夢
夢とは幻であり、見ているときはそれが夢とは気づかない。
「なんだったんだろ今の」
僕は部屋に戻りながら考える。「死」か...いきなりそんなことを言われるとは思っていなかった。普段の僕なら「いきなり何なんですか」と聞き返しているところだ。だが僕は聞き返さなかった。何か引っかかったからだ、何か忘れてはならないものが。頭がこんがらがる。そんなことを考えているうちに部屋に着いた。ドアを開ける、新田が居た。
「おう、口説いたか?」
新田は相変わらずニヤニヤしながら言った。片手で携帯をいじっていた、ゲームか何かしているのだろうか。まさかあの訳の分からない会話を聞いていたのか?僕はその疑問を新田にぶつけた。問いをぶつけて新田が硬直した。知ってるのか、
「はい?」
あ、こいつ聞いてないな。
「お前それ...中二病とかか?そんな訳分からんもの患ってんならあのとき言えばよかったのに」
言われて一つのことに気付いた。
「あれ?咲達は?」
「お前の嫁は清と秋の買い物の付き添い、あと何か探検するんだと」
探検...
「大丈夫だって...」
映像がフラッシュバックした。いや、ほとんどが静止画。月、森、木星。視界が飛んでいく、吹き飛ばされたのだろうか。そして暗くなって何も見えなくなる。
「おい、大丈夫か?昼寝でもするか?」
新田に言われて我に返った。新は心配そうな顔をしていた。言葉通り少し休むことにした。床に寝そべる。さっき見たのは何だったのだろうか。眠っていないのだから夢を見る訳もないし、かといって走馬燈というものでもないだろう。走馬燈は死ぬ間際に見るものだと聞いている。僕は死にかけていないのでそんなものを見る訳がない。いや、さっきの女性は「死にに来た」とか何とか言ってた。なら走馬燈を見るのは至極当然なのではないだろうか?だめだ、分からん。そして僕は眠った。
「おい、起きろよ」
新田に言われて起きる。もうみんな帰ってきていた。外は暗くなっていた、腹が減った。ああ、だから起こしたのか。ん?咲が居ない。
「咲は?」
「手伝いだと」
そうか、とりあえず晩御飯を食べに向かうことにした。食べる場所は近いらしいので歩いていくことにした。そして目的地に到着した。できることなら「死にに来た」とかいう訳の分からない言葉をおいしい料理で忘れてしまいたい。そう思いながら僕は扉を開けた。おいしそうな料理の匂いが鼻に入る。咲はもう座っていた。僕たちは座って食事を食べた。味も量も満足がいくもので思わず「美味しい」と口に出してしまった。他のみんなも表現はそれぞれだが料理に関する称賛の言葉を口にしていた。女将さんも嬉しそうな表情をしていた。あれ、あの掃除をしていた女の人が居ない、この量の料理を女将さん一人で運んだのだろうか。まあ、いいか明日の朝ここを出るつもりだし。あの言葉も年に合わないけど悪いいたずら?ってことにしておこう。
部屋に戻って
「にしてもうまかったな~」
「やっぱプロだな」
「そだね~」
部屋に帰っても料理の話題で持ち切りだった。満足できた、後は...
「ちょっと休んで風呂だな」
僕はどうしようか...
遅くなったしか言ってないので別のこと言います。
唐揚げ食べたい




