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もう一度妻をおとすレシピ 第11冊  作者: 奄美剣星(狼皮のスイーツマン)
読書感想文
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24/100

読書/コナン・ドイル 著  シャーロック・ホームズ 『曲がれる者』(短編)

※別題『背中の曲がった男』

 英国陸軍大佐ジェームズ・バークレー大佐は、インドで活躍し、祖国に戻り屋敷を構えていた。夫人は若かったころ絶世の美女で、大佐はいまだにご執心。夫婦仲は良好。世間からは模範的な夫婦とされていた。だがどことなく夫人のほうはやや冷めている。ある日、外出先から大佐が帰ってきたので、夫人がメイドにお茶を頼んだのだが、メイドがお茶を運んで来たとき、庭に面したモーニングルーム部屋には内鍵がかけられ、中に入ることができなかった。メイドは、珍しいことに、部屋の中からする夫妻の口論を聞いた。翌朝、異常に思ったメイドの通報で警察が部屋に踏み込むと、大佐が後頭部を鈍器のようなもので殴られて死んでおり、その横で、夫人が気を失って倒れていた。警察は、第一仮説として、夫人を最重要参考人として捜査を開始した。

そこに、シャーロック・

 ホームズが割り込んできて、独自に調査を開始する。使用人たちによると、夫妻の口論中、夫人が、「デービッド!」と叫んだと証言した。――ホームズは、ワトソンに、「デービッド」という男が事件に関与しているのではという第二仮説をたてる。

 ホームズとワトソンは、捜査の過程で、事件当日の日中、夫人はメイドのモリソン嬢と買い物に行き、帰り道に、ヘンリー・ウッドという背中の曲がったアフガン帰りの復員軍人ヘンリー・ウッドとばったり出会い、二人だけで話しをするため、彼女は先に帰らされたと証言を得た。――探偵は、ヘンリー・ウッドという復員軍人に何かの秘密を知ったことで、夫人は大佐を憎悪するようになったと推理。ヘンリー・ウッドを探しあてる。ヘンリーウッドが真相を語り始めた。

 ヘンリーによると、彼バークレー大佐は、インド駐留軍の同僚下士官だった。ところがバークレーの裏切りで、ヘンリーは敵武装勢力の捕虜となり、奴隷としてアフガニスタンに売却されるも脱出。奴隷時代に拷問を受けたことで背中が曲がってしまった。以来、インドで商売をして生計をたてていたが、年をとって祖国が恋しくなり、貯金して帰還した。そして街中で偶然に昔、恋仲だったバークレー夫人に出会い、真相を打ち明けた。同日、夜、夫妻が口論をしているとき、ヘンリーは大佐の屋敷を訪れるのだが、大佐は小心者で、亡霊かと思ったのか卒倒。後頭部を家具の角にぶっつけて、即死した。――ホームズの話しを聞いた警察は、検死官による大佐の死因報告を受けて、夫人がシロである裏付けを取った。

 そこでワトソンが、事件当日夫人が叫んだ、「デービッド」とは何者なのか、ホームズに訊くと、探偵は旧約聖書の引用で、しばしば人の道を外れたことをするダビデ王のことをさしているとしたうえで、夫人は、ジェイムズ・バークリ大佐の戦友に対する振る舞いが、人の道に外れていると非難したのだと事得た。

 ――「おまえのようなアホたれは、豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ!」またしても脱力系殺人事件であった。

          ノート2021117


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