第2話 結婚は縁
「中山~。結婚はぶっちゃけ縁だぞ~!」
19年前、海外赴任中に上司が私に言い放った。
仕事を終えて帰りに寄った日本料理店で酒の入った席だった。
当時34歳になっても結婚できない私に慰めのつもりで言ったの
だろうか。
30代。結婚し子どもが欲しい人には何かと厳しくなってくる時期。
そんな世代の部下が海外赴任で婚期を逃しつつある事に何か
引っ掛かったのだろうか。
上司の真意はわからないが、結婚が縁なのは50代となり独身の
ままの今となってもその通りだと私は思っている。
上司は既婚者で二人の子どもがいた。
交通事故で顔面が変わるほどの重傷を負い、病院で嘆き悲しむ
上司を慰めてくれた看護師さんと結婚したそうだ。
そんな上司が「結婚は縁」と言うと説得力がある。
縁は「この人と人生を共に生きたいという強い意志」だと私は思う。
私は20代から40代まで婚活をし、50歳を迎えた時点で様々な出来事が
重なり結婚を諦めました。
自分で言うのも何ですが、本当に色んな婚活をしました。
職場の人からの紹介や親の友人からのお見合い。自ら好きな人へ手紙を
渡しての告白をはじめ、合コンやマッチングアプリ等々。
結婚したかったが縁がなかった。
充分、いやうんざりするほど婚活したので悔いは無いです。
縁は自分が強く持っていても相手も持っていないと結婚には至らない。
結婚を意識したお付き合いが始まっても、お互いの「この人と結婚したい」
という意志が強くなっていかないと縁は結ばれない。
お付き合いの中で相手の嫌な部分や許せないところが見えてくると、
結婚したいという意志が弱くなっていき、別れてしまうのだろうか。
そしてこの縁と言うのは結婚して終わりではなく、結婚後も持続して
いかないと離婚になってしまうのではないか。
よく聞く『結婚はゴールではなくスタートである』はそういう事なの
だろうか。
私は結婚している人を尊敬します。そして子どもがいる人は更に。
自分はどれだけ頑張っても成し得なかった事ができている。羨ましいです。
好きな人と一緒になり愛しあう。最高に幸せだと思う。
今、婚活を頑張りどうしても結婚したい人にアドバイスをするならば
結婚は一日でも早くそして勢いでした方が良いです。
歳を取れば取るほど余計な知識が増え、その知識が結婚したいという勢いを
妨げてきます。
私は徐々に結婚したいという勢いを失い諦めました。私の様にはならないで
ほしい。
そしてお互いが思いやりの心と等しい金銭感覚の二つさえ持っていることが
わかれば大丈夫です。
相手に色々と求めたり物に当たるのは自分中心の証拠だし、金遣いが
荒ければ生活に支障がでてしまう。これはお付き合いを続けるうちに
わかってくる。
結婚できなかったお前に何がわかるんだと言われてしまえばそれまでですが、
これから結婚をしようとしている人への参考になれば。
”あなたに良いご縁がありますように”




