って言うけど、一向に聞いてくれない。
克慈曰く、近頃は色々と物騒らしい。
隣町では、帰宅中の女性が玄関先で滅多刺しにされ死亡する“通り魔事件”が起きているらしい。
被害者は美人な独身女性が多いとか。
ストーカーの仕業だ思うんだけどな。
━━ってか、襲われるのが美人なら私は大丈夫じゃんか。
惠美
「克ちゃん、ありがとね」
克慈
「家に入ったら戸締り、忘れないように」
惠美
「分かってますよ〜。お父さん,お母さんが居るんだから戸締りくらいしてるよ?」
克慈
「門と玄関の鍵を言ってるの」
惠美
「ちゃんと閉めるよ!」
克慈
「ならいいけど。ちゃんと見とくから」
惠美
「……もう、心配性なんだから。おやすみなさい、克ちゃん」
克慈
「おやすみ、惠美」
門を開けて入り、門を閉める。
克慈に言われた通り、門に鍵を掛ける。
克慈に手を振ると、克慈も私に片手で小さく手を振ってくれる。
私はそれがちょっと嬉しくて、緩んだ表情で玄関の引戸を開けた。




