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ソラモヨウ  作者: SIN
13/88

13流

 毛むくじゃらと1代目の家でピアスをなくした。

 ない事に気が付いたのは日曜日の朝、布団から出た直後の事。だから寝ている間に取れてしまったのだろうと、布団の中を探したのに、出て来なかった。

 左の穴は少しばかり大きいので、今までにも何度か寝ている間に取れた事があった。にもかかわらず外して寝る事をいつも忘れてしまうのだから自業自得なのかも知れない。

 しかし困った。

 俺の回復力は全て耳に集中したんじゃないか?と言うほどで、アッと言う間にピアスホールが縮小してしまうのだ。

 一時期は左右の耳たぶにいくつか開いていた穴も、今となっては左の耳たぶにある1箇所を残して全て塞がってしまい、跡形もない。

 なにか入れなければ!

 こうして家捜しして見付けた爪楊枝。

 尖っている方を少し切ってピアスホールに入れると、まだ多少余裕があったので、2本目。

 こんな身近に、ウッドピアスがあったとはな!

 とかなんとか自己満足していると、まだピアス捜索を続けていてくれていた毛むくじゃらが「やっぱりない」と言いながらリビングにやって来たので、ウッドピアスを着けた耳たぶを見せた。

 格安で手に入るピアスを自慢してやろうとした次の瞬間、毛むくじゃらは。

 「外出る時は外しぃや」

 と、冷静な意見を述べたのだった。

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