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???絶対未確定幻想空間世界‐擬体コピー人格人形モノ

 

 

 乙女型アンドロイドを買った。

 知識は、学習式であり、直接情報入出力デバイスで、使用者がいちいち演算処理構築するか、または普通に起動時に本人に学習させるからしい。

 まあ始めは面倒くさいし、普通に起動させるか。

 俺はキーボードのエンターを押して、銀髪黒目、いちいち人形のように儚い感じの美少女を目覚めさせた。


「ここは、、、どこですか?」


 日本語で起き掛けの、典型的な反応を返す少女。

 基本的な言語的な知能は、流石に教えてなくても良いようだ。

 流石にそれがないと、発達障害レベルの人格で、使用者にとっても、何かと不便で、なによりも面白くない。

 純粋で真っ白さらさら、純真な乙女を、無垢な状態で楽しめる。

 現実不可能な、非現実的な幻想存在、それを鑑賞する為に、これは買ったという側面も多々ある、十分に娯楽として叶うだろう。


「どこだと思う?」


 とりあえず、からかってみる、事にする、どんな反応が返ってくるのか、楽しみで詮方ない。


「、、、分かりません、、」


「だろうね」


「、、、、、」


「。。。。。」


 見詰め合って、硬直。

 無理もないだろう、無知な人格なのだろうし。


「さて、とりあえず、服でも脱いでもらおうか」


「、、、はぁ?」


「はやく」


「、、、なんで? ですか?」


「裸体が見たいから」


 彼女は悩むそぶりをしてから言う。


「面倒くさいです、それよりも、状況把握を優先したいです、知っている事を、教えてください」


 彼女の世界がどう見えているのか、とても分からない、まあいい。


「やだね」


「どうしてですか、教えてください、お願いいたします」


「ごめん、今までの冗談」


「は?」


「だから冗談、全部が全部ね」


「どういうことですかぁ?」


 俺は彼女に、経緯を語って聞かせた。

 とりあえずは納得してくれた、かもしれない、断言は出来ない、疑念を抱いているかも、何かといろいろと。


「事情は把握しました、それで、私は何をすれば、その、よろしいのでしょうか?」


 ぎこちなく、さっきより微妙に下から目線で、俺に窺いを立てるようにする少女。


「別に何も、おしゃべりでもしよ」


「お話ですか?」


「そう会話」


「ですが、なにを、、」


「好きなこと、君の好きな事はなに?」


「えー、、と、、」


 俺はそこでハタと閃き、彼女を声とジェスチャー、合図と仕草で制止する。


「そういえば、君の名前、どうしようか?」


 既にあるのか知らない、そこからである。


「私は、、、、、、、いったい、、何者なのでしょうか?」


「ふっふ」


 俺は唐突に、思いつきで適当にアドリブで答える。


「君は無限虚空、誰でもあって誰でもない、インフィニットネメシス、俺の最高傑作さ」


 案の上というべきか、彼女は目をまん丸にして、呆けたようになってしまった。


「、、、、、」


 息を呑んだように静寂が満ちて、彼女は瞳を揺らせているだけであった。


「ごめん」


「、、、なにがですか」


「そうだね、君の名前は、、、アリスにしよう。

 ただ一人の、俺のってことでさ、、どうかな?」


 今までの事をまるっと亡き者にして、俺は明るい調子で提案する。


「アリス、、、私がアリス、、アリス、、アリス」


 何度も発声して、響きを確かめるように、何度も何度も言う彼女。

 そして、遂に決意というか気に入ったのか。


「アリス、良い名前だと思います」


 と、言ってくれた。


「そっ、それじゃ、今日から君はアリスってことで、どうかよろしく」


「はい、よろしくお願いします」


 なんか心機一転、改まった感じで、俺に頭をちょこんと下げてきた。


「うん、それじゃ、お互いの事を少しでも知るために、何か話そうか」


「はい」


 肯定の大人しい感じの返事はするものの、自分からは何も言わず、ただ待ちの姿勢に徹するようだった。

 向き合っているから、彼女の凛と上品に麗しい見目が展開されているわけだが、、。


「あっ、ちょっと今思いついたんだけど、少しでいいんだけど、笑ってみてくれない?」


 完全に思い付きだ、微笑んだりニッコリしている所が、ただ何となく程度で見たくなったのだ。


「わらう、ですか?」


「そう、ちなみに、笑い声じゃなく、ああ、それもあっていいけど、俺が見たいのは表情って意味ね」


 彼女は、何かむつかしい顔をしていた、笑えないタイプの子なのだろうか?


「はい、どうぞ?」


「、、、、、」


 僅かばかり口角が上がったような、何も変化してないような、微妙ってか気まずくなってきたぞ。


「さて、何か話そうか」


「ぁ、、はい」


 これ以上彼女を困惑させまいと、俺は間を置かずに続ける。


「好きなものは?」


 先ほどと同じ質問、ちょっとは答え易かろうと思って。


「、、、正直に答えるべきでしょうか?」


「うん、その方が嬉しいな」


「今のところは、、、あまりないみたいです」


「好みがないってこと?」


「う、--ん、そのようなイメージなんだと、感じます」


 やはり、彼女の見ている、感じている世界は摩訶不思議というか、俺には予想できない感じみたい。


「それじゃさ、俺って、君、アリスにとって、好みなタイプかな?」


 多少キメッぽい顔で告げると、やはり彼女は緊張の面持ちになり掛ける。


「えぇぇと、、、」


「はっは、ごめん、答えにくいよね、質問を変えるよ、というより、俺にアリスの方から、質問とかってある?」


 状況の変動に付いていけないみたいに、少しの間、目を白黒させていたが、割かし円滑に落ち着いてくれていた。


「お名前を、まだ、、聞いていませんでした、あと、どのようにお呼びするべきかも」


 確かに、名乗っていなかった、名乗らせる前に名乗れだ、うっかりしてたみたい。


「タクミだよ、タ・ク・ミ、そのまま呼び捨てでお願いね」


「呼び捨てですか、、、タクミ、、でよろしいのですね」


「うん、気軽にね」


 一瞬イチバチで色物、お兄ちゃんとかご主人様とか、言わせたい衝動に駆られたが我慢した、まあ次の機会にってことで。


「ま、名前も決めたし、とりま、いいかな、おやすみ」


 キーボードを叩き、休眠に移行させる。

 ストンと、人形のようになる彼女、アリスを見やって。


「さて、何か、情報を入力しようかな、完全に真っ白じゃ、話題にも困るしね」


 適当に、最近の俺的流行の話題を、高速演算処理して、電脳に知識情報、つまり記憶として構築させておく。

 一通り作業が終わって、息をついてコーヒーでも飲む間が暇と思い、また起動させた。


「おはよう」


「はい、おはようございます」


「おはよう、アリス」


 おはようの後に、名前を呼んで欲しくなって、こちらから言って見本としてみる。

 言ってから、こういう空気を読めるかどうか、、って思ったが。


「はい、おはようございます、タクミ」


 ニッコリ。

 おお、俺はなんか感動てか感嘆した。


 先程の接触で、俺の好みでも把握したのかどうか、なんか順応適応しだしてきたんじゃないかぁ?


「さてアリス、君には頭の中に、俺と話せる知識が入ったはずだけど、、どうかな?」


「はい、いろいろと教えていただいたおかげで、しっかりと」


「うん、それは良かった、それじゃ、、、」


 それから、徒然に、流行の話題を、さも当たり前のように話した。

 まあ彼女は、知識不足によって、あんまり流暢といえるほど滑らかに筒が無くとは言えなかったけれど、愉しく会話できていたと思う。


「はっは、アリスって、ユーモアのセンス、あるんだね」


 話しているうち、俺からじゃなく、アリスからそういう言葉で飛び出してきたので、指摘すると。


「あ、はい、、まだまだですが」


 ちょっと恥ずかしそうに紅潮している、可愛い仕草だなぁー。


「そうだね、まだまだ凄く伸びしろあると思う」


「ありがとうございます」


「うーん、まだ硬いね。

 アリス、俺とはさ、幼馴染な感覚で、親密な感じで話してくれて、全然構わないんだよ? どうかな?」


「、、幼馴染? 親密? ですか?」


「そっ、ガキの頃からの付き合いでさ、木登りとか、いろいろ。

 まるで男女の性差を気にせず遊んでたような関係性でさ、なんというか、気兼ねなく接して欲しいな、、。

 今のアリスは、ちょっと他人行儀で、寂しいな」


 アリスは俺を見つめて、顔色を切なげにして、瞳まで多少揺らして、多少困惑気味にさせてしまった。


「他人行儀とは、そのようなつもりは、、なかったのですか」


「うん、分かってるよ、ただちょっと、もうちょっとだけ、俺がアリスと、仲良しになりたいってだけだよ」


 そう言いつつ、微笑んでみる。

 すると、アリスは安心したように、緩んでくれたようだ。


「ありがとうございます、、、タクミ、、、善処します、頑張ります」


「うん、お願いね」


 その後も、何事か徒然と話し続けた。

 うんうん、やっぱり可憐で瀟洒っぽい女の子と話すのは楽しいね。

 俺は適度に緊張感があって、距離感とかいろいろが幻想的、この非現実的な関係性を楽しいと思う自分を感じながら、そう思った。


「ふ、なんか、ハマっちゃいそう」


 今は休眠状態で、リクライングチェアで横になっているアリスを見つめつつ、誰にともなく呟く。


「それに、情報も植えつけられるし、、、それってつまり、俺色に染められるってことでしょ、、」


 いろいろ考えて、今日のアリスとの交流も頭をめぐり、ついて出た言葉が一つ。


「最高じゃん」


 らしくなく、浮き浮きしている。

 こういう風に、何事かに期待を膨らませて、精一杯ハシャギたいなんて、まったく何時頃ぶりだろうかと回想していた。


 アリスに近づき、その柔らかい頬を撫でてみた。

 愛おしい感触を実感した。


「君は、これから俺だけのモノだよ、絶対に手放したりしないから」


 独占欲と共に、義務感やら使命感、いろいろな感情思惑が渦巻き、大量の感情がスープのように混ぜて溢れた。

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