6話 キンタ 上 2
先に言います。続きます。
あとこの変の話、2話か3話で終わらせたい。
早くヒロイン出したい。
今僕は運命の綱渡りを迫られている。
返答次第では最悪三角簀の上で石持って正座をしなければならない。考えるだけでゾッとする。
そんな中だまっていると
「聞こえてんなら反応してくれない?」
コタツが畳み掛けてくる。僕は彼の言葉を聞きながら、ふと今の関係になった理由を思い出し始めた。
(小3の8月頃くらいだった気がした。)
「おーい、キンタ〜遊びに行こうぜぇ!」
子供らしい三角眼と虫取アミ持った満面な笑顔の少年が僕の家のインターホンを鳴らす。
うん。思うこのときはまだ今のような関係ではなかった。
あれ? 小3でなく4の夏だったかな?
『……』
そう言えば、小4の春から夏終わりまでコタツ、学校に来なかった気がする。
しかも、夏休み終わった後来るようになったけど時折懐かしむかのように蒼く輝く空を楽しそうに笑っていたのが印象的だった。
………
……
…
!!
違う! 場面はここじゃない。
何処だ。と僕の頭は現在の振る稼働時間にして0,1秒。その時の様子を思い出した。
それは中学2年生の夏入る前だった。
友人の女子と移動教室で仲良く歩いているところに2組の吉永綾子が花形リンカに殴り掛かってきて喧嘩が勃発、それを止めようと口を出したら、2人の女の子に詰め寄られる事になっていた。
「麒麟くんはアーコと私どっちが大切なのよ!?」
「そうよ! リンカとあたしどっちが大切なのか決めてよ!?」
僕は唐突にそんなことを言われた正直に何がなんだか解らず佇むことになったがある種の正解である種の不正解を引いた。
静まる廊下だったはずが今は騒ぎを聞き付けて野次馬が集まってくる。
次第にことの全容が野次馬経由で僕は理解することになる。
要するにこの二人は僕の事が好きなのだ。
で、水面下で牽制しあってたらしいけど我慢の限界がさっきだったらしい。
僕はこの時血の気が引いていた。
だってどうしたらいいか何で解んないじゃん。
7話 コタツ始まりでお送りします




