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夢領域-空間支配遊戯

 


 幻想的な夢の中、彼女は学校の廊下にただ不敵に佇んでいた。


 長いふっくらした銀髪、ゴシック調だが地味目にならない煌びやかな色彩の現代風な衣装。

 ちょっと釣り目だが優しさを内包した穏やかな目、あとなんか右肩に担ぐように乗っている水色の円らな瞳の熊のお人形さん。

 一瞬見ただけで何かが奪われかねない、魔性とちょっぴりの狂気を纏う独特のオーラ系少女だ。


「君は、いったい?」


「ふっふ、わたしに勝負を挑むとは、いい度胸ね」


「はぁ? 勝負って?」


「では、脱衣マージャンの開始よぉ」


「はあああぁ!!!」


 率直に言って、俺はマージャンが得意だ。

 だが。


「必殺技! 狂気のテディベアーの礼賛!!」


 高得点が決まる寸前で、彼女がそんな発言を。

 すると、場の状況が一変、彼女の不遜な笑い声と共に俺は敗北した。


「ふ、口ほどにもないの、さあ、貴方、何を脱ぐつもり?」


「くぅうぅ、、」


 俺が硬直していると、、。


「それとも、私に直接、脱がせて欲しい? そういうのも、ありっちゃありだけどぉ?」


「いやいや、分かったよ」


 俺は靴下を脱いだ、彼女は途端メンヘラ目にみたいになった。


「貴方、ふざけてるの?」


「あああ!!分かったよ! これでいいだろ!」


 ジャケットを脱いだ。


「素直でよろしいわ、それでは第二戦目」


 よく考えてみたら、俺に必殺技がなかったな。

 今はパンツ一枚ですよ、はい。


「ふ、これで負けたら、ねえ、貴方の大事なモノを鑑賞できるのね」


「ごめんなさい、もう勘弁してください、ゆるしてぇ」


「ダーメ、勝負の世界はきびしいのですよぉ?」


 残酷にも、俺はマッパにされた、ご褒美だとは思えないね。


「それで、お前は一体何者なんだ?」


「いまさら? それより、なんで服を着ようとしているの?」


 教室内、全裸の俺と少女、俺は気が済んだと思い、服に手を掛けたが怒られる。


「あ、なんというか、もういいだろ?」


「ダメよ、もうそれが、貴方の正装」


「なにも着てないがな」


「そお、変態の衣装」


「意味がわからない」


「話を戻しましょう、私は貴方の頭の中に住ませて貰ってる、、、妖精ってことにしておきましょう」


「しておきましょうってなんやねん!」


「細かい事はいいじゃない、こんな美少女と、毎夜にゃんにゃんできるんだし」


「細かくない! あとにゃんにゃんしてないぃ!」


「あら、したいの?」


 なんだ、この挑発的な視線。

 見た目がスケールの段違いの美女なだけに、妙な迫力が半端ない、有り体に虜にされそうで怖いね。


「ああ、そんな事はどうでもいい」


「残念、どうでもいい事だったの」


「そう、どうでもいいの!」


「ふん、それで、これからどうしましょうか?」


「なんだ、ゲームをしたじゃないか」


「ええ、このゲームによって、貴方は精神の防疫を失った、もう私の支配下に組み込まれたようなものよ」


「ああ! そんなのあるか! あんな理不尽なゲームでかぁ!」


「そうよ」


「君だけ必殺技使ってましたけどぉ!!??」


「あれはあれよ、精神的な力によって、、えと、なんたら、だから実力のうちなの」


「なんだその適当な理由付け! 納得できるかぁ! うがぁああ!!!」


「うぅ、うるさいわね、ビンタするわよ」


「再戦だぁ! そうじゃないと、納得しないぞ!」


「ふんなによ、あの戦いで勝って、この場の支配権を手に入れていれば、意気揚々と私のCG回収していたくせにぃ」


「なんだそれは、よく分からんな、とにかく別のゲームで勝負だぁ!」


「うーん、まあ、いいか、貴方とゲームするの楽しかったし、また勝負してあげる」


「マジでかぁ!!」


「マジよ、わたしは嘘つかないアルヨ」


「途端に嘘っぽくなった!」


「それじゃ、今度の機会に、また別のゲームで戦いましょう」


「今度の機会?」


「うんよ、だってもう貴方、目覚める時間でしょ?」


「ああ? てっ、なんだ、これ、眩暈が」


「それじゃあね、また会えることを、楽しみにしてるわ」


 霞む視界の中で、彼女の微笑みと、何事か囁く声だけが聞こえた。


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