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六話 伊藤ほのかの再戦 勝率0パーセントのリベンジ編 その八
勝負の結果は当然、獅子王先輩の勝ち。でも、先輩は役目を果たしてくれた。
橘先輩の想像以上に獅子王先輩のスタミナを減らすことができたはず。試合に負けて勝負に勝つとはこのことだろう。
「この、バカ! 相手のペースに乗せられてどうする! 後、二人いるんだぞ!」
「やかましい! 俺様は無敵だから問題ねえんだよ!」
「獅子王さん! 体を休めてください!」
試合後、獅子王先輩は顧問にお説教されて、古見君のマッサージをうけていた。
五分後に次の対戦が始まる。
長尾先輩と獅子王先輩が準備をしているなか、私は壁により掛かって座っている先輩に真っ直ぐ近寄った。
もう、躊躇しない。
次は私が戦う番。でも、その前にどうしても確認しておきたいことがある。




