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西暦2900年代の地球  作者: 李孟耶辰
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第二部-地球大変動(エグフション)①序章

場所はノーム刑務所所内のある場所

トヤトエーレメ形の専用船がある場所に誘導されたが暗闇なので

「総長、ある場所って何処だ?、辺りが暗いけど?」と会長は首を傾げた。

エレッポ七体もキョロキョロと落ち着かない様子で辺りを見ている。

「皆さーん、此処は船舶格納庫です。」と総長は船舶格納庫の電気を点けた。

「おっ、めちゃめちゃ広いやんか」と所長が驚いた。

他のエレッポ達も驚きながらも頷いた。

「総長、船舶格納庫っていつの間に造ったんだ?」と会長は返答した。

「実は会長さん達がトヤトエーレメ形の専用船を造っている時に造ったのよ。」と総長はエレッポ達を見詰めた。

「成る程」と会長は頷きながら感心した。

こうしてノームの住民であるエレッポ達が乗船するトヤトエーレメ形の専用船は、ノーム刑務所の船舶格納庫に収納され、地球の内部に突入しようと総長が耐熱性バリアを張り巡らす準備をしていた。会長達は専用船に待機しており、総長からの合図を待っている。そして耐熱性バリアの準備と共に総長は、ノーム刑務所に収監されている受刑者等を会長達に顔見せさせようと船舶格納庫付近に誘導しようと決意し、その旨を伝えるべく大スクリーンのスイッチを入れ

「会長さん、一寸良いかしら?」と総長は大スクリーンに写った会長に視線を向けた。

「お、良いぞ。何だ?」と会長は専用船内に写った総長に視線を向けた。

総長の顔を初めて見たエレッポ七体は驚きながらもお辞儀した。

「皆さん、堅苦しい挨拶は抜き抜き。」と総長はエレッポ七体の顔を見てから、

「会長さん、皆さんに受刑者等の顔を見せしようと思っているのだけどどうかしら?」と総長は視線を向けた。

「そうだな。一緒に地球大変動を起こすのだから顔見せぐらいはしておきたいな。」と会長は総長に視線を向けた。

「そうよね。受刑者等も会長達の顔を拝見したいって言ってるしね。そこで船舶格納庫付近に誘導しようと思っているのだけどどうかしら?」と総長は会長に視線を向けた。

「エレッポ七体に危害は無いようにしてくれよ」と会長は総長に視線を向けた。

「勿論よ。受刑者等もそれは承知の上よ。一先ず、謎の黒幕となる最高刑の受刑者から顔を見せるわね。」と総長は視線を向けた。

「オー頼むわ。ところでその最高刑の受刑者の名前って有るのか?」と会長は視線を向けた。

「あるわよ。一寸待ってて。」と総長は収監名簿を開き

「えーとね。ウォン・フルモ受刑者っていうの。其処に居るウォンさんと同名なのよ」と暗い顔をした。

「俺と同じ名前か」とウォンは思わず叫んだ。

「そうなのよ。同じ名前よ。でもね通常はフルモ受刑者って呼んでるわ」と総長がウォンに視線を向けた。

「確か生まれて直ぐに特殊能力が有るのが分かって捨てたって両親から聞いたことあるわ。すると俺の兄か」とウォンが肩を崩した。

「おい、そんなに落ち込むなって言っても無理か」とシルネムはウォンの顔を見ながら慰めた。

「ってことは特殊能力が無い俺に同じ名前を付けたのか」とウォンは目の前に有った椅子に座った。

「そうなのよ。ウォンさん、実は捨てたのには理由があるのよ」と総長は椅子に座ったウォンを見詰めた

「どんな理由でしょうか?」とウォンは総長を見詰めた。

「それは俺が話そう。当時は俺が総長だったから」と会長はウォンに視線を向けた。

ウォンは無言のまま会長に視線を向けた。

ウォンが自分の方へ顔を向けたので

「紛らわしいから敢えてこう呼ぶがごめんよ。特殊能力が無いウォンさんが生まれて直ぐに両親から直接聞いた話だが、特殊能力が有るウォンさんを隔離する施設を作って欲しいって言われてなぁ。其処で亜空間入りが可能な施設を作ったんだ。そして名前もノーム刑務所って付けたんだよ。」と会長は総長やエレッポ七体に視線を向けた。

「ってことはフルモ受刑者は罪を犯してないって事かしら?」と総長は視線を向けた。

「いやフルモ受刑者が生まれて直ぐに宇宙空間を飛来している小惑星をノーム面に墜落させたんだ。特殊能力を使ってなぁ」と会長は頷いた。

「其れで、複数のエレッポ達が犠牲になったのよ。」と総長が収監名簿を見た。

「其れで、最高刑になったんだね。」とウォンが頷いた。

「いや、最初は両親や犠牲になったエレッポの親族からは矯正の意味を込めて隔離の施設を造って欲しいって依頼されてなぁ。でもフルモ受刑者が喋れる様になった時点で自ら犯した罪の事を聞かせたんだ。勿論最初は落ち込んだが徐々に把握し自ら最高刑に服すって言ったんだ。そしてその事を犠牲になったエレッポの親族に話したら安心したんだ。」と会長が頷いた。

「そんな事が有ったんですね」とウォンが会長、総長に視線を向けた。

「勿論、フルモ受刑者にも特殊能力が無い弟が出来たって話したよ。そして会うかって聞いたら会う資格は俺には無いって言ったから会わしてないよ」と会長はウォンに視線を向けた

「で、その犠牲になったエレッポの親族はノームが荒廃化していく最中、犠牲になったって事ね」と総長が会長に視線を向けた。

「そう言う訳なのよ。でノームが荒廃化した事やノームに地球人が来て生活排水を垂れ流して複数のエレッポが犠牲になった事をフルモ受刑者に話したら凄く落ち込んだわ。」と総長がエレッポ八体に視線を向けた。

「そうだろうな」と会長は頷いた。

「そしてフルモ受刑者に地球大変動の事を聞かせたら大賛成したわ」と総長は頷いた。

エレッポ七体は無言のまま頷いた。

「皆さん、耐熱性バリアを張りましたので何時でも地球に行けるわよ。」と総長はエレッポ八体に視線を向けた。

エレッポ七体はお辞儀した。

「総長、ありがとう。ところでフルモ受刑者の顔見せは何時だ?」と会長は船舶格納庫付近を見渡した。

「会長さん、慌てないでよ。フルモ受刑者の顔を見るのは地球入星してからで遅くはないわよ。」と総長は会長の慌てている素振りに視線を向けた。

「それもそうだな。地球入星後にするか。」と会長は呟いた。

「それにフルモ受刑者から船舶格納庫付近に特殊能力が使用出来ない様にバリアを張ってくれって要望が有ったのよ。それに皆さんに危害を与えたくないって言ってたわ」と総長は会長に視線を向けた。

「そのバリア張るのは時間掛かるのか?」と会長は視線を向けた。

「あっという間よ。ボタンひとつよ」と総長は頷いた。

「そのボタンは地球入星後に、押すんだな?」と頷いた会長。

総長は無言のまま頷いた。

「で、その地球入星は何時なんだ?」と会長は総長に視線を送った。

「う~ん。何時が良いかしら?皆さん」と船内を見渡した。

「私は今直ぐでも良いわよ」と副所長が腕組みした。

「そうですね。行くなら早く行きたいですね」と所長が腰に手を置いた。

「早く復讐したいですね」とノーム研究員が顎に手を置いた。

「そうですね。」とコロニー研究員は頷いた。

「ウォン。お前のイビルチャ早く見たいぜ」とシルネムがウォンの肩に手を置いた。

「シルネム。俺もお前のヴォヘイバー早く見たいぜ」とウォンがシルネムの肩に手を置いた。

「二体とも仲良しですね。」と副会長が二体に視線を送った。

「副会長はどうなんですか?早く行きたいですか?」と会長が視線を向けた。

「会長そりゃ行きたいですよ、地球に」と副会長は視線を送った。

「そうだろう、そうだろう」と会長は頷き、

「総長は地球に入星した事は有るの?」と視線を向けた。

「会長さん、それが無いのよ。だから地球入星上手くいくかどうか心配なのよ」と苦笑した。

「大丈夫だ。耐熱性バリア張ってるし、それに黄緑色のバリアだって張ってあるじゃないか。もし心配なら地球入星時に亜空間出入装置を使えば何とかなるではないか、総長さん」と会長は椅子に座りながら見詰めた。

「パパ。凄い」と総長は感心したのか思わず会長と言わずに叫んでしまった。

「パパって呼ぶなって言ってるだろうにもう」と会長は思わず椅子から転がり落ちた。

「大丈夫ですか?会長さん」と副会長が近付き起こした。

「副会長大丈夫だ。ありがとう」と会長は視線を送りながら椅子を起こした。

「おい、今までパパって呼ばれたことないぞ。あー痛っ」と会長はお尻を気にした。

「大丈夫?パパ」と総長は見詰めた

「だからパパって呼ぶなってもう」と会長は苦笑した。

「ほんまは呼ばれたいくせに、会長さん」と総長は頷いた。

「まぁ呼ばれて嫌なことは無いけど、総長さん」と会長は頭をポリポリ掻いた。

「でしょう?会長さん」と総長は頷いた。

「この辺で父娘のみの会話は止めようや」と会長は椅子に座った。

「何でよ?会長さん」と総長は首を傾げた。

「周りを見てみ?白けているから」と会長は船内を見渡した。

「あら、ほんまやね、ごめんなさいね」と総長は椅子から立ち上がりお辞儀した。

「そんな事は無いよね、皆。父娘漫才みたいで、おもろいよね」と所長がエレッポ達を見渡した。

「御気遣いありがとうございます所長さん。」と総長はお辞儀し椅子に座った。

「ところで総長さん、謎の黒幕となるフルモ受刑者の特殊能力の名前や愛称は有るんですか?」と所長が視線を送った

「名前や愛称ですか?」と総長が首を傾げた。

「此処にいるウォンさんは浮遊とイビルチャ凝視精神操縦法、シルネムさんはヴォヘイバー凝視行動操縦法、会長さんはレギフェター凍結法、私はレトム熔解法がそうです。」と所長が見詰めた。

「これ全部所長さんがお考えに成られたんですよね?」と総長が視線を向けた

「御存知でしたか、総長さん」と所長が視線を送った。

「はい、全部把握済みですが1つ聞いても宜しい?」と総長が視線を向けた。

「はい。なんですか?」と所長が視線を送った。

「ウォンさんの浮遊はどういう感じでされるんですかね?」と総長が首を傾げた。

「ウォンさん、説明宜しくお願いします」と所長は視線を送った。

「はい。浮遊をするときは気合いを入れるって言うか、ふと力を入れると出来るんです。総長さん」とウォンが視線を送った。

「成る程ね。ウォンさんありがとうございます。」と総長は会釈した。

ウォンは無言のまま頷いた。

「謎の黒幕となるフルモ受刑者の能力は衛星、小惑星や隕石を軌道変更が出来るんですよ所長さん」と総長が見詰めた。

「もしかして、名前や愛称を?」と所長が視線を送った。

総長は無言のまま頷いた。

「じゃあ一寸待ってくださいね」と所長は地球言語辞書を出した。

「あら、所長さんも何も無い場所から画面を出せるんですね」と総長が感心した。

「一応ね。でも副所長の方が私より上手です。」と所長は地球言語辞書を開きながら呟いた。

「あら副所長さん、凄い特技をお持ちで」と総長が感心した。

「ありがとうございます」とお辞儀した。

「総長さん、謎の黒幕となるフルモ受刑者の能力の名前ですが軌道変更操縦法ってのはどうでしょう?」と所長は視線を送った。

「素晴らしい、で愛称は?」と総長が視線を向けた。

「えーと、ですね。」と地球言語辞書を見詰め、

「あ、これこれ、チャーガックンでは、どうでしょう?総長さん」と所長が地球言語辞書を閉じて、視線を送った。

「素晴らしいです。所長さん」と総長は拍手した。

所長は顔を赤面しながら頭をポリポリ掻きながらお辞儀した。

「あらあら照れ笑いして」と副所長が見詰めた。

「ほんまよね」と総長が笑った。

「流石所長さん」会長、副会長が同時に呟いた。

「ところで、総長さん、受刑者全員チャーガックンが使えるんですか?」とウォンが視線を送った。

「勿論よ。おまけに生命体の悪の心を引き出すイビルチャも居てるわよ」と総長が不適の笑みを浮かべた。

「うわぁ恐いなぁ、で一遍にどのくらいの生命体を操れるんですか?総長さん」とウォンが震えた。

「そうねぇ。ざっと数体くらいかしら」と顎に手を置いた。

「そうなんですか凄い。俺なんか生命体一体しか出来ないわ」と腕組みした。

「ウォンさんも地球人で試したらいいじゃない」と視線を送った。

「成る程」と頷いた。

「ウォン頑張れよ」とシルネムが励ました。

ウォンは無言のまま頷いた。

「総長さん流石にヴォヘイバーは居てないよね。」とシルネムは恐る恐る視線を送った。

「あら、居てるわよ。生命体の行動を自由自在に出来る受刑者も」と視線を送った。

「そうなんですか?で一遍にどのくらいの生命体の行動を操れるんですか?」と視線を送った。

「これ数体かしら」と顎に手を置いた。

「うわぁ凄い。俺なんか一体が精一杯なのに」とシルネムは腕組みした。

「シルネムさんも地球人で試したらいいじゃない」と視線を送った。

「そうですね」と頷いた。

「シルネム頑張れ」とウォンが励ました。

シルネムが無言のまま頷いた。

「受刑者のイビルチャ、ヴォヘイバーってエレッポには効くのか?」と会長が見詰めた。

他のエレッポも無言のまま頷いた。

「あっ安心して謎の黒幕となる受刑者以外はイビルチャ、ヴォヘイバーはエレッポには効かないから。」と総長が再度不適の笑みを浮かべた。

「謎の黒幕となる受刑者はどのくらいなんですか?」と所長が視線を送った。

「そうねぇ。ざっと数千体かしらね。イビルチャとヴォヘイバー両方だから」と視線を送った。。

「凄いですね。」と所長は頷いた。

「恐いね、副会長さん」と副所長が震えた。

「全くですね。まぁ。凝視しなければ良いのでは?副所長さん」と副会長が見詰めた。

「副会長さんの言う通りです。安心して副所長さん」と二体視線を送った。

「気を付けましょう、先輩」とコロニー研究員が視線を送った。

「そうやな。気を付けなければならないなぁってまた、先輩って呼んだな」とノーム研究員が視線を送った。

「あら、先輩じゃないのかしら?ノーム研究員さん」と視線を送った。

「いや研究所に入所したのは同期なんです。総長さん」と視線を送った。

「そうなのね。で何でコロニー研究員さんはノーム研究員の事を先輩って呼ぶの?」とコロニー研究員、ノーム研究員に視線を向けた。

「はい。それはですね。なんとなく」と呟いた。

総長を含めたエレッポ達が頷いた。

「そうかそうか、なんとなくね」と所長がノーム研究員に視線を送った。

「おいコロニー研究員、なんとなくって言い方無いやろ」と肩に手を置いた。

「すいません。正直に言いますよ。頼りに成るからです」と叫んだ。

「最初からそう言えば良いものを」と呟いた。

「まぁまぁ。面と向かって言うのは恥ずかしいものよ。」と腕組みした。

「そうなのか。コロニー研究員」とノーム研究員が見詰めた。

「はい。」とコロニー研究員が頷いた。

「まぁ許してやるわ」と視線を送った。

「ありがとうございます」とお辞儀した。

総長を含めたエレッポ達が大笑いした。

「エレッポ全体、刮目せよ。」と総長が大笑いしているエレッポ達を見詰めた。

エレッポ達が腹を抱えて笑っていたが総長の一言で船内が静まり返った。

「何で静まり返ったの?」と総長が驚いた。

「総長さんが刮目せよって言うからですよ」と所長が視線を送った。

所長以外のエレッポ達が無言のまま頷いた。

「ところで刮目ってどんな意味なのかしら?」と総長が首を傾げた。

エレッポ達が無言のまま呆気に取られるなか

「刮目の意味はね?」と所長は地球言語辞書を開き、

「あー有った有った。良く注意してみることです」と見詰めた。

「ありがとうございます、所長さん」と視線を送った。

「総長さん、お話しが有るのでは?」と所長が視線を送った。

「あっそうそう。今から地球入星するわね」と視線を送った。

「それなら知らん言葉使わないでさっさと言ってください」と会長が苦笑した。

「だって地球言語辞書を開くところ見たかったのよ。」と総長が舌を出した。

「そんな顔しても可愛くないぞ」と会長が視線を向けた。

「可愛い」と思わずウォンが呟いた。

「素敵」とシルネムが驚いた。

「ウォンさん、シルネムさん、ありがとうございます」とお辞儀した。

会長はウォン、シルネムに視線を送った。

ウォン、シルネムは頷いた。

「さてさて皆の衆、地球入星時にはかなり揺れるから気を付けなければならないわよ。」と総長は気を取り直してエレッポ全体に視線を送った。

船内に居るエレッポ全体が手を挙げ椅子に座った。


場所はノーム刑務所にある牢獄

『よし、何時も通り音声認識監視カメラに向かって喋るとするか』と心中、床から立ち上がり

「刑務官、一寸宜しいでしょうか?」と監視カメラの方へ視線を送った受刑者。


場所はノーム刑務所にある刑務室

『さてさて、今日もあの受刑者は元気かしら。うん。モニターが自動的に入っているわね。だとすると音声認識監視カメラに向かって叫んだわね。』と室内にあるモニター画面が自動的に入っているのを確認後、

「はい。なんですか?」と受刑者に視線を送った刑務官は、あるスイッチを切った。

「エレッポ達はもう格納庫の中に入ってのですか?」と受刑者は視線を送った。

「えー、入って地球入星準備中よ」と視線を送った刑務官。

「専用船乗船のエレッポ達の顔見せの件は中止ですか?」と視線を送った受刑者。

「いえ中止ではなく、地球入星後に顔見せっていう事になったわ」と視線を送った刑務官。

「顔見せの件了解致しました。」と監視カメラの方へお辞儀した受刑者。


場所は専用船船内

船内に居るエレッポ全体が椅子に座り込み、下に視線を向けていた。

ふと所長が視線を大スクリーンに向けたら

「あれ、いつの間にかモニターが消えていますよ。会長さん」と驚いた。

『総長、大スクリーンのスイッチを切ったなぁ』と内心、

「さては総長、刑務の仕事だな。」と会長が顎に手を置いた。

「総長が刑務の仕事ですか?」と所長が驚いた。

「刑務所内部は刑務官っていう呼称。刑務所外部の呼称は総長なんだよ。皆さん」と視線を送った。

エレッポ全体が頷いた。

「総長にはナイショでお願いします。うっかり喋ってしまったわ」と会長がお辞儀した。

エレッポ全体は無言のまま頷いた。


場所はノーム刑務所にある牢獄

「ところで刑務官、俺の弟も居てるのか?」と視線を監視カメラの方へ向けた受刑者。

「えー勿論よ。然もイビルチャや浮遊が出来るわよ。だけどノームの住民であるエレッポには効かないわ。安心して頂戴。あとシルネムっていう友人もヴォヘイバーっていうのが使えるみたいよ」と視線を送った。

「ほー。成る程ね。弟の弟の名前は?」と視線を送った。

「あなたと同じウォン・フルモって言うのよ。愛称はウォンって呼んでいるわ」と視線を送った。

「俺と同じ名か」と視線を下に向けた。

「あら落ち込まないの、元気お出し。ね。」と励ました。

「ありがとうございます刑務官」と視線を上げてお辞儀した。

「気にしないで、今まで封印してたチャーガックンやイビルチャ、ヴォヘイバーを地球内で思い切りやって頂戴。」と視線を送りながら悔し涙を浮かべた。

「おー、やってやるぜ。今まで地球人のせいで犠牲になったエレッポ達や刑務官の母親の為にも」と視線を監視カメラの方へ向けながら腕を挙げた。

「何故、地球人が出す生活排水が原因で私の母親が犠牲になった事を知っているのよ?」と見詰めた。

「実はなぁ。刑務官には言ってなかったけど、俺透視も出来るんだ。」と見詰めた。

「えー。そうなの」と刑務官は驚いた。

「あれは確か、亜空間から抜けてノーム上に降りてすぐだったよね?ふと地球人がいる場所へ行って思い切り生活排水を浴びて犠牲になったよね?」と視線を送った。

「そう。母も馬鹿よね。何もそこにいくこと無いのに。」と悔し涙を浮かべた。

「俺が必ずや。仕返ししてやる。」と視線を送った。

「私の母親の件は」と視線を送った。

「大丈夫だ秘密にする。それとさっき話した透視の件だが」と視線を送った。

「ありがとうね。透視の件は他の受刑者には言わないわ」と視線を送りながら涙を拭った。

「いや、他の受刑者は把握済みだ。俺が言いたいのは船内に居るエレッポ達に話してくれないか?」と視線を送った。

「えー良いの?」と驚いた。

「あー、地球大変動に役に立つと思うから」と視線を送りながら頷いた。

「わかったわ。透視はどんな感じでするの?」と視線を送った。

「そうやな。空間を見つめると出来るかな」と視線を送った。

「あら、凄いわね。船内に居る所長さんに名前や愛称を付けてもらう?」と視線を送った。

「いや俺の為に時間を使って欲しくないからそのままでいいわ。」と視線を送った。

「そう。わかったわ。」と視線を送った。

「ところで所長さんは凄いよな。地球の言葉から付けるなんて」と驚いた。

「そうよねって何で知ってるの?」と視線を送った。

「透視を使って見ていたから」と視線を送った。

「成る程ね。」と頷いた。

「ところで、俺の両親も犠牲になったのか?」と視線を送った。

無言のまま頷いた。

「そうか」と頷いた。

「元気お出しね。私はそろそろ総長としての仕事があるから。また地球入星したら連絡するわ」と視線を送った。

無言のまま頷き床に座った受刑者。

受刑者が床に座ったのを見てモニターを切った刑務官は、これから総長としての仕事をするため背伸びをし、船舶格納庫で待機中の専用船に連絡する為に大スクリーンの電源を入れ

「皆さん、勝手に大スクリーンを切って申し訳ない」とお辞儀した。


場所は専用船船内

船内に「「皆さん、勝手に大スクリーンを切って申し訳ない」」と聞こえたので会長が

「そうだよ。皆、心配したぞ、なぁ」と振り返り指一本を口に当てた。

副所長以外のエレッポは無言のまま頷き、

「お体でもお悪いのかしら?」と視線を送った。

「体は至って健康よ」と視線を送った。

「よかったわね。所長さん」と視線を送った。

「何故、私に振るんだ?」と狼狽えた。

「はははは。そんなに狼狽えなくても」と視線を送った。

「まあ、確かに急に大スクリーンが消えたから心配したけど」と頷いた。

「所長さん、優しいのね」と視線を送った。

所長は無言のまま頷いた。


場所はノーム刑務所にある牢獄

『さてと、刑務官とのやり取りも終わったし今日も透視を使って地球観察でもしますか。まあ、今は亜空間ではないから身動き出来ないけどね。』と心中、透視を始めたウォン受刑者。

「今日も透視をやるのかい?フルモさん」とアッケがテレパシーを送った。

ひとつひとつの牢獄には壁がない。然し、見えない壁が存在し、他方の牢獄には行けない様にバリアを張っている。そのバリアは刑務官が居る刑務室内のスイッチで作動する。亜空間入りの際はバリアを解いても受刑者が持つ能力であるチャーガックンは使えないので自ら放つバリアも解き、透視は使えるので受刑者等はフルモの牢獄へ行き来している。今は亜空間では無いので牢獄の壁にはバリアが有り、受刑者等は自らバリアを放ち会話は透視とテレパシーで行う。

「おっと、これはこれは透視の邪魔は良くないわな、失敬失敬」と会釈した。

『此所の奴らは俺の事をフルモって何時も呼ぶんだ』と心中、

「いや大丈夫だ。」と頷いた。

「サンキュー。」と呟いたアッケ。

「おー。また地球の様子を教えるわ」

「頼むわ。俺も透視出来るけど身体中にバリアを張ったままの遠方はきついわ」

「俺もきついけど慣れよ慣れ」

「流石、フルモさん」と誉め称えた。

フルモ受刑者は無言のまま頷き、透視を使い何時も通り地球観測を開始した。

アッケは刑務所所内の透視は、容易く出来るので他の受刑者の様子を透視し始めた。


場所は専用船船内

「さて皆さん、そろそろ地球に入星しましょうか?」と視線を送った。

船内に居るエレッポ達は無言のまま頷き、

「そうだな。そろそろ行くか」と会長は頷いた。

「そうだね。」と総長は満面の笑顔で頷いた。

「あら総長さん、ご機嫌宜しいけど何か有りました?」と副所長が視線を送った。

『フルモとの会話は楽しく癒されるって口が裂けても言えないわ。刑務官として』と心中、

「いやほら私、地球に行くの初めてだから」と狼狽えながら誤魔化した。

総長の狼狽えている様子を見て『何か有るわね。恋かしら』と副所長は内心、


「あら、総長さんだけじゃないわよ。恐らくエレッポ全体が初めてよ」と船内全域を見渡した。

「そうなの?」と視線を送った。

副所長は無言のまま頷いた。

『恐らく総長はフルモ受刑者が好きなんだなぁ。受刑者で唯一やり取り出来るし』と心中、「総長さん、俺も地球を見るのは初めてだ」と視線を送った。

「あら、会長さんもお初なんだね」と視線を送った。

会長は無言のまま頷いた。


場所はフルモ受刑者の牢獄

『さて、今日は地球の中心部を見るか。』と心中、透視を開始し身を構えた。


場所はアッケ受刑者の牢獄

『誰の様子を見てみようかな』と心中、透視を開始し刑務所全域を見渡し

『フルモの牢獄を見るか』と透視の場所を変え様子を見ることにした。


場所はフルモ受刑者の牢獄

『地球の中心部って何処だ?まぁ、何時も通り、大気圏の様子を見てみるか』と心中、地球の大気圏迄透視をし、

『相変わらず空気が汚れているなぁ。然もオゾン層が薄くなって来てるやん』と呟きながら頭をポリポリ掻いた。


場所はアッケ受刑者の牢獄

『フルモの奴、頭をポリポリ掻いてやがる。地球の何処を見てやがるんだ』と内心、

首を傾げた。


場所は専用船船内

「ところで所長さん、地球の構造にはお詳しいのかしら?」と視線を送った。

「まぁ、ある程度熟知してます」と視線を送った。

「地球の構造を簡単に教えてくれませんか?」と視線を送った。

「はい。地球の中心部から言うと内核、外核、ディーダブルプライム層、下部マントル、繊維層、上部マントル、地殻が有ります。で、内核と外核を総称して核と言います。ディーダブルプライム層、下部マントル、繊維層、上部マントルの四つを総称してマントルと言います。更に上部マントルと地殻を総称してプレートと言います。」と船内を見渡したらエレッポ達は口をポカンとしているが所長は更に

「溶けている鉄やニッケル等の金属を外核、固まっている鉄やニッケル等の金属を内核と言います」と視線を送った。

エレッポ達は無言のまま頷いた。

「マントルには、かんらん石というドロドロの石があります。そして地殻には固い岩石で出来ており地球を覆っています。」と所長は説明し終わり視線を送った。

「さっぱり意味不明やわ」と会長が首を傾げた。

「同感です」と副会長も首を傾げた。

「私も意味不明やったけど、ちゃんとあれに保存したからね」と所長が説明した内容をインプットした副所長。

「副所長さん、あれってもしかして何も無い空間から出す画面の事?」と総長が見詰めた。

「はい。そうなんです。」と頷いた。

「流石、副所長は仕事が早い」と所長は誉め称えた。

ノーム研究員、コロニー研究員、ウォン、シルネムのエレッポ四体は無言のまま頷き続けている。

「ところで皆、副所長さんが得意とする何も無い空間から画面を出す行為の名前や愛称を決めません?」と総長が船内を見渡した。

「確かに所長さんと副所長さんは、あれって言えば解るかも知れんけど他のエレッポは解らんし」と会長が頷いた。

「じゃあ、私が先ず名前から付けますね」と所長は地球言語辞書を開き、

「ウーン、空間を触るは空間触手。画面を出す行為は画面出現法ってのはどうかな?皆」と船内を見渡した。

エレッポ達は無言のまま頷いた。

「続けて愛称は」と辞書をぺらぺら捲り、

「あっ空間触手はペレックス、画面出現法はピャックンってのはどうかな?」と船内を見渡しながら辞書を閉じた。

「ペレックス・ピャックンか。いい名前だ。」と会長が頷いた。

「本当ね」と総長呟いた。

「流石、所長」と副所長が誉め称えた。

「毎回毎回、素晴らしい名前や愛称を付けるよね」と副会長が視線を送った。

「本当に素晴らしい」とノーム研究員は頷いた。

「本当にそうですね」とコロニー研究員は感心した。

「ペレックス・ピャックン、言いやすい」とシルネムが頷いた。

「聞きやすいのもあるね」とウォンは頷いた。

「所長の地球言語辞書を開く行為もペレックス・ピャックンにしましょう」と副所長が視線を送った。

「そうですね」と所長が頷いた。


場所はフルモ受刑者の牢獄

『まぁ、オゾン層が薄くなろうが俺には関係ない事やなぁ。どうせ、地球大変動を起こすんやから。えっと地球の中心部を見る前に地球人の生活でも覗くか』とオゾン層を見詰めていたが、更に地球内部まで近付き地球人の暮らしを見ることにしたフルモ受刑者。

『テレビで見た通り、地球人の数が減ってきてるなぁ。番組名は忘れたけどジャンルは確かドキュメンタリーだったような』と一昔前、刑務所にあるテレビでドキュメンタリー番組をフルモ受刑者は透視しながら思い出していた。

『あれは未だ月の事をノームって呼称してない時期で暦も地球と同じ西暦って呼んでたな。確か西暦2800年頃から人口が減り始めて2870年には数億人まで減ったってテレビでやってたなぁ。あっ一寸待てよ、2870年って言ったらノーム暦を制定した年じゃないか。で月の事もノームと呼び、その民をエレッポと呼ぶようになったんだよなぁ。』と地球の民達を見詰めながら昔を思い出し、更に

『その年、ノームにコロニーがやって来た。その次は地球人が来た。でノームを荒廃化させた。なぜ地球の人口が減少と化したのか。そして地球人が何故ノームに来たのか。地球で何か有ったのかは解らんけど、まぁ後程、刑務官にでも聞くか』と心中、顎に手を置いたフルモ受刑者。


場所はアッケ受刑者の牢獄

『地球の何処を見ているんだ、フルモの奴は。テレパシーは使えるけど何を思っているのか読めないからさっぱり解らん。今度は顎に手を置いたぞ。まぁバリアを身体中に張り巡らしているけど手足は自由に動くからかも知れんなぁ。』と内心、フルモの牢獄を透視した。


場所はフルモ受刑者の牢獄

今度は違う場所を透視するため少しズームバックし周辺を見渡すと

『あれは、なんだ?』と驚き、その方向へズームアップしてみると

『うん、空中に浮かんでいる建物から数人の話し声が聞こえるわ。ちと覗くか』とフルモ受刑者は、空中に浮遊停止してある建物から話し声が聞こえたので覗いてみた。

「さっき、月に居てる大富豪から何や最近コロニーが傾いてるわって連絡があったけどどないする?」と地球人Aが視線を送った。

「放っとけ放っとけ。月に居てる大富豪は実験台やからなぁ」と地球人Bが頷いた。

「確かにそうやなぁ。コロニーは勿論、酸素カプセルが上手く行くか否かを確かめるために利用しただけやしなぁ」と地球人Cが二人に視線を送った。

「ほんまやな。」と地球人Aが二人に囁いた。

「どうする。このままずっと月が荒廃化していくの見届ける?」と地球人Bは、二人に視線を送った。

「しゃーないやろ。上からの命令やし。それにここ最近地球の人口が減ったのも未曾有の大災害やしな。そもそも月が荒廃化させなければ大災害も起きなかった」と地球人Cは何気に二人を 見渡した。

「ほんまやな。いくら地球政府からの命令やからってあんなに月が荒廃したら実験も糞もないわ」と地球人Aが二人に視線を送った。

「ところで月に行く観光客が激減した理由を小耳に挟んだんだけど聞く?」と地球人Bが二人に視線を送った。

二人は頷いた。

「月に最初に行った大富豪の奥様が亡くなり、ホテル内を関西弁廃止し地球言語である英語を使用するって決めた途端に観光客が一時的には増加したけどまた、激減するようになったらしいぜ」と地球人Aは頷いた。

「マジか、そう言えば此処の管制塔内も関西弁って決めたらしいわ、昔の地球政府高官がさ」と地球人Aが頷いた。

「で今尚、その決まりが有る訳やな」と地球人Cが頷いた。

二人は無言のまま頷いた。そして地球人三人は何時も通り管制塔にあるモニターで月を監視し始めた。

という光景をフルモ受刑者は目の当たりにしたので思わず立ち上がり、

「何やて地球の人口が減ったのは未曾有の大災害が原因やて。おまけにノームに来た奴等は実験台やて。更にノームを荒廃化させたのは地球政府やと。成る程、エレッポが最近話してるのはノーム語じゃなく関西弁なんやな。我々エレッポは他の生命体の言語も話せるって言う噂だし」とフルモ受刑者は叫んでしまい、透視で見た建物は管制塔で、中に居た人物は管制官だった事を初めて知った。


場所はアッケ受刑者の牢獄

フルモ受刑者が顎に手を置いたままでいる状態を透視していたら叫んだ内容が聞こえてきたので思わず立ち上がり

『えっほんま。で、かなり長めの独り言やね』と驚き、

「フルモさん、今の内容って本当ですか?」と思わずテレパシーを送った。


場所はフルモ受刑者の牢獄

「あ、思わず叫んでしまったから聞こえたか?」とアッケを見詰めた。

「おー丸聞こえだ」とアッケは笑った。

「俺が叫んだ内容はほんまやで」と視線を送った。

「そうか」と呟きながら頷いたアッケ。

「この内容ってやっぱり刑務官に伝えた方が良いかな?」と視線を向けた。

「まぁ、恐らく刑務官も知らん筈やから教えた方が良いし、専用船に居るエレッポ達も知らん筈と思うからその方が良いやろ」と視線を送ったアッケ。

「それもそうやなぁ。顔見せの時に伝えるわ。」と頷いた。

「その顔見せって何時やるんや?」と首を傾げたアッケ。

「刑務官が言うには地球入星後らしいわ。」と視線を送った。

「そうか。ところでチャーガックンが使えないように顔見せの時は、亜空間入りしてくれへんかな。そしたら自らバリアを張らんでも良いし壁のバリアも解かれフルモさんの牢獄へ受刑者等が行けるんやけどな」と視線を送りながら苦笑した。

「お前の気持ち伝えるわな。」と笑った。

「フルモさん、宜しくお願いしますね。」と座ったままの状態でお辞儀したアッケ。

「おー任しとけ、恐らく顔見せの前に刑務官から連絡があると思うからその時に言うわ。」と視線を送った。

「頼みます。」と呟きながら頷いたアッケ。


場所は専用船船内

「皆さん、そろそろ地球入星しましょうか?入星時には、亜空間入りもしようと思うけれどどうかしら?」と船内を見渡した総長。

「そろそろ地球入星しないとな。顔見せは亜空間入りの方が良いかも知れんなぁ」と会長が視線を送った。

「亜空間入りの時に受刑者等が恐らくフルモ受刑者の牢獄に集まると思うからまとめて見れるわよ。勿論、船舶格納庫付近に特殊能力が使用出来ない様にバリアも張るわ。」と船内全域を見渡した総長。

「そうやな。亜空間入りのみやったら、ちと心配やしなぁ。念のために格納庫付近もバリアを張るか」と視線を送った会長。

「格納庫付近に張るバリアを今、張っても良いかしら?皆さん」と視線を送った。

船内に居るエレッポは無言のまま頷き、総長は船舶格納庫付近に受刑者等が持つ特殊能力が使用不可となるバリアを張るべくボタンに手を伸ばし押した。すると船舶格納庫付近に緑色の壁と化したバリアが出現。この壁は刑務室内にある専用モニターしか映し出されない。因みに受刑者等が自ら放つバリアや牢獄の壁も専用モニターでしか映し出されない。

「これで亜空間入りしても受刑者等が持つチャーガックン、イビルチャ、ヴォヘイバーは使えないわ、たぶんね。」と専用モニターでバリアを確認し、船内全域を見渡した総長。

船内に居るエレッポは無言のまま頷き、右腕を挙げガッツポーズした。

「残すは地球入星作業やな」と会長が頷いた。

「そうねぇ。その前にやることあるから一寸待っててね」と大スクリーンの電源をっ切った総長。

専用船船内映し出されていた大スクリーンが消えたので

「また消えましたね。会長さん」と所長が見詰めた。

『さては顔見せの段取りをするんやな、総長、いや刑務官』と心中、

「いちいち消さんでええのに」と不適な笑みを浮かべた会長。

「会長さん、その笑み不気味です」と苦笑した所長。

「悪い悪い」と会釈した。


場所は刑務室

刑務官は牢獄モニターのスイッチを入れ

「フルモ受刑者、一寸良いかしら?」


場所はフルモ受刑者の牢獄

「はい、何でしょう?刑務官」と会釈したフルモ受刑者。

「単刀直入に言うわね。船舶格納庫付近に特殊能力が使用不可となるバリアを張ったから心配しないでね。それと顔見せは地球入星後に亜空間入りしてからに決めたからね」と視線を送った。

「ありがとうございます。その件についてアッケ受刑者とやり取りしてて顔見せは亜空間入りにして欲しいって言う話題に成ったんです。良かった良かった。ところで刑務官、先程、地球内を透視していたら大変な話を聞いてしまいました」と視線を送った。

「そんな話題をやり取りしてるのね。亜空間入りした方が一度に顔見せ出来ると思ってね。で大変な話って何?」と視線を送った。

「どうやらノームに来た奴等は実験台らしくて。それにノームを荒廃化させたのは地球政府なんです。然もノームが荒廃した事で未曾有の大災害が頻繁に発生しその原因で地球の人口が減少と成っているんです。」と視線を送りながら頷いた。

「えー何やて。ノームに居る地球人は実験台なの。それを容認したんは地球政府やて。まあ地球内部の大災害や地球の人口が減少は、しゃーないとして。ノームに居る地球人は可哀想やな」と頷いた刑務官。

「フルモ受刑者、ありがとうね。教えてくれて」とお辞儀し、

「それでは地球入星したら知らせるわ」と視線を送った。

「あの刑務官、いちいち連絡しなくても何か合図してくれたら良いのにさ」と頷いた

「それもそうね、あっ何時もの亜空間入りした時のサイレンを合図にしましょうか?」と頷いた。

「おーそれなら分かりやすく皆も此処に集まれるし」と腕を挙げて視線を送った。

「それでは、また」と牢獄モニターのスイッチを切り、休憩を挟んだ刑務官。

フルモ受刑者はモニターが切れたので床に座った。


場所は刑務室

『さてと刑務官としての職務の休憩は終了。これからは総長としての職務を開始しましょうかね。それにしても総長兼刑務官の仕事場が同じで良かったわ。ところでフルモ受刑者から聞いた内容を船内に居るエレッポ達に早く知らせないとね』と大スクリーンの電源を入れ

『然し、いちいち大スクリーンの電源を切るんは面倒だわね。でも大スクリーンの電源を切らんと音声認識牢獄モニターの電源が入らないし、その逆の音声認識牢獄モニターの電源を切らんと大スクリーンの電源が入らないしね。最初は手間取ったけど慣れたわ。』と心中、大スクリーンに視線を送った総長。

場所は専用船船内

「皆さんお待たせしました。」と船内を見渡した。

「用事は終わったかね、総長さん」と不適な笑みを浮かべた会長。

『本当は知ってるのにね。』と心中、

「えー終わったわ。ところで皆さんに大事な話があるわ」と視線を送った。

「大事な話ですか?」と所長が視線を送った。

「えー、黙って聞いててね」と視線を送った。

船内に居るエレッポは無言のまま頷いた。

「先ずはノームを荒廃化させたのは地球政府なの。そしてノームが荒廃化したことにより、地球内では未曾有の大災害が頻繁に発生しているの。それで地球の人口が減少しているのよ。更にコロニーに居てる地球人は実験台らしいのよ」と暗い顔をしながら船内を見渡した。

「そういう事なんですね。今やっと解決しましたわ」と所長が頷いた。

「何をです?」と会長が呟いた。

「昔、テレビで西暦2870年に突如地球の人口が数億人まで減ったっていうドキュメンタリーを拝見し、その時は原因不明のままって言ってたけどまさか裏で地球政府が絡んでいるとはね。っていうことはノームに居る大富豪の地球人は騙されていたんだね。」と何度も頷いた所長。

「おー流石、地球にお詳しい」と会長は拍手した。

「本当にお詳しいんですね」と副会長が誉め称えた。

「で総長さん、その話どこから入手したんですか?」と所長が見詰めた。

「それは言えないわ。そうよね会長さん」と視線を送った。

「もう言っても良いんちゃう」と会長が視線を送った。

「えっ、言ってもええの?」と驚いた総長。

「それに隠しても何ればれるし、俺から言おうか?全部」と視線を送った。

総長は無言のまま頷いた。

「総長さんは、さっきの話を恐らくフルモ受刑者から聞いたと思う。それに刑務官としてに兼務も行っている。そうだろう?」と見詰めた会長。

「会長さんのいう通りだわ。それにフルモ受刑者は透視で地球内部を見てくれたのよ。それに受刑者等の会話はテレパシーでやり取りしているんよ」

船内に居るエレッポ達は驚き、

「なるほど、それでいちいち大スクリーンを消してた訳ですね」と所長が頷いた。

「そうなのよ」と頷いた総長。

「あの、受刑者皆、透視出来るんですか?」と副会長が視線を送った。

「そうなのよ、副会長さん。皆透視が出来ちゃうのよ。」と視線を送った。

透視が出来ると聞き、シルネム、ウォン、コロニー研究員、ノーム研究員、副所長、所長、副会長の七体のエレッポは無言のまま驚きポカンとし、

「会長さんは驚かないわね、知ってるの?」

「勿論だ。把握済みだ」と頷いた。

「何故御存知なの?」と視線を送った。

「忘れたか。昔、俺が総長兼刑務官だったって事を。それにフルモ受刑者から直に聞いたぜ。」

「あっそうでしたわ。でもフルモ受刑者は初めて言うみたいに教えてくれたわよ」と視線を送った。

「そりゃそうだろう。君には初めて言うんやからさ」と視線を送った。

「何で初めてって分かるのよ」と視線を送った。

「実はフルモ受刑者の牢獄にマイクを隠してるから分かるのさ」と視線を送った。

「じゃあ、今までのやり取り全て耳に入ってるわけ?」と視線を送った。

「あーそうさ。但し受刑者と刑務官とのやり取りは聞かないようにしてるぜ。」と見詰めながら

『だってお前の恋の邪魔はしたくないからさ』と心中、頷いた。

総長は無言のまま頷いた。

「と言うことは会長さん、フルモ受刑者の透視した内容は既に御存知でしたか?」と副会長が視線を送った。

「いや副会長、音声認識牢獄モニターの電源をオンにしないとマイクが作動しないようになっている」と頷いた。

「なるほど」と感心した副会長。

場所はフルモ受刑者の牢獄

『亜空間入りの合図まで地球内を透視しますか』と心中、開始した。

場所はアッケ受刑者の牢獄

『フルモの奴、床に座ったって事は刑務官とのやり取り終わったみたいやな。で、また透視を始めるみたいやな。』と内心、フルモ受刑者の牢獄を透視しているアッケ。

『フルモさん、透視した内容と顔見せの時に亜空間入りの件どうなったのかな。よし聞くか。』と心中、

「フルモさん、透視中に悪いですが一寸良いかな?」

「はい、透視はまだやから構えんで。何でしょう?」と視線を送った。

「透視した内容と顔見せの件はどうなりましたか?」と視線を送った。

「えっとね、先ずは透視した内容は刑務官に伝達したよ。それと顔見せの時は亜空間入りするってさ。でおまけにチャーガックン等の特殊能力が使用不可となるバリアを船舶格納庫付近に張ったみたいたやで。」と視線を送った。

「透視した内容を聞いた刑務官はさぞかし驚いてたやろ。」と視線を送った。

「おー驚いてた驚いてた」と頷いた。

「チャーガックン等の特殊能力が使用不可となるバリアを張ってくれて助かるわ」と笑った。

「ほんまやな。あっそうそう、顔見せの合図は亜空間入りしたサイレンらしいってさ」と視線を送った。

「おーそれはそれは、分かりやすい」と驚いた。

「ほんまやな。動きやすいしな」と視線を送った。

「確かに言えてるわ」と笑った。

「ところで、ずっと俺の牢獄を透視してたんか?」とフルモ受刑者は見詰めた。

「そうやで、他に透視する場所無いやんか」と笑ったアッケ。

「いや、有るやろ。他に」と視線を送った。

「例えば?」と笑った。

「専用船船内とかさ」と視線を送った。

「確かにそうやけどさ」と苦笑した。

「そうやろう」と笑った。

「亜空間入りのサイレンが有るまで専用船船内を透視しようかな。でフルモさんはやっぱり地球を透視するん?」と顎に手を置いたアッケ。

「そうしろ。やっぱりって言うな。情報収集や」と笑った。

「はいはい。頑張って情報収集してください。」とアッケは小馬鹿にした。

「何か馬鹿にされた感じの返事やな」と笑った。

「そんなこと無いでぇ、ハハハ」と高笑いした。

「思う存分笑ってください。俺は情報収集するから、では」と視線を送り、地球を透視し始めたフルモ受刑者。

「オッケー、私は専用船船内透視するわ」と見詰めながら透視し始めたアッケ。

場所は専用船船内

「ところで、総長さん、亜空間内の時間でどうなっているんですか?一寸気になったもんですから」と所長は頷いた。

「それはお答え出来ないのよって言うか実際どれぐらいの時間帯なのか私も知らないのよ。ごめんなさいね。所長さん」と視線を送った。

「そうなんですか。なら仕方ないですね」と頷いた。

総長は無言のまま頷いた。

『上手く誤魔化してして逃げたな、刑務官いや、総長。実は知っているけど教えれない規則を遵守しているな。』と会長は心中、

頷いた。

「会長さん何を頷いているんですか?」と視線を送った副所長。

「いや、ほら、あれだよ、ね、総長さん」とあたふたしながらし総長に視線を送った会長。

「何故私に振るのよ、会長さん」と驚いた総長。

「そうよね、何故、総長さんに振るのかしら?」と首を傾げた副所長。

「いや、刑務官としての職務の規則を遵守してるなぁって思ってさ」と感心した会長。

「あっそう言う事ね。」と感心した副所長。

「総長さんも規則が有るってことは教えても良いんだぜ」と会長は視線を送った。

「確かにそうよね」と見詰めながら頷いた。

「ところで総長さん、そろそろ地球入星するか?」

「そろそろしないといけないわね」と船内を見渡した総長。

船内のエレッポ達が無言のまま頷いた。

「では舵を地球に向けます」と見詰めた総長。

「おー」と船内のエレッポ達が一斉に叫んだ。

こうしてノーム刑務所は地球に舵をとり始め、

「皆さんお待たせ致しました。地球入星作業開始致しました。御覧くださいあれが地球です」と刑務室に有る船体カメラのスイッチを入れた。

すると船内に地球が映し出され

「あれが地球ですか、宇宙から見ると美しいですな」と会長が視線を向けた。

「本当に美しく見えるもんですな」と副会長が視線を向けた。

「素晴らしい」と所長が視線を向けながら驚いた。

「あたしは初めて見るわ、地球を」と副所長が感心した。

「僕もお初です。素晴らしく感動的です」とノーム研究員が感動した。

「私も初めて拝見しましたがあれが地球ですか」とコロニー研究員が頷いた。

「凄すぎて素晴らしいの一言しか言えないわ」とシルネムが目を丸くしながら感心し頷いた。

「ほんまやな、地球っていう惑星は素晴らしいのに中に居てる種族は空かん奴ばかりやな」とウォンが映し出された地球を指差した。

船内のエレッポ達は何度も何度も頷いた。

「全くその通りよ。では今から地球入星致しますね」と総長が船内を見渡した。

船内のエレッポ達は「おー」と腕を揚げた。

こうしてノーム刑務所は地球入星を開始した。

みるみる地球が大きく映し出される度に、船内のエレッポ達は拍手喝采して地球入星を今か今かと待ち望んでおり、

「噂通り、水の惑星ですね」とエレッポ達の拍手喝采を聴きながら視線を地球に向けた総長。

エレッポは無言のまま頷いた。

「皆さん地球入星時には、かなりの揺れが生じるかも知れないから今の内に着席して頂戴ね」と船内を見渡した総長。

「承知しました」とウォンが頷きながら着席した。

「承知しました」とシルネムが着席しながら頷いた。

「承知致しました」とコロニー研究員が専用船操船席に着席した。

「承知致しました」とノーム研究員が船内環境モニター設置場所席に着席した。

「了解よ、総長さん」と副所長がペレックス・ピャックンが出来易い席に着席した。

「総長さん、了解です。」と所長が視線を地球に向けたまま着席した。

「総長さん、分かりましたよ」と副会長が無線機設置場所席に着席した。

「おー、オッケー」と会長は総長に視線を向けたまま着席した。

「エレッポ全体、着席したわね。では地球に入ります」と視線を地球に向けた。

ノーム刑務所は、地球の大気圏に突入した。するとガタガタと揺れと音が発生。だが然程専用船船内には影響を及ぼしていない。何故ならノーム刑務所搭載の船舶が巨大過ぎて大気圏突入時の振動が専用船に然程行き届かずに済んでいるが専用船のみだと大気圏突入時の振動で木っ端微塵に成ることをノーム刑務所総長やノーム居住区全域管理委員会会長が見据えていたのである。

『やっぱり、トヤトエーレメ型専用船をこのノーム刑務所船舶格納庫に収納して大正解だわ』と心中、大気圏突入してる総長。

『ほんまにノーム刑務所船舶格納庫に収納してくれて助かったわ、総長。かなり揺れてるもんな。』と心中、大気圏突入が無事に終わるのを待っている。

場所はフルモ受刑者の牢獄

「おーかなり揺れてるな、っていう事はひょっとしたら地球入星をし、現在大気圏突入かも知れんな」と思わず呟いた。

場所はアッケ受刑者の牢獄

『かなりの揺れやな。フルモが呟いた内容を整理するとノーム刑務所は地球入星し、大気圏突入時に発生する振動らしいな』と内心、フルモの牢獄を観察しているアッケ。


場所はノーム刑務所操船席

『大気圏突入時の揺れがまだ収まらないわね。それにしても刑務室に船舶操船席が有るとは思わなかったわ。最初に来たときは行ったり来たりすると思ってたわ。って昔の事を思い出してる場合じゃ無いわね。操船に集中集中っと』と心中、操船モニターに視線を向けたまま揺れと音が収まるまで再度気を引き締めた総長。


場所は専用船船内

大スクリーンには総長が操船してる光景が映し出されいるがエレッポ達の視線は、大気圏突入時の物凄い揺れに耐えきれず俯いたままであり、身近の固定物に手を置くのが精一杯の状態が継続している。

『船舶格納庫に収納してるとは言え揺れが物凄いなぁ。皆も揺れに耐えきれず椅子や机などにしがみ付いているなぁ』と心中、船内を見渡した会長。

『何時、此の揺れが収まるのかな』と副会長が心中、手足に力を込めた。

『総長さん、此の状況下で頑張って操船しているなぁ』と所長が心中、大スクリーンに視線を送ったが手足は力を入れ続けている。

『それにしても結構揺れが激しいわね。』と副所長が心中、踏ん張っている。

『まだまだ此の状況が続くのかな』とノーム研究員が心中、じっとしている。

『長い時間揺れている、何時になったら落ち着くのかな』とコロニー研究員が心中、じっとしている。

『ほんま長い間揺れているな』とシルネムが心中、じっとしている。

『何時、収まるかわからんなぁ』とウォンが心中、じっとしている。

場所はフルモ受刑者の牢獄

『結構長い時間の大気圏突入やな。そろそろ揺れや音が収まっても良いんちゃうの』と心中、立ったり座ったりを繰り返してるフルモ受刑者。


場所はアッケ受刑者の牢獄

『フルモの奴、立ったり座ったり繰り返してるけど何を透視してるんやろうか、この揺れや音が激しいのに』と内心、フルモ受刑者の牢獄を観察しているアッケ。


場所はノーム刑務所操船席

『操船モニターに表示されている地図では、もう少ししたら大気圏突破し完全に地球内に入れるわ。もう一踏ん張りね。』と心中、操船モニターに映し出されている地図に視線を送り気合を入れた総長。


場所はフルモ受刑者の牢獄

『先程から揺れと音が緩くなってきてるなぁ。大気圏突破かなぁ。まぁ亜空間入りのサイレンが有るまで待っとくか。』と心中、頷いたフルモ受刑者。

場所はアッケ受刑者の牢獄

『お、揺れと音が緩やかになってきてるやんか。そろそろ亜空間入りのサイレンが有るんかなぁ。フルモさん今度は頷いたぞ。何だ何だ』と内心、首を傾げたアッケ。

場所はノーム刑務所操船席

『あらだいぶ、揺れと音がましになったわね。操船に夢中で気が付かなかったわ。あと少しで大気圏突破だわ。』と心中、操船モニターに映し出されている地図を見詰めながら揺れと音が緩やかになってきてるのを感じ取った総長。

場所は専用船船内

『お、船内の揺れと音が小さくなったなぁ。大気圏突破したのかなぁ』と心中、船内の揺れと音が小さくなったのを逸早く感じ取ったウォン。

『固定物にしがみ付かなくても良いくらいに揺れが緩やかになってきてるなぁ』と心中、腕組みをしたシルネム。

『だいぶ、揺れと音がましになってきてるぞ。』と心中、船内を見渡したコロニー研究員。

『揺れと音がましになってきてるから動いても大丈夫かな』と心中、船内を見詰めたノーム研究員。

『あら、揺れと音が先程より緩やかだわ。此なら動いてもオッケーかしら。』と心中、何気に船内を見渡した副所長。

『お、大気圏突破かな』と心中、船内に視線を向けた所長。

『年老いた私は、未だ動くのには無理やけど若いエレッポは動けるほどの揺れに成りましたなぁ』と心中、船内を見渡した副会長。

『総長、大気圏突破したのかなぁ。だいぶ、揺れと音がましに成ってきてるけど、未だ大気圏突破って連絡無いから未だやなぁ。』と心中、大スクリーンと船内の交互に視線を向けた会長。

場所はノーム刑務所操船席

「えっと現在の高度は、印が此処だから、うーんと」と呟きながら

『確か地上からの高さだから、高度25キロね。何々、成層圏って言う場所に今居るのね。』と心中、操船モニターに映し出されている現在の標高を確認し、更に

「皆さ~ん、お疲れ様です。揺れと音が小さくなったので恐らく大気圏突破したと思われます。因みに今居る場所は高度25キロ辺りです。」と船内に視線を向けた総長。


場所は専用船船内

「皆さ~ん、お疲れ様です。揺れと音が小さくなったので恐らく大気圏突破したと思われます。因みに今居る場所は高度25キロ辺りです。」という音声が大スクリーンから聞こえたので

「総長さんこそお疲れ様です。」と会長が見詰めた

「総長さん、お疲れ様です。成層圏って言ったら、別名オゾン層ですね」と透かさずペレックス・ピャックンで調べた所長。

「所長さん、遣る事が早いね」と副所長が褒め称え、

更に他のエレッポ達も所長に向けて拍手喝采を送った。

『そんなに誉められる事は、しちゃいないんやけどな』と心中、

「皆さん、誉めて頂き有り難う御座います」と御辞儀した所長。

「さて、皆さんそろそろ亜空間入りして顔見せしましょうか?総長、亜空間入り開始頼む」と会長が船内と大スクリーンを交互に視線を向けた。

『では、亜空間入りの合図であるサイレンを刑務所全域に流しますか』と心中、亜空間出入装置をオンにしてから、

「会長さんそうね。無事に地球の中に入れたしね。」と総長が頷いた。

するとノーム刑務所は勿論、専用船船内にも亜空間入りのサイレンが響き渡り、

「あのー総長さん、このサイレンは何ですか?」とウォンが大スクリーンに視線を向けた。

「ウォンさん、亜空間入りの合図であるサイレンです。」と視線を向けた総長。

「おー成る程。」と感心したウォン。

他のエレッポも何度も何度も頷いた。

「と言うことはもう亜空間入りしたってことですか?総長さん」とシルネムが大スクリーンに視線を向けた。

「もう入ったわよシルネムさん」と視線を向けながら

『ノーム刑務所内のバリアを解除しますか』と心中、バリア解除ボタンを押した総長。

船内に居るエレッポは亜空間入りがあっという間に行われたので驚いた。


場所はフルモ受刑者の牢獄

『何時の間にか揺れと音が収まってるやん』と心中、

「あ、今気付いた。亜空間入りのサイレンが鳴ってるやん。と言うことはバリアも解除やなぁ」と自ら放っているバリアも解こうとするフルモ受刑者。

場所はアッケ受刑者の牢獄

『あ、ほんまや。フルモさんの牢獄を集中してたからわからんかったけど何時の間に亜空間入りしたんや。』と心中、アッケも自ら放っているバリアを解いている最中で、ふと有ることが気になった。

『フルモさんは、もうバリア解いたのかな?テレパシーで聞いてみるか』と立ち上がった。

「フルモさん、自ら放っているバリアは解かれました?」と視線を向けた。

「おーお前か、俺はもうとっくに解いたぞって言いたいけど未だやねん。今さっきサイレン聞いたばかりやから」

「そうなんでね。実は私も未だなんです」と視線を向けた。

「お前も未だなんか。自ら放っているバリアを解くには少々時間が掛かるよなぁ」

「はい。そうなんですよ。」と視線を向けた。

「ほな、一緒に解くか?どうせお前のことやから俺の牢獄を透視しながらテレパシーを送ってるんやろ?」と視線を向けた。

「何でお分かりに成るんですか?」と視線を向けた。

「お前が透視するって言ったら俺の牢獄しかないやろ?」

「うわぁばれてるやんか」と驚いた。

「おー、バレバレやで。ってそんなことよりバリアを解かんと、顔見せ出来へんで」と笑った。

「あ、ほんまやな」と笑った。

「ほな、バリア解くで」と視線を向けた。

「オッケー」と頷いた。

フルモ受刑者とアッケ受刑者は、一緒に自ら放っているバリアを解き始めた。

「フルモさん、もう解かれましたか?」と視線を向けた。

「おー多分、解いた筈やけど自分では解いたかどうか分からんからどうにもならない」

「全くですねフルモさん」と頷いた。

「確認の仕様が無いもんなぁ、我々では。刑務官が居られる刑務室の専用モニターでしか確認が無理やからな」と視線を向けながら頷いた。

「同感です」と頷いた。


場所はノーム刑務所刑務室

『受刑者等は、自ら放っているバリアを解いたかしら。でもいくら

受刑者等が透視してもバリア自体見えないからね。此処にある専用モニターでしか映し出され無いから。で然もそのモニターは牢獄モニターをオンにしないと見れないから難儀よね。然も牢獄モニターをオンにするには専用船船内に映し出されてる大スクリーンをオフにしないと入らないし、ちと面倒ね。

まぁ牢獄モニターをオンにすると何故かしら刑務官としての職務スイッチが入るから良いけどさ』と心中、牢獄モニターと専用モニターを交互に視線を向けながら頭をポリポリ掻いた総長。

場所は専用船船内

「皆さん、亜空間入りしましたのでそろそろ受刑者達との顔見せをしたいと想いますがどうでしょうか?」と大スクリーンに視線を向けた総長。

「そうですね」とウォン、シルネムが頷いた。

「そろそろ受刑者達の顔が見たいですね」とコロニー研究員が頷いた。

「私も早く見たいですね」とノーム研究員が頷いた。

「ワクワク感が抑えられないわ」と副所長が大スクリーンに視線を向けながら頷いた。

「私もワクワク感が抑えられない」と所長が頷いた。

「同感ですなぁ」と副会長が大スクリーンに視線を向けた。

「私も久しぶりに受刑者達の顔が見たいですなぁ」と会長が大スクリーンに視線を向けながら頷いた。

「ですよね」と総長が船内を見渡しながら頷いた。

場所はアッケ受刑者の牢獄

『ところで亜空間入りのサイレン何時まで流すんやろか』と心中、

「フルモさん、今回のサイレン少し長くありませんか?」

場所はフルモ受刑者の牢獄

「確かに何時もやったら亜空間入りのサイレン直ぐに消えるのに今回は消し忘れかな」と見詰めたフルモ受刑者。

「そうかも知れないね。まあ、耳障りって事も無いから良いんですけどね」

「まぁなぁ。眠気防止には丁度良いかもなぁ」と見詰めたフルモ受刑者。

「確かにそうですよね」と頷いた。

場所は専用船船内

「あの~総長さん、一寸宜しいでしょうか?」とウォンが大スクリーンを見詰めながら手を挙げた。

「はい。何かしら?」とウォンに視線を向けた。

「この亜空間入りのサイレンってずっと流すんですか?」

「総長さん、消して無かったんかいなぁ」と会長が大スクリーンに視線を向けながら頭をポリポリ掻いた。

「あ~。消し忘れたわ。知らせてくれて有り難うウォンさん。そして、皆さん、ご免なさいね」と御辞儀した総長。

船内のエレッポは会釈した。

「全くしっかりしてくれよ、総長」と会長が大スクリーンを見ながら笑った。

総長は手を挙げて

「はーい。今消しまーす」と船内を見渡した。

場所はアッケ受刑者の牢獄

『未だ消えてないやんかいな』と心中、

「フルモさん何時消えるんでしょうか?」

場所はフルモ受刑者の牢獄

『刑務官、さては船舶格納庫付近エリアしか消してないなぁ』と心中、

「ほんまやなぁ、多分船舶格納庫付近エリアしか消してないのかもしれんぞ」

「フルモさん、確かに其は有り得るかも知れませんね」

フルモ受刑者は無言のまま頷いた。

場所は専用船船内

『さては牢獄エリアしか消してないなぁ』と会長は心中、

「おい、未だ消えてないぞ」と大スクリーンに視線を向けながら腕組みをした。

「え、消えてない?そんな筈は」と操船席付近に視線を向け、

「あ、間違えて違うスイッチをオフにしてたわ。」とベロを出した総長。

「おいおい、どのスイッチをオフにしたんや?」と大スクリーンに視線を向けた会長。

「船外サイレンのスイッチをオフにしてたわ」と見詰めた総長。

「て言う事は牢獄エリアもサイレン鳴りっぱなしって事やんか」と見詰めた会長。

「まぁそういう事になるね」と船内を見渡した総長。

「おいおい、少しは慌てろ」と頭を抱えた会長。

「はーい」と手を挙げた総長。

「直ぐにサイレンをオフにしろよ」と大スクリーンに視線を向けながら腕組みした会長。

「ハイハイ」と頷きながら船舶格納庫エリアのサイレンをオフにした総長。

「会長さん、船舶格納庫エリアのサイレンオフにしましたよ」と船内を見渡した総長。

「お、サイレンが鳴り止んで静寂に成ったっておい、牢獄エリアのサイレンはオフにしてないやろ?」と大スクリーンに視線を向けた会長。

「してないわよ、勿論」と会長に視線を向けた総長。

「勿論してないわよっておい、今直ぐに消せ~」と腕を大スクリーンに向けた会長。

「そんなに大声で叫ばなくても聞こえるわよ、全く」と視線は船内に向けながら手は牢獄エリアのサイレンをオフにし、

「牢獄エリアもオフにしたわ。此で全エリアがオフに成ったわよ、会長さん」と船内を見渡した総長。

「最初から全エリアオフっ言う箇所のスイッチを切れば手っ取り早いのにさ」と頭をポリポリ描いた会長。

「あっ成る程」と感心した総長。

「成る程っておい、全部のスイッチぐらい把握してくれよ」と頭をポリポリ掻きながら大スクリーンに視線を向けた会長。

「だって一杯スイッチがあるもん」と頬を膨らました総長。

「まぁ、気長に覚えてくれ。そんなことより顔見せするぞ」と頷きながら大スクリーンに視線を向けた会長。

船内のエレッポは無言のまま立ちすくしている。

「そうね」と頷いた総長。

場所はアッケ受刑者の牢獄

『お、サイレンが鳴り止んだ』と心中、

「フルモさん、サイレン鳴り止みましたね?」

場所はフルモ受刑者の牢獄

「そうやね、サイレン消えたね。ところで、顔見せは何時やるんかな?」

「そうですね、もうそろそろじゃないですかねフルモさん。亜空間入りもしましたし。」

「そうやな。じゃ何時ものように此処に集まるか」と見詰めながら頷いた。

「そうですね。では私が召集しますね」と頷いた。

「頼みますね」と頷いた。

「承知」とフルモ受刑者に視線を向けたあと

「皆、亜空間入りしたから顔見せや。しゃーからフルモ受刑者の牢獄に集合やで。エエか慌てず来いよ」とノーム刑務所全域にテレパシーを送った。

「よし、此でみんなフルモさんの場所へと来ます」と視線を向けた。

「有り難う。でお前も此処に来いよ」

「そうですね」と立ち上がりフルモ受刑者の居る場所へと向かったアッケ。

フルモ受刑者は無言のまま腕を挙げた。

場所は専用船船内

『皆、フルモ受刑者の牢獄に集合したかしら』と心中、電源オフの牢獄モニターを見詰めた総長。

大スクリーンには総長が船内ではなく、違う方向を向いている光景が映し出されており、

「総長さん何か気に成る事でも有るんですか?」と所長が大スクリーンに視線を向けた。

総長は無言のままある方向を向いたままの状態が継続している。

「会長さん、総長さんは一体何を見詰めているのでしょうか?」と大スクリーンから会長に視線を向けた。

『さてはフルモ受刑者の牢獄に皆が集まったどうか気に成っており牢獄モニターを眺めているな』と心中、

「さて、何処を向いているのかな」と惚けた会長。

「ひょっとしたら刑務官の職務と関係有ります?」と視線を送った所長。

会長は無言のまま頷いた。

「成る程。総長さんが此方を向くまで待ちますか?」と頷いた所長。

「待つしかないね」と頷いた会長。

「でも早く顔見せして地球大変動しなくちゃいけませんし、会長さん」と所長が見詰めた。

「確かにそうだね」と大スクリーンをじっと見詰めながら頷いた会長。

「でしょう、会長さん」と頷いた所長。

場所はノーム面に置かれているコロニー

「先程よりかなり傾き始めたけどどうなるのかなぁ」とコロニー内に居る地球人が呟きながら周辺を見渡した。

「ほんまやな。一応管制塔に連絡したんやけど対応策の応答無しや」と嘆いた。

「私達はどうなってしまうのかしら?」と二人を見渡した。

地球人二人は無言のまま頷いた。

「折角、高祖父母達が立派なホテルを建てたのに客が来ないから閑古鳥が鳴きっぱなしやわ」と二人に視線を向けながら泣いた。

「全くやで。100年前に高祖父母達が逸早く月に着てコロニーをホテルにしてくれたのにさ」と下を向いた。

「そうですね。私の家系は代々建築家だったので、高祖父は建築家の卵として此処に連れて来られたみたいって父が言ってました」と二人を見渡しながら頷いた。

「私の家系は代々設計士だったのよ。そしてホテルの設計をするために連れて来られたみたいって親が言ってましたわ」と二人に視線を向けながら頷いた。

「貴方は建築家、貴女は設計士だったんですね。先祖代々」と二人に視線を向けた。

先祖代々の設計士は無言のまま頷き、

先祖代々の建築家が「はい」と頷き、

「貴方の先祖は何をされてましたの?」

「私の家系は先祖代々ホテル経営者で、月に逸早く来た地球人の子孫です」と頷いた。

「えー」と二人は驚き

「と言うことは此処に居る地球人より先に来たのですね」と先祖代々の建築家が見渡した。

「と言うことはですよ、私達の先輩って事ね」と先祖代々の設計士が頷いた。

「先輩って言う事じゃないけども」と先祖代々のホテル経営者は照れた。

「ところで此所ってホテル計画関係者専用コロニーって御存知?」と先祖代々のホテル経営者が二人に視線を送った。

「えぇ、知ってますわ」と先祖代々の設計士が頷いた。

「勿論、知ってるよ」と先祖代々の建築家が頷いた。

「他のコロニーってどんな人が移住したんかな?」と先祖代々のホテル経営者が首を傾げた。

二人は無言のまま首を傾げた。

「二人共分からないんですね」

二人は無言のまま頷いた。

「ところで、あの話ご存知?」と先祖代々のホテル経営者が視線を送った。

先祖代々の設計士、建築家が首を横に振った。

「実は此処に居る人々の親達は、無理矢理関西弁を覚えさせられたらしい」

「え、なんで」と先祖代々の設計士、建築家が驚いた。

「私の高祖父母が関西弁が話しやすいって言うだげでホテル内は関西弁しかあかんっていう決まりを作り、此処に来る観光客には関西弁の本を待たしたっていう話を私の親がしてた」

「うわぁめちゃめちゃ強要やん」と先祖代々の設計士、建築家が驚いた。

「うん」と頷き、

「まあ、そんなことより地球政府から返答待ちますか?」と視線を送った。

「そうですね」と先祖代々の設計士が頷いた。

「そうやな」と先祖代々の建築家が頷いた。


場所はノーム刑務所刑務室操船席

『大スクリーンをオフにして、牢獄モニターをオンにして、フルモ受刑者の牢獄に皆が集まったどうかを確認しようかしら。それとも顔見せの時に確認しようかしら。迷うわ』と心中、首を左右に振った総長。

場所は専用船船内

「会長さん今度は首を左右に振りましたよ。」と所長は大スクリーンに映し出されてる総長に視線を向けた。

「そうやな。ひょっとしたら刑務官の職務をしたいのかも知れん。所長さん」と会長は大スクリーンを見詰めた。

「と言うことは大スクリーンをオフにするかどうかを迷っているって事ですか?」と所長は大スクリーンから会長に視線を送った。

「多分ね」と頷いた。

「あの~皆さんで総長さんって叫びませんか?」と会長の耳元で呟いた。

会長は無言のまま腕を挙げた。

「皆さん、一寸」と船内に居るエレッポを呼び寄せた。

会長、所長以外のエレッポは会長の側に近寄った。

「皆さんで総長を吃驚させようと思って呼び寄せました。」と会長は小声で見渡した。

「どんな風に吃驚させようって思っているんです?」と副会長が視線を送った。

「それは皆さん一斉で大スクリーンに向かって総長って大声で叫ぶんです」と会長が視線を送った。

エレッポ七体は無言のまま腕を挙げた。

「では私が腕を挙げたら実行の合図です。」と会長は皆に視線を向けた。

エレッポは無言のまま頷き、視線は会長の腕に送っている。

会長は無言のまま大スクリーンに近付いた。

エレッポは大スクリーンに来るよう会長が手招きしたので近寄った。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『牢獄の見えない壁や特殊能力不可バリアを確認する専用モニターは大スクリーンをオフにしなくても良いから便利やわ』と心中、

「うん。赤い壁が張り巡らしてないから解除に成ってるね」と何度も何度も頷き、更に

『今度は船舶格納庫付近に出した特殊能力不可バリアはどうかな?』と心中、

「よし、ちゃんと緑色の壁が張り巡らしてるわね」と腕を挙げた総長。

「でも唯一、大スクリーンをオフにしないと確認出来へんのが受刑者自ら放つ青色のバリアよ。」と思わず頬を膨らました総長。

『処で顔見せの時、私は総長か刑務官かどっちかしら。よし、会長に聞くか』と心中、専用モニターから視線を外した総長。

場所は専用船船内

『よし、総長が専用モニターから視線を外したなぁ。驚かすには今だ。』と心中、総長を吃驚させる合図をエレッポ達に送り、

「今だ」と小声で呟いた会長。

エレッポ達は会長が腕を挙げたので

「総長さーん」と船内に響き渡るように叫んだ。

会長は大きく頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『あれ皆さんが大スクリーンに向かって何か叫んでるけど音声が聞こえないわ。何で?あっ、大スクリーンの音声がオフにしたままだった』と心中、大スクリーンの音声をオンにすると船内の話し声が聞こえ始めたので一安心した総長。


場所は専用船船内

「あれ反応有りませんね、会長さん」とウォンが視線を送った

「ほんまやなウォン」とシルネムが頷いた。

他のエレッポは無言のまま頷き

「皆さんもう一度吃驚させるために叫びませんか?」と所長が見詰めた。

「そうですね」と会長が頷いた。

「総長さーん」とエレッポ全体が大スクリーンに向かって叫んだ。

『何々、私を吃驚させるために大スクリーンに向かって叫んだのね』と心中、船内を見詰めた総長。

「皆さん、何で私を驚かすんです?」と視線を送った。

「何でって何回も総長って呼んでるのに返事しないから」と会長が視線を送った。

「そうなの?それはご免なさい。実は大スクリーンの音声がオフになってたんです」と椅子から立ち上がり謝った総長。

「総長がオフにしたんやろ?」と会長が大スクリーンを見詰めた。

「した覚えないで。あっひょっとしたらバリア専用モニターを確認する際に当たったかも」と舌を出した総長。

「まぁ、確かに直ぐ傍らに有るから一寸の動作でオンオフに切り替わるからなぁ」と顎に掌を置いた会長。

「でしょ」と頷き、

「処で顔見せの時、総長か刑務官どっちかしら?会長さん」と椅子から立ち上がり船内を見詰めた総長。

「そうやな。受刑者の前では刑務官やし、俺達の前では総長やし。」と腕組みした会長。

「あの~ノーム刑務所最高責任者は誰です?」と所長が腕を挙げた。

「はい。私です」と総長が腕を挙げた。

「と言うことは顔見せの時は総長として任務してみては?」と所長が提案した。

「おー、素晴らしいアイデアね」と総長が拍手した。

更にエレッポ七体も手を叩く音が船内に響き渡るように拍手した。

「照れますなぁ」と赤面した所長。

会長は赤面した所長の顔を見詰めながら、

「ほんまに素晴らしい御方ですなぁ」と頷いた。

所長は無言のままお辞儀した。

「総長、顔見せの場所は特殊能力不可バリアを張った船舶格納庫付近やな?」と所長から大スクリーンに視線を送った。

「そりゃ~勿論よ。でも一旦フルモの牢獄に受刑者全体を招集し、それから移動させるつもりよ。何時も亜空間入りしたらフルモ受刑者の場所に集まり透視等しているんです」と船内を見渡した総長。

『此処は透視場所は何処だ?と深入りしないで一先ず違う質問するか』と心中、

「そうか。でどうやってフルモ受刑者の牢獄に集まった受刑者等を船舶格納庫エリアに移動させるつもりだ?」と大スクリーンを見詰めた会長。

「それは見てのお楽しみです。って会長さんは元総長だから把握しているんじゃないの?」と船内を見渡した。

「まぁ確かに元総長やけど、当時は船舶格納庫エリアなんか無かったぞぉ」と大スクリーンを見詰めながら頷いた。

「其処は私が設置したからね。でフルモ受刑者の牢獄に集まった受刑者をある方法で移動させるつもりよ会長さん」と船内を見渡した。

「おー、それは楽しみ」と頷いた。

「一旦、大スクリーンをオフにして、フルモ受刑者の牢獄に皆が集まったかどうか確認するね」と大スクリーンをオフにして牢獄モニターをオンにした。

「返事を待たないで大スクリーンを消しましたね、会長さん」と大スクリーンが写ってた箇所を見詰めながら頷いた。

「一旦確認しないとアカンと言うことはフルモの牢獄に何かを仕掛けているなぁ、さては」と船内を見渡した会長。


場所はフルモ受刑者の牢獄

「フルモさんお久し振りですって皆は未だですか?」とアッケがお辞儀した。

「おーやっと来たか、久し振りやな。皆は未だやねん」と腕を挙げた。

「まぁ、この刑務所は結構広いからな。それにお前の場所は此処から一番近いからね」と頷いた。

「確かに他の受刑者に比べたら近いから助かるわ」と笑ったアッケ。

「おい、そんなに笑ったら他の受刑者に悪いぞ、アッケさん」と頷いた。

「そうですねフルモさん」と頷いた。

「それにしてもブーカック受刑者とブーカック団は遅いですね」とフルモを見詰めたアッケ。

「ほんまに遅いなぁ。然し勝手に俺を崇拝してブーカック団って言う集団迄作りやがって、あの野郎」とアッケを見詰め、照れ笑いしたフルモ。

「本当は嬉しいんでしょう?フルモさん」と肩に手を置いたアッケ。

「まあな」と照れ笑いしたフルモ。

アッケは無言のまま苦笑した。

「フルモ様、勝手に崇拝してすいませんでした。」とブーカックが謝罪した。

「わー何時の間に来たん?」とフルモが驚き尻餅をついた。

「来たんなら咳払いぐらいして下さい。ブーカックさん」と振り向いたアッケ。

「フルモ様大丈夫ですか?アッケ様咳払いしましたよ」とフルモの腕を持ちながらアッケを見詰めた。

「大丈夫だ。持ち上げてくれてありがとう。」とブーカックにお礼をした。

「ブーカックさん、俺には様を付けるなって何時も言ってるよね?フルモさんは崇拝しているから様付けしても良いけど」とアッケが頷いた。

「あ、失礼しました。アッケさん」と苦笑したブーカック。

「ところで団員は?」とブーカックに視線を送ったフルモ。

「今日は顔見せだけなんで私のみです」とフルモ、アッケの順に視線を向けた。

フルモ、アッケは同時に

「成る程」と頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『牢獄モニターをオンにして、一寸時間を置いたし、そろそろ良いかな』と心中、

「フルモ受刑者、皆集まったかしら?」とマイクに向かって叫んだ。

『あ、返答がある前に総長から刑務官のスイッチを完全に入れなくちゃ』と心中、顔を数回叩いて気合いを入れた刑務官。

場所はフルモ受刑者の牢獄

牢獄内に「フルモ受刑者、皆集まったかしら?」と刑務官の声が響き渡った。

「あ、刑務官。今回はアッケ受刑者とブーカック受刑者のみです。」とフルモが牢獄モニターに視線を向けた。

「後の受刑者は?確かブーカック団とかの集団だったかな」とブーカックに視線を送った。

「はい、ブーカック団で御座います。地球大変動の際、あんまり表には出さないようにしようと思いまして。勿論、団員も了承済みです。」とモニターに視線を送った。

「そうなんです。って私は知らんけど」とアッケが頷いた。

「おいおい知らんのかいって俺も知らんかったわ」とフルモが笑った。

「勝手に決めて申し訳ない」とブーカックがお辞儀した。

「おいおい謝らんで良いで」とフルモがブーカックに視線を送った。

ブーカックが「はい。」と頷き、アッケは無言のまま頷いた。

「と言うことは顔見せはフルモ受刑者、アッケ受刑者、ブーカック受刑者の三体って事ね」と刑務官が頷いた。

「はい。」とフルモ、アッケ、ブーカックが同時に頷いた。

「ところで刑務官どうやって船舶格納庫エリアに移動するんです?まさか歩いてですか?」とフルモは刑務官、アッケ、ブーカックの順に視線を向けた。

「何時も所内を探索してるあれですよ」と刑務官は腕を挙げた。

「あー」と三体の受刑者は頷いた。

「あれで移動するんです。それが出たら顔見せするエリアに直行です。」と視線を送った。

三体の受刑者は無言のまま頷いた。

「それでは、専用船内のエレッポ達に皆が集まったって報告するわね。で、暫くしたら何時ものあれが現れるからね」と三体の受刑者に視線を送り、牢獄モニターをオフにした刑務官は、

『今度は大スクリーンのスイッチをオンにして総長しますか。あっ今度は音声も忘れずにオンにしないとね』と心中、操船席にある大スクリーンのスイッチと音声のスイッチを目視してオンにした総長。

場所は専用船船内

「あ、また大スクリーンが写りましたよ、皆さん」と所長が船内を見渡した。

エレッポは無言のまま頷いた。

「船内の皆さん、フルモ受刑者の牢獄に集まっておりました」とマイクに向かって叫んだ。

「そうか。そうか。」と会長が頷いた。

「では、総長さん今から顔見せですね?」と副会長が視線を送った。

「はい。長く御待たせ致しました。」とお辞儀した。

「総長、フルモ受刑者の牢獄に何を仕掛けたんだ?」と会長が見詰めた。

「まあ、後々分かることだから言いますね?」と船内を見渡した。

船内のエレッポは無言のまま頷いた。

「私が操船席にあるボタンを押すとね。フルモ受刑者の牢獄から透き通った壁が出現するの。で牢獄を包み込んだら何時もは刑務所内を探索と言う名目で警らさせているの。で今回は私が目的地を船舶格納庫エリアへ設定し誘導させるつもりなの。因みに警ら時は自動運転に設定し私が監視モニターで見ているのよ」と頷いた、

「ほとぉー。要するにだなぁ。牢獄が乗り物に成る仕掛けって訳やな?」と会長が頷いた。

「早い話がそうね。」と頷いた。

「然し総長も上手く考えたな。この広いノーム刑務所内を受刑者等自ら警らさせるとはね」と何度も何度も頷いた会長。

「会長さん顔見せの時に警らって言わないでね。受刑者等は探索って思っているからね。」と頷いた。

「それは分かっているぞ。」と握り拳をした手を目の高さまで挙げた会長。

「なら安心ね」と頷いた。

場所はフルモ受刑者の牢獄

「フルモ様、アッケさん、顔見せ早くしたいですね」と笑顔で見詰めたブーカック。

「そうやな。待ち遠しいな」と笑ったアッケ。

「俺も早くしたいわ。早く何時ものあれ出ないかなぁ」と壁に視線を送ったフルモ。

「何時もは所内を探索してるが今回は船舶格納庫エリアのみとはちと残念やわ」と壁を見詰めながら落ち込んだフルモ。

「フルモさん、そうガッカリしなくても弟さんに逢えるじゃないですか?」と落ち込んだフルモの肩に手を置いて慰めたアッケ。

「まぁな」と頷いたフルモ。

「え、フルモ様に弟さんが居てはるんですか?」と吃驚仰天したブーカック。

「アッケありがとう。」とお辞儀し、

「ブーカックにも教えた筈だよ、俺の生い立ちを」と腕組みしたフルモ。

「うーん」と腕組みをしながら唸ったブーカック。

「で今回が弟さんと初見ですか?フルモさん」とブーカックが唸っている容姿を見詰めた後、フルモに視線を送った。

「そう。俺が赤ん坊の時に此処に入所したからな。って言うか此の施設は俺を隔離して矯正するために造られたんだよな。今思えば犠牲者や遺族に悪いことしたと思っているけどその遺族も地球人にやられたんだよな」と悔し涙を浮かべたフルモ。

「フルモさん俺もですよ」とアッケが頷いた。

「フルモ様、私もです」とブーカックが頷いた。

「お前らもかって言うか此処に入所のエレッポは皆、赤ん坊の時に此処に来たわけだよな。一番憎いのは地球人だよな。」とアッケ、ブーカックに視線を送った。

「はい」とアッケ、ブーカックは頷いた。

場所は専用船船内

「総長さん、そろそろ透き通った壁が出るって言うボタン押しても良いんちゃう?」と会長が大スクリーンを見詰めながら頷いた。

「そうね。押しますよ。」と船内を見渡した。

船内のエレッポ一同は

「はい。お願いします」とお辞儀した。

お辞儀した光景を見詰めた後、操船席にあるボタン見詰めた総長。

「総長さん、ボタン押したか?」と会長が大スクリーンを見詰めた。

「まだ押してないわよ」とボタンから船内に視線を向けた。

船内に居るエレッポは

「押して無いんかーい」と引っ繰り返った。

「え、何で引っ繰り返ったの?」と首を傾げた総長。

船内のエレッポは起き上がり

「はよ、押せよ」と会長が突っ込みを入れた。

「ハイハイ。分かりましたよ」と渋々ボタンに手を伸ばしながら

『良し、目的地の設定は、ちゃんと船舶格納庫エリアに成ってるわね』と心中、目的地が船舶格納庫エリアに成っている事を再度確認していた総長。

「総長さん、何かボタン押すか押さないか迷ってます?」と渋々ボタンに手を伸ばす総長の様子を見詰めた会長。

他のエレッポも頷いた。

「そんな事無いわよ。」と船内を見詰めた後に

「じゃあ押すわよ。」とボタンに視線を送った。

エレッポは頷いた。

「ちゃんと押したからね。此でフルモ受刑者等が居る牢獄の壁から透き通った壁が出現するわよ。」と総長が頷いた。。

「漸く押したな。でその壁が牢獄を包み込む時間は?」と会長が大スクリーンを見詰めた。

「数秒かしら」と頷いた総長。

「成る程」と会長が頷き、他のエレッポも無言のまま頷いた。


場所はフルモ受刑者の牢獄

「フルモ様、アッケさん出ました。何時ものあれが出ました」とブーカックが壁を見詰めながら指差した。

「おー、やっとか」とアッケが頷いた。

「そうやな。やっと顔見せ出来るわ」とフルモが笑った。

アッケ、ブーカックは無言のまま頷いた。

フルモ等が居る周辺には透き通った壁が牢獄を包み込む音が響き渡り

「それにしても何時聞いても慣れない音ですね」とブーカックがフルモ、アッケに視線を向けた。

「確かに」とアッケが頷いた。

「ほんまやな」とフルモが笑った。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『未だ透き通った壁が牢獄を完全に包み込んで無いね。』と心中、完了ランプが点灯してないことを確認した総長。

場所は専用船船内

総長は操船席から船内に視線を変え、船内のエレッポも此方を見ており、

「総長さん、未だですか?」と会長が見詰めた。

「会長さん、未だ完了ランプが点灯してないのよ」と総長が苦笑した。

「もう点灯してるんちゃう?」と会長が親指と人差し指を顎に置いた。

「そうやね、もう一度確認してみるわ」と総長が掌を船内に向けながら頭の位置まで挙げた。

船内のエレッポは頷いた。

『さて、確認確認』と心中、ランプに視線を送り、

「オッケーね」と人差し指をランプに向け叫び、

「皆さーーん、点灯しておりました」と両腕を頭上に挙げ丸印を作りながら船内を見渡した。

船内のエレッポは笑みを浮かべながら頷いた。

場所はフルモ受刑者の牢獄

「アッケ、ブーカック完全に包み込んだね」と透き通った壁が完全に牢獄を包み込んで、乗り物に変わっていく工程を何時ものように眺めていたフルモ。

「そうですね。何時もながら此の工程は素晴らしいですね」と頷いたアッケ。

「まさに圧巻ですよね」と頷いたブーカック。

「よし、座るぞ」と何時ものように椅子が現れたので視線を送りながら着席したフルモ。

「はい。」と右側後部座席に着席したアッケ。

「はい。」と左側後部座席に着席ブーカック。

三体の受刑者が着席した瞬間にシートベルトが装着され、数ミリ単位であるが浮上し動き始め船舶格納庫エリアへと向かった。

場所はノーム刑務所廊下

「フルモ様、アッケさん何時もより速度が速いですよね」と二体に視線を向けた。

二体は無言のまま頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『今どの辺りを走行中かしら?』と心中、所内全域に設置されている監視モニターをオンにしながら何時ものようにリモコンを手に持ち監視カメラ番号入力後、

「え~と、どの辺かな」とリモコンの選局ボタンを押しながら唸っている総長。

場所は専用船船内

「総長さん何を唸っているんです?」と会長が大スクリーンを見詰めた。

「それはね、三体の受刑者が今どの辺りを走行中かしらって思って所内全域に設置されている監視モニターで探しているんです」とリモコンを片手に船内を見渡した。

「で今どの辺り?」と会長が視線を向けた。

「牢獄周辺には居なかったから恐らく顔見せする場所へと向かった筈です」と船内を見渡した。

「成る程」と船内のエレッポは頷いた。

「ひょっとしたらもう船舶格納庫エリアに来てたりして」とウォンが何気に呟いた。

他のエレッポはウォンに視線を向けた。

「ウォンよ、流石にそれは無いぞ」とシルネムが苦笑した。

「そうやな、それは早すぎるか」とウォンが笑った。

シルネムは無言のまま頷いた。

場所はノーム刑務所所内

「アッケ、ブーカック停まったけど着いたのか?」と二体に視線を送り、周辺を見渡した。

「顔見せする場所には行ったこと無いですから」とアッケが首を傾げた。

「私も有りませんから何とも言えないです」とブーカックも首を傾げた。

「そうやな。俺も顔見せする場所へは初めてやから分からん」とウォンも首を傾げた。

「刑務官に連絡してみてはどうでしょうか?」とブーカックが無線機に視線を向けた。

フルモは頷き、

「刑務官、応答してください」と無線を入れた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

「はい、何でしょう?って今何処に居るの?」と刑務官が監視モニターを見詰めた。

「わからないから聞いたのです」と周辺を見渡したフルモ。

「あら、ご免なさい。で周辺に何が見える?」と監視モニターを見詰めた。

「そう言われても周辺って言っても廊下と牢獄だし、そちらで見ること出来ませんか?」と困り顔をしながら腕組みし、アッケ、ブーカックに視線を向けた。

アッケ、ブーカックは無言のまま頷いた。

「そうね。でも未だに廊下とはおかしいわね、ちゃんと船舶格納庫エリアに成ってるわよ、行き先が」と首を傾げながら、三体の受刑者が乗っている乗り物の行先をパネルで確認した刑務官。

「刑務官、そんなはずはないですよ。完全に停止してます。」とフルモが頷いた。

「停止したって事は目的地に到着だよね」と刑務官が船舶格納庫エリアの監視モニターを確認した。

場所は専用船船内

「会長さん、何かトラブルみたいですね。未だに三体の受刑者が乗っている乗り物が廊下とか停止とかって聞こえましたけど」と会長に視線を向けた。

「聞こえたな。ひょっとしたらもう船舶格納庫エリアに来とるんちゃうかな?」と会長が専用船の外を見渡した。

他のエレッポも専用船の外を見渡した。

「それらしき乗り物は見当たりませんね?会長さん」と船外を見詰めながら首を傾げた所長。

「ひょっとしたら此処の広さってノーム刑務所の広さと同じかもな」と専用船周辺から遠くに視線を送った会長。

「確かに壁らしき物が見当たりませんね」と所長も遠くに視線を送った。

他のエレッポも壁らしき物が無いことを確認するために遠くに視線を送りながら頷いた。

「ほんまに我々エレッポの容姿であるトヤトエーレメに暗視機能が有って助かるわ。今もこうして専用船周辺が暗闇でも壁の有無が判別付くしな」とウォンが船外を見詰めながら頷いた。

「ほんまやな」とシルネムも頷いた。

他のエレッポも無言のまま腕組みしながら頷いた。

場所はノーム刑務所所内

「刑務官、今モニターとかご覧に成られてます?」と周辺を見渡したフルモ。

「はい、監視モニターで貴方達を見ておりますよ」とモニターを見詰めた。

「何処の監視モニターですか?」とフルモが頷いた。

「船舶格納庫エリアです」と頷いた。

「と言うことは目的地に到着って事ですか?」と首を傾げたフルモ。

「はい、そう言う事です。」とモニターを見詰めた。

「刑務官、目的地に到着なら到着って仰って下さいよ。」とフルモが怒り口調で腕組みした。

「あ、ご免なさい。専用船と貴方達が居る場所が何れだけ離れているか見てたのよ」と頷いた。

「そうなんですね。で何れだけ離れているんです?」と頷いたフルモ。

「未だに不明です。 因みに貴方達が居る場所から専用船は見えないのよね? 」

とモニターを見詰めた。

「はい、見当たりません」と頷いたフルモ。

アッケ、ブーカックも頷いた。

「何なら透視で探しましょうか?」とアッケ、ブーカックに視線を向けると親指と人差し指を丸めオッケーサインを無言のまま出していたので

「アッケ受刑者とブーカック受刑者も協力してくれるそうです」と頷いたフルモ。

「そう?助かるわ。此方でもモニターで捜索しますね」とモニターを見詰めた刑務官。

「了解」と三体の受刑者は頷いた。

「透視の邪魔になるなら無線を切っても良いわよ。勿論モニターは切らずにしますからね。で此方も集中的に捜索しますので」とモニターを見詰めた。

「その方が良いですね。刑務官今から私、アッケ、ブーカックの三体で透視を開始致しますので。では」と無線を切ったフルモはアッケ、ブーカックに視線を送りながら頷き、二体の受刑者は無言のまま頷き、専用船が何処に有るかを透視で確認し始めた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

「無線を切ったね」と刑務官は無線を切らずにモニターで専用船と三体の受刑者が乗っている乗り物の位置関係を調べ始めた。

場所は専用船船内

「オーイ、総長さん、此方にも状況を知らせてくれないと分からないぞー」と会長が大スクリーンに視線を向け他のエレッポも無言のまま何度も何度も頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「アッケ、ブーカック、俺は専用船を探す前に此の船舶格納庫エリアの広さを確認するわ。」と視線を向けた。

「では私とブーカックは先ず此の乗り物がエリア内のどの辺に有るか確認します」とブーカックに視線を送りながら頷き、ブーカックも無言のまま頷いた。

三体の受刑者は透視体勢に入り探し始めた。

場所は専用船船内

「はーい、皆さんご免なさい。実は三体の受刑者が乗っている乗り物と専用船の位置関係を監視モニターで確認してますが未だに把握出来ていません。」と船内を見渡した総長。

「そうか。でそれぞれの場所は把握してるのか?」と会長は大スクリーンを見詰めた。

「勿論、先ず専用船の位置はエリア内のほぼ中央で、三体の受刑者が乗っている乗り物は恐らく、中には居るはずだけどモニターには映らないのよ」と総長は首を傾げた。

「モニターに映らないとなると死角に居てるのかな?」と所長が首を傾げながら大スクリーンを見詰めた。  

「死角かぁ。其なら見つからないわ」と総長が驚いた。

「あのぉー、私が浮遊して見て来ましょうか?」とウォンが手を挙げた。

「おー、其は良いアイデア。何なら俺も行くぞ」とシルネムが感心しながら頷いた。

「其なら私達も行きますよ」とノーム研究員が手を挙げ、

近くに居たコロニー研究員も「はい」と手を挙げた。

「何なら船内に居るエレッポ全体で行ってみませんか?ねぇ。」と副所長が会長、副会長、所長の順に視線を向けた。

「おー、副所長さん、全体で行った方が手っ取り早いしね。」と副会長が頷いた。

「副所長、良く言ってくれた」と所長が笑った。

「そうと決まれば行きましょう、皆さん」と会長が全体のエレッポを見渡し、専用船の出口に向かおうとし、続けて他のエレッポも出口に視線を向けた。

「皆さーーん、ストップ。チョイ待ちなはれ」と総長が椅子から立ち、叫んだ。

「何で止まるんです?」と副会長が大スクリーンを見詰めた。

「皆さんのお気持ちは嬉しいのですが、実は三体の受刑者が透視で専用船を探してくれているんです」と船内を見渡した。

「おー」と船内に居るエレッポ全体が驚いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「此の乗り物の位置はどの辺かな」とアッケ、ブーカックが呟いた。

「此のエリア内の広さは如何程か」とフルモも呟いた。

『此の乗り物の位置はって言いたいけど先ずはエリアの隅っこから模索しないとなぁ』と心中、ゆっくりとエリアの隅っこを模索中のアッケ。

『先ずは此の乗り物を透視してからズームアウトしていけば専用船も見つかる筈やし、位置関係もはっきりすると思うねん』と心中、

ズームアウトを開始するブーカック。

『かなりズームアウトしたけどエリアの隅っこが見当たらないわ。てことはかなり広いって事か。うん、あれは』と心中、エリアの隅っこを模索中のフルモが何かを見付けて驚いた。

場所は専用船船内

「向こうが此の船を捜索しているならば、此方も三体の受刑者が乗っている乗り物を捜索しようじゃないか?皆」と船内を見渡し、大スクリーンに視線を向けた会長。

「そうですよね、会長」と副会長が頷いた。

「そうそう。誰かが表に出れば向こうも分かりやすいし」と所長が頷いた。

「そうよ。誰かがね」と副所長が頷いた。

「誰かとは誰ですか?」とノーム研究員が腕組みした。

「問題は誰にするかだね」とコロニー研究員が頭をポリポリ掻いた。

「こうなったら、ウォン、御前が行くしかない」とシルネムがウォンの肩に手を置いた。

「確かにウォンさんなら、浮遊出来るしね」と総長が腕組みしながら頷いた。

「だから最初から私が行くって言ってるじゃないですか」とウォンが苦笑しながら頭をポリポリ掻いた。

他のエレッポは一斉に「あっ」と思わず叫んだ。

「そう言えばそうやな。」とシルネムが笑った。

「そうやろ。もぉ」とウォンが苦笑した。

「ではウォンさん、御願い致します」と総長が椅子から立ち御辞儀した。

「はい。承知致しました」と大スクリーンと船内を見渡した後、専用船の出口に向かったウォン。

「我々エレッポには暗視機能が有るから暗闇でも大丈夫だと思うけど気を付けてや」とシルネムがウォンの肩に手を置いた。

「おー、気を付けるわ。」とウォンがシルネムの肩に手を置いた。

「ほんまに二体共仲ええなぁ」と所長が二体のエレッポに視線を向けた。

所長、ウォン、シルネム以外のエレッポは無言のまま頷いた。

「ほんまやなぁ」とウォン、シルネムが高笑いした。

「高笑いする時も一緒やな」と所長が笑った。

他のエレッポも笑みが溢れた。

「では皆さん、行って参ります。」と船内を見渡したウォンは出口の扉を開けた。

「シルネムさん、もし良かったら一緒に行ってもええでぇ」と所長がシルネムの耳元で囁きながら頷いた。

「では行きますわ」と所長の耳元で囁き、出口の扉に向かったシルネム。

『ほんまにウォンさん、シルネムさんは仲エエわ』と総長が心中、船内を見詰めた。

場所は専用船出入口付近

「めっちゃ広いやんか」と専用船から出たウォンは船舶格納庫エリアの広さに驚いた。

「ほんまやな」とシルネムもエリアの広さに驚いた。

「うわぁ、誰や」と急に声がしたので思わず振り返り尻餅を付いた。

「俺や、シルネムや」と呟き更に、

「あ、ゴメンゴメン。所長さんが一緒に行ってもええでぇって仰有ったから付いてきたわ」とウォンの手を握りながら笑った。

「そうなんやね、ありがとう」とシルネムの手を握り立ち上がった。

「ところで、シルネム。何処に有るんかな?」と専用船出入口付近からエリア全域を見渡した。

「ほんまに何処だろう」と見渡した。

「シルネム、一寸グルリと専用船一周してくれへんか?」とエリア天井を見上げながら、浮遊体勢を取った。

『ウォンの奴、浮遊体勢を取ったって事は、天井から探すんやな』と心中、

「ヨシ。任せろ」と頷き専用船一周を開始した。

『ヨシ、浮遊するか』と心中、天井目掛けて浮遊し、

「乗り物は何処だろう?」と辺りを見渡したウォン。

『ウォンが浮遊したなぁ。俺も行くか』と心中、専用船をグルリと一周し、辺りを見渡したシルネム。

場所は船舶格納庫エリア内

『あ、ズームアウトし過ぎてブーカック団が居る牢獄やん』と心中、ズームアウトから今度はズームインを開始したフルモ。

『なかなか見当たらない』と心中、壁を模索中のアッケ。

『ヨシ、此の乗り物がはっきり見えたなぁ。此処を中心にズームアウトするか』と心中、開始したブーカック。

場所は専用船船内

「ウォンさんは兎も角、何でシルネムさんも行かしたん?所長さん」と会長が首を傾げた。

「確かにそうやな」と副会長も首を傾げた。

他のエレッポも所長の方へ視線を送った。

「はい。実はテレパシーが使えるんです。私」と所長が頭をポリポリ掻いた。

「えー、テレパシー使えるんですか?」と副所長が驚いた。

「所長さんがテレパシー使用できるんですか?」とノーム研究員が目を丸くした。

「所長さんがテレパシーって初耳です」とコロニー研究員が驚いた。

他のエレッポも驚き

「所員の皆さん御存知無いんですか?」と総長が視線を向けた。

所員等は無言のまま頷いた。

「所員の皆、隠してすまん」と所長が御辞儀した。

「別に謝る必要有りませんよ、ねぇ」と副所長は二体の研究員に視線を送った。

二体の研究員は「勿論です」と同時に頷いた。

「でいつ頃からですか?」と副会長が見詰めた。

「そうですね、いつ頃かは把握してませんが確実に言えるのは此所のエリアに来てからです。総長さんや三体の受刑者の会話も聞いてました。」と御辞儀した。

「所長さん、頭を上げて下さい。」と所長に視線を送った。

所長は頭を上げた。

「で何故今頃打ち開けたの?」

「はい、其は三体の受刑者に向けてテレパシーを送ったら手っ取り早いかなって思いましてね。其処でウォンさんが専用船の外から模索するって仰有ったから次いでにシルネムさんも外に出して役職の有る皆さんに聞いてもらおうと」と所長が船内を見渡した。

「成る程」とエレッポ全体が頷いた。

「あ、其で二体のエレッポを仲良しっておだてて」と会長が頷いた。

「そうなんです」と所長が笑った。

「何故ウォンさん、シルネムさんには黙っとくの?」と総長が首を傾げた。

「其は一応、二体は役職に就かれていないから」と頷いた。

「そう言う事か」と会長が頷いた。

「二体にも言っても大丈夫ですよね?会長さん」と総長が見詰めた。

「其は言っても大丈夫やで。ってその前に所長さんがテレパシーを使えるのを三体の受刑者に知らせた方が良いんちゃう。顔見せがなかなか出来へんで。」と会長が頷いた。

「そうですね。三体の受刑者に言わんとね。三体の受刑者もテレパシー出来るし。あ、ひょっとして所長さん、三体の受刑者がテレパシーを使えるのを御存知?」と所長に視線を送った。

「はい、把握済みです。」と頷いた。

「成る程ね。三体の受刑者に連絡するわ」と船内を見詰めながら、

『操船席に有る無線機は、向こう側がスイッチを切ろうが切るまいが関係無いし、此方で無線を入れると受信される無線機の電源が自動的に入るからエエわ。此所の無線機を切らない限りね』と心中、無線機に手を伸ばした総長。

場所は専用船付近

『いくら、俺達が暗視機能が有るからって遠く迄見えないぞ』と心中、専用船をグルリと廻ったシルネム。

『暗視機能が有るからって建物内の暗さは、よー分からんわ。浮遊すれば遠方が見えるかもって思ったけどあかんわ』と心中、浮遊し続けているウォン。

場所は専用船船内

「船内の皆さん、今から三体の受刑者に連絡入れるから、一寸待っててね」と船内を見渡した総長。

「はーい」と船内のエレッポは頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『ヨシ、今から刑務官として気合い入れないと』と心中、頬を叩き、

「ウォン受刑者、アッケ受刑者、ブーカック受刑者の皆、応答願います。透視中申し訳ありませんが即座に応答願います。」と無線を入れ、

『返答有るまで待ちますか』と心中、無線機に視線を送った。

場所は船舶格納庫エリア内

三体の受刑者が透視している最中に刑務官から

「ウォン受刑者、アッケ受刑者、ブーカック受刑者の皆、応答願います。透視中申し訳ありませんが即座に応答願います。」という内容が突然、無線機から流れたので

「うわぁ」と一斉に三体の受刑者が驚いた。

「無線機の電源オフにした筈やで。まぁエエけど」と驚き、

「はい、刑務官何でしょうか?未だ専用船が見当たらないんです」と返答したフルモ。

アッケ、ブーカックは無言のまま頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

操船席の無線機から

「はい、刑務官何でしょうか?未だ専用船が見当たらないんです」という内容が流れたので

「はい、専用船模索有難う御座います。単刀直入に言うわね。実は専用船内に居る所長さんがテレパシーを使えるんです」と監視モニターを見詰めた。

「確か、地球言語研究所所長さんですよね?その所長さんがテレパシーね」と無線機を見詰めたフルモ。

「えー、そうよ。その所長さんがフルモさん、アッケさん、ブーカックさんの三体に向けてテレパシーを送って下さるそうよ。そして三体の受刑者が乗っている乗り物の現在地、そして専用船との位置関係を調べるつもりらしいわ」と頷いた。

「其は其は素晴らしい。で所長さんと直接、テレパシーするのは私で構わないですか?」と頷いた。

「何故フルモさんだけ?」と頷いた。

「其は、一番遠方にテレパシーを送れるし、所長さんが送って頂いたテレパシーの発信源を推測出来るしね。」とアッケ、ブーカックに視線を送った。

「成る程ね。アッケさん、ブーカックさんはテレパシー使えないの?」と無線機を見詰めた。

「勿論アッケ、ブーカックの二体も使えますけど、今は私のみの方が所長さんも位置関係が特定しやすいと思いましてね」と無線機を見詰めた。

「おー、成る程ね。では早速、所長さんにテレパシーを送るように言います」と無線機を見詰めた。

「はい。承知致しました」と無線機を見詰め、

『俺からテレパシー送ってもエエけど、所長さんが発した方が居場所が分かるから黙ってよ』と心中、頷いた。

「フルモさん、所長さんもテレパシー使えるんですか?」とアッケが見詰めた。

「それなら居場所が簡単に判明しますね、フルモ様、アッケさん」と頷いた。

フルモ、アッケは無言のまま頷いた。

「其にしても所長さんがね。アッケ、ブーカック」

二体のエレッポは「そうですよね」と頷き、

「だとするともう顔見せ出来ますね」とアッケが頷いた

「本当ですよね、早くしたいです」とブーカックが頷いた。

「おっと顔見せの件、コロッと忘れてたわ」とフルモが笑った。

アッケ、ブーカックは苦笑した。


場所はノーム刑務所刑務室操船席

『まぁ顔見せからは、刑務官ではなく総長のみやからエエけどネェ。さてと所長さんに連絡連絡っと』と心中、無線機に手を伸ばし

「皆さん、お待たせ」と船内を見渡した。

場所は専用船船内

大スクリーンから「皆さん、お待たせ」と聞こえたので

「おー、三体の受刑者に所長さんがテレパシー使える事伝えたか?」と会長が視線を向けた。

「勿論よ。で最初にテレパシーを発するのは所長さんにして欲しいみたいなのよ」と船内を見渡した。

「何故ですか?」と所長が呟いた。

「其は、所長さんが発したテレパシーで専用船の居場所が推測出来るってフルモ受刑者が言ったわ」と船内を見渡した。

「確かにテレパシーの強弱で距離が把握出来るしね。距離感が不明やから最初は強めに発する事にします。お互いテレパシーが強めで届いたなら近くに、弱めで届いたなら遠くに居る事が推測出来ます。」と総長と船内を見渡した。

「おー」と総長、船内のエレッポが驚いた。

場所は専用船付近

『ぐるりと廻ったけどあれへんやんか』と心中、浮遊し続けているウォンを見詰めたシルネム。

『シルネムが俺の方を見たぞ。どうやら無かったようやな。有ったら叫ぶ筈や』と心中、シルネムを見詰めたウォン。

「おーい、シルネム、乗り物有ったかぁ~⁉」

「無いぞー、下から見た限りではなぁ。天井からはどうだぁー?」

「天井から見ても見当たらないわ~。」

「おーい、浮遊止めて入ろうや?」と指を船内に差した。

「いや、このエリア内の隅っこを模索するわ。」

「そうかぁ。俺も徒歩で隅っこ模索しようかぁ?」

「そうしてくれると助かるわ。」とウォンを背に歩き始めた。

「気を付けて行けよ」とシルネムの背を見詰めた。

「おー。ウォンも気を付けろよ」と右腕を頭より上に挙げたシルネム。

「おー。サンキュー」と叫び、

『よし、行くか。まぁ上は天井で、下は専用船だなぁ。』と心中、専用船を背に全速力で浮遊し隅っこを模索し始めた。

場所は船舶格納庫エリア内

「アッケ、ブーカック一寸良いか?」と視線を向けた

アッケ、ブーカックは

「はい。」と頷いた。

「俺は所長さんからテレパシーが有るまで待たないとあかんからお前たちで透視してくれへんか?」と視線を向けた。

「また、隅っこを模索ですか?」

「そうや。アッケ」と頷いた。

「私も隅っこ模索でしょうか?」

「そうやな。」と呟きながら頷いた

「了解です」とアッケ、ブーカックが敬礼した。

「おいおい、敬礼いらんぞ」と苦笑したフルモ。

「はい」と頷き、透視を開始した二体の受刑者。

「あ、お前たち透視一寸待った」と透視を開始したアッケ、ブーカックに視線を向けた。

「ふぁーい」と透視に全神経を注いでいた為、変に驚いた二体の受刑者。

「あゴメンゴメン、透視中に。」と御辞儀したフルモ。

「いえ、そんなことより何でしょうか?」とブーカックが見詰め、アッケは無言のまま頷いた。

「単刀直入に言うでぇ、所長さんからのテレパシーが聞こえたとしても返事しないでくれなぁ。今回のテレパシーは乗り物の中やしさぁ。」と乗り物内を見渡したフルモ。

「確かに乗り物の中ですね、フルモさん。テレパシーが聞こえたとしても返事しません」とアッケも乗り物内を見渡した。

「そうですよね。確かに牢獄より密集、密着、密閉してますからね。私もテレパシーが聞こえたとしても返事致しません。」と乗り物内を隅々まで見渡したブーカック。

「そうやな、何時も居る牢獄よりかは狭いしなぁ。」とアッケがブーカックに視線を送りながら頷いた。

「そうそう。牢獄は見えない壁やから広いし、それに受刑者1体だけやしなぁ。」とアッケ、ブーカックに視線を送った。

「本当ですね」とアッケ、ブーカックは頷いた。

「と言うことでテレパシーが聞こえたとしても返事なしやでぇ」

「承知致しました」とアッケ、ブーカックは頷いた。

「今からお前達には話しかけないから、透視に専念してくれ。」と頷いた

「はい」とアッケ、ブーカックが再度、透視に全神経を注ぎ始めた。

場所は専用船船内

「皆さん、今からフルモ受刑者にテレパシーを送ろうと思いますがどんな内容が良いかな?」と船内と総長を見渡した。

「そうだな、一先ず自己紹介からかな。そして、テレパシーの強弱とかさぁ。あとは、フルモ達の居場所確認やな」と会長が頷いた。

「そうですね。自己紹介をしながら強弱と居場所等ですね。」と所長が頷いた。

会長は、無言のまま頷き、

「あの~、所長さん。フルモ受刑者に居場所聞く際、周辺に壁の有無を聞いて下さいね。」と総長が視線を向けた。

「それはどうしてですか?」

「もし、周辺に壁が無いならエリア内の中央付近に居ることが分かるからよ」と総長が見詰めた。

「おー、なるほど」と感心した所長。

他のエレッポも関心した。

「では今からテレパシーを送りますので暫くは無言のままになりますが御了承下さいませ」と丁寧な挨拶を交わしたので、

「何、堅苦しい事言っちゃってくれてますねん、所長さん」と副会長が笑いながら頷いた。

「ほんまやで、所長さん」と会長も笑いながら頷いた。

「そうですよ所長」と副所長が笑いながら頷いた。

ノーム研究員、コロニー研究員が苦笑しながら頷いた。

「そうですよ所長さん、今からやりますって言ってくれれば分かりますから」と総長が笑いながら頷いた。

「皆さん笑いすぎです。では今からテレパシー送ります」と頭をポリポリ掻いた所長は、

『初めまして、此方は地球言語研究所所長と申し上げます。フルモさん返事願います』と送った。

場所は船舶格納庫エリア内の床

『隅っこって言っても広いしなぁ。まぁ乗り物もついでに模索するか』と心中、専用船から段々と遠ざかっている事に気付かないシルネム。

場所は船舶格納庫エリア内の天井

『全速力で浮遊したからだいぶ隅っこに接近したと思うんやけど』と心中、辺りを見渡したウォン。

場所は船舶格納庫エリア内

『初めまして、此方は地球言語研究所所長と申し上げます、フルモさん返事願います』という内容がフルモ受刑者に届き、

『お、所長さんからテレパシーだ』と心中、

『初めまして、私はウォン・フルモ受刑者と申し上げます。宜しくお願い致します。』

『フルモさん。初めまして宜しくお願い致します』

『所長さん、堅苦しい挨拶は抜きにしましょう。』

『そうですね。では確認要素があります。このテレパシーの強弱はどの程度です?』

『そうですね。少し強めって感じかな。』

『それなら専用船に近いですね』

『でも此方から見えないですよ』

『問題はそこなんですよね。因みに周辺には壁はあります?』

『壁なんて有りませんよ』

『そうするとエリアの中央付近で尚且つ専用船に近いって事になりますね』

『ですよね。』

『ところで、フルモさんテレパシー送りながら透視って可能ですか?』

『はい可能ですよ。何時も他の受刑者と透視しながらテレパシーで声出しの会話してますからね。其が何か?』と頭を挙げたフルモ。

『え、声出しながらテレパシー出来るんですか?』と頭を挙げた所長。

『可能ですよ。もしかして所長さん、声出さないで送ってます?』と腕組みしたフルモ。

『そうなんですよ。声出しのテレパシーのやり方わからないんです』と頭をポリポリ掻いた所長。

『まぁ声出さないで送った方が鮮明に送受信出来ますから。其に牢獄1つに受刑者1体だから声の有無関係無いんですわ』と頷いたフルモ。

『確かにそうですよね。あっ話が反れました』と苦笑した所長。

『あっ本当ですね。確かテレパシー送りながら透視が出来るか出来ないかの話しでしたね』と苦笑したフルモ。

『そうそう。其が何かって聞きましたね?確か』と頷いた所長。

『はい、聞きましたね』と頷いたフルモ。

『ひょっとしたらフルモさんが乗っておられる乗り物の前方か後方かに有ると思うんですよ。きっと』と頷いた所長。

『あっ、前方と後方かぁ。乗り物の左右しか透視して無かったわ。』と思わず驚いたフルモ。

『そうなんですね。一寸透視して見てください。分かり次第テレパシー送って下さいませ。私は船内に居る皆に専用船の前方か後方かに居るかもって知らせるんで』と船内を見渡した所長。

『はい了解です。』と頷いたフルモは、透視を開始して乗り物の前方と後方を見始めた。

場所は専用船船内

「皆さん、専用船の前方か後方かに有るかも知れない」と船内のエレッポを見渡した。

「何ですと」と船内のエレッポは驚き、

「そんな筈は」と総長が監視モニターを見た。

場所は船舶格納庫エリア内

『よし、今度はゆっくり模索するか』と心中、乗り物を一先ず透視してからズームアウトを開始したフルモ。

『うん。テレパシー終わったのかな。会話が途切れたぞ』と心中、隅っこを模索中のアッケが頷いた。

『テレパシーが完了したのかな?話し声が聞こえなくなったなぁ。でもフルモ様は未だ此方を見ていらっしゃらないから声を掛けないでおこう』と心中、隅っこを模索中のブーカックが頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内の床

『ひょっとしたら三体の受刑者達が模索したんちゃうか』と心中、専用船に引き返す事にしたシルネム。

場所は船舶格納庫エリア内の天井

『シルネムのヤツ、三体の受刑者達が乗って居る乗り物を模索したんちゃうか』と心中、身体を転回し専用船に引き返す事にしたウォン。

場所は専用船船内

総長が監視モニターを見ている間に船内のエレッポ達は、

「一寸私が表に居るウォンさんとシルネムさんの様子を見てきますわ」とノーム研究員が出入り口まで小走りした。

「私も様子を見てきます」とコロニー研究員はノーム研究員の跡を追うように小走りした。

副所長、所長、副会長、会長は小走りしたノーム研究員とコロニー研究員の背中を見詰めながら頷いた。

場所は専用船出入り口付近の船外

『ウォンさん、シルネムさんを探すか?』と心中、船外に出たノーム研究員。

『さてと船外に居る二体のエレッポを探すか』と心中、ノーム研究員の背中を見詰めたコロニー研究員

「うん、居ないやんか。」とノーム研究員が急に止まったので、

「うわぁ、急に止まらないで下さいよ」とコロニー研究員がノーム研究員の背中に当たった。

「誰や」とノーム研究員が振り返った。

「私ですよ。コロニー研究員です」と振り返ったノーム研究員に視線を送った。

「お前も付いてきたんか」

「はい。そんなことよりもウォンさん、シルネムさんが居ないんですか?」

「出入り口付近は居ないよ」と専用船の周辺を見渡したノーム研究員。

「えー」とノーム研究員も専用船の周辺を見渡した。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『三体の受刑者が乗って居る乗り物が専用船の前方か後方かに有るってまさか』と心中、監視モニターを見ている総長は、

「あー、専用船の近くに有るやんか。うん待てよ。それならばウォンさん、シルネムさんが見付けている筈よね。」と首を傾げた。

場所は船舶格納庫エリア内

『あー、俺らが乗って居る乗り物の近くに有るやんか』と心中、乗り物を透視で見付けたフルモ。

『あれからテレパシーのやり取りが無いなぁ』と心中、アッケが視線を送った。

『アッケさんが度々フルモ様を御覧に成られている』と心中、ブーカックが視線を送った。

場所は専用船船内

「総長さん、ずっと監視モニター見てますね」と所長が会長、副会長、副所長に視線を向けた。

会長、副会長、副所長は無言のまま頷いた。


場所は船舶格納庫エリア内の床

『あ、専用船が見えた』と心中、専用船が遠方に見えたので一安心したシルネム。

場所は船舶格納庫エリア内の天井

『あ、専用船やんか』と心中、全速力で引き返したので専用船を見付けたウォン。

場所は専用船出入り口付近の船外

コロニー研究員、ノーム研究員は無言のまま専用船の周辺を見渡していたがウォンさんとシルネムさんが見付からないので頭をポリポリ掻いた。

場所は船舶格納庫エリア内の天井

『うん、彼処に居るのはもしかして』と心中、全速力で浮遊していたウォンはスピードを緩めエリアの床に降りた。

場所は船舶格納庫エリア内の床

専用船が遠方に見えたのでシルネムは無言のまま小走りを開始した。

場所は専用船船内

船内に居る会長、副会長、所長、副所長は大スクリーンを見詰めていたら

「皆様、監視モニターで確認したところ専用船の近くに乗り物が有りました」と思わず椅子から立ち上がり身を乗り出した総長。

「おー」と四体のエレッポは驚き、

「でもそれならウォンさん、シルネムさんが見付ける筈なのに」と首を傾げた総長。

「それはきっと監視モニターだからですよ。」と所長が頷いた。

「監視モニターと実際は違うからね」と副会長が頷いた。

「確かに監視モニターはズームアップで表示されるからね」と会長が頷いた。

「総長さん、監視モニターの倍率は?」と副所長が大スクリーンに視線を送った。

「一寸待ってて見るわ」と総長が監視モニターの倍率を確認し、

「倍率は100倍です」と船内を見渡した。

「総長、監視モニターに表示されている専用船と乗り物の間隔はどのくらいだ?」と会長が大スクリーンに視線を送った。

「そうね」と間隔を確認し、

「10ターソン位かな」と船内を見渡した総長。

「10ターソンか。だとしたら実際は10ムーマリンか。かなり有るから目視だと見付からない筈だ」と会長が腕組みしながら頷いた。

「そうだね、10ムーマリンは遠いわ」と副会長が頷いた。

「それは無理だね」と副所長は大スクリーンに視線を送った。

『10ターソンは10センチ、10ムーマリンは10メートルかってあかんあかん、ついついノームと地球を比べてしまう癖があるわ』と心中、首を横に振った所長。

会長、副会長は所長が急に首を横に振った光景を目の当たりして首を傾げ、総長は船内モニター越しであるが目の当たりして腕組みしながら首を傾げた。

でも副所長は

「所長、また地球と比較してたんですね」と笑った。

「悪い癖だね」と苦笑した所長。

「そうか実際は10ムーマルンか」と小声で喋り、

「あの~ノーム研究員とコロニー研究員は何処へ?」と船内を見渡した。

「二体の研究員はウォンさん、シルネムさんの様子を見に行ったぞ」と会長は大スクリーンに視線を送った。

「そうなんですね。」と頷いた総長。

場所は船舶格納庫エリア内の床

『専用船船外に居るのはノーム研究員とコロニー研究員だ』と心中、エリアの床から見詰めたウォン。

場所は船舶格納庫エリア内の床

『ふー、やっと着いたわ』と心中、床に座り休憩したシルネム。

場所は専用船出入り口付近の船外

専用船の方へ顔を向けていたのでウォン、シルネムが近くに居る事など知らない二体の研究員。

場所は船舶格納庫エリア内

『うん、専用船周辺に四体のエレッポが居るやん』と心中、頷き透視を続けたフルモ。

アッケはフルモ、ブーカックはアッケに視線を送りながらエリア内を透視している。

場所は専用船出入り口付近の船外

「ノーム研究員さーん、コロニー研究員さーん」とウォンが専用船の方へ顔を向けていた二体の研究員に手を振った。

「あ、ウォンさん」と二体の研究員が同時に振り向いた。

「あれ、シルネムさんは?」とノーム研究員が周辺を見渡した。

「俺は浮遊で此方。シルネムは徒歩で俺の反対方向へ乗り物を探しに行ったよ」とウォンが指差した。

「で見付かりましたか?」とコロニー研究員が視線を送った。

「見付からない」と首を横に振ったウォン。

床に座り休憩していたシルネムは

「おーい、ウォン。誰と喋っているんや」と船外から話し声が聞こえたので向かった。

「あ、ノーム研究員さん、コロニー研究員さんも居てたんだね。」と二体の研究員にお辞儀したシルネム。

「シルネム、乗り物有ったか?」と視線を送ったウォン。

「無い」と首を横に振りながら呟いた。

「乗り物は何処に有るのやら」とノーム研究員が周辺を見渡した。

コロニー研究員、シルネム、ウォンの三体のエレッポは

「ほんまやな」と苦笑した。

「一旦、船内に戻ります?」とノーム研究員が出入り口を指差した。

三体のエレッポは無言のまま頷き出入り口に向かった。

場所は船舶格納庫エリア内

「アッケ、ブーカック。一寸良いか?」とフルモは振り向いた。

「はい」と二体の受刑者は頷いた。

「専用船の場所分かったぞ。俺らが乗って居る乗り物の直ぐ近くや」と二体の受刑者に視線を送った。

「本当ですか?」と驚き、周辺を見渡した二体の受刑者。

「透視やから具体的な距離は分からんけどな」と頷いたフルモ。

「確かに透視ですと距離感が無いですよね」とブーカックが頷いた。

「そうなんですよね距離感がね」とアッケが頷いた。

場所は専用船出入り口付近の船外

「シルネム、それにしても乗り物何処に有るんかな?」とウォンが視線を送った。

「ほんまやな」とシルネムが呟いた。

「コロニー研究員、俺達はあんまり活躍してないな」とノーム研究員が視線を送った。

「全くです」と呟いた。

ウォンが専用船の出入り口を開け、船内に入り扉を持ち、

「皆さんどうぞ」と呟いた。

ウォンの真後ろに居たシルネムが二体の研究員に視線を送り、お先にどうぞと言う合図を送り、

「ありがとうございます。」とノーム研究員がお辞儀した。

「ありがとうございます。」とお辞儀したコロニー研究員。

「シルネム様、どうぞ中にお入り下さいませ」とシルネムに向かってお辞儀した。

「おいおい、身体中に虫酸が入ったぞ」と高笑いしたシルネム。

「そうかそうか。虫酸が入ったか」とウォンも高笑いし、二体の研究員も高笑いした。

出入り口の扉付近に高笑いの声が響き渡った。

「会長さん達が待っているから急ぎましょう」とノーム研究員が専用船操船室に指を差し向かった。

コロニー研究員、ウォン、シルネムも無言のまま頷き向かった。

場所は専用船船内

「ところで、船外に行った皆さん、戻って来ないですね?」と総長が船内に視線を送った。

「そうやな。監視モニターに映らへんのか?」と大スクリーンを見詰めた会長。

「そうなのよ」と総長が頷いた。

「船舶格納庫エリアだから船体のみか」と副会長が腕組みした。

「そうなのよ。」と総長が呟いた。

「となると船外に行った皆さんが戻るまで待たないと行けないって事かしら?」と副所長が首を傾げた。

「いや、もうすぐしたら此処に来ます」と所長が出入り口を見詰めた。

「何故分かるのよ?」と副所長が首を傾げ、他のエレッポも首を傾げた。

「俺がテレパシー使えるの忘れたのかよ?」と副所長を見詰めた。

「それは覚えているわよ」と副所長や皆も頷いた。

「テレパシーって言ったら双方がその体勢に成らないとね」と副所長が船内に視線を送り、大スクリーンにも送った。

「私はエレッポが喋っている内容も受信されるんだわ」と頭をポリポリ掻いた。

「えー」と総長や船内に居るエレッポが驚き思わず椅子から立った。

「何で皆さん立って居るのです?」と逸早く専用船操船室に入ったノーム研究員が見渡した。

「ノーム研究員どうしました?って皆さん、何で立って居るの?」と見渡したコロニー研究員。

「二体の研究員さん、どうされましたか?」とシルネムが首を傾げた。

「どうしたんや?シルネム」と操船室付近に立ち止まるシルネムの背中を見詰めた。

「船内に居る皆さんが立って居られんですよ」とコロニー研究員が振り返りシルネム、ウォンに視線を送った。

「ほんまや」とシルネム、ウォンが驚いた。

「あら、船外に行った皆さん、お帰りなさい」と総長が四体のエレッポに視線を送った。

「只今です」と四体のエレッポが呟いた。

「で、何で皆さん椅子から立って居られんです?」とウォンが視線を送った。

「それはあまりにも驚く事を聞いたからですよ」と副所長が視線を送った。

「どんな内容です?」とウォンが視線を送った。

「それはやっぱり所長さんから言わないとね」と副所長が所長の肩をポンと叩いた。

四体のエレッポは首を傾げた。

「実は俺、エレッポ達の喋っている内容が受信されるんよ」と四体のエレッポに視線を送った。

「えー」と四体のエレッポが驚き尻餅を突いた。

「何で皆さん、そんなに驚くのよ」と所長が腕組みした。

「いや、凄いと思って」とノーム研究員が起き上がった。

「と言うことは私達の会話をお聞きになられたんです?」とコロニー研究員が起き上がった。

「そうだよ。」と所長が呟いた。

ウォン、シルネムが無言のまま起き上がった。

「それはどんな時に受信されるのですか?」とシルネムが視線を送った。

「それはテレパシーを送る体勢にしたら聞こえるんですよ」と頷いた。

「だからフルモ受刑者とのやり取りした体勢に成ってたんだね」と総長が頷いた。

「えー、何時またフルモ受刑者にテレパシー送るか分からないですからね」と頷いた。

「成る程」と会長が呟き、皆が無言のまま頷いた。

「だから所長さんがもうすぐしたら此処に来るって言ったんだね」と副所長が頷いた。

「ところで乗り物の場所分かりましたよ」と総長が話題を変えた、

船内に居るエレッポが大スクリーンを見詰めた。

「どうされましたか?」と総長が首を傾げた。

「コロッと忘れてたわ」と会長が頷いた。

「監視モニター上の間隔は10ターソンで、実際は10ムーマリンって事が四体のエレッポが船外に行った後に分かったのよ」と総長が四体のエレッポを見渡した。

「それより所長さん、テレパシー使用できるのですか?」とウォンが驚いた。

「初耳ですけど」とシルネムも驚いた。

「実は、二体が船外に行った後に、私が打ち明けたんだ」

「おー」と二体が驚き、

「では所長さんはレトムが使え、テレパシーも使えて、更にはエレッポ達の会話も受信されるんですね」とシルネムが目を丸くしウォンは頷いた。

「で、話を戻しまして、専用船と乗り物の位置が10ムーマリン離れているって。だからか浮遊しても見つからない筈だ」とウォンが急に話を変えた。

「おい、急に話を変えるなウォン」と視線を送り、

ウォンが「御免」と謝り、

「10ムーマリンか、そりゃ探しても見つからない筈だ」とシルネムが頷いた。

「うん、でも浮遊したのなら見付かる筈だけど」とウォンが首を傾げた。

「それはね、ウォンさん。専用船の前方か後方かに有るんですわ」と会長が頷いた。

「前後か。」とウォン、シルネムが呟いた。

「ひょっとして左右しか見てない?」と会長が視線を送った。

「はい」とウォン、シルネムが頷いた。

「まぁ広いから無理ないわ」と会長が頷いた。

「あの、エリアの総面積ってどれくらいですか?会長さん」とシルネムが視線を送った。

「どれくらいなんかな?俺にも分からん」と会長がシルネムに視線を送り、首を傾げた。

「誰が御存知ですか?会長さん」とウォンが視線を送った。

「それはやっぱり総長でしょうなぁ」と会長が頷き、総長視線を送った。

「なら、エリア全域の明かりを点けましょうか?」と総長が船内見渡した。

「全域の明かりを点けてなかったんかい。」と会長が大スクリーンを見詰めた。

「専用船周辺の明かりしか点けてないわよ」と総長が頷いた。

「なら全域の明かりを点けてください」と会長が大スクリーンを見詰めた。

「はーい」と刑務室操船席にある電気点灯盤に視線を送り、全域スイッチに手を伸ばした総長。


場所は船舶格納庫エリア内

「距離感を正確に知るには、降りないと分からないですよね」とブーカックが周辺を見渡した。

「確かにそうだね、でもこの乗り物を操作できるのは刑務官しか出来ないしね」とアッケが頷いた。

「いや、これからは刑務官ではなく総長だ。専用船に居る所長さんに聞くか?」とフルモが頷いた。

場所は専用船船内

電気点灯盤に手を伸ばした総長は

「全域スイッチに切り替えましたから直ぐに明るくなります」と船内を見渡した。

「総長さん、もう少し早くエリア全域を明るくして頂けたら私が見付けましたのに。」とウォンが船外を苦笑しながら見詰めた。

「そう言うな。総長さんもお忙しいお方なんだから。」と苦笑しながら船外を見詰めているウォンの肩にポンと叩き、

「ねぇ、総長さん」と大スクリーンに視線を送ったシルネム。

「ウォンさん、ごめんね」と謝罪し、

「シルネムさん、ありがとうね」とお辞儀した総長。

「はい」とウォン、シルネムが呟いた。

「それにしても、我々にはどんな暗闇でも見える暗視機能が有るのに、何で分からなかったのかな」とコロニー研究員が首を傾げ、

「確かに」とノーム研究員も首を傾げた。

「それは恐らく、このエリアがとんでもなく広いからだと思うんだけど」と副所長も首を傾げ、他のエレッポも首を傾げた。

「あら、皆さん先程より明るくなって来てると思いませんか?」と総長が監視モニターを見詰めた。

「おー」と船内に居るエレッポが船外の明るさに視線を送り、驚いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「そうですね、所長さんなら何かと御存知ですからね」とアッケが頷いた。

「はい。そうですね」とブーカックが頷き、

「ところで、先程より周辺が明るくなって来てませんか?フルモ様、アッケさん」と二体の受刑者に視線を送った。

「確かに明るい」とアッケが呟いた。

「ほんまや、これなら所長さんにテレパシーを送らなくても専用船が見付かるかも」とフルモが頷いた。

「そうですね」とアッケ、ブーカックが頷いた。

場所は専用船船内

「あー」と突然、大声を発したウォン。

「おいウォン、急に大声を発したら驚くやんけ。で、どないしたん?」とシルネムが視線を送った。

「ごめんなさい、みんな」と大スクリーンに映る総長と船内のエレッポに視線を送った。

船内に居るエレッポは気にするなと言う合図を送り

「気にしないで、ウォンさん。それよりも何か有ったの?」と視線を送った総長。

「えー、遠方で有りますが、乗り物の影がうっすらと見えたもんで」と船外に指を差したウォン。

「ほんまや」とシルネムが呟いた。

「どれどれ」と会長、副会長が呟き、所長、副所長、ノーム研究員、コロニー研究員は無言のまま船外を見詰めた。

「私は監視モニター上でしか把握できないから残念ですわ」と船外を見詰めているエレッポを見詰めた総長。

「確かに、そこを離れるわけには行かんからなぁ」と会長は顔だけ大スクリーンに視線を送った。

「えー、そうなのよ。」と視線を会長に送り、

「でも、船内に居るエレッポが乗り物の位置を把握できるから安心だわ。」と頷いた。

「でエリア全域の総面積はどのくらい?」と会長が大スクリーンに視線を送った。

「そうね」と総長が刑務室操船席に書かれているエリア総面積の掲示板に視線を送り、

「100ウキャーセ・ルッカン・ムーマリンよ」と船内を見渡した。

「なんですと、100も有るんかいな」と船内のエレッポ全体が一斉に驚いた。

『100ウキャーセ・ルッカン・ムーマリンは地球語で100㎢か。かなり広いわこのエリア。ってアカンアカン、またノームの単位と地球の単位を比較してしもうたわ』と所長が首を横に振った。

「所長、また地球の単位と比較してたんやね」と副所長が所長の肩に手を置いた。

「ほんまに悪い癖が付いたわ」と所長が苦笑した。

他のエレッポも苦笑した。

「然し、このエリア広すぎるわ」とウォンが驚いた。

「全くや」とシルネムが呟いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「あー」と急に大声を発したアッケ、ブーカック。

「お前ら、驚くから急に大声を発するな。でどないしたん?」と二体の受刑者に視線を送ったフルモ。

「ごめんなさい」と二体の受刑者が謝り、

「あそこ見てください。フルモ様」とブーカックが指を差し、アッケも無言のまま指を差した。

「あ、あれは専用船か?」と二体の受刑者が指を差した方へフルモが視線を送り、驚いた。

「漸く、見付けましたね」とブーカックが感心した。

「でもかなり遠方ですね」とアッケが驚いた。

「確かに、何れだけの距離だろう?」とフルモが首を傾げた。

「やっぱり所長さんに聞くしかないのでは?」とアッケが頷いた。

「確かに、それしかないなぁ」とフルモが頷いた。

「はい。」とアッケ、ブーカックが呟いた。

場所は専用船船内

「皆さん、私のテレパシーでエリアの総面積、専用船と乗り物の距離単位とかをフルモ受刑者等に教えようと思うんだけどどうかな?」と大スクリーンと船内を見渡した所長。

「そうだね。私はテレパシーに賛成、皆さんは賛成かしら?」と船内を見渡した総長。

「賛成」と船内のエレッポが手を挙げ、

「総長、あの乗り物をもう少し此方に来させることって可能ですか?」と会長が大スクリーンを見詰めた。

「えー、可能よ。手動にすれば」と会長に視線を送り、更に

「でその前に所長さん、乗り物を専用船の近くまで移動って言う旨も良いかしら?」と視線を送った。

所長は無言のまま頷いた。

「で伝達完了の合図は、私に視線を送ってくれますか?所長さん」と視線を送った。

「了解です。では今から私はテレパシーの体勢に入ります」と手を挙げた。

「はーい」と船内のエレッポが手を挙げ

「で手動に切り替えのタイミングは、所長さんが総長に視線を送った時って事にするんだなぁ?」と会長が大スクリーンに視線を送った。

「えー、そう言う事。皆さんもその方が分かりやすいでしょう?」と船内を見渡した総長。

「まーなー」と会長は頷き、他のエレッポは無言のまま頷いた。

『よし、送るか』と所長がテレパシー送受信体勢に入り、

『此方、所長です。フルモさん応答してください。』と送った。

他のエレッポは所長の完全なテレパシー体勢を無言のまま腕組みしながら見詰めている。

場所は船舶格納庫エリア内

「フルモ様、あれから所長さんからテレパシーは無いんですか?」とブーカックが視線を送りフルモは無言のまま頷いた。

「と言う事はこれからどうするのかな?」とアッケが首を傾げた。

『此方、所長です。フルモさん応答してください。』

「あ、所長さんからだ」とアッケ、ブーカックが呟いた。

「お前ら」と呟き、黙ってろの合図を送り、二体の受刑者は無言のまま頷いた。

『はいフルモです、どうされましたか?所長さん』

『あー、良かった。早速で恐縮ですが要件を送りますね』

『はい、その前に、所長さん1つお聞きして宜しいでしょうか?』

『はい、どうぞ』

『このエリア全域の明るくしたのは何故でしょう?』

『それは、私を含めてエリア全域の総面積がどのくらい有るか、更にこの専用船とフルモさん達が乗っておられる乗り物との距離単位とかを目視で見たいと言う話題になり明るくしたのです』

『成る程です。で総面積や距離単位とかお分かりに成られたのですか?』

『はい。では言いますね。あ、此の声は、他の受刑者にも送られているんですか?』

『勿論です。今も此のやり取りを聞いていますよ。なぁ』とフルモはアッケ、ブーカックに視線を送り、二体の受刑者が無言のまま頷いた。

『私と所長さんのやり取りを邪魔しないように無言のまま頷きましたから安心して続けてください。所長さん』

『では、要件の分かった内容から言います。総長さんが監視モニター上で見た距離単位は10ターソン。恐らく実際は10ムーマリンの距離ぐらいだそうです。ここまで宜しいでしょうか?』

『そんなに距離が有るんですね。だから専用船が遠方で小さく見えているんですね』

『フルモさんから見えているんですか?此の専用船を』

『はい、小さいながらもトヤトエーレメの形状をした専用船が見えてますよ。』

『そうなんですね。此方からは船影しか見えないんですよ』

『此の乗り物は透明ですからねはっきり見えるんです』

『そうなんですね。その乗り物から真正面に見えてます?』

『いや、振り向いて見てますよ』

『了解です。それと総長さんがその乗り物を手動に切り替えて専用船近くまで移動するとの事です。』

『おー、それはそれは助かります。私共ではどうすることも出来ないから』

『そうですね。その乗り物を操縦するのは総長さん、いや、刑務官ですからね』

『総長で宜しいですから。そうなんですよ。あー』

『どうされましたか?フルモさん』

『エリアの総面積を未だお聞きしていませんでしたわ』

『本当ですね。では言いますね。総面積は100ウキャーセ・ルッカン・ムーマリン』

『100も有るんかいな。それは広すぎるわ、透視しても壁が見当たらない筈やわ』

『おや、急に関西弁って言う言語を話しましたね?フルモさん』

『そうなんですよ。昔、ノームに来た地球人が話している言語を聞いて覚えましたからね。我々エレッポが話す言語が最近、目上のエレッポにはノーム語で目下や親しい間柄、更に驚いた時は何故か関西弁を使いますね。って言うかあの噂は真実だったみたいですね』

『あの噂ですか?』

『はい。他の生命体が話す言語も話せると言う噂ですよ』

『そうみたいですね』

『はい。ところで所長さん、何故ノームに来た地球人が関西弁しか話していないの御存知ですか?』

『いや、知らないです。教えて下さい。』

『実は、暇潰しに地球内部を透視してたら、ある建物を見付けましてね。』

『ほー、でその建物は何でした?』

『管制塔と言う建物で、どうやらノームにあるコロニーや、そこに来た地球人を管理する為の地球政府機関らしいんです』

『ほー成る程』

『でノームに来た地球人が関西弁しか話してないのは、どうやら最初にノームに来た地球人の奥さんが関西弁しか話せないからそうしたみたいです』

『て言う事は、ノームにあるホテルコロニー内の言語は関西弁って事か。あ、だからノーム面に関西弁の本が捨ててあったんだ。』

『そうなんですね。あ、因みに正真正銘の地球言語は英語らしいんです』

『英語か、成る程。確か英語の本も捨ててあったわ』

『でその奥さんが亡くなった後、関西弁廃止して、地球言語の英語にしたけれどノームに来る観光客が激減したらしいんです』

『何故だ?』と首を傾げた所長。

『どうやら、ノームが荒廃化した影響で地球内では大災害が起きたらしいんです』

『自業自得だなぁ』

『全くですね』

『ところでフルモさん、そろそろ手動に切り替えの合図をしなければならないので、テレパシーは一旦終わりますね』

『あ、そうですね。長話すいませんです。乗り物が専用船に移動するのを待ってますね』

『はーい、では』と送り、

「お前ら、しゃべってエエで」とアッケ、ブーカックに視線を送った。

場所は専用船船内

「少し長いですね」と副会長が小声で会長の耳元で囁いた。

「そうやな」と会長が呟いた。

『よし』と心中、気合いを入れて総長に視線を送ったが

「あ、見てない」と呟き、がっかりした所長。

『あ、所長が視線を送ったのに総長さん見ていない』と心中がっかりした副所長。

他のエレッポも所長が総長に視線を送った光景を目の当たりにして

『総長、見ていないんかい』と内心、イライラするも腕組みして収めた。

『所長さんテレパシー、未だかな』と心中、刑務室操船席にある受刑者等が乗っている乗り物の運転切り替えスイッチを見詰めていたので所長の合図を見逃した総長。

場所は船舶格納庫エリア内

「フルモ様、アッケさんがノーム語以外を話されている理由、今やっと把握しました」とブーカックが感心し頷いた。

「フルモさん、たまに俺もノーム語以外を話すのでどんな言語かと思いつつ悩んでいましたが今やっと理解したわ」とアッケが腕組みしながら頷いた。

「ブーカックはノーム語しか話さへんな?」と視線を送った。

「はい、フルモ様と話すときはノーム語です」と頷いた。

「では、アッケに話すときは?」と視線を送ったフルモ

アッケはブーカックに視線を送った。

「そ、それは勿論、ノーム語です、アッケさん」と急に視線を送られたのでブーカックは少々焦りながら頷いた。

「そんなに焦らんでもいいやんか」とアッケがブーカックの肩に手を置いた。

ブーカックは無言のまま頷いた。

「そうやで焦るな。でもブーカック団と話すときはノーム語以外を話すんやろ?」とフルモが視線を送った。

「はい。勿論、私がブーカック団リーダーですから」と頷いた。

「ブーカックよ。一寸ノーム語以外で喋ってみてや、聞きたいわ。なぁアッケ」とフルモはブーカックとアッケに視線を送った。

「そうやな。ブーカックと話すときはいつもノーム語やしな」とアッケがブーカックに視線を送った。

「フルモ様、アッケさん。そんな急にノーム語以外って言われても困ります。目上のエレッポに対して」とブーカックが困り顔した。

「その目上のエレッポが喋ってって言うてるんやで、ブーカックよ」とアッケが見詰めた。

「喋っても怒らへんからさぁ。ブーカックよ」とフルモが見詰めた。

「しゃーないなぁ、ええかぁ、話すで。これで堪忍してぇ」とブーカックが苦笑した。

「ハハハハハハ」とフルモ、アッケが大笑いした。

「一寸、二体とも。何でそんなに笑うんや。あっノーム語以外で話したわ」とブーカックが腕組みした。

「ゴメンゴメン。ブーカックは、やっぱりノーム語がお似合いや」と目に浮かべた涙を手で拭ったアッケ。

「確かになぁ、あかんわ。違和感有りすぎ」と目に浮かべた涙を手で拭ったフルモ。

「そうでしょ、二体とも。私は団員以外はノーム語です」と頷いた。

フルモ、アッケが「確かに」と呟きながら頷いた。

場所は専用船船内

「総長さん、いつ此方に顔を向けるかしら?」と所長の耳元で囁いた副所長。

「さぁ」と呟いた所長。

「まぁ、暫く待つしか無いわねぇ」と副所長が苦笑した。

「うん」と呟いた所長。

「いや、待たないぞ」と会長が所長、副所長の背後から呟いた。

「わぁ、会長さん」と所長、副所長が驚いた。

「すまんすまん」と手を挙げた会長。

「はい」と頷き、

「そうですね。待てないですよね」と所長、副所長が頷いた。

「そう、待てない。それに副会長も我慢の限界らしい」と副会長に視線を送った会長。

「本当ですね」と所長、副所長が副会長のイライラしている光景を目の当たりにして頷いた。

「それにノーム研究員さん、コロニー研究員さん、ウォンさん、シルネムさんも我慢の限界らしい」と会長が視線を送った。

「皆さん、イライラを収めるために腕組みをしているわ」と副所長が苦笑した。

「確かに」と所長が苦笑した。

「総長は、何を見ているのだ。視線が操船席に向いているけど」と大スクリーンを見詰めた。

「確かに」と大スクリーンを見詰めた所長、副所長。

「あのテレパシーをしている振りをしますから総長さんが此方に顔を向けたなら私の肩に手を置いてくれませんか?」と小声で副所長の耳元に視線を送った。

「了解」と所長の耳元で呟いた副所長。

「所長さんは敢えて、未だテレパシーが終わっていない様にするんだね」と会長は副所長に視線を送り、副所長は「はい」と頷いた。

所長はテレパシーの振りを開始した。

「皆さん一寸、此方に」と所長、副所長以外のエレッポを手招きした。

手招きされたエレッポは無言のまま会長の近くに来た。

「総長さんがなかなか此方に顔を向けようとしないので所長さんが敢えてテレパシーが終わっていない様にするそうです。」と小声で皆に視線を送った会長。

「総長さんが此方に顔を向けたなら、所長さんが未だ終わっていないって言う合図を送れば言い訳ね?」と副会長が視線を送った。

「そうそう。要するに所長さんは、総長さんに恥をかかせない方向へと持っていきたいんだと思う」と会長が頷いた。

「おー、成る程」と副所長や手招きされたエレッポが驚いた。

「副所長さん、大スクリーンに顔を向けないと所長さんに合図を送れないぞ」と視線を送った。

「そうだったわ」と頷き、大スクリーンに視線を向けた副所長。

他のエレッポも大スクリーンに視線を向けた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『乗り物切り替えスイッチを見すぎてしまったわ。もう所長さん、フルモ受刑者とのテレパシー終わっているわよね』と心中、視線を船内に移そうと決意した総長。

場所は専用船船内

「あ、総長さんが此方に顔を向けようとしています」と副所長が会長に視線を送った。

「いや、完全に顔を向けないと合図は出せない」と腕組みしながら副所長と大スクリーンを交互に見詰めた会長。

「では会長さん、総長さんが何か発言あるまで待ちますか?」と副所長が視線を送った。

「そうやなぁ」と呟いた会長。

「所長さ~ん。テレパシー終わりました?」と総長が船内を見渡した。

所長以外のエレッポは首を横に振った。

「未だなの?」と呟いた総長。

「未だみたいです」と副会長が大スクリーンを見詰めた。

「副所長さん、合図を」と視線を送った会長。

「はいはい」と副所長が呟きながら、所長の肩に手を置いた。

『うん、副所長が所長の肩に手を置いたわ。テレパシー中は体に触れないしね。て事はもうとっくにテレパシー終了しているんだわ。それに合図をっていう事は私が船内に顔を向けた時がそうね。』と心中、船内を見詰めた総長。

所長は無言のまま頷き、大スクリーンに視線を向け、

「あ、総長さんすいません。今までテレパシーしてました。」とお辞儀した所長。

「皆さん、お芝居上手いですね。私に恥をかかせないように仕向けるなんて」と総長が笑いながら船内を見詰めた。

「何でテレパシーが終わっているってわかったんですか?」と所長が首を傾げた。

「いやね。副所長さんが所長さんの肩に手を置いたのでもしかしたらって思ってね。」と総長が頷いた。

船内に居るエレッポは無言のまま頷いた。

「私がずーと操船席の方へ視線を向けっぱなしだったのでてっきり怒っているのかと」と下を向いた総長。

「いや皆、怒っていたぞ。それを所長さんの思いやりで帳消しにしたんだよ」と会長が大スクリーンを見詰めた。

「え、そうなの?皆さん」と椅子から立ち上がり船内を見渡した総長。

船内に居るエレッポは無言のまま頷いた。

「皆さん、御免なさい。」と謝罪し

皆は手を挙げた。

「所長さん、有り難う御座います」とお辞儀した総長。

「はい。それよりも、乗り物を手動に切り替えて、専用船まで移動しましょうよ。総長さん」と笑顔で大スクリーンに顔を向けた所長。

「所長さん、お優しいお方ですね。副所長さん、ノーム研究員さん、コロニー研究員さん」と三体に視線を送った総長。

「はい」と三体は笑顔で頷いた。

「お前ら有り難う」と涙を浮かべた所長。

三体のエレッポは無言のまま頷いた。

他のエレッポも感動し無言のまま頷いた。

「よし、総長。早く切り替えを」と大スクリーンに顔を向けた会長。

「はーい。切り替えますね」と手を挙げた総長。

船内に居るエレッポは無言のまま頷いた。

『さてと』と心中、気合いを入れ乗り物切り替えスイッチに手を伸ばし、自動から手動に切り替え

「皆さん、此で私が操縦すれば専用船の場所へと移動できるわよ。」と船内を見渡した。

「急に乗り物が動いたら三体の受刑者、驚くだろうなぁ」と会長が意味深な笑みを浮かべた。

「驚かすのも良いかも」と副会長も意味深な笑みを浮かべた。

「会長さん、副会長さん。不気味な笑みは止めてくださいよ」と苦笑した所長。

「そうよね。顔が不気味です。」と会長と副会長の意味深な笑みに視線を送った副所長。

「スマン」と会長、副会長は呟き、手を挙げた。

「で二体とも驚かす案は賛成?反対?」と所長、副所長に視線を向けた。

「賛成~」と所長、副所長が手を挙げた。

会長、副会長は無言のまま頷いた。

「君達はどっち?」と所長がノーム研究員、コロニー研究員に視線を送った。

「賛成で~す」と二体の研究員が手を挙げた。

「ウンウン」と呟きながら腕組みした所長、副所長。

「でウォンさん、シルネムさんは?」と視線を向けた会長。

「勿論、賛成です」とウォン、シルネムが手を挙げた。

「此で船内に居る皆は、驚かす案に賛成だなぁ」と会長が大スクリーンに視線を向け、他のエレッポも視線を送った。

「あら皆さん何故、私に視線を向けるのよ。」と総長が苦笑した。

「総長は手動に切り替えた事を受刑者等に連絡すると思って」と会長が大スクリーンに視線を向けた。

「丁度、無線機に手を伸ばそうとしてたとこよ」と頷いた総長。

「やっぱり。で総長は驚かす案には賛成?反対?」と会長が大スクリーンに視線を向けた。

「そうね。面白そうだからやりましょう。あ、賛成賛成」と総長は椅子から立ち上がり船内を見渡した。

「めちゃくちゃ乗り気やん」と会長が笑いながら頷いた。

他のエレッポも「おー」と呟き、頷きながら笑った。

場所は船舶格納庫エリア内

「それにしてもブーカックが話す関西弁は違和感あるわ」とフルモが視線を送った。

「フルモ様、未だ言いますか。」と苦笑し視線を送った。

「確かにあるわ」とアッケが呟き、頷いた。

「アッケさんまで」と呟き、苦笑した。

「ゴメンゴメン」とフルモ、アッケが謝罪した。

「二体とも尊敬しているので許します」とブーカックが腕組みしながら頷いた。

「流石、ブーカック団を率いるリーダ。器が大きいわ」とアッケが感心した。

「ほんまやなぁ。」とフルモが呟いた。

「ところで、いつ動くんかな。」と乗り物を見渡したフルモ。

「そうですね」とフルモに視線を送ったブーカック。

「ひょっとして急に動いたりして」とアッケが二体に視線を送った。

「成る程」と呟き、感心したブーカック。

「成る程ちゃうわ。急に動いたら驚くやんけ」とブーカックに視線を送ったフルモ。

「フルモ様、確かに驚きますよね」とブーカックが頷きながら腕組みした。

「そうやでぇ」と呟き、

「でもひょっとしたら急に動くかも知れんなぁ」とアッケ、ブーカックに視線を送った。

「ですよね」とアッケとブーカックが呟き、フルモは無言のまま頷いた

場所は専用船船内

「総長、いつ動かす?」と大スクリーンに視線を送った会長。

「そうね。」と総長が首を傾げた。

「なら、私が受刑者の会話を受信しましょうか?」と大スクリーンに視線を向けた所長。

「え、会話を受信ってそんな事ができるんですね?」と副所長が視線を送った。

「おい、何を惚けている」と副所長の肩に手を置いた。

「あ、思い出したわ。テレパシーの体勢をしたら受信できるんでしたね」と副所長が頭をポリポリ掻いた。

「おい。忘れないでくれ」と苦笑した所長。

「あっ」と副所長以外のエレッポが何かを思い出したかのように驚いた。

「ひょっとしたら、皆さんもお忘れで?」と船内を見渡した。

「はい」と呟き、苦笑した皆。

「まぁ仕方あるまい。」と頷き、

「と言うわけで総長さん、テレパシーの体勢に入り、受刑者達の会話を受信しますね」と大スクリーンに視線を向けた。

船内に居るエレッポは無言のままお辞儀し、所長は気にするなって言う合図を送った。

「はーい。所長さん。お願いしますね」と椅子から立ち上がり視線を送った。

場所は船舶格納庫エリア内

「ところで、いつ動いても良いように座るか?」とアッケ、ブーカックに視線を向け、座った。

「そうですよね、座ったままでも会話できますもんね」とアッケが座った。

「そうですね。着席したままでも出来ますよね」とブーカックが座った。

フルモは座りながら振り返り、

「さてと世間話でもしますか?」

と二体の受刑者が座り終えるまで待った。

「そうですね」と呟いたアッケ、ブーカック。

場所は専用船船内

「テレパシーの体勢に入る前に、受刑者達の会話を受信した合図はどんなのを送ればいいかな?」と皆に視線を送った。

「あの、テレパシーの体勢のまま椅子に座る事は可能か?」と会長が視線を向けた。

「はい可能です。テレパシー送受信の際は無理ですけど、今回は会話を受信のみですから出来ますよ。会長さん」と視線を送った。

「所長さんが椅子に座ったら乗り物を操縦する合図だぁ。総長」と所長から大スクリーンに視線を向けた会長。

「今度は、船内を見詰めているから安心して、皆さん」と船内に居るエレッポに視線を送った。

船内に居るエレッポは無言のまま頷いた。

「で受刑者達の会話が盛り上がっている時にお願いしますね。所長さん」と会長が視線を向けた。

「会話の盛り上がり具合は、私が判断しますね?」と会長に視線を送った。

「それはお任せするわ。では、テレパシーの体勢に入ってください」と会長が視線を向けた。

「はい」と呟き、テレパシーの体勢に入った所長。

船内に居るエレッポはテレパシーの体勢に入った所長の容姿を見渡し、総長は船内を無言のまま見詰め、腕組みした。

場所は船舶格納庫エリア内

「世間話ってどんな話ですか?」とブーカックが視線を送った。

「そうですよね?」とアッケが首を傾げながら腕組みした。

「世間話ね。あ、地球大変動の話は?」と視線を向けた。

「楽しそうな話ですね。話の内容は、どういう風にするかとかですか?」とブーカックが視線を送った。

「そうそう」とフルモが呟きながら頷いた。

「おー。地球大変動の話は、弾みますよ。」とアッケが視線を送った。

「そうだろうそうだろう」とフルモが頷いた。

「で先ずは、何から始めるかだなぁ」とフルモは腕組みしながら二体に視線を向けた。

「チャーガックンやイビルチャ、ヴォヘイバーを使いたいですね」とブーカックが頷いた。

「イビルチャ、ヴォヘイバーかぁ、良いかも。」とアッケが感心した。

「その二つを使い、地球人に潜む悪の心を引き出して利用するのもエエなぁ。」と頷き、更に

「一旦、悪の心を引き出したらもう此方が何もせんでも勝手に地球を破滅に追い込むはずやわ。イヒヒヒ」と意味深な笑みを浮かべた。

「フルモ様、素晴らしい案ですね。ブーカック団に任せれば地球全域に行き渡りますよ」と頷いた。

「確かに、ブーカック団は1000体以上居るし。なぁブーカック」と視線を向けた。

「はい。」と呟いた。

「まぁ悪の心を引き出すのは受刑者一斉にしたらエエかも知れんぞ」と視線を向けた。

二体の受刑者は感心し無言のまま頷いた。

「チャーガックンは悪の心を引き出す前にやるか?亜空間から出たらさぁ」と視線を向けた。

「はい。トコトンやりましょう」とアッケが頷いた。

「そうですよね」とブーカックが頷いた。

「専用船に居るエレッポ達の能力も地球大変動に使いたいですね。フルモさん」と視線を送った。

「そうだなぁ。特殊能力ができるエレッポは、会長さん、所長さん、シルネムさん、俺の弟のウォンだけらしい。」とアッケ、ブーカックに視線を向けた。

「その四体のエレッポはどんな特殊能力ができるんですか?フルモ様」と視線を送った。

「確か、会長さんはレギフェター、所長さんはレトム、シルネムさんはヴォヘイバー、俺の弟はイビルチャと浮遊ができるみたい」と二体に視線を向けた。

「レギフェターとレトム以外は理解しました、フルモ様」と視線を送った。

「その二つの特殊能力はどんなやつです?フルモさん」と視線を送った。

「えーと、レギフェターは何でも凍らし、レトムは何でも溶かす能力だったと思うぞ」と視線を向けた。

「なら、地球内のドロドロで軟らかい物はレギフェター、カチカチで硬い物はレトムってのはどうですか?」とアッケが視線を送った。

「アッケさん成る程ですね。」と感心した。

「アッケ、冴えてるなぁ。」と視線を向けた。

「そんな事ない。」とアッケが照れた。

フルモ、ブーカックは無言のまま頷いた。

「それにしても、なかなか動きませんね。」とブーカックが視線を送った。

「確かに動かへんなぁ。」とブーカックに視線を向けた。

「何をしてるんかなぁ総長さんは」とアッケ、ブーカックに視線を向けた。

「ですよね」とアッケ、ブーカックが呟いた。

場所は専用船船内

『三体の受刑者達は、地球大変動の会話で盛り上がったみたいやねぇ。でそれを起こす為に専用船に居るエレッポの特殊能力も使うつもりかぁ。って椅子に座るタイミング外したわ。完全に』と心中、テレパシーを発信しないように気を付けながら受刑者達の会話を腕組みしながら受信している。

船内に居るエレッポは所長のテレパシー体勢を見詰めている。

『所長さん、まだ椅子に座らないわね。』と心中、総長は船内を見詰めている。

場所は船舶格納庫エリア内

「ひょっとしたら俺達を驚かすつもりかなぁ?」とフルモが腕組みしながら視線を向けた。

「フルモ様、何故そう思われますの?」と視線を送った。

「フルモさん、何故です?」と視線を送った。

「それはなぁ」と一呼吸置いたのでアッケ、ブーカックが生唾を飲み込みながら頷いた。

「所長さんが手動に切り替えるって言ってから結構時間が経ったしさぁ。それに俺達の会話を船内に居るエレッポの誰かが聞いているような感じがしてならんのやわ」と専用船を見詰めながら頷いた。

「確かに、そうですよね。」とブーカックが頷いた。

「もうとっくに移動しても良いのにね。」とアッケが頷いた。

「そうやろう」とフルモが腕組みしながら頷いた。

場所は専用船船内

『よし、今だ』と心中、呟きながら椅子に座った所長。

所長が椅子に座ったので船内に居るエレッポが大スクリーンに視線を送った。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

所長さんから操縦の合図が出され、エレッポ達も大スクリーンに視線を送ったので無言のまま頷き、視線を船内モニターから乗り物操縦レバーへと変えた総長。

場所は専用船船内

「あとは、乗り物が近くに来るまでやなぁ」と会長は船内を見渡した。

「そうですね」と副会長が頷いた。

「漸く、顔見せ出来ますね」と副所長が会長、副会長に視線を送った。

会長、副会長は「確かに」と呟きながら頷いた。

ノーム研究員、コロニー研究員は無言のまま船外が見える窓へと向かい、乗り物が此方に来るかどうか見詰めている。

「ねぇ、二体の研究員は何を見ているのかしら?」と副所長が椅子に座った所長の元に駆け寄り、二体に視線を向けた。

「おそらく、専用船が此方に来るかどうか見ているんじゃないか」と所長が椅子から立ち上がり、二体の研究員に視線を向けた。

「成る程」と呟きながら頷いた副所長。

ウォンとシルネムの二体は無言のまま船内を見詰めている。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『よし』と心中、レバーを握り締め前方に押し倒した。乗り物が動き始めるには数秒掛かる。すると室内にヴォーン、ヴォーンと言う音が響き渡ったが、専用船や乗り物内には響き渡らず、乗り物を操縦した事は知らないエレッポと受刑者。

場所は船舶格納庫エリア内

「フルモさん、退屈ですね」と視線を送った。

「フルモ様、全然動きませんね」と視線を送った。

「ほんまやなぁ。」と視線を向けた。

「あの~あれ」とアッケが呟きながら指を差し、ブーカックも無言のまま指を差した。

「なんだ」とフルモが呟きながら視線を向け、

「おー操縦のランプが点灯しているやん。いつの間に」と驚いた。

「何気に視線を移したら点灯していたんです。なぁ、ブーカック」とアッケが腕組みしながら視線を向けた。

「はい。」とブーカックが呟きながら頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『そろそろ乗り物操縦席にある操縦ランプが点灯している頃だわね。遠隔操作しましょう』と心中、遠隔操作レバーを握り締め、エリアの監視モニターを見ながら乗り物を操縦し始めた総長。遠隔操作レバーを作動するには、操縦レバーを前方に押し倒してからじゃないと使用不可なのだ。

場所は船舶格納庫エリア内

「お前ら、椅子に座ったか?キューキューと音が鳴り始めたからそろそろ動き出すぞ。」と視線を向けた。

「はい。」と呟きながら、身構えたアッケ、ブーカック。

「フルモ様、アッケさん、漸く動き始めましたね」とブーカックが視線を送った。

「ブーカック、漸くやな」と視線を向け、

「アッケさん、漸くですね」と視線を送った。

ブーカックは無言のまま頷き、フルモは操縦席に視線を向けたまま右腕を挙げた。

「結構、揺れてますね。だけど座っている所まではあまり感じないから良かったですね」とブーカックが振り落とされないよう手足に力を込めた。

「確かにそうやなぁ、手動だと揺れが有るんだね。」とアッケも振り落とされないよう腕組みしながら力を込めた。

「ほんまやなぁ、自動の時は揺れも無かったのになぁ。おまけに変な音もしてるしさ。キャッタキャッタってさ。耳障りかもしれんが我慢しろよお前ら」とフルモは自動操縦の時は無かった揺れと音に戸惑いながら目の前の操縦席に手を置き力を込めた。

「はーい」と呟いたアッケ、ブーカック。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

「牢獄と違い此処は、床面が凸凹やから難しいわ」と遠隔操作レバーを握り締めながら苦笑し、更に

『今頃かなり揺れているわね。ウフフ』と心中、エリアの監視モニターを見ながら意味深な笑みを浮かべた総長。

エリアの床面は平らに見えるけれど無数の突起物がある。この突起物は船舶を格納する際に、衝撃を抑えるために施されている。謂わばストッパーの役割だ。然し船舶以外は、その役割を果たせずかなりの揺れが生じる。因みにこの突起物の形状を見れるのは、刑務室にある床面モニターでしか見ることが出来ない。

場所は船舶格納庫エリア内

「フルモ様、アッケさん。かなりの揺れがありますね、床面が平らなのに」と操縦席に手を置いてる光景を見詰めた。

「確かに、そうやなぁ。ひょっとしたら目視出来ない程の小さい突起物があるのでは、フルモさん」と首を傾げながら腕組みした。

「お前ら、ガタガタ抜かすなぁ。この揺れやと確認すら出来へんがなぁ」と左手を操縦席に置き、右手を左右に振った。

「すんまへん」とアッケ、ブーカックが呟きながら苦笑した。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

「この音、耳障りやね」と呟き、エリアの監視モニターからキャッタキャッタって言う音が室内に響き渡るなか

『まぁ仕方ないわね、自動操縦は浮上やけど、手動操縦はタイヤだしね。』と心中、頷きながら遠隔操作レバーにて操縦している総長。

場所は専用船船内

「先程から、キャッタキャッタって言う音が船内に響き渡っていますね」とウォンが船内を見渡した。

「この音は何処からかな?ウォン」とシルネムが首を傾げながら視線を送った。

「ほんまやな。シルネム」とウォンが呟き視線を送った。

「本当に、この音は何処からしているんだろう?」とコロニー研究員が窓を見詰めていたが振り向いて船内を見渡した。

「ほんまやな」とノーム研究員が呟き、コロニー研究員に視線を送った

「外からじゃないわね、この音は」と副所長が船内を見渡した。

「確かに」と呟き、音が聞こえる場所へと近付いた所長。

「大スクリーンに行きましたね」と副会長が頷いた。

「私は最初から大スクリーンから聞こえてましたよ」と会長が腕組みしながら頷いた。

「そりゃ、会長は大スクリーンに一番近いからですよ」と副会長が苦笑した。

「確かに、ワハハハ」と高笑いした会長。

高笑いした会長にエレッポは視線を送った。

「会長さんは最初からこの音が此処から聞こえているって御存知でしたか?」と大スクリーンに指を差した所長。

「はい。」と呟き、頷きながら腕組みした会長。

会長に視線を送ったエレッポは無言のまま頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「お前らはっきり見えてきたぞ」と操縦席に手を置いていたフルモは、専用船が大きく視界に入ったので思わず万歳し、椅子から転がり落ち、

「うわぁー」と叫んだ。

「大丈夫です?」と椅子から転がり落ちたフルモに驚くも、アッケとブーカックが椅子から立ち上がり起こそうとすると

「俺は大丈夫だ。」と乗り物が揺れているなか慎重に起き上がりお尻をさすったフルモ。

「本当に大丈夫ですか?」とブーカックが視線を送り、アッケは無言のまま視線を送った。

フルモは心配するなって言う表情で頷き、指を専用船に向けた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

苦戦しながらもなんとか遠隔操作レバーを使い、専用船近くまで操縦した総長は

『ふー、オッケーね』と心中、頷きながらタメ息を付いた。

場所は船舶格納庫エリア内

アッケ、ブーカックはフルモが指を差した方へ視線を送り、

「おー」と驚き、

「素晴らしい船体ですね」とブーカックが感心した。

「良く、造りましたね」とアッケが見事なトヤトエーレメの形状に思わず腕組みした。

「だよな」とフルモは呟き、

「って言うか揺れがいつの間にか収まってるやん」と驚いた。

「ほんまや」とアッケ、ブーカックが呟いた。

場所は専用船船内

「皆さん、乗り物を専用船付近まで、移動しましたよ」と総長がエリアの監視モニターから船内モニターに視線を映した。

「おー」と船内に居るエレッポは驚き、窓の方へ駆け寄った。

「あれか」と会長が乗り物に指を差し、他のエレッポは無言のままその方向へと視線を送った。

「近くで見たら、でかいわ」とウォンが驚いた。

「これと同じくらいやね」とシルネムは乗り物と比較し思わず船内を見渡した。

「言われてみれば確かにそうやなぁ」とウォンが船内と乗り物を交互に視線を送った。

「本当ですね」とコロニー研究員が呟き、ノーム研究員も無言のまま頷きながら感心した。

「確かに」と所長、副所長が同時に呟いた。

「副会長、漸く顔見せですなぁ」と乗り物に視線を送ったまま腕組みした。

「ですなぁ」と呟き、腕組みした。

「皆さーん、船外に移動お願い致します。今から顔見せしますから」と総長が船内を見渡した。

船内に居るエレッポは窓の方へ視線を移していたが、総長の掛け声で大スクリーンへ変え、

「船内じゃダメか?」と会長が腕組みし、他のエレッポは無言のまま頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「漸く顔見せ出来ますね、フルモ様」と頷いた。。

「待ち遠しいですね、フルモさん」と腕組みした。

「ほんまや漸くや」と専用船を見詰めながら腕組みし、頷いた。

場所は専用船船内

「そうね。うーん」と呟き、顎に指を置き、

「船内でも顔見せは、出来るけど、会話が出来ないよ」と左手を右の肘に置いた総長。

「そうか会話か。」と会長が呟き、副会長に視線を向けた。

『はて会長は何故、私に視線を送るんだ。あっ』と心中、副会長が首を傾げながら

「そうですね。互いに会話が出来るモニターやスクリーンが有れば良いのだけれど」と会長に視線を送った。

『間違って副会長に視線を向けたわ』と心中、会長が腕組みしながら、

「そうだよな。有ればなぁ」と頷きながら総長に視線を向けた。

「エリア全域に映し出すことが出来るスクリーンがあるわよ。但し、モニター越しの顔見せに成るけど」と総長が操船席に設置されている装置に視線を向けた。

「間接的の顔見せか。まぁお互いの容姿を見れるからエエか。」と会長が何度でも頷いた。

「まぁ間接的でも顔見せは顔見せよ」と総長は腕組みしながら頷いた。

「まぁなぁ。でフルモ達には知らせたのか?」と会長が乗り物に指を差し、視線は大スクリーンに送った。

「今から知らせるわ」と船内を見渡した総長。

「そうか」と呟き、頷いた会長。

場所は船舶格納庫エリア内

「顔見せは直接的に行わず、間接的に行うだろうなぁ」とフルモが専用船を見詰めながら頷き、腕組みした。

「確かに」とアッケ、ブーカックが呟き、フルモの容姿を見詰めた。

「顔見せは亜空間から出ないでするんですかね?」とアッケが周辺を見渡した。

「まぁ亜空間から出る出ない関係無いわ。俺達は」とフルモは振り返りアッケに視線を向けた。

「然し早く顔見せしたいですね」とブーカックが視線を送った。

「全くだぁ」とフルモ、アッケが呟き、腕組みし頷いた。

場所は専用船船内

「総長さん、フルモさん達の会話を聞いていたんですが、早く顔見せしたいみたいです」とテレパシーの体勢で乗り物に居る受刑者等の会話を受信し終えた所長は、体勢を崩し顔のみを大スクリーンに振った。

「ありがとう、所長さん。では顔見せするためエリア全域にスクリーンを映しますね」と操船席に設置されている装置の電源をオンにした総長。

船内に居るエレッポは「はい」と呟き、頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「お、何か出現したぞ」とフルモがエリア内にチカチカと光る稲妻を目にし、驚き指を差した。

「ほんまや」と呟き、驚いたアッケ、ブーカック。

場所は専用船船内

「あれは」とウォンが呟き、エリア内にチカチカと光る稲妻の方へ指を差し、他のエレッポをその方向に視線を送った。

総長は、エリアと船内の二機のモニターを見詰めながら

『漸く見付けたわね』と心中、頷いた。

「成る程、あの稲妻がスクリーンになるわけですなぁ」と副会長が関心した。

『まぁ、待つしかないぁ。』と心中、稲妻を見詰めながら腕組みした会長。

『亜空間入りして数分かぁ。まぁあの事は顔見せ後に言っても遅くはなかろう』と心中、稲妻、乗り物、船内の順に真顔で視線を送った会長。

『何をキョロキョロと稲妻を見たり、乗り物を見たり、船内を見たりどうしたんかなぁ。然も真顔で』と心中、会長の容姿を見詰めた副会長。

他のエレッポは会長の行動に首を傾げながらも稲妻を見詰めた。

総長はエリアモニターでスクリーンが出現するのを待っている。    

場所は船舶格納庫エリア内

「お、だいぶ形作られてきたぞ。ひょっとしたらスクリーンかも知れんぞ」と稲妻の方向へと指を差したフルモ。

「成る程」とアッケ、ブーカックは呟き、視線を稲妻に送った。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

「まだかなぁ」と総長は呟き、エリアモニターを見詰めた後、

『でも押すのはスクリーンが出てからでもエエか』と心中、あるボタンを凝視した総長。

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