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ソラモヨウ  作者: SIN


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86/88

86面

 家には、今年3年目になるベタのメス、サンゴ、セルフィンプレコのイオとミオにグッピーのメスとオスがいる。

 合計水槽4つ分に及ぶので、水替え1つするにしても、これが結構な重労働になる。

 外掛けフィルターの掃除も入れると、手がふやける程の時間がかかるのだが、俺は未だに家族に熱帯魚を水槽4つ分飼っている事を秘密にしている。

 意外とバレないものだ。

 グッピーの寿命は大体1年と聞くが、実はグッピーを飼い始めてまだ1年も経っていないのに、絶滅の危機に陥った事が2度もある。

 直接的な死因は水カビ病だと思うが、その原因は1つの水槽にオスとメスを混泳させていた事で起きたベビーラッシュによる水質悪化だ。

 グッピーは卵を産まずに稚魚をそのまま産み、稚魚は産まれた瞬間から大人と同じご飯を食べる事が出来る。

 大人の、特にオスは稚魚を捕食する事があり、個体数の管理はグッピーに任せた方が簡単。と、グッピーが増え過ぎた時の対処法を見ていたので、稚魚が産まれてもそのままにしていたのだ。

 その結果、オス2匹、メス2匹だった水槽内がオス2匹、メス2匹に稚魚30匹と、物凄い事になった。特に捕食も行われず、全個体がスクスクと育ち、その稚魚が少し大きくなった頃、第1回水カビ病発生。特に元気がない個体を水槽から出し隔離容器内で薬欲、少しヒレが白くなっている個体をまた別の隔離容器に入れて塩浴、元気がある個体は全換水した水槽内で様子見。

 しかし、1度元気がなくなった個体の回復率は低く、残ったのはオスが7匹、メスが2匹だった。

 それでも元気がないので、水槽内で塩浴をしていた。

 すっかり油断していたのだ。

 少し大きくなったからと言ってもまだまだ稚魚だと思っていたし、水カビ病を克服したばかりで元気がないと。

 まもなく、3代目稚魚誕生。

 こうして俺はまたグッピーの個体管理をグッピーに任せる方法を採用し、2度目の水カビ病を発生させることになった。その時のグッピーの個体数は、30匹以上。

 どうやら稚魚を捕食するタイプのグッピーではないと思った所で時はすでに遅く、生き残ったのは2匹のみだった。

 その2匹もかなり衰弱していて、そのうちの1匹は完全に横を向いてしまっていた。

 その2匹は共にアルビノのように白く、メスに現れる腹部の黒い模様もなかったので、完全にオスだと思っていたのだが……横を向いていた1匹が、稚魚を3匹産んだ。

 稚魚に病気がうつっては駄目なのであわてて稚魚を隔離容器内に移動させ様子を見ていると、1番最初に生まれ、1番長く親と共にいた稚魚が弱っていた。

 翌日、稚魚を産んだメスが浮いていた。最後の力を振り絞って稚魚を産んだのかと熱い思いで稚魚の入った隔離容器内を覗き込んでみると……そこでは元気に稚魚が2匹泳いでいるではないか。

 2匹?

 3匹いたはずの稚魚が2匹になっていた理由は、恐らくは稚魚同士でも捕食をする場合があるという事なのだと思う。

 残った2匹の4代目稚魚は共に元気が良く、ご飯もよく食べた。

 アルビノの1匹も徐々に回復してきてご飯を食べるようになってきた頃、水槽内に稚魚。

 アルビノは2匹共メスで、2匹共水カビ病が発生する前にお腹で稚魚を育てていたのだ。

 新しく誕生した4代目稚魚αと、2匹と、親1匹の、合計13匹を水槽内に入れて稚魚の成長を待ち、オスとメスの区別がつくようになった頃にオレは決断した。

 オスとメスに分けよう。

 こうして現在、綺麗に色付いたヒレをなびかせて優雅に泳ぐオスが5匹と、ほぼ白いかワンポイントだけ色があるメスが8匹、そしてオスとメスを分けてから一冬超えたこのタイミングで、何故か5代目稚魚が1匹だけ誕生した。

 ここまでグッピーを育てて思った事は1つ、個体管理は飼い主がした方が良い。だ。

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