冒険者
朝になり、
薬屋のミラ、音楽家のヨキ、
羊飼いのコスケ、宿屋のワト、
4人のメンバーが集結した。
出発前に朝ご飯を食べながら
各々が仕入れた情報を交換する。
ミラさんとヨキの話を聞いて
分かったことがある。
それは俺たちがロトの町へ行くことは
あまりよく思われていないらしい
ということだ。
この町の人の話では、
素人冒険者がロトの町へ行っても
助けにならないどころか
むしろ邪魔になる。
また、道の被害がとにかく酷く、
おそらく辿りつけないだろう。
だから、
やめておけ。
ということだ。
「あなたたち、どうする?
引き返すなら
もうこのタイミングしかないと思う」
ミラさんはみんなに意見を求める。
「行きたいな」
「ですね。
僕も馬車を借りてまで
ここまで来たんです!
行きたいです!」
「俺も行きたい!」
「そうね、
行きましょう」
みんな
引き返す気はないようだ。
不安がないといえば
嘘になる。
俺も一人だったら
引き返す決断をしただろう。
でもパーティーを組んでいるから
だろうか。
仲間がいると
勇気が湧いてくる。
「ここから先、
わたしたちは冒険者として見られる。
冒険者の仕事は
自分でつくること。
そして
自分の命だけは
絶対に自分で守ること。
それを忘れないで」
「 「 「はい!!!」 」 」
パーティーって偉大だ。
目的地のロトの町は
目の鼻の先。
順調にいけば
今日のお昼には着くだろう。
俺たちは水の入った樽を大量に買い、
場車の荷台に積み込み、
ゴールドシャワーの町を後にした。




