No. 31 まさにドS
「えっとー、司令…いつからそこに…」
零が引き攣った表情で聞くと司令はニヤニヤしながら答える。
「うーん、リクがそのガラクタ砕いてる時位」
「マジでか…」
「まぁそんな事はどうでもいい…俺はこんな話をしにきた訳じゃないし…」
「じゃあ何しに来たんですか…」
「それはもちろん今回のミッションについて色々と言いにきたのさ…」
「色々って言われても…」
「どーせロクでもない内容だろ、いつものように『ついでに**を始末しろ』とか『**を回収して来い』とか言うんだろ」
「えぇっ!」
リクの予想に司令はわざとらしく驚くしぐさを見せる。
「あれー?何でついでに有能な人材いたら連れて来いって言おうとしてたのが分かったんだ?(棒)」
「わ、わざとらs…ホゥグ!」
零が突っ込もうとした瞬間司令が腹パンしてきた。
「まぁ…んな事はどうでもいい…お前等、この基地は陸路が通じていないのは覚えているな?」
「まぁ、それ位は知ってますよ」
零が答えるとリクが表情を変える
「おいちょっと待て!じゃあどうやってバイクで行くつもりだ?」
「あ、そういえばそうじゃん!」
零が驚くと司令はSな顔をする。
「そう!道路は一番近くても距離1km位先にある。そこで!」
「「そこで?」」
バンッ!
司令は壁にあるスイッチを乱暴に叩く
すると壁が二つに割れて外が見えるようになる。
ついでに床から物資射出用のカタパルトが出でくる。
「こいつを使う」
「「・・・」」
カタパルトには『これは物資射出用です!間違っても人間及び動物を撃ち出さないでください』と書かれた大きな張り紙が貼られている。
「あのー、司令…その張り紙は…」
バリッ!ビリビリビリビリ!!
司令は一瞬で張り紙を引っぺがし、粉々に破り捨てる。
そして何も無かったかのように言う。
「は?張り紙なんてどこにもねえよ」
「い、今破り捨てたや…」
「張 り 紙 な ん て ど こ に も ね ぇ よ」
今度は目元を暗くし、一字一句はっきりと言う。
「・・・」
司令の気迫に気圧され、黙り込む零。
しかしそれでも黙ろうとしないのがリクである。
「待てやゴルァ!!なんでそんな危なっかしい選択なんだよ!もっとマシな方法ねぇのか」
司令はちょっとだけ考える(フリをする)と。
「うん、無いよ」
「・・・」
「いや、でもさ…他にも行く方法はあるでしょ、1km位だし…」
「うるせーよつべこべ言わずにカタパルト乗れよ」
「いや、何で命令みたいになってr…」
「ぶっちゃけお前等をただ単にカタパルトで打ち出したいだけだしそもそもそのためにNからトシにバイク作らせるよう仕向けたんだしてか説明すんのめんどいからさっさと乗れや」
「横暴だ!てかN!畜生ハメられた!」
「ふざけんな!ちょっとでもワクテカしちまった事にマジで後悔だぜ!」
「あ?ならカタパルトで打ち出されるのと俺の関節技喰らうのどっちがいい?」
「う!?」
「なっ!?」
一瞬で顔色が悪くなる二人。
「もう一度聞こうか…カタパルトで打ち出されるのと俺の関節技喰らうのどっちがいい?」
「・・・カ、カタパルト…」
零は項垂れながら小さな声で言う。
「いい判断だ…リクはどっちだ?」
「ぐぐぐ…カタパルトだ…」
リクはまだ何か言いたげだったがすぐに諦めた表情に変わる。
「うむ、よろしい!」
その時の司令の顔はとても満足そうな顔だった。
「あ、そうそう。Nから預ってたのがあったんだっけ?」
司令は懐辺りから二つの変わった形のインカムを取り出した。
「とりあえず付けとけ」
「りょ、了解…」
零はインカムを頭に付け、電源を入れる。
カチッ
フオォォォン
『マスター登録、視界モニター展開…』
機械音声とともに零の視界に文字が表示される。
「うわっ!何これかっけぇ!」
「す、すげぇ!」
二人がはしゃいでいると視界の右上に四角い枠が現れ、Nの顔が表示される。
『おう。零、リク。どうだ?開発部の傑作品。名前は面倒臭くて付けてないけど凄いだろ!』
「名前ぐらいつけとこうよ…」
「お前等いつまで喋ってんだカタパルトの圧力調整終わったからさっさと乗れ」
「・・・はい…」
『それとすまんな二人とも、俺も関節技喰らうのは勘弁なんだよ』
「畜生!なんでどいつもこいつも事故中心的なんだy…」
「発射ァ!!!」
「え?」
バシュゥン!!!!
「うぉあっ……」
零はバイクと共に高速道路めがけてすっ飛んで行った。
「おっし…お次はリク君よろしくー」
「や、ちょっと俺、トイレに…」
「コブラツイスト」
「すいません…」
『おっかねぇ奴だ…』
「何か言ったかいN?」
『いえ、何も?』




