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23.決着と代償

 今回、暴力的表現が含まれておりますので苦手な方は戻るボタンを推奨します。

 そして遅くなってしまい申し訳ありません。


 ガッ! ズゥゥゥゥーン!!


「ん?」


 マリーは愛用のハンマーを使い、聖女を誘導していたバイセ以外の面子とで中々減る様子の無い魔獣共を屠っていたのだが・・・


『ぅうおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!』


「行くぞ野郎共ぉ!」


「やってやろぅじゃねぇか!」


 っと後方にある門の方からそんな掛け声と共に領兵達が雪崩の様な勢いで出てきたのだ。


「おぉ?ねぇ、領兵の人達出て来ちゃったけど良いの?」


 マリーは偶々近くにいたヴァリロッサに尋ねてみた。


「あらぁ、どうやらぁ、ちょっと暴れすぎたぁ、みたいねぇ」


 マリーからの問に、ヴァリロッサがそう答えた。

 それに対してドリーが付け加える。


「そうね、当初の予定では要塞を利用して一個師団(ほんめい)が来る時間稼ぎをする予定なのよね」


「うぇ!?それって今の状況ってマズいんじゃ・・・」


 マリーが現状を認識しショックを受けていた時、まだ距離のある領兵達の方から不意に。


「あんたらっ!うしろっ!」


 もはや戦場とも言える中、雑談をしていた三人の後方からは各々の首筋に狼型魔獣の牙が迫る・・・が。


 ヴァリロッサは自分の右首筋に食らいつこうとしていた魔獣の頭を振り向くこと無く左手で鷲掴みにし、自身の前方真下に振りぬく要領で魔獣の顔面を大地に叩きつけた。

 魔獣の頭部は(ひしゃ)げ、どす黒くなった血液と灰色に濁った脳漿と黒ずんだ脳髄がまるでヘドロの様な光沢感のあるコントラストで大地にぶち撒けられていた。


 ドリーは首への奇襲に対して半身になって回避、と同時に自身の前方にあったバスターソードを半身になる流れに連動する形で振りぬき、魔獣の開口部から肛門に向けて一直線の線を引くようにその刀身は前進し、魔獣の身体は上下に裂けて内容物はその身に受けた運動エネルギーをそのままに、まるで花が咲く様を横から見たように扇方がたに飛び散った。


 マリーに関しては右手で愛用のハンマーぶら下げる様に持ち、左手を大きく上げ「お~い、おっちゃんら無理すんなよ~」と言いながらブンブン振っていた。

 その様は領兵からは彼女だけは後ろから来ている魔獣に気付いてない様にしか見えない。

 しかしマリーはぶら下げて持っているハンマーの頭部を下げたのだ。

 持っている場所を支店(・・)とするように頭部は下げられ結果、持ち手より下の先端部は魔獣の顎を捉えたのであった。

 尤もその程度の勢いならせいぜい魔獣が噛み付こうとする勢いを殺す程度のものでしかないだろう。

 しかし、その様を見ていた領兵は偶々持ち手の先が魔獣に接触したのではなく、魔獣の動きを認識した上で叩き上げたのだと確信できた。


 何故なら、顎を一撃食らった魔獣はその真上へ要塞の全高(約30m)と同じ程度の高さに打ち上げられたからである。

 打ち上げられた魔獣はその速度から予想するに顎に強打した瞬間にはその凄まじい衝撃は脳に達し、絶命していると考えられる。

 もし生きていたとしても、だらんとしたまるで現状に抵抗する事が出来ない四肢はそれに意識はないと断言できるだろう。

 そしてそんな状態で打ち上げられた位置から安全に着地できるかと言うと・・・


 グシャっ!!


 言うに及ばすである。


 その光景に呆けていた領兵一同であるが。


「何を何時までも呆けているっ!」


「っ!!」


 後方にいた領主の声が一括し何とか領兵達は我を取り戻した。

 そこへ。


「遅ればせながら、我々騎士団も援護しますぞ」


 飄々とした声で連隊長の一人が領兵達とマリー達に話しかけてきた。


「まずは、あちらをご覧下され」


 彼は女官達が戦っていた場所よりも向こう側、続々と森から現れてくる魔獣共の方を示した。

 すると魔獣共の横合いから殴りつける様に全速力で騎馬隊が突っ込んで行った。

 そうして騎馬隊を指揮する連隊長が


「騎馬隊ぃ!全騎駆け抜けろぉ!!」


 騎馬隊はその指揮の下魔獣共の群れの横っ腹に一撃を御見舞いし、各騎馬は散開。

 魔獣共の中を縦横無尽に駆け回り撹乱(かくらん)する事に成功したのである。


 それを見て領兵が歓声を上げる中、先程マリー達に話し掛けてきた連隊長はその場にいる全員に向かって指示を出し始めた。


「はいはい、皆さん。騎馬隊が撹乱している隙に我々も動きますぞ!角材や石材、それに周囲の建物も利用して簡易馬房柵を設置するのですぞ!現存している馬房柵は移動させ動線を制御して少しでもこちらに有利にするのですぞ!!」


 その指示を聞きその場にいる騎士団と領兵に、エルナとヴァーバラが合流した女官達も加わり、一気に馬房柵の作成を開始した。

 建物は上部を破壊して要塞からの射線を開け、破壊された建物の残骸は馬房柵用の資材として使われた。

 

 そして、急ピッチで行われた作業が何とか形になった頃、騎馬隊が使用していた自身が連れて来ていた軍馬と他の騎士が連れて来ていた軍馬を交代させながら撹乱していたのだが、だんだんと蓄積されていた疲労により、騎馬隊の運用が困難になっていた。


 その事を城壁から確認したベンジェフは領兵や騎士団に作業を終了し迎撃準備に入らせた。

 準備の開始と同時に騎馬隊へ狼煙による帰還の合図を送ったのである。


 そうして騎馬隊は要塞周辺に集結を開始、集結した者から順次に動線に沿う様に移動をしていった。

 動線制限は敵だけでなく味方に効いてしまう、その為複数の騎馬が速度を落としてしまいその一騎に魔獣が飛びついた瞬間。


 ・・・ヒュッ! 

 ドスっ!!


 魔獣に要塞からヴァーバラによって放たれた矢の攻撃が入り無力化、それを皮切りに騎馬隊の後方に向けて矢の雨が降り注ぎ始めた。

 それでもその中を掻い潜り、その入り組んだ先に到達した魔獣共も多くいたしかしその魔獣共はそこで待ち構えていた長槍を装備した領兵と白兵戦闘に特化した騎士達によって次々と屠られていったのだ。


 魔獣は反射による回避等はするものの、集団で連携するような戦いはせずにただ数の暴力によって襲ってくるのである、故に動線が制御されている今の状態に対して、迂回等の行動はせずにただ前に突っ込んでくるだけである。

 それでも正面に馬房柵等の自身を傷付ける鋭利に研がれた存在に対しては正面から飛びつくことはしなかった、その結果動線を制御するこの策は見事に効果を表したのである。


 そんな中、先程まで戦果を挙げていた女官達と狼煙を上げる等の指示を出していたベンジェフと護衛騎士達、そして聖女の計12名が要塞から姿を消していた。


 魔獣共が姿を現した森。

 聖女一行は魔獣共の後続が切れたタイミングでその中に入っていった。

 一行は布や兜により頭部を隠し、四肢の方も表皮が剥き出しにならない様な装備で瘴気が停滞している森を移動していた。

 

 何故この森に一行が侵入しているのか、それは聖女が伝えた意思によるもの。

 『森の奥へ行かなければ』

 と云う意思である。


 その結果、少数で構成されたこの面子で侵入しているのである。


「騎士団長、この奥に開けた空間がありました」


 ベンジェフは先行した4名の騎士の報告を聴いていた。


「その空間ですがまるで景色に折り目があるように周囲がズレて見えました。あれはやはり・・・」


「・・・だろうな、文献の通りならば恐らくは『魔素溜り』そのものの可能性が高い。」


 予想通りの物があるであろう事が報告され、安堵や戦慄、焦り等の複数の感情が入り乱れ複雑な顔でベンジェフは聖女の方を見た。

 彼女はそれに対して・・・コクリ、と頷いたのである。

 これに対しこの場にいた者達は困惑を示した。

 何故なら彼女を含めた聖女達は一様に自分の意思を自分から示した事は無かったのである。

 

 自身の意思を考える事を永遠に失わせてしまう聖女召喚。

 もしかしたら今起きている事はその前提を覆してしまう事なのではと彼等は感じずにはいられなかった。


 馬鹿(マリー)狂人(エルナ)を除いて。 

 

 そんな困惑した空気を保持したまま一行は目的の場所に到達したのである。


「これが『魔力溜り』・・・なのか?」


 ベンジェフが息を漏らしながら呟いた。


「本当に文献通りに景色がズレて歪んだようになっていますのね」


「そしてその周辺から放射状に瘴気が伸びて周囲の木々を伝って周りに広がっているわね」


 バイセとドリーもそんな事を呟いたのだった。


「そっかぁ、これが元凶なのねぇ」


「これが領民に危害を加え・・・、旦那様にまで害をなそうとした」


 ヴァリロッサとヴァーバラはそれに対して敵意を剥き出しにしながら対峙していた。


「えっと・・・大元を見つけたのは良いんですけど、これを如何すれば良いのですか?」


 エルナがそう聖女に問いかけると、聖女は徐にそれに近づき始めた。


「あ、聖女様。まだ何があるか分らないんですから危ないです・・・?!」


 マリーが聖女を止めようと話し掛けた時、聖女の身体の到る所にある継ぎ目(・・・)から光の粒が溢れ出していた。

 ただ王城の私室で発言した時とは違い、光自体がより輝いき更に背部の翅も大きく広げていたいたのである。

 そしてその光は徐々に強くなり、太陽の光すら超えかねない程の光を放っていた。

 その場にいた聖女以外の者はその光に耐えられずに各々目を隠してしまった。

 その間も光は強くなり、やがてその光は周囲へ波紋の様に広がりその波紋が森全体を包み込んだ瞬間。

 光は柱となって天へ昇って行ったのだった。


 光が収まり出して目が開けられるようになり、マリーが。


「ぬぅぅ、目がまだチカチカする~・・・!聖女様は?!」


 その声に全員が反応し先程まで聖女が居た場所を確認すると・・・。


 そこには光が収まって怪我一つ無い聖女が佇んでいた。


 その姿に全員が安堵し、改めて周囲を確認したのだった。

 周囲には何もなかった。

 魔獣も瘴気も、そして森ですらも。

 残されていた文献にも『魔力溜り』の周囲に在ったものは消えたと記述されていたので彼らは特に驚く事無く、逆にこれが『魔力溜り』の無くなった証拠なのでは?

 と静かに興奮している状態であった。

 すると要塞の有る方角から歓声が上がった。

 それは魔獣の脅威が去った何よりの証拠でもあった。

 全員が安堵と喜びに包まれた時



 それは起こった。



 あ・・・あ


 ベンジェフとマリーの耳に声が聴こえた。

 二人は誰か近くにいるのではと周囲を確認した。


 ああ・・・あ


 二人が周囲を確認しだしたのに気付いた他の人間にも徐々に声が聴こえて来た。


 ああ・・・あああ・・・あ


 全員は声の聴こえて来た場所を特定しそこへ視線を向けた。

 そこには聖女が立っており、空を見上げて身体を小刻みに震わせていた。


「聖女さ・・・」

か゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!


 聖女から発せられた突然の大絶叫はマリーの声をかき消し、それどころかその声は大地を揺らすかのように歓声に包まれていた要塞にまで届き、その歓喜の声をもかき消したのだ。

 

 聖女は絶叫しながら震えていた、やがてその身体中の継ぎ目から真っ赤な鮮血を撒き散らし始めた。

 目から溢れた鮮血はまるで涙のごとく零れ落ちていた。

 後頭部から延びる白い髪はその根元から血を吸った様に赤毛へと変貌していった。



 本日も音読ありがとうございました!


 内容に関して迷うところがございまして、時間が掛かってしまいました。

 本当に申し訳ありませんでした。


 今後なのですが、リアルが忙しくなるため更に投稿ペースが落ちる可能性が出て来ました。

 なるべく読んで頂いている皆様にストレスを感じさせない様に早めの投稿を心掛けたいのですが、本当にすみません。


 次回は本編ではなく、『魔素溜り』や『瘴気』、『魔獣』に関しての説明回になりますので。

 よろしくお願いします。では!

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