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16:朝ごはん

………◇………



エクスが目を覚めて身体を起こす。

エクスの睡眠中に問題は特に起きなかったようで、ひとまず二日目の朝を迎えることが出来た。

アヤがエクスの起床に気が付いて声をかけてきた。



「おはようございます、エクスさん。よく眠れましたか?」



「おはようアヤ、うん、ひとまず夢を見るぐらいには寝れたよ…俺が寝ている間に異変はあったかい?」



「いえ、特に異変と呼ぶべき事態はありませんでした。朝ごはんは食べておきますか?」



「そうだね…朝ごはんを食べたらこの区画を脱出しようと思うから、今のうちにご飯を食べておこうか」



「分かりました、それでは朝食をおつくりしますね、テーブルの椅子に座っていてください。直ぐに出来ますから」



冷蔵庫から慣れた手つきでアヤは冷凍食品を取り出す。

新鮮な野菜で料理をしたかったそうだが、今のご時世そんな上等なものはないだろう。

アヤは皿に盛りつけて電子レンジで冷凍食品を温める。

温めている間に冷蔵庫からお茶の入った250ミリ缶と箸、レンゲをテーブルに用意する。

焼豚入りチャーハン、ごま塩ドレッシング和えの冷凍野菜、チーズハンバーグが皿の上に綺麗に盛り付けされたのをエクスの前に置いた。



「おお、美味しそうだな。それじゃあ、いただきます」



「どうぞ、ごゆっくりと召し上がってください」



エクスは最初にチャーハンをレンゲで掬って食べ始める。

焼豚の味がしみ込んだチャーハンなだけに、無難な味だ。

だが、缶詰しか食べなかった昨日に比べたら今食べている朝ごはんは、実にご馳走だ。

チャーハンを平らげると、ごま塩ドレッシング和えの野菜を食べる。

ニンジンにピーマン、キャベツをごま塩のドレッシングによって口に運びやすい味付けとなっている。

自然とエクスの持つ箸が進んでいく、ハンバーグを食べ終えるころには、エクスの食欲も満たされていった。



「…ふぅ、美味しかった………さて、少し食休みをしてからこの区画を脱出することにしよう………アヤ、食器は俺が片付けるよ」



「いえ、私がやりますよ」



「いや、用意してもらったのにそれは悪いって………ん?」



エクスが食器を片付けようと立ち上がった瞬間、僅かだが何かの音が聞こえたのだ。

アヤにも聞こえていたようで、アヤのヘッドセットが音を探知する。

そしてアヤが探知した音は銃声であった。

エクスやアヤの持っている自動拳銃やショットガンのような音ではなく、サブマシンガンやアサルトライフルのような1秒間に何発も撃ち込むような音だと気が付いたのだ。



「エクスさん、遠くですが誰かが発砲しているようです。銃が連射している音が聞こえます、少しずつですが近づいてきているようです………救援が来たのでしょうか?」



「いや、A区画の生存者がいた場合に困るのはカワサワだ、もし生存者がいてカワサワの話していたガス漏れが嘘だってバレたら奴はこの保護施設内で生きていけないだろ?だから生存者だろうが感染者だろうが抹殺するために部隊を送り込んできたに違いない………アヤ、今すぐ場所を移動しよう。このままじゃ俺たちも撃ち殺されるかもしれない、準備をすぐにしてくれ」



「分かりました」



エクスはすぐにSSP220を取り出し、部屋を出る準備を整えた。

そしてアヤもRM870を手に取ってこの場所から移動する決断を下したのだ。

この場所で十分な休息が出来たのは良かった。

武器を構えてエクスとアヤは意を決してドアを開けて廊下に出たのであった。

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