フィーネへの質問
「俺が転生者だって?しかも5000年前からの⁈」
「そうです。昨日も言いましたが、貴方は世界の防衛システムなのです。そしてそれは最近できたものではありません。ずっと、遥か以前から存在するものなのです。」
言いたい事はわかるが、さすがに無理があるだろう。
「防衛システムというが、聞きたい事がいくつかある。」
「なんでしょう?」
「まず、防衛システムと言うが、何から守るんだ?あのホワイトを敵のスパイと言っていたが、敵とは一体何なんだ?宇宙人の事なのか?」
そう、俺はまだ敵が何でどういう物なのかさえ知らない。
「敵とは、私達がいる宇宙とは異なる宇宙から侵略して来る物を指します。それは1種類ではなく、また敵の種類もその時にならないとわかりません。」
「ホワイトは敵のスパイと言ってなかったか?」
「スパイ〔のようなもの〕と言いました。
恐らくあれはスパイだろうと。5000年前にも似たようなものがいましたから。」
「5000年前にも侵略されかけたって事か?」
「いえ、5000年前は侵略されました。言葉のままです。その時、私達は完全に敗北しているんですよ。」
「侵略された⁉︎でも世界は存続しているじゃないか!」
「それは、神様が最終手段を取られたからです。苦渋の選択だったと思います。その説明は後からします。」
神様なら、侵略された後からでも何とかできるという事か?後でそこもしっかり聞いておかないといけないな。
「...わかった。次に、なぜ俺に記憶が無いんだ?防衛システムというからには、記憶を保持していた方がなにかと都合が良いだろう?そもそもシステムというなら、転生する意味がわからない。ずっと生きていた方が良いだろう。」
「それは、ルシファー様が関係しています
。侵略された後で、貴方は誕生しました。そして、長時間生きるという事は相当な負担がかかり、それは自我すら無くしてしまう恐れがあったのです。」
「それはルシファーが神に叛逆したことに何か関係しているのか?」
「ルシファー様の事を悪く言うのはやめてください!あの方はそんな人ではありません。」
フィーネはルシファーの事になると急に感情的になる。
「悪かった。でもじゃあ何故ルシファーが関係しているんだ?」
意味がわからなかった。
俺の知っているルシファーは堕天使であり、
サタンと同一視されている、そんな存在だ。
しかしフィーネは尊敬しているし、恨んでいるというわけでもなさそうだ。
そんな疑問を感じていると
「今までの質問に答えるには、ルシファー様と天界大戦の事を説明するのが良さそうですね。」
フィーネがそう答えてきた。
聖書にも載っている、有名な話を実際に知っている人(天使ではあるが)から聞けるかもしれないと、俺は興奮した。
するとカラカラッと音を立てて、ドアが開き
「後藤さん、退院の準備はできましたかー?」
っと看護師のおばちゃんが入ってきた。
そっか何故か退院する事になっていたんだっけ。間が悪いなぁと思っていると、
「じゃ早く着替えて、帰ろっかお兄ちゃん!」
フィーネが急に幼い表情と声で言ってきた。
どうやったのかはわからないが、いつの間にか荷物もまとめてある。
「話の続きは家に帰ってからゆっくり話そう!」
フィーネの言葉から、ルシファーの説明は長くなる事を覚悟した。
話が短くてすみません。
次の話はルシファーの事を中心に書きたかったので、いつも以上に短文になってしまいました。
次回はルシファーと天界大戦の話が中心になります。




