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娯楽

 こいつらは、全員戦犯だと思う。


「「「すんませんでしたー!!」」」


 俺の前で土下座する村民一同。

 それを冷たく見る俺。


 避妊は重罪だ。

 その罪に(なさけ)とか容赦はないのだ。





 古代に限った事ではないが、避妊は駄目だ。宗教的にNGが出ている。

 「産めよ・増やせよ・地に満ちよ」は古代宗教の、わりと基本教義。

 例えばだが、イシュタル信仰は地母神系の宗教なので巫女が娼婦を兼ねている。セックスではなく子作りが大いに推奨される。キリスト教だと悪魔(アスタロト)扱いだけどね。


 こういった子作り推奨の宗教は数多く存在する。

 宗教を抜きに考えても、子供の死亡率が高い時代は子供をより多く産むことで血が絶えない様に頑張っていたわけだからしょうがない。出産そのものがハイリスクという事情もあるし。死亡率が下がるまでは大家族が望まれるのだ。


 俺もこの考え方には基本的に同調していて、村では子作りを推奨している。

 というか、村の基本方針として子供を作るように言っていたわけだが。



 村の連中は性行為の快楽目当てに避妊をしていた。俺に黙って。

 妊娠、子宝に恵まれるのは幸運に恵まれる事だとあまり気にしていなかったが、調べてみたら膣外射精ばかりで子種を仕込んでいなかった事実が発覚した。

 村の男どもが揃って種無しだったと言われるよりマシではあるが、それで済ませるわけにもいかない。


「村にはそれぐらいしか娯楽が無くてー!」

「結婚してからでもいいかなーって!」

「妊娠したらできなくなるから、ついー!」

「みんなそうしてるって言うし、俺だけ仕込むわけにもー!」


 ただ。

 娯楽が少ないと言われてしまえばこれは俺の責任だ。


 俺自身、美味い飯、熱い風呂、そして冷えた酒があればそこまで不満が無かったというのが不味かった。

 この程度で問題ないと思ってしまったのだ。


 美味い飯に拘る程、村民の舌は肥えていない。

 熱い風呂は命の洗濯だが、娯楽と言うにはやや弱い。好かない者もいる。

 冷えた酒はみんな大好きだが、物資には上限があり、満足のいく量を提供できない。


 セックスが娯楽の中で大きなウェイトを占めてしまったのはしょうがないのだろう。



 リバーシを広めるか?

 いや、それだけでは弱い。リバーシも好まぬ奴が出て来るだろう。苦手な奴にしてみれば面白いと思える要素が薄いからな。


 これはもう、アレをやるか?

 ああ、よくってよ。


 混沌な――あの祭りをしよう!

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