シャル哲学eTc-夜、友達と失敗や成功や勝利や敗北等々について談義し体験を語る
太陽が沈んだ頃に、アディが来た。
「ともだちが家に来たぁ!!」
「シャル、そのテンションは貴方には合わないと思う」
確かに、だがインパクトはあったのではないだろうか?
さて彼女はアーデルである。
美しい流麗な、腰ほどの赤髪を持つ、ちょっと強い目が特徴的な、綺麗系美人お姉さん風女の子だ。
「この世には、相対的に一線越えた、確かな才能って言うのがあると思うの」
何気ない雑談、彼女が特に何も話さないので私は自分語りをする。
「私って、掛け値なしの最強天才よねぇ~?」
「そうですね、、この紅茶、おいしいですね」
スルーされたのかどうか、微妙な反応、彼女はノリの良い突っ込みは余りしない。
「でしょぅよ、その紅茶はわたしが入れて、あと超高級茶葉を使っているんです」
自慢するかのような声色で言う。
「ねえ、シャル、失敗は成功の母よねぇ」
「ええ、そうよ。
むしろ、失敗できる余力や余裕があるなら、ガンガン幾らでも失敗するべきね。
そうすれば、失敗したくない、拒絶反応や嫌悪に基づく、貴重なモチベーションの源泉、源になるもの。
致命的で危機を招く、数多の失敗をより鮮明に感じ、イメージし、憎悪する為にも、失敗は沢山しましょうね」
女教師か、学園教授レベルの威風で語る。
私の認めた相手に対して、なんとなくの上から目線である。
彼女は狐に摘まれたような顔しながら、神妙というには不十分な、考え事するような空ろな目で紅茶を嗜む。
この微妙な空気、なんとなく満足感がある、堪らなくて、気持ちよくなってきた。
「そうですね、シャルの言うとおりです。
私も沢山の失敗、挫折、苦渋を味わうだけ味わって、それを一切も打開できない。
そんな塗炭の日々を経験し、それを糧にして、現在をそれなりに生きていますし」
ふむ、この件について、彼女は分かっているようだ、偉そうに何事か語り、感銘を与える講釈はできなさそうだ。




