宴会・新築祝い
実は弁財天が紅一点にこだわったからだ。
サンの紹介が終わり。俺たちは神々と宴会場に集まり宴会になった。
宴会はじいちゃんの挨拶で始まり、今日の主役である二人が紹介された。
そして、彦星の竿を没収することになったのだが、
彦星は「この竿たちは使いませんから、手元に置いて眺めるだけです。
没収は勘弁して下さい」
スーさんは「それはねぇ」と言った瞬間、折姫の蹴りが彦星の腹をとらえた。
折姫は倒れた彦星にパンチを何度も繰り出した。
天帝は慌てて「折姫もうやめろ、神様の前だぞ」
折姫は「あ~スッキリしたわ。
私は釣りで七夕をやってなかったから、今やったのよねぇ」
スーさんは「なぜそれを、あのときやらないかなぁ」呟いた。
誰が始めたのかはわからないが拍手が起こった。「折姫ちゃん、よくやったぞ」
じいちゃんは「折姫の七夕も無事に終わったようじゃの、
彦星の完敗に乾杯じゃ。彦は完敗!」全員で「彦は完敗」唱和し宴会が始まった。
アスカは嬉しそうに「私、サンちゃんとお友達になったのよ」
俺は「良かったな、モンペは体が無いから脳内フレンドだし
リアルフレンドが出来て良かったよ」
「何をして遊ぶかが問題よね、ゲームだとリアルとは言えないでしょ」
「確かに、アスカが外に出ると影響力が問題だし。俺が少し考えてみるよ」
俺とアスカが話していると、俺に向かって「連れの美女が退屈そうだね
私はおじいさんの知り合いでねぇ、キンが専門の五月慶三という者だよ。
宴会が楽しくないようだねぇ、そちらの女性が退屈そうだ。
お嬢さんこのシャーレを御覧なさい。これはねぇ私の年金だ少ないだろ?」
謎のボンテージ姿の女性が「生魚好き~?ねえ生魚、君も生肉好きだよね~?」
今度は、割烹着姿のおばさんが現れて
「あんた、また何をやってんの!私がクッキングしてる間に~。
ちゃんと見張りを付けていたのに、あのボケ二人はどこにいったんや、
どついたるわ。ほんまに腹立つわ」お怒りのご様子だった。
男が「ワイらにはどうしょうもなかったんや、先生は美女を見たら
押さえが利かんさかいなあ~」
もう一人の男は「毎日ブスを見ていれば、あぁなるわなぁ」
「バカがほんまのこと言いやがった。泥沼神子になるやんけ奥さんは見栄張りやぞぉ」
「お前もバカか逆さまに読まれたら死ぬぞ」「何をバラしとんじゃこのボケが」
割烹着姿のおばさんは鬼の形相で「誰がブスや~」
五月慶三と二人の男をKOし騒ぎは治まった。
俺とアスカはサンとゲンのところにいき「サン、乙姫になれてよかったな」
「ありがとう。アスカとその夫」アスカはすっかりサンと仲良しになっていた。
ゲンは「その夫はない」サンは「名で呼ぶとアスカに悪いでしょ?」
それでアスカとサンが話し合って決めた。俺の呼び方は「神夫・カミブー」だった。
俺は大根行司をどうやって操ったのかが知りたかった。
サンは糸を操るのが達人で鬼と呼ばれ、鬼が糸の鬼になった。
大根行司は名をバカにされていたので、復讐欲の糸を刺激したらしい。
俺は、女性欲の糸が出ていたが操れなかったらしい。
アスカの前でそれを暴露した。<サン、ここでそれを言うなよ、生命線が…>
サンは「カミブーは赤い糸ですでに操られていたのね。きつそう、大丈夫?」
アスカは「これくらい大丈夫よ」俺は<蜘蛛は赤い糸の状況を知る?>
サンとスパイだーは念話に似た粘話で連絡が出来る。
粘話は糸の振動らしい。蜘蛛は目が悪いので物の振動で判断する。
俺は「サン、スパイだーが果実とか野菜を探してくれると助かるよ」
「果実は振動しないよね?」「そうだった」
途中から、ばあちゃんが会話に参加して
「サンが糸を上手に扱えるのは、本当の織姫なのかしら?」
俺は「確かに、それはありえる。先天性の素質をもっているから、
蜘蛛の糸も簡単に扱えるようになった可能性があるよ」
ばあちゃんは「この世界に生糸はないのかしら?」
「あるよ、明日取りにいってくる」「それじゃ、友ちゃんお願いね」
ばあちゃんの指示でサンはメカケで生活することになった。
アスカはサンと一緒に寝ると喜んだが、<俺たちの夫婦生活は?>
と思ったが口に出さなかった。
翌日、俺は幕張メ政治に行きジューシーに繭をもらい。
メカケのばあちゃんに届けて、彦さんが気になるのでジャワ島に転移した。
彦さんは俺のあげた竿、折り神月竿『改神』だけを残して後は没収されていた。
スーさんは「友広君、あの竿の名はいいねぇ、
折姫が改心しなさいと残してくれたんだよ。あの竿の名は彦さんに残すためだね?」
「そうですよ、折姫さんからすると改心して欲しいから、
取り上げないと思っていました。
それと、夫婦の絆が見える竿は彦さんには必要ですから」
スーさんは「流石だねぇ、ところでサンちゃんは?」
「ばあちゃんが、サンは本当の織姫ではないのか調べるみたいですよ。
サンが織姫だったら彦星は誰になるのでしょうか?」
スーさんは「あ~、姉さんも気付いたのですねぇ、七夕に帰省させるわけですかぁ
彦星はもういますよ。アルタイルに縁の深い名の神がねぇ」
笑いながら、俺に聞き取れない声で「アルタいる?いる友」と独り言のように言った。
スーさんは「役暦に星の名が付くだけで、そこで生活している
わけではないですからねぇ。星を持つことは名誉なことですよ」
俺とスーさんは、彦さん夫婦で釣りを楽しんでいるらしいので海岸に移動した。
彦さんは「友広君、ありがとうねぇ、竿を君のお陰でねぇ、
残してもらえたのよぉ」泣き出した。
俺は「それは彦さん専用に作りましたから、絆を毎日確認して下さい」
折姫は「そうよ彦ちゃん、ちゃんと絆を確認しなさいよ。
これからどんどん魚を釣って生活しないと、遊び過ぎて仕事がないのよ。
雲助でもやるしかないわ。釣った魚をどこかで売れないかしら?」
俺は転移門の問題も行き詰っていた。<雲助だ>
俺は「彦さん、俺は転移で移動する人と荷物を運ぶバスを作ろうと思うけど、
それの運転移手を仕事にしない?バスの運転移手だよ、バス」
彦さんは「バスの言葉には胸が弾むなぁ」
俺は「ここで釣った魚を野菜やパンと交換してもらえるよ」
折姫は「そのバスの話に乗った!その代わりにぃ~
この島に私たちの温泉付きの家を作ってよ。それとぉ、ここで使う調味料を付けて。
あとはねぇ~、バスをジャマイカにも行けるようにしてよ。イカを釣りたい」
俺は「家と調味料は任せてください。どんな家がいいか二人で決めてください」
「ジャマイカは島の奥まで調査してからです」「それでいいよ、ねぇ彦ちゃん?」
彦さんは「家までとかさぁ、なんか悪いよ~」
折姫は彦さんの頭を叩き耳元で「バカねぇ、相手は神王よ、いくらでも出せるわ」
スーさんは「折姫さん、釣りだけでなく交渉も上手いねぇ、
彦ちゃんにはもったいないなぁ。真面目でいい人を私が紹介しましょうか?」
彦さんは「それはやめてよぉ、もう折さんしか私には残ってないの」
そして釣り竿を見た「あ~、折さん迷ってましたね、残ってください」と土下座した。
折姫は「だってスーさんがいい人っていうのよ、興味あるでしょう~」
俺は<夫婦の問題は犬どころか大神も食わない>
「各領のバスを転移させる場所を作って来ます」逃げてエルフ領に転移した。
エルフ領は世界樹の下が広く開いているから、
バスと竜宮城の転移場所は問題なかった。
だが、ツダ塾のバスは問題ないが竜宮城を転移させて
コンサートとなると森を開くしかない。
他の領は夢の島以外は、ツダ塾と同じで森か畑を使うしかなかった。
俺は<森を開いて年に数回しか使わないのもなぁ>困った。
『モンペ、転移バスをもう製作中だよね』『そうですよ』
『コンサート会場付き竜宮城のいいアイデアがないか
神々に相談してくれないか?』『分かったわ。サン号のためにしかたないわね』
『なんだ、そのサン号というのは?』『ゲームの話よ』『そうか、またな』
西領に来たついでに、ニカワさんが食べた道草は、何を食べて
美味しいというのか?気になっていたので調べたらエンドウ豆があった。
<大豆だと思うが>加護で成長させるとやはり大豆だった。
加護で成長させて大豆を出来るだけ倉庫に入れ
神々に本当に大豆なのかを確認してもらっている。
<大豆だったら発酵の神をジャワ島に呼びたいな、五月慶三は違うよな>
俺は、サンのことが気に掛かり、一度メカケに帰って
ばあちゃんに「サンは織姫だった?」
「間違いなく、あの子は織姫さんね。
本来織姫は職人の星でないといけないのよ。
これでベガは正常な星になるわ。そうだわ、サンを神にしましょう。
これからサンは神の方が都合がいいわね」
俺は「サンが神になると地上にいられなくなるよ」
「それは大丈夫よ、創世家の特例がありますから、友ちゃんと一緒にいれるわ」
俺は「スーさんが乙姫の後見人だからね」ばあちゃんは笑い「そうね」
俺はジャワ島に彦さんたちの家を建てに戻ったが注文に困った。
彦さん夫婦はベルサイユ宮殿に住みたいということだった。
スーさんは「ベルサイユ宮殿は広過ぎて住み難いですよ」
折姫は「どうせタダなんだからねぇ、彦ちゃんも賛成よね?」
「私は防音設備のある寝室があれば、後は何もいりません」
折姫は「へぇ~、彦ちゃんの竿を見た方がいいわよ」
彦さんは竿を見て汗が吹き出た「ベルサイユ宮殿に住みたい」
<折姫さんはやはり天然だ。スーさんは乗ってくるだろうから、やってみるか>
俺は「建ててもいいけど、彦さんがまた帰って来なかったら、
折姫さん、夜に一人でトイレのバラ子さんが出る宮殿で大丈夫ですか?」
折姫は「えぇ~、ベルサイユ宮殿にはトイレのバラ子さんが出るのぉ?」
スーさんは「バラ子さんは常識でしょうねぇ、ベルサイユの薔薇は有名ですよ。
まぁ、ベルバラとも言いますが聞いたことありますよね?
女性一人の広い屋敷は怖いですねぇ」
「聞いたことあるわ。あ!それでバラ子モンね。普通の家でお願いします」
俺は南十剣を使いイメージして普通の住宅5LDKに水道と
露天・室内温泉を作り、家の壁は白、瓦はオレンジ色で
ヨーロッパ風のU字瓦で作った。
水はじいちゃんが海水ろ過装置を設置してある。
海水ろ過装置から金銀等の鉱物資源が取れるので、
温泉の出口に純金で作ったライオンの頭を付けたら、
折姫さんの心の癒しになったようだ。<トイレのバラ子さんのお詫びだ>
スーさんが「私にも同じ家を隣にお願いしてもいいですかね?」
スーさん邸も作った。
スーさんは「新築祝いをしたいですね、昨晩のフグ刺しは美味しかったですねぇ
彦ちゃんもう一度フグを何とか釣れませんかね?」
「残念でした。もうねぇ無理なのですよ、私は幸せですからウッ、ねえ」
スーさんは「誰かいませんかね」しばらく考えて「あ~そういえば、呼びましょう。
友広君、竿を作ってください」俺に竿を作る人の名を耳打ちしてきた。
俺は、筋金折り神月・浮気男の絆『サン劇月ワラにも縋る』を作った。
天帝が「お招きありがとう、ございます」やってきた。
スーさんは「今日の新築祝いにフグを食べたくてねぇ、
君にしか釣れそうにないのよぉ。ちょっとこの竿を握ってくれないかな」
天帝が竿を握ると絆はボロボロでお金でかろうじて繋がっていた。
スーさんは「いいねぇ、君は最高だよ」笑いを我慢した。
折姫は「お父さん、釣りはやったことないでしょう?」「あ~」
スーさんは「友広君が作った竿だよ。釣れるはずですよねぇ。
折姫さんなら分かるでしょ?」「確かに、そうだわね」
天帝は「神王の竿、家宝だ」喜んだ。
天帝が釣りを始めるとすぐにマグロフグゾウが掛かった。
フグゾウは『ウッフッグ~、奥さんに、ここまで虐げられた人は初めてでギョざる。
絆は早く切った方があなたのためでギョざる、切って差し上げましょう』
天帝は『そうなんだ、急いで切って下さい。まぁ些少のお礼は致します
私はねぇ、お金だけ取られてよ、仕事場で寝ているんだよ』泣いた。
フグゾウは『夫婦にとって絆は大切でギョざいますよぉ~
この絆を切って差し上げます。いいのですか本当に切りますよぉ~』
天帝は『なんか悪いねぇ。私も切れるように強くやってみるよ』
フグゾウは『あなたは人としてどうなのですかねぇ、え~と絆を切りますよ』
天帝は『だから何度もお願いしますと、頼んでるじゃありませんか』
フグゾウは『あの~、絆は切れたら戻りませんよぉ~』
俺は電撃ショッカーのリモコン・スイッチを押した。
マグロフグゾウは、天帝から竿を取り上げたスーさんが釣り上げた。
スーさんは「私の目に狂いはなかったねぇ。天帝は見事でしたよ
折姫さんから、君の奥さんの性格を予測したのですがねぇ。当たりましたねぇ」
今回の竿はサンから粘話の話を聞いていたので、
マグロフグゾウは、糸を通して心に話し掛けて来ると予測し見事に当たった。
竿を電撃と惨劇付きにしてスーさんと会話を聞いていたのだ。
スーさんはマグロフグゾウを宴会場に持っていき
フグ刺しとフグチリ用に調理してもらった。
天帝は「もう一度釣りをさせてくれませんかね?次は絆を切ってみせます」
スーさんは「焦らなくても絆はいつでも切れますよ。
フグをもっと釣ってからにしなさい。今、切るとフグと会話出来なくなりますよ。
今日はここに泊り温泉に入って、明日はまたフグと会話しなさい
今から君の釣ったフグを食べて新築祝いをしますよ」
天帝は「心の友、すまないねぇ」と泣きながらフグを食べた。
食事が終わって折姫と彦さんが引き上げたのを確認して、
スーさんは「天帝、君はねぇ奥さんと別れたいのは分かるがねぇ、
釣りは化かし合いだ。本当は別れたいだろうけど、絆は切らないでくれとか言わないと
魚にバカにされますよ。明日から気を付けて下さい」
天帝は「初めて同情されて私は嬉しかったんですよ。心から泣けました」
スーさんは俺に小声で「糸は切れないようにしてあるよね?」
「クジラでも切れませんよ」「流石だねぇ、あの会話を録音できないかなぁ?」
俺は「後で予備の竿と一緒に作ってみます」電撃リモコンをスーさんに渡した。
天帝とはスーさんの作った組織でアマミカド、
天のあとの文字は『み』か『ど』の選択で、甘ミか花のアマドコロのどちらを選ぶか?
花より団子の意味を込めて作られた組織で、団子は宇宙の星の状態を表すのである。
スーさんはいつも「アマドコロは優しく側にあっても飽きがこない」
と言っているほど好きな花で、
義姉の静御前のことを指すのではないか?と影で噂されている。
その組織で花を選び愛人を作った折姫の父は命しらずだ。




