もしかしてと勝手に膨らんでいた夢
閲覧ありがとうございます。
噂で知ってしまった。
どうやら俺の隣のデスクの鈴木が宝くじに当選したらしい。
正直に言う。
俺はテンションが上がっていた。
もしかしたら高級料亭の食事を奢ってもらえるかもしれない。
もしかしたら「今までお世話になったから」とか言って100万円もらえるのかもしれない。
そう考えたら俺はテンションが上がってしょうがなかった。
ソワソワ。
ウキウキ。
しながら仕事をしていた。
鈴木がいつ俺にメシ誘うのか、呑みに誘うのか。
それとも、何かくれるのか。
そう思っていた。
けれど、いくら待っても鈴木は俺に話しかけてこなかった。
俺は我慢できなくなって聞いてみた。
「鈴木!宝くじあたったんだって?」
鈴木は俺に話しかけられたのにスッゲー驚いてた。
ちょ、なんでそんなに驚くんだよ。
笑いが出てきそうになったが、そこはがまんがまん。
「うん、よくしってるね。」
「まあな。」
あったりまえだ。
俺の情報網を甘くみるなよ。
「なあ、なにに使うんだ?」
「え?もうつかちゃったよ。
一万円だったから。」
え?
一万円?
宝クジってそれだけ?
みんなあんなにいっていたのにたったの一万?
正直、一千万とかそういう大金だと思っていた俺はその鈴木の発言を聞いてかなりショックを受けた。
え、じゃあ高級料亭で奢ってもらうこともできないし、日頃のお礼と言ってなんかプレゼントをもらうこともできない。
ああ、期待するんじゃなかった。
俺はそう気落ちした。




