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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
  【 廃校舎 】
13/156

廃校舎6 準備

 

 体格のいい男性はD男さん。

 

 D男さんは背負っていたリュックサックを椅子の上に置くと、中から蝋燭,ライター,塩,赤マジック等々の道具を出し始めた。

 

 あんなに出して何に使うんだろう?

 

 因みにの魔法陣は赤ペンキで描かれている。

 

 廃校舎だからって、無断で床に落書きしちゃっていいんですかね?

 

 『魔法陣、描こうよ』って言ったの誰だよ?

 

 D男さんがO子さんに塩を手渡すと、O子さんは教室の窓側と前後の戸の前に塩を撒き始めた。

 

 何でそんな事をするんだろう?

 

 更にD男さんはT男さんに蝋燭が入った箱と赤マジックを手渡した。

 

 今度は何をするのか見ていたら、T男さんは箱から蝋燭を一本取り出し、赤マジックで蝋燭に自分の名前を書き始めた。

 

 T男さんは蝋燭に名前を書き終えると、その蝋燭を手元に置いたまま、箱と赤マジックをU子さんに手渡した。

 

 受け取ったU子さん,舜也さんもT男さんと同じ事をする。

 

 智沙から私達にも同じ事をするように言われた。

 

 ……、蝋燭に名前を書いてどうするんだろうか?

 

 箱から蝋燭が無くなると、D男さんが魔法陣の真ん中に人数分の蝋燭立てを一列に置いた。

 

 未だリュックサックの中に入っていたみたいだ。

 

 皆、立ち上がると蝋燭立てに自分の名前を書いた蝋燭を立て始め、立て終えると椅子に戻る。

 

 こんな時でも智沙は克慈の腕に自分の腕を絡めている。

 

 そんな克慈を羨ましそうに血走った目でガン見する季喜……。

 

 そんな季喜を恋する乙女の眼差しでチラ見しながら、彼女であろうU子さんと楽しそうに話している舜也さんを睨む蓉子……。

 

 なんて居心地が悪いんだろう。

 

 二人に挟まれている善朋と私は苦笑いするしかない……。

 

 全員が椅子に座ったのを確認したU子さんが立ち上がる。

 

 U子さんは全員の顔を一通り見てから、椅子取りゲームの説明を始めた。

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