グルメ紹介①
本日2度目の投稿です。先の話も紹介なので、どっちから読んでも問題ありません。本編には影響しないので、読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
■は市町村名、《》は店名です。
■交易都市
・《銀華亭》ポテト&ソーセージ
熱々の鉄板に大きめにカットされたポテトと極太のソーセージが乗った一品。ポテトは表面がカリカリに焼けており、中はホクホク。カットしたポテトをそのまま焼くのではなく、下味をつけてマッシュしたポテトを形を整えて焼いているため、中身は意外とクリーミー。
ソーセージはピリ辛な香辛料を中に混ぜ込んでいるため、食べると辛味でエールが進む。一本一本が太いので冒険者達からは食べ応えがあると好評。
別添の木の実を使った特製サワーソースは店長オリジナル。ソーセージとポテトの脂身でいっぱいになった口の中をまろやかにしてくれ、さらに酸味が味変になって食欲を引き立たせる。気づけばもう一杯、もう一品と酒や料理を注文するものが後を立たないとか。
酒場なのに下戸の人がこれを目当てにお店に来るらしい。
価格:銀貨1枚と銅貨50枚(日本円換算:1500円)
■アルルサ(交易都市のお隣の宿場町)
・サンドイッチ
アルルサ名物の料理。サンドイッチと言いながらも、もちもちした食感の小麦粉生地で野菜や肉を巻いた料理。店によって味付けは違うが、トール御用達の店では甘辛のタレにつけて柔らかくしたビッグヘッドスネークを使っている。元の世界でいうところのブリトーやクレープと、包子を足して2で割ったような感じの食べ物。
少し濃すぎるくらいのタレが生地に染み込むことでしっかりとした味わいを感じさせる。シャキシャキの野菜が相まって、ちょうどいい塩加減になる様工夫された一品。宿場町らしく、携行食として持ち運びしやすい形に作られたものが町に広まった。
他の町ではあまり売られていないことから、アルルサに来たらサンドイッチを食べろ、サンドイッチを食べたいならアルルサに行けと言われる。
価格:銅貨30枚〜銀貨1枚(日本円換算:300円〜1,000円)
■ピルケス
・カパカパのごった煮
その昔トールがピルケスに訪れた際食べた、ピルケス名産の淡水魚カパカパを使った料理。下拵えもあまりされていないカパカパを適当にぶつ切りにして塩を入れた水で煮ただけの食べ物。ちょっと生臭いので臭いが苦手な人は得意でないことが多い。
ピルケスの町の郷土料理としてよく食べられているが、外から来た人にはあまり好まれないため、最近では提供する店が少なくなっている。実は調味料を足して味を整えることが前提の料理であるため、それを知らないで食べると苦手になってしまうことが多い。
レモンや柑橘系の調味料を合わせたり、少し味の濃い別の料理と合わせて食べることで真価を発揮する。勿論トールはそんなことなど知らないため、単体で食べて見事に挫折した。
価格:銅貨30枚(日本円換算:300円)
・《湖の屋台》蒲焼き
ピルケス名産のカパカパという淡水魚を炭火焼した料理。カパカパは脂が少ないウナギのような魚で、弾力があって淡白な味わい。そのまま調理するとちょっと泥臭い。
蒲焼は泥を吐かせて臭みをよく取ってから開いたカパカパに、タレをつけてじっくり焼くことでゴムのような弾力からふっくらした身になる。
継ぎ足し継ぎ足しの秘伝のタレはこれまでのカパカパの旨味が凝縮されており非常に濃厚。炭火で炙られることで香ばしい匂いが食欲をそそる、ご飯が恋しくなる一品だ。
価格:銀貨1枚(日本円換算:1,000円)
・《エルメーユ》ショートケーキ
こちらの世界にも存在したケーキという食べ物。そしてケーキといえばショートケーキが王様だろう。
白い生クリームに包まれた鉄壁の城塞の天辺に鎮座する赤い果実は、それだけで異様な存在感を感じさせる。まるで見目麗しき美姫のようだ。
果実を少しシロップで包んでやれば、照り返しが目に眩しい。食指を刺激する甘い香りと、果実が放つ瑞々しいフレッシュな芳香は、食べる前から相対する者に高揚感を与えてくれるに違いない。
いざ一口を含むと脳天を突き抜ける甘美が血流と共に次第に全身に溶け込んで行き、一国の姫に相当する赤い果実は全身を震わせる。
甘味の少ないこの世界で、甘みの海に浸れる貴重な一品だ。
価格:1カット銀貨2枚(日本円換算:2,000円)
・《ギョギョ亭》エッギルの煮込み
エッギルは鹿に似た魔獣である。ギョギョ亭ではエッギルの腿と脛の部位を使って煮込んでいる。その他にイモやエルプと呼ばれる赤いニンジンのような野菜を一緒に煮込むことで深い味わいに仕上げられている。
ソースは小麦粉を熱して作った粘性の高いもので、ドロッとした具合が肉や野菜によく絡む。よく煮込まれており肉は口に入れれば解けるほどに柔らかい。それでいてソースにも肉自体にも味が凝縮されているため、何を食べても美味しい。
元の世界で言うところのビーフシチューに近い印象だが、魔獣肉だからか通常の鹿よりも旨味が濃い。
酒のつまみとしてよく合う定番の料理。
価格:銀貨1枚(日本円換算:1,000円)
・《ギョギョ亭》ガムレット
ギョギョ亭名物ガムレット。その日湖で取れた新鮮な魚を軽く素揚げし、オイルの海でじっくり時間をかけて火を通したギョギョ亭オリジナルの料理。30cmくらいの魚が丸々1匹登場するため、中々にインパクトが大きい。
表面の皮目はパリッ、サクッとしているが身はホクホクで柔らかい。オイルにつけながら食べるため身それ自体は薄味だが、少し潜らせるだけで十分味がつく。
パンに身を乗せオイルを少し垂らして食べるのがこの店の通な食べ方。
元の世界で言うところのアヒージョ。サイズが大きいのでひとりで食べるのは大変だが、複数人で訪れた際はぜひ食べたい一品だ。
価格:銀貨3枚(日本円換算:3,000円)




