第二十一話
ダイナ王国
王城 フォンロック
「日本とな……」
国王はふむと考える。
「そんな国あったかの?」
王の疑問に王城の司書が答える。
「いえ、そのような国の記述はありませんでした。」
「ウ~ム、ならば、新興国か?それとも発見されなかった大陸でも有ったのか?」
王の疑問に答えたのは首席大臣ヤノワールである。
「報告を聞くと我が国よりも技術力は上のようです。そのようなものを新興国が持つとは考えにくいです。かといって、大航海時代に発見されなかったというのも不自然な話です。
敵対国家の工作、もしくは300年ぶりの転移国家、何れかであろうと思います。」
「敵対国家……となるとハセア、バジル、チュナぐらいかの?だが、技術力では我が国に劣っておる。となると……」
「はい、やはり転移国家と思われます。」
「し、しかし、……」
海軍司令部のメルキスはその考えに疑問を持つ。
「300年前の転移国家は技術力のぎの文字も知らない野蛮な族……あのようなものをつくる技術力を転移国家が持つとは私はあまり思えない。」
「しかし、他に可能性はあるまい。」
ヤノワールの声が響く。
室内は静寂に包まれた。
この世界の先進国の技術力を凌駕するものを持った国、それは最早脅威以外の何者でもない。
「まずは、使節団を迎え入れる準備をする。サンラル財務大臣、ハック外務大臣、用意してくれ。」
大臣が出ていった後王は周りに誰もいないのを確認すると独り言を言う。
「ふふ、転移国家など我が闇の魔力の糧にしてくれる。ハッハッハッハハハハ………………。」
しかし、それは二人に聞かれてしまっていた。
一人はメイドのリア、王がいつもの14歳病を起こしていると気にも止めなかった。
が、もう一人は違った。
その人は城から20kmの海中にいた。
伊901
伊900型は伊800型の後継艦である。
伊800と大きく違うひとつとしてドローンを発着することができることがある。
「艦長、これを聞いてください。」
ドローン操作担当の斉藤は艦長に先程撮ったものを見せる。
『ふふ、転移国家など我が闇の魔力の糧にしてくれる。ハッハッハッハハハハ……………』
「ペンタゴンに報告だな。」
ペンタゴン
後藤はテープを聞き危機感を覚える。
全世界では魔法というものを想像してきている日本だが、そういう魔法ではない可能性は十分ある。
後藤は伊部に判断を仰ごうと白い館に向かう。
白い館
伊部と閣僚はテープを聞き、危機感をつのらせる。
「もし、魔法が核に匹敵したら……」
「もし、魔法の中で好きな場所に魔法を発生させることが出来れば……」
日本の軍は意味をなさなくなってしまう。
「監視を強化しよう。特殊作戦群を王城に潜入させろ。」
一人の王が言った言葉に意味がないとわかるのはすぐだった。
誤字脱字はすみません。
短くてすみません。
読んでくれた方々に感謝申し上げます。




