幼馴染の彼女との、近くて遠い心の距離
幼馴染の雲雀は、色が認識できない。世の中のすべてのものを白か黒かと、その濃淡でしか判断できなくなった彼女は、いつしか心を閉ざしていった。
俺は雲雀が明るく元気だったころから、彼女のことが好きだった。今だって変わらない。
――けれどその思いは、きっと曇ったものになっている。雲雀はそばにいて助けなければいけない存在だと思っていて、俺はそれを『好き』だと、勘違いしているだけなのだ。
俺は雲雀のことを、本当の意味で好きになりたい。そう思いながら、一日一日と時は過ぎてゆく。
これは一番近くて一番遠い、幼馴染たちの物語。
俺は雲雀が明るく元気だったころから、彼女のことが好きだった。今だって変わらない。
――けれどその思いは、きっと曇ったものになっている。雲雀はそばにいて助けなければいけない存在だと思っていて、俺はそれを『好き』だと、勘違いしているだけなのだ。
俺は雲雀のことを、本当の意味で好きになりたい。そう思いながら、一日一日と時は過ぎてゆく。
これは一番近くて一番遠い、幼馴染たちの物語。
1.白黒の世界
2020/02/06 21:23
(改)
2.雲雀の夢
2020/02/10 09:04
3.鋭い親友
2020/02/13 23:06
4.本当のことを言い合えるように
2020/02/16 20:25
5.依存し合う距離感
2020/02/18 18:19
6.一人でできること、できないこと
2020/02/22 15:20
7.温かいその手を、握り続ける
2020/02/29 21:22
8.急に近づく、二人の距離
2020/04/04 18:16
9.それぞれの出番、それぞれの変化
2020/04/15 22:11
10.人を好きになること
2020/04/17 21:14
11.三年ぶりの花火大会へ
2020/04/20 11:18
12.雲雀の勇気、俺の勇気
2020/04/20 12:18
13.本当の気持ちに気づくまでに
2020/04/21 02:00