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ミッション 【未来へ】


「ルルシアちゃん、ルルシアちゃん。今日きみを呼び出したのは、実は僕なんだよね」


 学園がお休みの今日、エール邸からのお手紙をもらった。今から遊びに来ないか、と。差出人の名前が無くて、クレイスくんからなのかユリーシア様からなのか分からないけれどお手紙でのお誘いなんて珍しいなと思いながらもエール邸に到着したわけだが。


 出迎えてくれたのは、まさかのお二人のお父上。──エール公爵様だった。


「ごきげんよう。エール公爵様。えっと、どのようなご要件で……?」


 クレイスくんとユリーシア様のお父上なだけあって、公爵様も寛容で優しい。けれど、呼び出されたとあっては緊張もしてしまう。エール姉弟の姿もないし。私にだけ、話があるのだろう。まさか、やっぱりユリーシア様をアイドルなんてものに巻き込むなとか、クレイスくんとのお付き合いは許可出来ませんとか、そういうことを言われるのだろうか。


「ああ、そう警戒しないで。きみのことを否定しようとか、そういうんじゃないから。寧ろ、これからもクレイスとユリーシアを宜しくね」


「はい。こちらこそお願いいたします」


 嫌な話ではないようで胸を撫で下ろすけれど、ならば、本日呼び出された理由はなんだろう。ただの世間話? お喋り好きでどこか掴みどころのないこの公爵様ならば、有り得る。


「今日呼んだのは他でもない。ユリーシアについてなんだ。『アイドル』を商業展開して、それを仕事にしていくって話だったよね。そして、先日の文化交流会でのライブ。大成功だったようだ。だから、約束通り僕もグラシュー侯爵もきみたちの活動のスポンサーになるつもりだ」


「一層邁進していくつもりです。観に来てくださった皆様に、ユリーシア様の素晴らしさを余すところなくお伝えするためにも」


「うんうん。うちの子たちも楽しそうにしているし、感謝しているよ。でもね、僕、思うんだ。きみたちは、目標があった方が燃えるだろう?」


 やはり掴みどころの無い笑顔で、公爵様はこう告げた。



 ──【ミッション】だよ。ルルちゃん──



 読んでくださってありがとうございます! 気持ちが沈んだ時に思うまま書いていたら一章分になってしまったので、本日中に別ページに二部を上げる予定です。


 こちらは後日完結表示に直す予定ですので、もし宜しければ別ページから二部もご覧いただけましたら幸いです。


 繁忙期が少しだけ落ち着いてきたような気がするのでもっといろいろ書きたいです! 宜しくお願いいたします。

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