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Lost Neverland  作者: Я
第1章 樹海編
22/37

No. 19 遠足って場合によっては危ないよね

「「えっ‼?」」


零の突然の発言に驚く二人。


「でも、こいつぐらいなら俺達でも楽勝だろ…!」


トシが反論するが、零の表情を見た瞬間、話を止める。


「どうした?トシ、いきなり黙…」


空気を読まないとしきですら黙らせてしまう程の威圧感。

彼の顔からはいつものような余裕が消え、戦慄しながらも狂気を感じるような表情をしていた。

再び零が口を開く。


「聞こえなかったか?早く行け!!」


「・・・わかった」


「だがトシ、零一人で大丈夫なのか?」


「としき、わからんのか、零のあの顔、俺達がここにいたら巻き添え食らうぞ」


「あぁ・・・」


「そんな事より早く行こう、邪魔になるから」


「零!後で会おう!」


そのまま二人は足早に去って行った。

・・・すまない。

だがこれで安心出来る。


俺が二人を撤退させた理由は二つ、まず一つ目は"二人を巻き込んで攻撃しかねない"こと、二つ目は"今目の前にいるアンドロイドは俺一人でぶっ潰したいから"である。


実の話目の前にいるこいつはトシ達でも本気を出しても勝てるかどうかわからない。

その理由はアンドロイドの出どころである。あいつは司令からの情報にあった四社のどのメーカーでも無かった。

あいつの胸部に輝いている金の歯車と金の翼、そしてその下に輝く名前、"Lost Gear Evolution"その社は単体精鋭の匠と呼ばれていた。

Lost Gear Evolution社は、過去の技術と現代の科学を融合し、さらなる性能向上を旨にアンドロイドを作り出していた。普通のアンドロイドの限界をさらに上回る性能を引き出し、強度、反応速度、内蔵AI、すべてが業界トップクラスだった。

もう一つの特徴は単体精鋭の名の通り、アンドロイドにどれほど傑作ができようが、複製しないのだ。

つまり新型機はすべて絶対に一機だけしか作られないプレミア付きまくりの限定品なのだ。

だがこの社は今は無くなってしまったらしい、聞いた話によると作ったアンドロイドが暴走し、そのまま壊滅したとか。

だけどその前に世界中にアンドロイドを隠したと聞いたが本当だったとは。

・・・しかし、なんか変だ、こんだけ独り言ずっとつぶやいていても一向に攻撃される気配が無い、何故?

・・・故障か?それとも・・・いや、考えていてもしょうがない、そっちが来ないのなら。

『拡散』+『ネット弾』+『超高圧電流』

=『対アンドロイド捕縛電磁ネット弾』

ゲットするまでさ!!

バシュッ!!


打ち出されたネットは大きく広がりアンドロイドを捕縛・・・できなかった。

よけられた、しかも体操の選手顔負けの側転からのバック宙となんともアクロバットな動きで。

オイ!アンドロイドがバック宙っておかしいだろ‼普通アンドロイドはサイドステップぐらいしかしないぞ。

・・・いや、単体精鋭がモットーの会社だし、こんな動きしてもおかしくは無い。

面白ぇ・・・ん?


アンドロイドがこちらに向き直りなんか言った。


『攻撃回避…敵対勢力…確認…直チニ…排除スル』


どうやら今ので敵とみなされたらしい。


『敵ノ戦闘力ヲ計算中…計算完了…格闘力…ランク5…射撃力…ランク9』


ほう・・・強さまで測ってくれんのか、便利だなそれ。


『…耐久力…ランク6…回避力…ランク9…能力…ランクMAX…!総合評価…ランク10…』


さっすが俺、多分最高ランクいただきました。


『敵戦闘力…危険…増援…集結…開始…』


アンドロイドはそうつぶやくと突然顔が中央からギザギザに分かれ大きなキバのある口のような形になった。


『集結大音波…開始!』


大きく息を吸うような動きの後、大きく・・・。咆えた。


ガアアアアァァァァァァァ!!!!!!


零は思わず両耳を押さえてしまう。


なんつー声だ!耳がイカレたらどーすんだ!

だけど・・・。

ますます楽しくなってきたぜ!!!

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