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プロローグ

私がいるのはとある乙女ゲームにとても類似している世界だ。そして、私は乙女ゲームの舞台となった国の王子の婚約者である公爵令嬢だ。

今日は王子がヒロイン達と共に魔王討伐に向かい、そして無事に倒し、戻ってきて初めての面会日(お茶会)だ。

ヒロインはどの攻略対象者とも恋愛関係にならずに魔王を討伐している。その場合は聖女エンドと言うエンドになる。おそらくそれになるとは思う。しかし、生きている私達は現実である限り、討伐の旅での連帯感から恋心が芽生えると言う可能性も捨てきれない。

私のポジションはいわゆる悪役令嬢だ。でも特に何もしていない。この乙女ゲームの場合はそもそも処刑や実家没落と言う結末はなかったし、実際に私はヒロインをいじめていない。関わらないようにはしていたけど。


彼が部屋に入って来た。いつもと変わらぬ王宮の応接室の一室。いつもと変わらぬ殿下の侍従達。そして、いつもと変わらぬ殿下(彼)。

だが、彼が放った一言はいつもと違っていた。


「フィオ、俺はミア・ホープを敬い、崇め奉ろうと思う!!」


「……はいぃ?」

思わず、素が出ていた。しかし、そんなことは気にせずに彼は約5時間、いかにヒロインの戦いぶりが凄かったかと言うことを語ってくれた。そして、自分と同じような心境になった同志達と『ファンクラブ(信者の会)』を設立すると。


もう一度私は言った。

「はいぃ?」


その後、無事にヒロインは聖女の称号を得て、神殿勤となり、殿下率いる『聖女様の信者の会(ヒロインファンクラブ)』が発足された。

そして、その運営に私も携わることになるとはこの時知る由もなかった。

フィオ→この話の主人公の愛称

ミア・ホープ→この世界の元?となった乙女ゲームのヒロイン

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