No. 29 トシのミラクルアイテム?
翌日…
早朝:6時くらい
零は普段早起きでは無くいつもなら部屋で惰眠を貪っているのだが、トシの製作度合いを確認するため足早に第二格納庫へと急いでいた。
「トシの奴、ちゃんと作るもん作ったよな…」
ふざけて作っていたら司令の4の字首固め喰らってもらおう。
第二格納庫前…
「あれ?扉が開かない…ん?」
扉の横のモニターに何か書いてある事に気づく。
画面の中でデフォルメされたトシからフキダシでこう書かれていた。
[現在進行形で作成中!邪魔しないで]
その下にも何か出ている。
[製作率95%]
「なんだ、あと少しでできるのか…」
多分仕上げ部分辺りまでできてるんだろうか。
「ふあぁぁ…おう、零も来てたのか・・・」
背中から聞き覚えのある声が聞こえる。
振り向くとやはりそこにはリクが物凄く眠たそうな顔で立っていた。
「おう、リク。お前らしからぬ早起きだな」
「ああ、いつもだったらこの時間帯は惰眠を貪ってんだけどな」
「どうせバイクが気になってしょうがなかったんだろ」
「っるせぇ、いいだろ別に、俺はバイクとかレースカーとかかっけぇ物に目がねえんだ」
「それぐらい知ってるよ、伊達にお前の幼馴染やってねーよ」
その時リクは『そうだったっけ?』という感じに首を傾げて、『そういえばそうだった!』
という顔になる。
「そういえばそうだったな」
「忘れてたのかよ…」
「そりゃそうだろ、奴等に捕まった時、俺達は別々の所に連れてかれたからな。それから何年立ったかなんてもう覚える気にもならねぇよ」
「ま、それもそうだな…」
「それはそうとまだできてねぇのか?」
「製作率97%だし、もうすぐだろ」
「ま、そうだな…」
三分後…
99%…100%…完了
「お、できたみたいだね」
「そのようだな…」
第二格納庫…
「トシー!入るぞー」
格納庫に入ると向こうからトシが少しやつれた感じでフラフラとやってくる。
「やあ、おはよう。作るのに夢中になりすぎて徹夜作業になってた…」
「そんな事はいい。そんでバイクはどこだ?」
「せめてトシの体調ぐらい心配してやれよ…」
「これくらい大丈夫だよ、バイクはこっちにあるよ」
トシの指差す先には二つの白い布がかかった台座があった。
「よし、早く見せろ!」
「わかったよ、いち、にの…さん!」
バサッ
「「おおぉ」」
白い布が取り払われるとそこには二種のバイクが置かれていた。
一つ目は黒と赤のゴツいバイク。
二つ目は白と青のスリムなバイク。
「名前はまだ決めて無いけど、どうだ?カッコイイだろ!」
「スゲェー」
「流石開発部のリーダーだな」
「ありがとう。あ、あと最近作った武器なんだけど。今回のミッションでテスト運用してくれない?」
「へぇー、どんなの?」
「ちょっと待ってて」
トシはそう言うとポケットからリモコンを出し、ボタンを押す。
ゴゴゴゴゴ…
壁から二つの台座が現れ片方は紅色の籠手が、そしてもう片方は黄銅色の手甲と脚甲が置かれていた。
「何だこれ?」
「対アンドロイド用格闘武器…つまり拳や足技などをメインとした戦い方の戦闘用装備だ。これを使って使い心地や欠点を教えてくれ」
「使い方は?」
「説明とかめんどくさいから説明書付けとくからそれでいいでしょ」
「「適当だな!」」
「あとオマケで武器や顔を隠すのに最適なフード付きマントも使ってくれ」
トシはそう言うとどこからかマントを取り出した。
「なんだこれ?」
「只のマントじゃないからな!寒さを防ぐのはもちろん、訳1000°Cの炎にも耐えるし、防弾加工もバッチリなんだぜ!」
「なんだよその無駄な高性能は…」
「いいじゃん、結構頼もしいし」
「ま、そういう事で今回の以来の品、調達頼んだよ!」
「わーったよ」
「りょーかい」




