久しぶりの再会
鎌ちゃんは道蔵と再会した。
鎌ちゃんと鏡山親方が通された部屋は、離れに建つ茶室だった。
小さな入り口をくぐって中へ入らなければならないのだが、大きい親方は、本当にギリギリで中へと入った。
いや、入り口は狭いが中々良い部屋だな。
お客さんが来ても使ってなかったもので、道蔵の部屋にしたんです。親方、すみません。
いやいや、連絡もよこさずに来たこちらが悪い。
びっくりさせて喜んで欲しかったんだよな。鎌太郎は。
は、はい。と下を向いてバツの悪そうな顔をしている鎌ちゃんに、夕霧は、
本当にびっくりしたし、嬉しかったよ!きっと道蔵はもっと喜ぶよ!もうすぐ料理を運んでくる頃ね。
と言った矢先に道蔵が料理を運んできてくれた。
道蔵は料理を並び終えると、鎌ちゃんに抱きつき、お帰りぃ。あら、少し大きくなったわね。腕も、足も、あらあら、鎌ちゃん立派なものよ。
道蔵わかるの?
分かるわよ!
あ、そうか。よくベタベタ触ってたもんね。あんた。鎌ちゃんのこと、可愛がってたもんね。
なんかその言い方やだ。
事実でしょ?
うん。そうね。事実ね。鎌ちゃん今夜は一緒に寝ようね!
、、、。
鎌ちゃんは何も言えない。久しぶりに会った道蔵はなんだか少し、いや、だいぶん、乙女になったような気がして、肌にゾワゾワと寒気がした。
鏡山親方が、いや、今夜は私も一緒に寝ます。
わー!鏡山親方も?嬉しい。
道蔵の瞳は少女のようにキラキラして鏡山親方を見つめている。
鏡山親方も鎌ちゃん同様、ゾワゾワと寒気がしてぶるっと震えた。
それを見た鎌ちゃんと夕霧は、プッと吹き出して笑った。
道蔵、今日は私もここで寝るわ。
女将も?
だって、話したいことがいっぱいあるもん。
そうね。そうしましょ。
部屋に夕霧も来てくれると聞いた2人はホッとして胸を撫で下ろしたのだった。
夜にはいろんな話を聞く。




