表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/49

8 異世界再び

ここはルーの屋敷だと思う。


心残りがあったために1度だけ帰ったのか、ミューに会えないことを残念と思ったから戻ったのか、いつでも行き来が出来るのか、次起きた時はどっちの世界だろう?

それに、どう考えても今この時、夢じゃないよなぁ。


顔を洗いにバスルームに行くと、鏡の向こうの美少女がこっちを見る。


なんというか、美少女過ぎて落ち着かない。



そういえば、折り紙を持っては来られなかった。

というか、今度こそ戻ることができるのだろうか?



コンコンとドアがノックされる。

急いでペンダントを首からかけた。


「リリー様、お目覚めですか?」

「はい、起きています。どうぞ」


ドアが開きマーサが入ってきた。


「おはようございます。」

「あの、今は何時ですか?私はどの位寝ていたのでしょうか?」

「昨晩、お休みのお声がけのあと、そのまま寝ていらしたと聞いています。今はまだ6時前です」

「そうですか、ありがとうございます」


私の睡眠時間は大丈夫なのだろうか。


そういえば、時計の概念も同じのようだ。


「お食事はどうされますか?すぐに召し上がりますか?他の方をお待ちになりますか?」

「皆さんと一緒、もしくは面倒をかけない感じでお願いします」

「ふふふ。面倒なんてありません。でも、お食事は皆さんと一緒としてもお茶をお持ちしますね」

「はい。ありがとうございます」


マーサは一旦退室し、すっきり味のお茶を持ってきた。


「なんだか、目が覚めてスッキリした気がします」

「お気に召されたようで良かったです。朝食は七時半頃です。その頃お迎えに上がります」

「はい。お願いします」


マーサが退室し、一人になった。


とりあえず、昨日着ていたワンピースを着てティーテーブルの椅子に座った。


いろいろ考えてみたものの、録に情報の無い状態で考えても無駄 という結論になった。

私、駄目すぎる。



「リリー様、お食事のご用意が整いました。」

「はい。ありがとうございます」


ドアを開けマーサとダイニングに来た。


今日は、ルーとミューと私の三人で食べるらしい。

私の疑問が伝わったのか、


「食事はみんな自分の都合の良い時間に食べるんだよ」

「え、そうなんですか?」

「昨晩はマーサとハヤトが同じ時間になったけど、大体3回くらい有る時間の中で人数を調整しているみたいだよ」

「こ、効率的なんですね・・・」

「僕とミューはいつもこの時間だから、僕に話すことがある人は、この時間に食べたりするよ」

「な、なるほど」


なんだかアルバイトをしていた頃を思い出した。

シフトの関係で、昼食は最初組だったのに夕食は最後組で、時間が開きすぎて お腹空いたと呻いていた同僚を。


席につくとバターロールとボイルウインナーとオムレツとサラダとコップにミルクが並べられた。

THE朝食という感じた。


「いただきまーす」


私のいただきますに、ふと笑ったルーは


「パンと飲み物は好きなものを選べるよ」


ルーとミューを見ると、ルーはクロワッサンで、ミューはジュースを飲んでいる。


「そうなんですね。私はこのままいただきます」


後からマーサに聞いたところ、

朝食は6:30、 7:00、7:30、

昼食は11:30、12:00、12:30、

夕食は 18:00、19:00、20:00で、

夜食は申告制。

朝食と昼食は45分間くらい、夕食は1時間くらい、を想定しているそうだ。


本来、昼食は60分間で、夕食は90分間くらいなのだが、みんな働き者で暇なのがうずうずしてしまうらしく、おやつに15分使い、仕事を早くあがるという事で調整しているらしい。


自由な職場なのだな。


ルーとミューは大体 7:30、12:00、19:00に食べているらしい。

あと15:00におやつが有り、食べたい人は全員食べて良いそうだ。


なんて至れり尽くせり。


あ、もしかして、起きてすぐ食べるか聞かれたのは、その時間に食べる人が居たからなのか。

なるほど。


THE朝食を食べ終えるとルーに聞かれた。


「リリーはこれからどうする?しばらくはお客さんで良いよ。今のうちに見たい所とか行きたい所とか、欲しい物とか探すと良いよ。」

「あ、それなら、この世界の事を教えてくれる人に会いたいです。この世界で生きて行くための資金を稼ぎたいです。取り合えず服が欲しいので」

「知識はマーサとハヤトにいろいろ聞くと良いよ。服はプレゼントするから足りない分をマーサと相談すると良いよ」

「ありがとうございます」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ