ダークネス‐リリーとシンディ(娘)
「わあ、めっちゃくちゃ可愛い」
「い、いきなり、何ですか?」
「わたし、今日から貴方、パートナー」
「あ、そうなの」
スタスタと何処かへ歩き出す少女。
「待った待った、どこ行くの?」
「馴れ合うつもりはありません」
「なんだ、見た目は幼女っぽくて可愛いのに、中身は可愛くないんだ」
「っつ!」
「こんな安い挑発で、睨みつけてくるのもいいね」
「貴方とは、相性が合いそうにありませんね」
「ねえ? 猫被ってんの? あの親の子でしょ?」
「だったらなんですか、親と子が似るとは限りません」
「そうだ、あんた処女なんでしょ、百合らない?」
「いい加減にしてください、そろそろ怒りますよ」
「退屈だから、怒ってよ、冷静沈着よりかはキャラが立つよ」
「はぁ、もういいです、関わらないでください」
「いやだよ、くそみそに滅茶苦茶にしてやる」
「どうしても、私を困らせたくてしかたないみたいですね」
「たりまえじゃん。
聞く所によると、あんたって親の絶対のいいなりで、逆らえないらしいじゃん。
そして、わたしは親の命令であんたのパートナー、四六時中一緒にいる、あんた玩具決定っしょ?」
「貴方は苛めっ子なんですか?」
「あんたはどっちかっていうと、ヴィジュアル的に苛められっ子だね、ソソル見た目してるよ」
「どう見ようが勝ってですが、無力な女と思わない事ですよ、普通に仕返しできますから。
知ってると思いますけど、魔法士として上級ですから、痛い目程度じゃ済みませんから」
「あら、警戒しちゃった? ごめんごめん、お姉さんのお茶目な冗談よ。
これから長く一緒にいるんだから、ハートフルなコミュニケーションで距離感ぐっと縮めようと思って、焦っちゃったのよ」
「必要ありません」
「ねえごめんてば、あんただって友達いなくて、毎日一人寂しくオナニーでもしてる処女でしょ?
だったら人肌恋しくてしょうがない思春期のガキなんだから、素直にわたしに依存しなよ。
一応わたしは仕事の立場もあるし、あんたをそういう風に支えるのも、やぶさかじゃないよ? どうなのよ?」
「すみません、ちょっと控えて欲しいくらいに騒々しいので、ごめんなさいですが黙っていただけないでしょうか?」
「へえ、まだ怒らないんだ。
いみじくて健気で、ホント今時珍しいくらい生真面目というか、なんというかで可愛いねぇ」
「・・・・・・・」
「まあ、私のノリは理解できた?
これからこういう風に接するから、覚悟しておいて。
そして、最大限わたしを楽しませるような反応してよね。
そうじゃないと、緊急事態に言う事きかないんだからぁ」
「なんて人、信じられません」
「それにしても、親と同じ名前って、どういうことなの? 何か変なアレでもあるの?」
「知りません」
「とりあえず、シンディ、、ちゃん付けで呼べばいいか。
私はリリー、リリー=アザトースだから、リリ姉とでも呼んでよ」
「私的には、もう貴方と必要最低限しか、話したくないんですけれど」
「駄目駄目、わたし無駄なお喋り大好きだから。
それに、こんな愛らしい幼女とお近づきできるんだから、一杯あれやこれやしたいと思うでしょ?」
「疑問系で聞かないでください。
だいたい、私は貴方がさっきから連呼するほど幼女じゃありませんし、貴方も言うほどお姉さんじゃありません。
客観的に見て、普通に同年代でしょう、違いますか?」
「違うね、シンディちゃんは、確かに身体は割りと成長してる少女だけど、顔は童顔、十分にいたいけな幼女といえるの。
そして対する私は、身体は完全にナイスバディな大人で、顔だって美人系で十二分に大人びてる、どうよ?」
「近いです、退いてください。
認めないならいいです、この話題は終わりです、とにかく過度に関わらないで」
「だから嫌だって、シンディちゃんも友達欲しがってるってお母さん泣いてたわよ?」
「・・・・・・・・」
「また黙っちゃって。
貴方って、私に嫌われたら不味いんじゃないの?」
「、、、どうしてですか?」
「そりゃ、お母さんにパートナーと上手くやってない、それが知れたら不味いでしょ?
あの嗜虐心に溢れた親なら、子供の失敗に付け込んで、ここぞとばかりに詰んでくるっしょ?」
「うぅ、、」
「やっぱりぃ♪ やったぁ~、これで私とは強制的に仲良くしないと駄目になったねぇ♪」
「はいはい、わかりました、貴方の顔色を伺い、気の済むまで、何でもすればいいのでしょう?」
「そうよ、素直に初めからそうしてよ面倒くさい、御しやすそうな顔、見た目して、梃子摺らせてくれちゃって」
「、、そんなに苛められっ子みたいな表情、してましたか? そんな感じですか?」
「なに? 今までの流れも含めて考えて、不安になっちゃったの?」
「違います、もしこれから人前に出た時の、ただの一参考にするだけです。
というよりも、何も話す事がないのに話さないといけないから、繋ぎみたいな話です」
「そうなんだーまあいいよ。
で、そうだね、シンディちゃん、凄く苛められたいオーラ出てるわよ?」
「意味が分かりません、もっと具体的に言えないものですか?」
「率直に言って、何か負い目を感じていて、苛めたら良い顔してくれるっていうか。
とにかく、罰せられたら喜びそうな、そういう雰囲気が溢れ出てる感じ?」
「はぁ、、、ありがとうございます、これから改善する為の参考にします」
「ああいや、改善しなくていいわよ勿体ない。
貴方のそれ、はっきりとチャームポイントよ?
そんなに薄幸そうなのに、貧相には見えない、絶妙な可愛らしさを捨てるなんてぇ」
「私の勝手です」
「苛めて、苛められる快感に目覚めさせるしか、ないわね」
「ちょっと、私も一線越えれば、形振り構わず、母も気にせず立ち向かうくらいの度胸ありますから」
「それ、虚勢? それとも本気で本当なの?
まあいいや、私の部屋で私が変な事してるの見てよ」
「変な事って、何なんですか?」
「そりゃ沢山あるっしょ?
他人に、それも可愛い子に見られて興奮する、アレな痴態よ」
「わたし行きませんから」
「それじゃ、ここでしちゃおっかなぁ~」
「何する気ですか?」
「失禁とか、自慰?」
「、、、、やめてください。
此処でやるくらいだったら、さっきのでいいので」
「はっはっ、脅迫されて泣く泣くって感じ、かぁわいいぃ~♪」
「はぁ、、どうしてこんなぁ、、」
それからも一方的に話し声が途絶える事は、暫くなかった。




