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ソラモヨウ  作者: SIN
16/88

16流

 居候先に行くと、ペットボトルの水が置いてあった。

 1本とか2本ではなく、1箱。2リットルのペットボトルが6本である。

 災害に備えているのだろうか?にしたって急過ぎる。大事な事ではあるが、急過ぎる。

 不思議だったので、俺は1箱分の水を前に少々考え込んでしまっていた。そんな俺に1代目は、

 「昨日から断水してるんですよ」

 と、教えてくれた。

 毛むくじゃらと1代目の部屋だけではなく、マンション全室が断水しているらしく、1箱分の水は大家さんからの差し入れなんだとか。

 昨日からの断水、昨日はトイレを何で流していたのだろう?まさか、天然水を?いやいや、流石にそんな勿体無い事はしていないだろう。

 怖いので聞き出さずにソッとトイレを覗き込んでみると、お風呂場に置いていた洗面器が横に転がっていた。

 なんだ、ちゃんと残り湯を使っていたのか。

 ホッとしていると毛むくじゃらが帰ってきて、断水している事を理由に外食する事になった。

 帰宅して、少し談笑して、就寝準備。

 俺は、生まれて初めてミネラルウォーターで歯を磨いた。

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