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69 上 キンタを追い、血を流し、持って行かれる人


 父さんは突然、言葉を濁し始めた。

 一度視線があってからだが、父さん・・・遅い。

 でも、彼女の気持ちがないのはわかった今では色々、いろいろ・・・・ね。

 そんなこんなで落ち込んでいるが、コタツはこの空気が否で走り出していた。

 麗子さんの手を掴んでその部屋を逃げ出した。のがわかった。

 突然の出来事に彼女の表情からわけがわからないといったようだったが、でもなんだか嬉しそうに見えた。

 目が燃え上がるように熱さを感じた。

 部屋の中の空気はシンとしていたが、叔父さん(コタツ父)が言った。

「あいつ何処にあのお嬢さんを連れ込みに言ったと思う?」

 何叔父さん言ってるの! 僕がそんなことを許すとでも思っているの!! 

 思わず僕も飛び出した。

 大丈夫、麗子さんの香りは覚えている!

 こっちだ。僕は走り出した。

 くんくんと警察犬のように匂いをたどるが如く僕はその後を追い、その後を叔父や父たちが続く。

 そして、僕はギン! と、音が鳴るんじゃないと思うような首の振りで首をとある倉庫を見る。

 ジーッと凝視すれば中が覗けるわけでないが僕はもしも中で凄いことを行われていることを創造するとダメージが来ると思いあけられないで居る。

 すると、追いついてきた叔父さんが僕を見つけ、瞬時に理解してそっとドアを開けて覗き込む。

 そして、何故か一度満面な笑みを浮かべて手招きをする。

 僕にではない。たぶん叔母さん(コタツ母)にだ。

 叔母さんはそっと手招きに応じて覗きすぐに顔を引っ込め叔父さんと無言でキャッキャウフフをして、また覗き込んだ。

 僕は、気に成った。気に成って、そっと近寄り、覗いてしまった。

 覗いて、僕の目の前が真っ赤に染ま、り唇が痛い。が、それどころではない思いで見たくはないが悔しくて凝視するしかなかった。


 目の前で繰り広がれる光景は抱き合って、キスしてた。

「ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ・・・」

 なんだろうか? 顔前面が熱い。血が煮え立ち噴出しているような感じがする。

 コタツが気がつき僕と目が合い、すぐに逸らす。

 その逸らした視線に叔父と叔母がディープキスしていた。が、そんなのどうでもいい。今はどうやってコタツと麗子さんを引き剥がすかだ。と考えていると、扉を開く叔父と叔母が彼らに近づき叔父さんはコタツに満面な笑みを浮かべて肩をたたき、麗子さんには叔母さんが耳に口を当ててこう言った(僕には聞こえていた)。

『あなたがこのまま息子のお嫁さんに来るのは大賛成よ。

 なんだったら、誘惑して押し倒して既成事実作っちゃいなさいよ! 何せ私は既成事実作って結婚したくらいだからね! 

 それにお金のとかの心配はしなくていいのよ。もし追い出されたらウチに着なさい。

 喜んで歓迎するわ。なんだかんだで、ウチの旦那もだけど、息子も同様に甲斐性があるからガンガンS○Xしちゃいなさい! 結婚年齢とか気にしたら負けよ。

 他の女に取られたくなければさっさと奪うのが雌豹の心意気よ!』

 卑猥な指の形もガッツリくっきりと見えた。

 麗子さんは顔が真っ赤でトマトみたいに見える。満更でもなさそうだ。

 そんな彼女の顔を見て可愛いと先ほどの顔の熱さが一気に冷めた。

 何故か、僕にではないその笑顔に先ほどの熱気より絶望という寒さが到来した。

 きっと、あの笑顔は僕に向けてくれない。

 そう、確信してしまった。

 そこからは、なんだか色々どうでもよくなってきた。

 なんだかよくわかんないけど、僕らは帰るような雰囲気になり、駐屯地の警衛所を通り、帰るためにタクシーを呼んでくれたらしいが、僕は彼らの近くに居るのが辛くて、どうせこの後タクシーという密室で近寄らなければならないなら、少し離れていてもいいと思って僕は地面を見ていた。

 見ていたら、車の音がして近くでドアが開く音がした。タクシーかな? 思っていると、突然腰に何かが巻きつき、そして引きずり込まれた。

 乱暴なタクシーもいるなぁ、とか思っていると声がした。

 しかもその声はなんだか聞き覚えがある女性の声がこう言った。

「出して!」

「ええ」

 車のエンジンは馬鹿でかい音をたたき出して、急加速する。

 思わず「ウグッ」と呻いてしまった。

 が、同時にガン! と何かが車に当たる音がして驚いていると、何かを強く叩く音が聞こえてくる。

 その音に、先ほどともう1人の女の声が悲鳴を上げたのがわかった。

 少なからず僕は、どういう状況かわからず回りを理解しようとして顔を上げようとしたら、黒い覆面が僕の頭にかぶさり、「ごめんなさい。後でいっぱい尽くしてあげるから今は簡便ね♡」その声が聞こえた後体にバチバチと音と共に強烈な衝撃が走り僕は気を失うことになった。


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