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20話 上 僕の現状 一


 色々有って今僕は混乱しているのと同時に果てしなく落ち込んでいる。

 何でって、僕は許婚が居るのを知っていたし何度か顔を合わせていたし、可愛いなぁ、喋ってくれないのは恥ずかしがりやなのかな? なんて思って彼女を見つめていたこともあった。


 正直なところ僕は彼女に片思いをしていた事が今わかったのだった。

 

 何だろう。この気持ち、この暗くぼんやりした気持ちは何だろう。

 彼女は僕との結婚を望んでいない。それが解かると更に落ち込む。そんなときだった。


 彼らが現れた。

 一方は迷彩服を着込み顔は見えないが父さんの仕事柄階級表の読み方はわかる。

 この人、陸上自衛官で一尉の人だ。

「軍曹! お父上の一佐からつれてくるように言われました。ご足労を!」

 いや軍曹って何? いや見ているのはコタツだから軍曹がコタツでコタツが軍曹だよね? ・・・・??????


 で、もう一方が麒麟家のお抱えSPたちだ。

「麗子お嬢様! 旦那様方はそんな事を望む為にこの学校に貴女を送ったのでは有りませんよ!」

 こっちはこっちで麒麟家が彼女に対して何かを期待していたというところまではわかったが何のことかサッパリ解からない。

 けど、彼女が「あっ『待って』」と恋焦がれる切ない声を出して、僕は声の理由を理解する。

 彼女の視線を追ってそちらを向くといつの間にかドアを開けるコタツの後ろ背を見つけその行動を追うとSPが人の壁を作ってコタツの通りを邪魔していた。

 だけど、コタツは平然とSPを利用、踏み台にして壁を蹴っているとこまでは見えた。

 いや友よ、君はいつの間にそんなスタント技術を覚えたんだよ!!

 うん。驚いたよ。


 コタツを追ったが理由で僕の片思い相手が目の端に見えてどんよりした気持ちを思いだす。

更に、その視界には今のコタツのアクロバットを見て、麗子さんが恍惚とした、まるで惚れ直しましたわ。見たいに頬を染めウットリしているのを見てしまうと何だか死にたくなってきた。

 僕はもう一度机に倒れる事にした。


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