白と黒と馬鹿(過ぎる?)な高校生
僕は高校一年生だ。
今日からフレッシュで新鮮な気分で、心機一転人生を始める事にしよお!
だいたいにおいて考えてみたまえよ?
ライトノベルを読みまくって得た見識だが、どれだけ学生時代の作品が多いだろうか?
それはつまり、学生時代が人生の価値の過半以上、それだけ素晴らしい、素晴らしき日々なのだ!
僕はこの時代を絶対に謳歌するぞ! むしろ学生時代が終わったら人生が終わると思って頑張ろうじゃないかぁ!!
そんな心地と哲学を転がしながら、晴天麗らかな道を歩いていた。
「貴方ぁ!! あぶない!!」
わぁ!!!
どさぁばたぁって!って感じに横合いから吹き飛ばされた。
「いたぁったぁ、、」
「ていやぁ!!!」
じゃぎりぃん!! ってな効果音が周囲に響き渡り、驚いてそちらを見ると。
なんと、白銀の髪の少女がカッコいい服装でカッコいい長剣を持って、なんか黒いのと戦っているではないかぁ!
「これでぇ!! キメルゥ!!」
カッコよく跳躍、黒い影のような奴を大上段から少女は叩き斬る。
それは空気のように消えて、後には何も残らない。
「き、君!!」
ここだと思った、人生のターニングポイントだ!!
「えぇ!!?? なに貴方ぁ!! えぁああん!!!離しなさいよぉ!!!」
「やだぁああ!!!絶対に離さないぃ!!!」
少女の手を思いっきり掴んで、颯爽と逃げられないようにする。
「ど、どうしたの? 貴方?」
とりあえず、少女が颯爽と逃げないタイプだと察し、手を離してみる。
「と、とりあえず、す、、好きですぅ!!大好きですぅ!!」
告白してみた。
だって、凄く可愛いから、見た目が、あと声とか、助けてくれた事とかいろいろ、優しそうな所が好きですって感じか?
まあ、つまりは一目惚れだ、多分、一度もしたことないから多分だ。
「え? え?」
「命を助けてくれたからぁ! 一生付いて行きますぅ!
弟子に!!いや!奴隷に!いや性奴、いや、、、恋人にしてくださいぃ!!」
「え、えぇえええええええ!!!!!」
少女は困惑して、僕を見つめる。
とりあえず、此処は人目が、別に多くはないが、別に移した方が良さそうだ。
「それで、君は何者? さっきのは何なの?」
「あ、貴方は、関わらない方がいい、だいたい、なんなの?」
公園にて、少女の訝しげな視線を受ける。
「僕は、君みたいな孤独に戦う、戦士みたいな人を放っておけないんだ。
だから、傍でサポートさせてください、お願いぃ」
「いや、サポートって、その、いらないっていうかぁ」
「そこをなんとかぁ!! 邪魔しないから、好きなんですよぉ!」
「だ、だから、好きとか、意味分からない、会って数分で、貴方に何があったのぉ?」
「貴方は、会って数分で、好きになれるくらいに、可愛くて魅力に溢れた人ってことですよぉ!」
「あう、なんて人、こんな人が地上には沢山いるのぉ、、?」
少女はもじもじおろおろ赤い顔で、のろのろと可愛く小さな声でそう呟く。
「好きなんです、貴方を何があっても支えて、傍にいて、助けになりたい、命を助けられも、したんですから」
「いや、、やっぱり、ごめんなさい。
貴方の好意はうれしいけど、これは危険なことなの、もう、私には関わらないでぇっ!」
口速にそれだけ言って、常人ならざるスピードで逃げられてしまった。
うわ、なんてことだ、、、。
「うぅ、、絶対に、あーだこーだいろいろあった後に、エッチなこと、やりまくれると思ったのに」
「君は、凄く打算的だね」
「うん、僕は打算の申し子だからね」
「ハーロー?」
「うん、ハーローだよ」
さっきの子の、黒髪ヴァージョンみたいな少女が、いつの間に隣にいた。
「やあやあ」
「うん、やあやあ」
「あっはは、さっきから君を観察してたんだけど、興味が沸いたんだよ」
「そう、どんな用事かな?」
「いや別に、ただ傍に行って、話してみたくなっただけ」
「そうなんだ、、え? それだけすっか?」
「うん、それだけ、特に特別な用事はないから、お気になさらず」
そして、ただただ無言でじっと見つめてくる。
「あの」
「ああ、それじゃ、もういいかな、さよなら」
「あ! ちょっと待ってよ!」
「うん、なにかな?」
「あの、僕と付き合ってもらえませんか? もちろん恋人として」
「、、、うん? 空耳かな? なんか変な言葉を可聴したんだけど?」
「えとだから、僕と付き合ってもらえませんか? もち恋人で」
「うーん、まず、どうして付き合いたいと思ったの? 不思議で不思議でしょうがないんだけど?」
「貴方が可愛いからです、見た目が。
あと影のある感じの表情や、凛としたクールな感じ、愛嬌があるというか、あと声好きです。
傍にいて、支えてあげたくなる庇護欲を駆り立てられるというか、とにかく好きになりました」
「へえ、私を好きか、、ふーん、それ本当?」
「本当です! 本当です!」
「それじゃ、いま此処で、私に殺されてもいい?」
「え?」
「だから、私に殺されても、文句ない?」
「え、、と」
「好きなんでしょ? 好きって言うのは、”そういうこと”なんじゃないの? どうなの?」
「ああ、はい、殺してください」
「はぁ?」
「はあ、じゃありません、殺してくださいよ」
「ああうん、殺すよ」
「はい」
少女はどこからか、ナイフを取り出して、僕の首筋に突きつける、皮膚に刃が付着する。
「どうして?」
「はい?」
「なんで、殺されてもいいの? 命が惜しくないのか? 君は?」
「だって、貴方は僕に好かれるような人です。
その人が、僕を殺したいと言うんだから、断れませんよ」
「、、、意味が分からないな。
でも、分からないというのは不快だ、だから、分かるまでは殺さないでおくよ」
「ありがとう、好きです」
「その好きというのは、君の語尾か?」
「はい、貴方に対しては、語尾みたいになっちゃってますね」
目の前の少女は目を白黒させて、側頭部をコンコンした。
「やばいな、なんだこれは、現実か、どうなんだろぉ、、」
「現実ですよ」
「ああ、そうみたいだ、残念ながらな」
そこで、公園に空から降ってくる人間がいた。
黒の少女は振り返り、そのざま、何かを閃かせた。
ぎゃりぃいん!ぎりぎりぎりってな音がした。
「黒の女王! ここで会ったが百年目!」
「貴様か、どこまでもシツコイ、消えうせろ」
黒と白の少女は鍔迫り合い、獲物を弾き合って距離を取る。
「お前では私には勝てん」
「やってみなければ、わかりませんよ」
「ちょっと待ってよぉ!!」
僕は叫んだ、ええ叫びますとも!
「なんで君たち殺しあってるんだよ! やめてよね!!そういうことは!」
「はぁ!?」
「くっく、そうだな不毛だ、やめるがいい」
「そうだよそうだよ! やめろよ! 二人とも俺がもらうから!!」
「い、意味が、、というより、なんで貴方が、黒の女王と、、?」
白の少女は困惑気味に剣を構えまま固まる。
黒の女王といえば、一応相手を警戒しながら、僕にすりすり近寄り、最終的に僕の首筋に剣を突きつけた。
「ああ!!」
「うえ、なにこれ」
この子、首筋に剣を突きつけるのが好き趣味なのか?
「ふっふ、とりあえず、これで話はできるな」
「貴方、一般人を人質にとるつもりですか?」
「いや違う、私はコイツの傍で、平穏に生きてみることにした」
「どういうことですか?」
「人間としての心を取り戻したというか、まあとりあえずだ、いいだろう?」
「信用できませんね、今まで世界を何度滅ぼしかけましたか? 貴方は? 忘れましたか?」
「融通の利かない事を言うな。
いいじゃないか、嘘だったら、またその時、お前が対処すれば済む話だ。
それとも、ここで一般人を無用に殺すのか?」
少女はくいくいと指で挑発して、ニヤリと笑ってみせる。
「くっ、卑劣な、、。
わ、わかりました、いったん様子見です。
私は、貴方が心変わりしたなんて、これっぽっちも信じていませんから。
そのつもりで、首を洗って待っているがいいんです」
捨て台詞を残して、白の少女は去っていった。
「ふ、甘いなミユ」
微笑ましい目で見送り、暫くして少女はこちらに向き直った。
「さあ、二人になった」
「そうだね」
「なにか、聞きたいことはあるか?」
「いまは、いいや」
「そうか、なら、キスでもしておくか」
その台詞の直ぐに、少女の顔が迫り、唇を柔いモノで塞がれた。
暫くというか、五秒くらいで、割と直ぐ離された、離すときのちゅぴとか言う音が凄くなまめかしかった。
「もっと凄いことも、したいか?」
「いや、いまはこれくらいで」
「残念だな、もっと野獣のように詰めてくるのかと思っていた」
悪戯っぽい感じで微笑み言って、舌で唇を舐めるように彼女はした。
「私はカヤだ、君は?」
「僕はアキノタクミ、タクミって呼んでください」
「タクミか、タクミ、タクミ、タクミ、タクミか、いい名だ、いい響きだ、気に入った」
「それはよかった、カヤも、凄くいい名前だと思うよ」
「私達は気が合うな、ずっと一緒にいるか?」
「いるいる、ずっと一緒にいたいです」
「ふ、ふっはは、タクミ、私は君をもっと知りたい。
だから、今日から一緒に過ごそう、いいな?」
「よろこんで、僕も、それを提案したかった」
僕とカヤはそれから、僕の家に向かった。
学校? なにそれ美味しいの、ってノリだ。
というより、カヤは学校に通ってないだろうしなぁ~、つまーりそういうテンション?だった。




