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突入準備

イヨさんアメノさんヒルコさんを再び交え、ブラックホールSW突入の会議だ。


「皆んな揃った所で、改めて今回の作戦を説明するね。まず、サラク山頂上にGコンの指向性アンテナを立てる作業をユタカとユージ、研究所から数人を派遣してやってもらうわ。機材の搬入はジュンさん操縦のオノゴロに載せた上でイザナミのGコントラクターで移動させるから、安心してね。」


「了解。イザナミでもザターンの時みたいにピンポイント制御出来るんだろ?」

ザターンでは範囲指定でGを制御する事で重たい部材を人力で動かしたり、溶接条件によって重力を変えたり出来る為、とても便利だった。


「残念っ!イザナミのGコンはそこまで細やかな制御にパワーを回せないよっ?今の状況分かってるっ??ブラックホールの引力と光速の遠心力の和を保つのに精一杯なんだよっ?あの小型船の制御がギリギリって所だねっ。」

 ヒルコさんは小馬鹿にしたように言い放つ。


「ユタカさん、私あの人苦手ですよ…」

ヒソヒソと愚痴るユージの気持ちも分かる…


「まあまあ。サラク山で作業をしてもらってる間に、ワタシとヒルコでGコンの設定を行いつつ、STTエンジンの復旧も並行して行うね。」

「りょ〜か〜い!」とヒルコさん。


「その後の流れを説明するね。サラク山の指向性アンテナでSWとイザナミを重力波で繋ぎ、ロックします。そうする事で、SWに巻き付くようにイザナミは引っ張られて行くの。並行して、地球圏に座標固定してジャンプに備えます。後はブラックホールSWに突入してジャンプ。以上ね。」

 やはりドヤ顔で胸を張るトモさん。


「あー一つ聞いて良いかな?」とジュン。

「ブラックホールにグルグル巻き付いて行くって事なんだろ?三連星の恒星はどう避けるんだ?そのままだとブラックホールに入る前に恒星に突っ込むんじゃ無いのか?」

 確かに、SWはブラックホールを中心にして三つの恒星が吸い込まれている。


「えっ?恒星って、今見えてるあの星っ??」

 クスクスとヒルコが笑う。

「あれは見えてるだけで、もう存在してないよっ?ブラックホールに落ちていく過程で光速超えちゃってるから、見かけ上は止まって見えるけど実際は数億年前に消滅してるんじゃ無いかしらっ?太陽系人の科学力って、まだその程度の認識なのっ?」

 今にも吹き出しそうな顔のヒルコさん。ジュンの目元がピクピクしている。


「その言い方は宜しくございませんわ、ヒルコさん。彼等はまだ恒星圏外宇宙に出た事が無かったのですから、仕方の無い事ですのよ?わたくし達の古典科学でも、ブラックホールの実際の観測を行うまでは想像の範疇でしかなかったのですから。」

 ジーノさんがフォローしてくれているが、あまりフォローになっていない気もする…


「イヨさんとアメノさんは、市民の避難誘導支持をお願いします。イザナミ時間で3日後に作戦を発動しますので、その時にサラク山を除く全区画を反転して格納して下さい。」

 トモさんの話によると、衛星イザナミの街はそっくりそのままひっくり返って格納する事が出来るようだ。その状態だと水爆程度の攻撃にも耐えれるらしい…。

 その話を聞いて、カグツチなる兵器の破壊力に恐怖する。トモさんに聞いてみても、恐ろしい兵器と言う事以外は説明される事は無かった。


「それでは、各々作業に取り掛かって下さい。」

 トモの号令に従い、各自作業に取り掛かる。


 ジュンと溶接仕事をするのは11年振りだ。

重力下での作業は大変かと思われたが、イザナミから提供された材料は、普通の鉄のような見た目で普通の鉄のように加工でき、紙のように軽い…。

 あまりの加工のし易さに驚いてしまった。


ザターンでヘラ絞り加工されたアンテナをオノゴロで吊り上げ、俺とユージで組み立てた塔に設置して行く。全8機を据え付け終わるのに2日。

 その後半日で配線作業まで終わり、後はトモさん達の仕上がりを待つだけだ。

誤字脱字や表現の指摘が御座いましたらコメントお願い致します。

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