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西暦2900年代の地球  作者: 李孟耶辰
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第二部-地球大変動(エグフション)②序章

場所は船舶格納庫エリア内

「稲妻が消えて光線が現れましたね。フルモ様、アッケさん」とその方向へと指を差した。

「確かに。」とブーカックに視線を向け、

「じゃ間も無くスクリーンが現れるかも知れませんね。フルモさん」と視線を送った。

「そうだな。それが出たとなると間も無くだぁ」とフルモが光線を一瞬見て、アッケ、ブーカックの方へ振り向いた。

場所は専用船船内

「あ、稲妻が消え、光線が出現致しました。皆さん」とウォンがその方向へと指を差し、船内を見渡した。

「あ、ほんまやな。あれがスクリーンに成るわけやなウォン」とシルネムが驚いた。

「たぶんな」と呟き、頷いたウォン。

「なになに、光線が現れたって?」と会長が身を乗り出し見詰めた。

「どれどれ」と副会長、所長、副所長も身を乗り出し見詰めた。

「あ、ほんまや」と四体が驚いた。

「皆さん、何を見て驚いているんですか?」とノーム研究員が身を乗り出し皆が見ている方へ視線を送り、

「あれ、何か光ってますね」と見詰めた。

「あれは光線や光線。」とノーム研究員に視線を向けた所長。

「そうなんですね」と感心したノーム研究員。

「オーイ、コロニー研究員も見てみろや」と手招きした所長。

「はーい」と叫び椅子から立ち上がり光線を見詰め

「うわぁー。あれがスクリーンに成るんですか?」と感心した。

「そうやでぇ」と所長が呟き、腕組みした。

他のエレッポも無言のまま頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『乗り物に乗っている受刑者と船内のエレッポ達は、スクリーンが出現するのを待っているみたいやね。光線が現れたとなるともうすぐだわ。』と心中、エリアモニター、船内モニターを交互に見詰めた総長。

『さて、何時ものあれを飲むか』と心中、椅子から立ち上がり、刑務室の一角へと歩き、横に置いてあるコップを手に取り、ノームの岩を溶かしたドリンクを入れ始め、数秒後に満タンになり、

「さて飲みながらモニター見ますか」と椅子へと戻り、二つのモニターを交互に見詰め、ズーズーと音を立てながら飲み始めた総長。

場所は専用船船内

「先程からズーズーて言う音が聞こえてきませんか?」とコロニー研究員が船内を見渡した。

「確かになぁ」と呟き、ノーム研究員も、船内を見渡している時、

「あー」と突然、ウォンとシルネムが同時に叫び

「どうしましたか?二体とも」とノーム研究員が視線を向けた。

更にコロニー研究員と他のエレッポも無言のまま二体に向けた。

ウォン、シルネムの二体は、無言のままスクリーンに指を差した。

船内のエレッポは指が差された方へ視線を送り、会長が

「何か飲んでるわ」と呟いた。

「本当ですね」と副会長が頷いた。

「まぁ、何を飲んでいるかだいたい分かっているけどな」と会長がスクリーンから副会長に視線を向けた。

「ひょっとしたらノームの岩を溶かしたドリンクですか?」と会長に視線を送った副会長。

「たぶんな」と頷いた会長。 

「私らも何か飲もうか?」と会長が船内を見渡した。

「そうですね。私が入れて来ましょうか?」と副会長が行こうとした時、

「私達が行きますよ」とウォンが視線を送り、制止した。

更にシルネム、コロニー研究員、ノーム研究員の三体は無言のまま頷き、ウォンの傍らに向かい、

「で、ドリンクコーナーは、何処にありますか?」とシルネムが会長、副会長に視線を送った。

「現在地が此処やから」と船内見取り図を出し指差した会長。

四体のエレッポは無言のまま頷き、

「で、ドリンクコーナーは、此処や」と会長が指差し、

「と言うことは出入口の横に有った機械がそうでしょうか?」とノーム研究員が会長、副会長に視線を送った。

「あれがドリンクコーナーでしたか」とコロニー研究者が頷いた。

「そうやそうや」と会長、副会長が同時に呟いた。

「では、行きましょうか」とノーム研究員が三体に視線を送り、

「はい」と三体が呟き、ドリンクコーナーに向かった。

会長達は、ドリンクコーナーに向かう四体の後ろ姿を見詰めた。

場所は船舶格納庫エリア内

アッケ、ブーカックの方へ振り向いたフルモは、

「お前ら、喉渇かないかぁ?」と見詰めた。

「確かに、渇きました。フルモさん」と見詰めた。

「私も渇きました。ですが、此処には飲み物はなんて無いですよね?フルモ様」と見詰めた。

「確かに、無いわなぁ」とアッケが呟き、頷いた。

「いや、それが有るんだわ。お前ら」と見詰めた。

「えー」と二体とも驚き思わず椅子に座った。

「お前らが驚くのも無理無いわ。俺も見て驚いたからなぁ。」と椅子に座った二体に視線を向けた。

二体はお互いに顔を見詰めながら首を傾げ、

「どういう意味?」と同時に呟いた。

「お前ら、此を見てみろや」と操縦席にあるボタンを指差した。

二体は無言のまま椅子から立ち上がり、フルモが指を差した方へ視線を送り、

「あ、ドリンクって書いてある」と驚いた。

「そうやろう。押すとどうなるんかなぁ?」とフルモが首を傾げ、二体も首を傾げた。

「押してみようか?」と二体に視線を向け、

「はい」と同時に呟いた。

「よし」と呟き、ボタンを押したフルモ。

すると操縦席の右横からチューブが飛び出してきたので

「うわぁー」と三体は驚き、

「然も三本やわ」と頷いたフルモ。

二体は無言のまま頷いた。

場所は専用船船内

「皆さん、御待たせ致しました。」とウォンが先頭に立ち、続けてシルネム、コロニー研究員、ノーム研究員の順に戻って来た。

「おーご苦労様、皆さん」と会長が腕を挙げ、副会長、所長、副所長も無言のまま腕を挙げた。

戻って来た四体は無言のまま頷いた。

「はい、皆さんどうぞ」とドリンクを入れたコップを机に置き、会長達に視線を送ったウォン。

「折角やから、今後の活動が上手く行くように乾杯でもするか?皆」と視線を向けた会長。

「そうですね」と副会長が呟き、

他のエレッポは「はーい」と手を挙げた。

「では、皆さん、コップを手に取って下さい。」と会長が視線を向けた。

皆は机に置いてあるコップを手に取った。

「よし」と呟き、

「では、今後の活動が上手く行くように。かんぱーい」とコップを頭上付近まで挙げ、皆の顔を見渡した会長。

「かんぱーい」とコップを頭上付近まで挙げた皆。

そして、逸早くコップに口を付けた会長は、

『皆がコップに口を付けるまで待つか。』と心中、待機した。

皆がコップに口を付けたのを確認し、一気に飲み干した会長。

「うまーい」と七体のエレッポが一斉に叫んだ。

「確かに旨いなぁ」と会長が頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「二本は長いですね」と飛び出したチューブを見詰めながら感心したブーカック。

「確かに長いですね」とアッケもチューブを見詰めながら感心した。

「おい、お前ら感心してねぇで、飲むぞほら」と長いチューブを手に取り二体に渡した。

「はい」と同時に受け取った二体。

「よし、飲むぞ」とチューブを口に加えてドリンクを吸い込んだフルモ。

「ふぁーい」と口に加えながら返事し、ドリンクを吸い込んだ二体。

「旨いなぁ。やっぱり」と感心したフルモ。

「はい。旨いです」と二体とも頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『私のズーズーの音を聞いた船内の皆、ドリンク飲んだみたいね。』と船内モニターを見た後、

『それに受刑者三体もドリンク飲んだみたいね。乗り物のボタンを押したら此方に送られるんだわ。情報が』とエリアモニターを見詰めながら

「やっぱり旨いわね」とドリンクを飲み干した総長。

『さて、完成したかな』と心中、総長はエリアモニターを指差し、

「そろそろやね」と呟き、光線がエリア全域的に拡大して行ってることに満足しながら頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「処で光線がエリア全域的に行き渡って来ましたね、フルモ様、アッケさん」とチューブを右手で握り締めながら、光線を見詰めた。

「ほんまやな、ブーカックよ。然し行き渡るのに時間が掛かるなぁ」とチューブを左手で握り締めながら、光線を見詰めた。

「確かに掛かりすぎやなぁ。それだけエリアが広いんやわぁ。」とチューブをブランブランさせながら、光線を見詰めた。

「成る程」と握り締めていたチューブを離し、腕組みしながら感心した二体。

場所は専用船船内

「漸く、光線が全域的に拡大したなぁ、ウォン」とコップを手に持ちながら船外を見詰めたシルネム。

「そうやなぁ、此処のエリアは広いから時間が掛かるんやな。シルネム」とコップを手に持ちながら船外を見詰めたウォン。

『コップを手に持ちながら船外を見詰めたけど、飲み干してないのかな?』と心中、コロニー研究員がコップを机に置きながら二体に視線を送った。

ノーム研究員がコップを机に置き、

「今、二体ともコップを机に置いたら良いのにって思いましたね」とコロニー研究員の耳元付近まで近寄り囁いた。

「よく分かりましたね」と思わず視線を送り、驚いた。

「お前の視線を見れば分かるわ」と腕組みした。

「成る程」と感心した。

「私達も置きませんか?コップを」と会長、副会長、所長の順に視線を送り、机に置いた副所長。

「そうやなぁ」と三体は呟き、机に置いた。

「ウォンさーん。シルネムさーん。スクリーン出ました?」と船外を見詰めている二体に向かって叫んだ副所長。

「え~とですね、光線が漸く、天井目掛けて拡がり始めました。」と副所長は勿論、船内に居るエレッポ達にも聞こえるように少し大きな声で見渡したウォン。

「此くらいです」とシルネムは光線の厚さを皆に示した。

「ありがとう、ウォンさーん、シルネムさーん」と御辞儀し、

「会長さん、光線の厚さは腰ぐらいまで拡がりました。」と視線を変えた副所長。

「はーい」とウォン、シルネムが手を挙げ、再度船外を見詰め始めた。

「そうか。腰ぐらいまでか。だとすれば90ターソンか。」と腕組みしながら頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「漸く、光線が天井に向かって上昇しましたね。厚さは、ざっと見て腰ぐらいまでですかね。フルモ様、アッケさん」と自分自身と光線を比較した。

「そうやなぁ。漸くやな。」とアッケが光線を見詰めた後、ブーカックに視線を向けた。

「何せエリアの広さは100ウキャーセ・ルッカン・ムーマリンも有るしなぁ。おまけにざっと見て90ムーマリン位あるんちゃんか、天井迄の高さ。」と床と天井を交互に見詰めながら高さを示したフルモ。

「え、そんなに」とブーカックが思わず驚いた。

「ブーカック、ざっと見てやで。実際は、それより低いかも知れんで」とアッケが腕組みしながら、頷いた。

「何せ、乗り物から見てるから遠近感がないしさ」と乗り物を見渡したフルモ。

二体は「確かに」と呟き、頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『確かに、フルモ受刑者等が乗っている乗り物からは、遠近感がないわね。丸みを帯びて囲んでいるからね。実際は100ムーマリンよ。って盗み聞きは駄目よね。さて、光線、光線』と心中、受刑者等の話を聴きながら、光線が天井迄行くのをエリアモニターで見詰め直した総長。

場所は専用船船内

「90ターソンならまだまだやなぁ」と副会長は腕組みした。

「確かにそうやなぁ。まぁ天井が高いのは、船舶を格納するエリアやから当然やわな。ハハハ」と会長が腕組みしながら笑った。。

「確かに、ハハハ」と副会長も笑った。

「確かに、そうですね」と所長が二体に視線を送り、更に

「処で、何で二体ともコップを机に置かないんだ?」と船外を見詰めている二体に視線を向け直した。

「確かに」と会長、副会長、副所長は呟きながら頷いた。

二体の研究員は互いの顔を見詰めながら無言のまま頷いた。

「じゃぁ聞いてみますか?」と副所長が所長に視線を送った。

「そうやなぁ」と呟き、頷いた。

「オーイ、ウォンさーん、シルネムさーん、何でコップを手に待ったままなの?」と副所長が大声で視線を向けた。

船外を見詰めていた二体は無言のまま振り向き

「実は、まだ飲み干していないんですよ。ほら」とシルネムがコップの中身を皆に見えるようにし、

更に

「実は私もです」とウォンも中身を見せた。

「船外を見詰めながら飲むつもりで?」と副所長がコップの中身を見詰めながら頷いた。

「はい」と二体は呟き、頷いた。

「成る程」と六体のエレッポは頷いた。

「では光線を見ますね」とウォンが船内を見渡し船外を見詰めた。

「私も」とシルネムが呟き、船外を見詰めた。

場所は船舶格納庫エリア内

「しかしながら、光線が天井迄行く速度、ちと遅くないか?」と一旦、光線を見詰めた後、二体に視線を向けたフルモ。

「確かに、私は一気に上昇するのかと思ってました」と光線、フルモの順に視線を送ったアッケ。

「私も数秒のうちにスクリーンが現れるのかと思ってました」と光線、フルモ、アッケの順に視線を送った。

「ほんまやで。」とフルモ、アッケが光線を見詰めながら呟き、腕組みした。

場所は専用船船内

「おいシルネム」と光線を見詰めながら呟いた。

「なんや、ウォン」と光線を見詰めながら呟いた。

「天井迄行く速度、かなり遅いな」と頷いた。

「確かにゆっくりやなぁ」と頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『三体の受刑者やウォンさん、シルネムさんが言った通り、少々遅いわね。ちゃんと最速に合わした筈よ』心中、光線の速度が書かれているモニターに視線を向け、

「あー」と最遅(most slow)が表示されていたので、

『私はてっきり、最速(most quick)が表示されていると思ってたわ。』と心中、慌てて光線のダイヤルに視線を変えた。

『あ、左に成ってるやん。右に回した筈よ。』と心中、思わず椅子から立ち上がり

「まいっか」と呟いた総長。

『って呟いてる場合じゃないわね。でも、今更光線ダイヤルを右に回し最速にしても後の祭りだし、どうしたものか』と心中、ダイヤルを

「うーんうーん」と唸り声を発しながら見詰めた総長。

『よし、皆に伝えるか。責められても仕方あるまい。何かの策を得られるかも知れないし』と心中、船内モニターに視線を変えた総長。

「皆さーん、話が有ります。」と険しい顔で船内モニターを見詰めた総長。

場所は専用船船内

総長の声が船内に響き渡ったので、エレッポ達は大スクリーンに視線を送った。

『たぶん、光線の事だろうなぁ、でも此処は敢えて知らぬ振りしておこう』と心中、

「何だ、話って?」と大スクリーンを見詰めながら問い掛けた会長。

「実は、光線速度を最速にしたつもりが最遅に成ってたんだわ」と険しい顔で見詰めた総長。

「何やて。」と会長は勿論、他のエレッポも驚いた。

「聞いたか?ウォン。通りで遅い筈やわ」とシルネムが腕組みした。

「聞いたわ。シルネムよ。」とウォンが腕組みした。

総長は険しい顔で船内を見詰めている。

「総長、今から最速にしてもダメなんか?」と大スクリーンを見詰めながら、腕組みした会長。

「やってみないと分からないわ」と首を横に振った。

「ではやってみろ。ひょっとしたら大丈夫かも知れんぞ」と会長は頷いた。

「はい。了解」と光線ダイヤルを見詰めながら呟いた総長。

場所は船舶格納庫エリア内

「ひょっとしたら総長が設定を間違えたかも知れんぞ。」とフルモが何気に光線を見詰めながら頷いた。

「確かに」とアッケ、ブーカックが呟いた。

「まぁゆっくりながら、天井目掛けて上昇しているからいいけどもさぁ」と光線を見詰めたフルモ。

「ひょっとしたら総長、光線かスクリーンの出現設定をmost.slowに合わせたのかも。most.quickと勘違いして」とブーカックが腕組みしながら、フルモ、

アッケの順に視線を送った。

「確かに有り得る」と二体は呟き、頷いた。

「早く設定を変えてくれないと顔見せ出来ないやんか」とフルモが何気に会長達が乗っている専用船に視線を変えた。

「あ、顔見せか。忘れてたわ」とアッケが専用船を見詰めた。

「私もです」とブーカックが呟き、頭をポリポリ掻いた。

「おいおいお前ら、しっかりしてくれよ」と二体に視線を向けた。

「はい」と呟いた二体。

場所は専用船船内

「皆さん、今から最速にしますね」と船内を見詰めた後、光線ダイヤルを左から右に回した総長。

船内のエレッポは「おー」と腕を挙げた。

「最速にしたわよ、皆さん」と船内を見詰めた総長。

「オッケー」と呟きながら、大スクリーンを見詰めた後、

「ウォンさーん、シルネムさーん、光線の速度速くなりましたか?」と視線を変えた会長。

「会長さーん、まだです」と二体は同時に返答した。

「それなら速く成ったら教えてね」と会長は手を振った。

「はーい」と二体は、船外を見詰めたまま返事し手を挙げた。

場所は船舶格納庫エリア内

「光線を見詰めたままだと眼がショボショボするなぁ、お前ら。」と二体に視線を向けるため振り向いた。

「確かにずっと見ていたらそう成りますよね。フルモさん」と頷いた。

「そうですね、フルモ様、アッケさん」と二体に視線を送り、頷いた。

「だよな。」と何度も何度も頷いたフルモ。

「フルモ様、アッケさん。先程より速度が速くなったと思いませんか?」と光線に指を差した。

「確かにそう言われるとそうかも」とアッケが光線を見詰めながら頷いた。

「俺は、まだショボショボしてるから無理や」とフルモが眼を閉じなから首を横に振った。

「フルモ様、アッケさんは休息して下さいませ。私が見ときますから。」と二体に視線を送り、光線を見詰めた。「まぁ、先程より落ち着いたけど、そうしてくれると助かるわ。なぁ」とアッケに視線を向けた。

「はい、助かります」とフルモに視線を送り頷き、

「まぁ、俺はそんなにショボショボしてないから少し休んだら見るからさ」とブーカックの肩に手を置いたアッケ。

「そうか」とフルモが呟き、眼を閉じた。

「はい」とブーカックが呟き、光線に視線を変えた。

場所は専用船船内

「先程より速くなったと思わんか?シルネム」とウォンが光線の速度が速くなったと感じ始め思わず頷いた。

「確かにそうやなぁ」とシルネムが光線を見詰めながら呟いた。

「でも皆には、未だ言わんとこな。」とシルネムに視線を送ったが直ぐ様、光線を見詰め直した。

「そうやなぁ。」とウォンに視線を送ったが直ぐ様、光線を見詰め直した。

『漸く、光線の速度が速く成ったか』と心中、ウォンとシルネムの会話を気付かれないように聞き耳立てて窺った所長。

『所長ったら、盗み聞きしてるわね』と心中、所長を見詰めながら、腕組みした副所長。

「会長、未だ光線の速度が速く成らないんですかね?」と何気に視線を送った副会長。

「そうやなぁ。ダイヤルを最速に合わしたって言っても直ぐには成らんだろうなぁ」と副会長に視線を向け頷き直ぐ様、ウォンとシルネムの二体に視線を向け直した。

「確かにそう言われるとそうかも知れないね」と副会長は頷きながら、視線を送った。

会長は無言のまま頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「フルモ様、アッケさん。だいぶスクリーンが完成しつつあります」と二体に視線を送った。

「どれどれ」と眼を閉じていた二体は同時に呟き、

「ほんまや」と驚き思わず立ち上がった。

「この調子だとスクリーンが完成間近ですね。フルモ様、アッケさん」と二体とも立っているので思わず立ち上がった。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『光線の速度を最速に合わしたからもう完成間近よね。だけどウォンさんとシルネムさんは、光線の速度が速く成ったのに何故、会長達に言わないのかしらね』と心中、エリアモニターを見詰めながら首を傾げた総長は、船内モニターに視線を変えた。

場所は専用船船内

「だいぶ、出来上がってきたなぁ」とウォンが、ある程度完成しつつあるスクリーンを見詰めた。

「ほんまやなぁ。そろそろ皆に知らせても良いんちゃう?ウォン」とシルネムがスクリーンから思わず視線を変えた。

「そうやなぁ」と呟き、頷いたウォン。

『皆に言うんやな。ウォン、シルネムよ』と心中、ウォンとシルネムの会話を気付かれないように聞き耳立てて窺った所長。

「皆様、スクリーンが完成しつつあります」とウォンが振り返り、船内を見渡した。

「わぁー」と聞き耳立てて窺っていた所長が、急に振り向いたウォンに驚き船内にドスンと言う音を響かせ尻餅突いた。

「大丈夫ですか?所長さん」とウォンが声を掛けた。

「大丈夫だ。ウォンさん」と起き上がり、手を挙げた所長。

「何で驚くんですか?」とウォンが視線を送り、首を傾げた。

他のエレッポも首を傾げた。

「いやほら、光線の速度が気になり近付いたら、急にウォンさんが振り向いたんで驚いたんだ」と眼を泳がせて狼狽える所長。

『盗み聞きするからよ』と心中、副所長は無言のまま所長を見詰めた。

「それなら声を掛けてくだされば良かったのに所長さん」とウォンが視線を送った。

他のエレッポも無言のまま頷いた。

「そうやなぁ」と呟き、苦笑した所長。

「所長さんあれだけ驚くことは、ひょっとしたら盗み聞きしてました?」とシルネムが視線を送った。

「いやそんな事はない」と所長が眼を泳がせた。

「実は、所長さんの姿がガラスに映ってたんですよ。なぁウォン。」とシルネムが視線を変えた。

「そうなんですよ。でもほら俺らも、直ぐ様言わなかったから悪いんだけどもね。」とウォンが頷いた。

「確かにそう言われるとそうかも知れない」とシルネムが頷いた。

「二体ともすまん。盗み聞きして」と所長が謝罪した。

「気にしないで下さいませ」と二体とも所長を慰めた。

「ありがとう」と所長が呟いた。

『あ~あ、自白しちゃったわ。所長のアオンダラ』と心中、思わず首を横に振った副所長。

「副所長、突然首を横に振ってどないしたんだ?」と会長が視線を向けた。

「いや、ほら運動よ。」と副所長が首を上下、左右に動かした。

「まぁ、スクリーンが完成するまで暇だからしゃーないなぁ」と会長が頷いた。

「そうなんですよ」と副所長は呟き、

『あ~危ない危ない』と心中、冷や汗掻いた。

「処で、二体ともコップを持ってないけどどないしたん?」とウォン、シルネムに視線を向けた会長。

「窓枠に置いてますよ、ほら」とシルネムが指を差し、ウォンは無言のまま指を差した。

「溢すなよ」と不安定な窓枠に置いてあるので心配した会長。

「はーい」と二体とも返事した。

「おい、ドリンクは飲み干して空やんか。それに窓枠に置いてますって言ったけど少しでも当たったら落ちるねんで」とシルネムの耳元で囁いた。

「それは内緒や。態と当たり、皆を驚かすつもりやねんからさ」とウォンの耳元で囁いた。

「成る程なぁ」とウォンは呟き、シルネムは無言のまま頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「お前ら、スクリーンが間も無く完成やなぁ」と光線が天井近くまで行き渡ったのを立ったまま見詰めたフルモ。

「そうですね」とアッケ、ブーカックが立ったまま呟き、見詰めた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『ひょっとしたら皆を驚かすつもりなのかしらね。コップの件と同様にね』と心中、エリアモニターと船内モニターを交互に見詰めた総長。

場所は専用船船内

「処で、二体とも光線はどの辺?」と何気に会長が視線を向けた。

「え~とですね」とウォンが船内から窓に振り向き、シルネムは無言のまま窓に振り向いた。

「わぁー」とシルネムが何気に驚き、コップに触れた。

窓枠に置いてあるコップが床に転がり落ち、船内にカランコロンという音が響き渡り、ウォンとシルネム以外のエレッポは、コップの中身が溢れたと思い「わぁー中身が」と驚いた。

ウォンとシルネムは窓に視線を送ったままクスクスと笑っていた。

「空やんか~」と転がってきたコップを拾い上げた会長が呟いた。

「中身が無いんか」と副会長がコップを見詰めながら腕組みした。

「空か」とノーム研究員とコロニー研究員が呟き、互いの顔を見詰めた。

所長、副所長は、この騒動を何食わぬ顔して窓の方を向いているウォンとシルネムの背中を無言のまま見詰めた。

「成功やなぁ」とウォンがガッツポーズをしながら呟いた。

「そうやなぁ」とシルネムが頷きながら呟いた。

『どうやら、コップの件上手くいったみたいやね。ウォンさんとシルネムさんが喜んでいるわ』と心中、船内モニターを見詰めながら頷いた総長。

『後は、スクリーンが完成するのを待つだけやな』と心中、何気無くエリアモニターに視線を向けた総長は、

「あー」と思わず椅子から立ち上がるほど驚いた。

総長の驚き声は船内にも響き渡り、

「どうした?総長さん」と会長が腕組みしながら大スクリーンを見詰めた。

「驚いたよ。総長さん」と副会長が大スクリーンを見詰めながら頷いた。

「おいシルネム、ひょっとしたらスクリーンが完成したの総長さんに、ばれたかなぁ?」とウォンが大スクリーンに視線を送ったまま小声で囁いた。

「だろうなぁ。総長さんはエリアモニターを見てるからなぁ。」とシルネムが大スクリーンとウォンを交互に視線を送った。

「そうか」と呟き、頷いたウォン。

「ごめんなさいね。何気無くエリアモニターに視線を変えたら驚くことが有ったのよ」と総長が腕組みしながら船内を見渡した。

ウォンとシルネムが互いの顔を見詰め、

「ばれてる」と呟き、何食わぬ顔で窓の方へ体位を変えた。

『あ、ウォンさんとシルネムさんが何食わぬ顔で窓の方へ向いたわ。』と心中、二体にズームアップするため船内モニターの横にあるボタンを押し頷いた総長。

「まぁ皆に問い詰められても、しゃーないなぁ。」とウォンが窓の外を見詰めながら腕組みした。

「スクリーンが完成した事を皆に言わなかった件か?」とシルネムが視線を窓の外からウォンに変えた。

「そうや」と頷いたウォン。

「確かになぁ」と頷いたシルネム。

『二体ともスクリーンが完成した事を皆に言わなかった件について窓の外を見詰めながら話してるわね。でもね安心して。見た目はスクリーンが完成したように見えても実際は未完成なのよ。未だ、完了ランプが点灯してないから』と心中、ズームアップした船内モニターからスクリーン完了ランプに視線を変えた総長。

場所は船舶格納庫エリア内

「スクリーン完成したようだな。お前ら」と完成したスクリーンを見詰めながら腕組みしたフルモ。

「そうですね」と二体ともスクリーンを見詰めながら頷いた。

場所は専用船船内

「なぁ、シルネム。そろそろ完成したって言った方がいいよな?」とエリア内に出来上がったスクリーンを見詰めたウォン。

「そうやなぁ。そろそろ言わんとヤバイなぁ」とシルネムが完成したスクリーンを見詰めながら頷いた。

『二体ともスクリーンが完成したって言うつもりやね。未だ完了ランプが点灯してないけど、まぁ良いわ。』と心中、完了ランプとズームアップした船内モニターを交互に見詰めた総長。


「それにしても総長さんは、スクリーンが完成したって言わないのかなぁ」と何気にスクリーンを見詰めながら腕組みしたウォン。

「確かにそうやなぁ。もうスクリーンが出来上がっているのにさぁ」と床から天井まで視線を送ったシルネム。

「そうやろう。」と何気に、シルネムに視線を変え頷いたウォン。

「じゃぁ言おうか。ウォン」とシルネムが頷き、恐る恐る体位を船内に変えた。

ウォンは無言のまま頷き、無表情のまま体位を船内に変えた。

『今から、言うつもりなのね。』と心中、船内全域を映すため、ズームアップを解除するためボタンを再度押し、

「よし」と思わず呟き、ズームアウトされた映像を見詰めながら、頷いた総長。

「皆さ~ん、スクリーンが完成しました。」と船内に響き渡るように大声で叫んだシルネム。

「これで漸く顔見せが出来ますよ。皆さ~ん」とシルネムの大声に負けず劣らず叫んだウォン。

大声で叫んだ二体は互いの顔を見詰め頷いた。

「二体ともそんな大声で叫ばなくても、聞こえるぞ。」と会長が苦笑しながら見詰めた。

「そうやなぁ」と副会長が呟き、頷いた。

他のエレッポは無言のまま頷きながら、二体に視線を送った。

「ゲボゲボ」とウォン、シルネムが大声で叫んだせいかどうか不明だが、咳き込んだ。

「二体とも大丈夫ですか?大声で叫ぶからよ」と総長が船内モニターを見詰めながら見渡した。

「大丈夫です。早く皆さんに伝えたいと思い、ついつい大声で叫んでしまいました。」とシルネムが大スクリーンを見詰めた。

「私も、大丈夫です。」と大スクリーンに視線を送ったウォン。

「それなら良かったわ。」と二体に視線を送り、頷いた総長。

「此で顔見せが出来るわね、皆さん」と副所長が船内を見渡した。

「ほんまやなぁ。」と会長が腕組みしながら頷いた。

ウォン、シルネム以外のエレッポは会長や副所長に視線を送り、無言のまま頷いた。

「ゲボゲボゲボゲボ」と二体は、大声で叫んだ影響が残っており、再度咳き込みながら何気なく机に視線を送り、

『あ、誰のか知らんけど、ドリンクが残ってる。ノドカラカラやからもらうわ。』と心中、コップを持ち飲み干したウォン。

『ウォンが机に有ったドリンクを飲み干したわ。俺も誰のか知らんけど飲もう』と心中、コップを持ち飲み干したシルネム。

「あー、落ち着いた」と二体とも呟いた。

コップを机に置いた直後、

「ところで亜空間入りして何分かな?」と何気無く腕組みしたウォン。

「そうやなぁ。かなり経ってるんちゃうかな?」と視線を送ったシルネム。

「此処は時計が無いからわからん」と苦笑したウォン。

「確かに」と頷いたシルネム。「二体が飲んだドリンクって誰のですか?」と所長が会長の傍まで行った。

「分からん」と首を横に振った会長。

「まぁ、二体とも落ち着いた様なので別にいいじゃない」と副会長が腕組みした。

「そうですね。それに咳き込んだ様子を見ると見る苦しいしね」と副所長が頷いた。

「それは言えてる」と副会長が頷いた。

「それに名前が書いてないしね。」と会長はウォン、シルネムが飲み干したコップに視線を送った。

「確かに」と副会長、所長、副所長の三体が呟き、頷いた。

「コロニー研究員、あれって俺達のやな?」とノーム研究員が耳元で囁いた。

「それは内緒。二体とも落ち着いたから良いんだ」とコロニー研究員が頷いた。

「皆さん、落ち着きました。誰のかわからないけどドリンクありがとうございます」とウォンが御辞儀し、シルネムは無言のまま御辞儀した。

「いやいや、君達が落ち着いたのなら構わないよ。なぁ皆。」と船内を見渡した会長。

他のエレッポは無言のまま頷いた。

「処で、亜空間入りしてどれぐらいですか?会長さん」とウォンが視線を送った。

「かなりの時間が経過してると思われますが?会長さん」とシルネムも会長に視線を送った。

「確かに」と他のエレッポも呟き、頷いた。

「どっかに時間が分かる場所は無いんですか?会長さん」と視線を送った副会長。

「うーん、分かる場所ね。船内に有ったかな?」と首を傾げながら船内を見渡した会長。

「見渡す限り、無いようですね」と副会長が苦笑した。

「ほんまやなぁ」と会長も頷きながら苦笑した。

「総長さんが居る場所なら有るかも知れないですね」と何気無く大スクリーンに視線を送ったウォン。

「確かに、そうかも知れないね。ウォン」と感心し頷いたシルネム。

「彼処なら有る筈だよね」が副所長が頷いた。

「だよね」と呟いた所長。

「総長さんが居る場所に有ると思うか?コロニー研究員」と視線を送り、首を傾げたノーム研究員。

「どうだろうなぁ、無いかも知れないね」とノーム研究員も首を傾げた。

「おい、有ると思え」と所長が二体に視線を向け突っ込んだ。

「はい」と思わず気を付けをしてしまった二体の研究員。

他のエレッポは苦笑しながら頷いた。

『船内の皆、亜空間入りしてどれぐらいか知りたいけど船内には、時間が分かる物が無いんやね。であたしの居る場所なら有るかも知れないっていう話題やね』と心中、船内モニターを見詰めなが頷いた総長は、操船席を見渡した。

『ないね。』と心中、見渡した総長は

「あー」と叫んでしまい、思わず椅子から立ち上がるほど驚いた。

その驚き声が船内にまで及び、エレッポ達は、大スクリーンに視線を変えた。

「おい、総長。急に大声出すな。驚くやんけ」と大スクリーンを見詰めながら目くじら立てた会長。

「会長さん、そんなに目くじらたてないで下さい」と会長を宥めた副会長。

「そうだなぁ」と呟いた会長。

「はい」と頷き、

「で、総長さんどうしましたか?」と視線を会長から大スクリーンに変えた副会長。

「皆さん、急に大声出して申し訳ない」と立ちながら謝罪し、

「漸くスクリーンの完了ランプが点灯したのよ」と椅子に座った総長。

「えっ」と船内のエレッポは驚き、

「未だ、完了してなかったんだ」とウォンが窓に視線を変え見詰めた。

「見た目では、完了したと思ってましたけどね」とシルネムも窓を見詰めた。

「確かにそうだなぁ」と他のエレッポは同時に呟いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「フルモ様、スクリーンが完成したにもかかわらず連絡有りませんね」とフルモに視線を送った。

「フルモさん、忘れられてるのかも知れないね」とフルモに視線を送った。

「お前ら、待つことも大事やぞって言いたいけども少々遅いなぁ。」とスクリーンを見詰めながら腕組みして頷いた。

「そうでしょう」と頷きながら苦笑した二体。

「まぁもう少し待ってみるか。なんかトラブルでも起きたのかも知れんし」と二体に視線を向け、腕組みした。

「ですね」と呟きながら頷いた二体。

「フルモ様、アッケさん、ノームに来ている地球人って今どうしてるんですかね?」とスクリーンを見詰めながら頷いた。

「ブーカック、急にどないした?」とアッケが驚き視線をスクリーンから変えた。

フルモは無言のままブーカックに視線を向けた。

「いやねぇ。ノームに居てる地球人を助けたいと思うように、成ってきたんですよ」とアッケ、フルモの順に視線を送った。

「実は俺も何だよ。ブーカック」とアッケが何度も何度も頷いた。

「そうなんですか?」とブーカックが驚いた。

「だってよ、地球政府の実験台で来たんやで。地球に帰還させようと思えば幾らでも出来たのをノームに滞在させておいてさ、要らなくなったら知らん顔なんてあんまりやで。」と悔し涙を浮かべたアッケ。

「アッケさん、確かにそうですね。地球政府は、ひょっとしたらノームを支配しようと企み、民間人を使って確かめたのかも知れないですね」と憎しみを拳に入れたブーカック。

「お前らの言う通りや。ノームに居る地球人を帰らせようと思えば出来た筈や。それやのに地球政府は、見捨てたんや。」と怒り気味で頷いた。

「フルモ様、ノームに居てる地球人を助けましょう」と頷いた。

「そうやなぁ。助けましょう。フルモさん。」と頷いた。

「ほんまやなぁ、助けるか。然しよ、俺達の容姿は地球人に見えないんやで」と二体に視線を向け、腕組みしたフルモ。

「フルモ様、アッケさん、最初は、透視を使い生きてるどうか見ませんか?」と頷いた。

「そうですね。先ずそれを確認しないといけないですね」とアッケが頷いた。

「そうやなぁ。この事は顔見せしてから言おうか。お前ら」と二体に視線を向けた。

「はい」と二体は呟きながら頷いた。

場所は専用船船内

「スクリーンが完了したんなら顔見せの準備やなぁ皆。」と会長が船内を見渡した。

「エッ顔見せに準備いるんですか?」と副会長が驚き、他のエレッポも無言のまま驚いた。

「皆、驚いているけど、受刑者が乗っている乗り物と船内、そして総長が居る場所を完成したスクリーンに繋げなあかんし。」と船内を見渡した会長。

「あっそうか」と船内のエレッポが驚き頷いた。

「おいおい、スクリーンが完了してもあかんねんで皆」とエレッポを見詰め、

「そうやろう?総長さんよ」と大スクリーンに視線を変えた会長。

船内のエレッポは無言のまま頷いた。

「大丈夫よ、会長さん。完了ランプが点灯したんやから。」と笑みを浮かべた総長。

「どう言うこと?」と会長が首を傾げ、他のエレッポも首を傾げた。

「諸々の作業が終わった合図がスクリーン完了ランプ点灯なんよ」と頷いた総長。

「ほー」と感心し何度も何度も頷いた船内のエレッポ。

「と言うことは、何時でも顔見せ出来るんやなぁ?」と大スクリーンを見詰め腕組みした会長。

「電源オンにすれば、皆の顔がエリア内に映り、受刑者の顔が船内に映り顔見せよ。勿論、あたしの顔も映るから安心してね」と総長がガッツポーズしながら頷いた。

「そうかそうか。って総長の顔は、見飽きたからどうでもいいわ。」と会長は苦笑した。

「それどういう意味よ」と船内を見詰めながら、ムスっとした総長。

「だってよ。なぁ皆。」と船内を見渡した会長。

船内のエレッポは無言のまま苦笑した

「会長さん、皆に聞くこととちゃいまっせ」と総長が怒り気味で視線を送った。

「いやほら、俺と総長は父娘やから見飽きたって言ったんだわさ」と会長が慌てた。

「あ、確かに会長さんは、あたしの親ですわ。」と総長が頷きながら腕組みした。

「でしょう」と会長が何度も何度も頷いた。

「でも見飽きたって言うのは言い過ぎですよ、いくら父娘でも」と副会長が苦笑しながら視線を送った。

「そうか」と会長が苦笑した。

「あ、総長さんが可愛すぎるからですかね。会長さん」と所長が視線を送った。

「可愛すぎるから見飽きたのかね?」と所長に視線を向けた。

「恐らく、地球のとある国のことわざで、美人は3日で飽きるって言うのが有るんです」と所長が頷いた。

「と言うことは、あたしが可愛すぎるから、御父様は見飽きたって仰ったのね。うんうん」と総長が何度も何度も頷いた。

「ふん、お前の何処が可愛いんだか」と会長が腕組みした。

「照れない照れない」と総長が突っ込みを入れた。

「照れてません」と会長が呟いた。

「もぉ、素直じゃないんだから」と総長が苦笑した。

「俺は何時だって素直だぁ」と椅子に座った会長。

「父娘のやり取りは、やっぱりおもろいなぁ」と副会長が笑った。

他のエレッポも無言のまま頷いた。

「と言うことは、副所長さんも可愛すぎるから見飽きたのかなぁ?所長さん、ノーム研究員さん、コロニー研究員さん」と総長が三体に視線を向けた。

「副所長さんは、尊敬する上司です」とコロニー研究員が視線を送った。

「そうですよ。」とノーム研究員も副所長に視線を送った。

「どうだか」と副所長が呟きながら、腕組みした。

二体の研究員はお互いの顔を見詰めながら頷いた。

「で、あたしの顔見飽きた?」と所長の近くまで行き、肩に手を置いた副所長。

「まぁ、可愛いことは可愛いけど見飽きたって言うほどじゃないかも。だって信頼できる部下だしさ。」と所長が照れた。

「まぁ所長さん、可愛いだなんて」と照れ笑いした副所長。

『実は、見飽きたって言いそうになったわ。危ない危ない。』と心中、冷や汗を掻いた所長。

『副所長さん、所長さんに恋してるわね』と心中、船内を見詰めながら頷いた。

『副所長は所長の事が好きやねんなぁ』と心中、腕組みして頷いた会長。

「おいウォン、総長さんと副所長さんは可愛いと思うか?」とシルネムが小声で囁いた。

「お前は可愛く無いとでも言いたいのか?」とウォンが小声で囁いた。

「いや可愛いよ。ウォンは?」とシルネムが照れた。

「可愛いです」と呟いたウォン。

「二体とも何か?」と総長と副所長が同時に呟いた。

「総長さんと副所長さんは可愛いなぁって話ししてたんよ、なぁウォン」とシルネムが二体に視線を送った。

「そうそう。可愛いなぁって」とウォンが二体に視線を送った。

「ありがとー」と二体とも照れた。

ウォンとシルネムの二体は、苦笑した。

「ところで、皆。受刑者との顔見せ開始しようと思っているんだけど」と総長は船内を見詰めた。

「そうやなぁ。そろそろせな、受刑者もイライラしてるやろう」と会長が腕組みして頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「フルモ様、アッケさん。何の連絡も有りませんね」と二体に視線を送った。

「ブーカック、ほんまやなぁ」と視線を向け頷き、

「フルモさん、遅いですね」と視線を送り頷いた。

「ほんまやなぁ、お前ら。ひょっとしたらあれの作業してはるのかも知れんぞ」と二体に視線を向け、腕組みした。

「あれの作業って?」とブーカック、アッケは同時に呟いた。

「此処と会長さんが乗ってはる専用船を繋ぐ作業、そしてエリア内に完成したスクリーンとを繋ぐ作業、更には総長さんが居られる場所とも繋ぐ作業とかさ。沢山やらなあかん事が有るんやわ」と乗り物内、専用船、エリア内に完成したスクリーンの順に視線を向けた。

「成る程です」と何度も何度も頷いたブーカック。

「確かにその作業をしてはるなら有りませんね」とアッケが腕組みして頷いた。

「そうやろう。連絡が有るまで待とう」とフルモが腕組みして頷いた。

「はぁーい」と手を挙げた二体。

「素直で宜しい」と頷いたフルモ。

場所は専用船船内

「そうね、受刑者も今か今かと待ってるかもね」と船内を見渡した総長。

船内のエレッポは、

「そうだね」と大スクリーンに視線を送りながら呟き、頷いた。

「ところで顔見せの時は、立ったままか椅子に座った方が良いか。どっちやろう」と会長が腕組みした。

「確かにどっちかな」と副会長が腕組みした。

「そう言われるとそうだね」と所長が大スクリーンに視線を送った。

「エレッポ全体が立ったままままだとスクリーンに映らないかもね」と副所長が大スクリーンに視線を送った。

「逆にエレッポ全体が椅子に座ったままだと、見映えが悪いかも知れないですね」とノーム研究員が船内を見渡した。

「そうだね。どうしたものか」とコロニー研究員が机に手を置いた。

「それならば、半々に分けたらどうでしょうか?」とシルネムが船内、大スクリーンに視線を送った。

「おーそれは名案だ。どうやって半々するかやな。」とウォンが腕組みしながら視線を船内に送った。

「二体の研究員とウォンさん、シルネムさんは立ったままって事にしませんか?」と総長は船内を見渡し、四体は無言のまま頷いた。

「で残りの四体は椅子に座るって事やなぁ。総長」と会長が腕組みした。

「そうよ。」と船内を見詰めながら頷いた総長。

「スクリーンに映るエレッポの数は?」と大スクリーンに視線を送った会長。

「8体の顔が一斉に映るわよ」と総長が船内を見渡した。

「おー」と船内のエレッポは感心し何度も何度も頷いた。

「ところで会長さん。役職が有る我々は、顔見せの時に正称で挨拶ですか?」と副会長が視線を大スクリーンから変えた。

「そうやなぁ。受刑者等は我々の事をは把握済みやからなぁ。知らんのは役職に就いていないウォンさんとシルネムさんのみやし。どうしたものか」と首を傾げた会長。

「会長っ」と突然、船内に響き渡ったので驚いたエレッポ。

「何や?突然」と大スクリーンに視線を向けた会長。

「顔見せの際は、略称でエエで。」と船内を見詰めた総長。

「それやったら普通に俺を呼べや。船内に響き渡る程の声で叫ばんでも。耳は若いで」と腕組みし、苦笑た会長。

「ごめん遊ばせ。ウフフ」と笑った総長。

「略称って言ったら会長や所長とかで良いんか?」と大スクリーンを見詰めた会長。

「そうよ。」と呟き、頷いた総長。

「順番はやっぱり俺からか?」と腕組みした会長。

「そうね。その方が良いかもね。」と頷いた総長。

「了解」と呟き、頷いた会長。

「で役職に就いていない貴殿方が最後ね」と視線を送り、頷いた。

「はぁーい」と腕を挙げたウォンとシルネム。

場所は船舶格納庫エリア内

「フルモ様、アッケさん。顔見せの際は名前のみですか?それとも全部言った方が宜しいでしょうか?」と二体に視線を送った。

「そうやなぁ。俺達は皆さんの事を知ってるけど向こうは知らん筈やでぇ。ねぇフルモさん」とブーカックに一度視線を向け、フルモに視線を送った。

「アッケさん。そうですね」と頷いた。

「そうやなぁ。顔見せの際は、全部言うべきや」と腕組みした。

「はぁーい」と腕を挙げ頷いた二体。

「では何時来てもエエように座るか?お前ら」と二体に視線を向け、椅子に座った。

「はぁーい」と二体は呟き、椅子に座った。

場所は専用船船内

「では皆さん。座る班と立つ班に分かれましょう。座る班は、まだ立ったままでね」と手を振った総長。

「はぁーい」と二体の研究員、ウォンとシルネムが呟き、大スクリーン近くの机に集まった。

「オッケー」と副会長、所長、副所長が呟き、会長の近くに集まった。

「2つの班に分かれましたね」と何度も何度も頷いた総長。

「おー分かれたぞ」と船内を見渡しながら、目の前の椅子に手を置いた会長。

「さて、何処の椅子に座るかだが」と副会長が船内の椅子を見渡した。

「そうですね。何処の椅子に座るかが悩みですね」と所長が腕組みして頷いた。

「やっぱり、見易い位置に座りたいね」と副所長が大スクリーンを見詰めながら頷いた。

「皆さん、何処の椅子に座るか迷っているようだけどもね、何処に座っても大丈夫だよ。」と総長が手を振った。

「そうかそうか」と座る班が呟き、椅子に視線を向けた。

「取り敢えず、座る班は着席しましょうか?」と四体を見渡した総長。

「はぁーい」と座る班の四体は、着席しながら返事した。

「よし、着席しましたね」と座る班に視線を送り頷き、

「今度は、立つ位置を考慮しましょうか?」と立つ班に視線を送った総長。

座る班の四体は、無言のまま手を挙げた。

立つ班の四体は、無言のまま腕組みし周辺を見渡した。

「考慮しましょうって言っても、何処でも良いんじゃないの」とノーム研究員が大スクリーンに視線を送り首を傾げた。

「やっぱり座る班が着席した椅子の後ろに立つべきなのかな」とコロニー研究員が大スクリーンに視線を送り首を傾げた。

「やっぱり見映えが良くなければね」とシルネムが大スクリーンに視線を送り、頷いた。

「確かに見映えがね」とウォンが大スクリーンに視線を送り、頷いた。

「立つ班はね。」と視線を送り、

「どうしましょう」と首を傾げた総長。

立つ班は、苦笑した。

「おいおい総長よ。どうしましょうって言ってる場合では無いんやでぇ」と頭を抱えた会長。

「確かにそうだけでも。思い付かないのよね。立つ班の定位置が。」と首を傾げた総長。

「今、立つ班が居る場所でもスクリーンには、映るんやろ?総長」と大スクリーンに視線を向けた会長。

「勿論、映るかもよ。だけどね、見映えがね」と腕組みした総長。

「見映えって静止画を流すんじゃ無いんやで?動画やでぇ流すのは。」と大スクリーンを見詰めながら腕組みした会長。

他のエレッポも「あ、そうか。」と驚いた。

「皆、スクリーンに映るんは動画やで。動画。」と着席したまま船内を見渡した会長。

「成る程」と座る班は着席したまま頷いた。

「成る程です」と立つ班は立ったまま頷いた。

「なら、立つ班の定位置なんて考慮しなくていいやんか」と苦笑して頷いた総長。

「そうやでぇ。」と苦笑して頷いた会長。

「確かにそうですね」と苦笑して頷いた副会長。

「まぁ動画なら、適当に立っていれば良いね」と感心し何度も何度も頷いた所長。

「然し適当に立つのも厄介よぉ」と船内を見渡しながら頷いた副所長。

「確かにそうだね。だけれど机に手を置くなりすれば平気かもよ」とノーム研究員が座る班を見渡した。

「そう言われるとそうだね。机に手をね」とコロニー研究員が頷いた。

「そうか。成る程」とシルネムが感心し何度も何度も頷いた。

「成る程ってシルネムよ。ほんまに楽か?」とウォンが視線を送った。

「ウォンよ。楽かも知れんぞ」とシルネムが視線を送った。

「どれどれ」と疑心しながら机に手を置いたウォン。

「どうだ?」と不安げにシルネムが見詰めた。

「楽で御座います」と笑顔になったウォン。

「おー。」と残りの立つ班が机に手を置いた。

「楽チンだ。これは」とシルネムが頷いた。

二体の研究員は無言のまま頷いた。

「何か分からんけど解決したみたいやぞ、総長。」と大スクリーンに視線を送った会長。

「そうみたいね」と頷いた総長。

場所は船舶格納庫エリア内

「フルモ様、アッケさん何時になったら顔見せ始まるのでしょうか。待ちくたびれました」と腕組みして首を傾げた。

「確かに遅すぎるのではなかろうかぁ」と腕組みしながら頷いた。

「お前らの言う通りや。遅すぎや」と腕組みしながら苦笑した。

「そうですよね」とブーカックがスクリーン、専用船、乗り物内の順に見詰めた。

「然し、専用船内では何が起きているんだろうかぁ」と専用船に視線を送ったアッケ。

「あー」と突然叫んだフルモ。

「どうしたんですか?フルモ様」と驚き、思わず立ち上がった。

「何を突然叫んだのです?フルモさん」と驚き、思わず立ち上がった。

「もっと早く透視を使い専用船内の様子を窺えば良かったんやぁ~」と椅子から立ち上がり地団駄を踏んだフルモ。

「あー、そうですよね」と頷いたアッケ、ブーカック。

「それなら、今から少し様子を窺いましょう」とフルモに視線を送ったブーカック。

「そうですよ、窺いましょうフルモさん」とアッケが肩に手を置いた。

「そうやなぁ。始めるか」と椅子から立ち上がり透視の体勢に変え、専用船に視線を向けたフルモ。

「はい」と二体とも頷いた。

場所は専用船船内

「さて、立つ班も定位置を見付けたみたいだし、顔見せ始めましょうか?」と船内を見渡した総長。

「そうやなぁ。て言うか座る班、立つ班も同様に顔見せ始まったら、動くんやで?」と会長が船内を見渡した。

「頼むわね、皆」と総長が頷いた。

「はぁーい」と船内のエレッポが返答した。

「おいおい、俺は総長も含めて言ったんやで」と会長が大スクリーンに視線を向けた。

「あら、分かってるわよ。」と総長が苦笑した。

「俺が言うまで静止画のつもりやったくせに」と頭を抱えた会長。

場所は船舶格納庫エリア内

「成る程成る程」と透視を使い、船内の様子を窺っていたフルモが思わず呟いた。

「何かお分かりになられたのですか?」と透視をしていたフルモが急に呟き声が聞こえたので思わずビクッとしながらも視線を送った。

「ブーカックよ、急に声がしたからってそんなに驚かんでも良いやん」とブーカックの肩に手を置き、

「でフルモさん、何か分かったんですか?」と視線はフルモに送った。

「もう少し時間が掛かると思ったもので思わず驚きました」とお辞儀したブーカック。

「気にするな」と呟き視線を向け、ブーカックは無言のまま頷いた。

「で遅延の理由は分からんけど、船内に居るエレッポ達は、何か顔見せ時に備えて、立つ班と座る班に分担したみたいだ。」と腕組みしながら二体に視線を向け、頷いた。

二体は「へー」と驚き呟いた。

「お前ら何や、その拍子抜けの驚きは」と二体に視線を向けたが瞬時に専用船を見詰めた。

「すいません。遅延の理由が聞けなかったもので。なぁ」と苦笑してブーカックに視線を向けた。

「はい、そうなんですよ。更に立つ班と座る班に分担したみたいだって聞かされ何の事やら、チンプンカンで思わず拍子抜けの驚きをしてしまいました」と頷き、苦笑したブーカック。

「その通りです。で、何でまた分担したんですかね?」とブーカックに向けられた視線がフルモに送られた。

「俺もチンプンカンや。でも会長さんや所長さんが座って居たし。恐らく、長の就くエレッポが座る班に、それ以外は立つ班に成ったんだろうよ。透視で様子を窺う限りでは」と専用船を見詰めながら腕組みしたフルモ。

「成る程成る程。」と専用船を見詰めながら頷いた二体。

「あ、ひょっとしたらスクリーンに映し出される雰囲気を良くするために分担したのではないのでしょうか?」とブーカックがフルモに視線を送った。

「成る程ってスクリーンに映し出されるのは動画やぞ。」とアッケがブーカックに視線を向けた。

「恐らく、最初に映し出される雰囲気を気にしてるのかも知れんぞ。船内に居るエレッポ達は」とフルモが二体に視線を向けるため振り向いた。

「まさか」と二体とも思わず驚き、手を挙げ呟いた。

「お前らの驚きはわかるぞ。それに顔見せ時、スクリーンに映し出されるのが動画じゃなく静止画だと思い込んでたらしいんだわ。」と腕組みしながら頷いた。

「誰です?」と二体同時に呟いた。

「刑務官、いや総長さんや」と二体に視線を向けた。

「えー」と二体同時に驚いた。

場所は専用船船内

「確かに最初は、静止画が映し出されると思ったけどもね。良く良く考慮したら動画だと気付きましたね。ハハハハ」と笑いで誤魔化した総長。

「気付きましたねってそんな他人事みたいな言い方して」と苦笑した会長。

「あら、ご免なさい。気付いたのよって言ったつもりが」と口を押さえた総長。

「おいおい、しっかりしてくれよ。エライ違いやぞ。」と苦笑し頭をポリポリ掻いた会長。

他のエレッポは、苦笑しながら大スクリーンを見詰めた。

「はぁーい」と腕を挙げ呟いた。

「そんな生半可な返事は要らんぞ」と腕組みしながら大スクリーンを見詰めた会長。

「はい。」と椅子から立ち上がり気を付けをし、敬礼した総長。

「良し。宜しい」と何度も何度も頷いた会長。

「やっぱり二体の会話は、面白いですな。ハハハハ」と副会長が二体に視線を送りながら腹を抱えて笑った。

「そうですよね。聞いていて飽きないですね」と所長が両手をぐっと握り締め拳を机上に置き頷いた。

「本当に、面白いですわ。ホオオオオ」と副所長が口元を右手で覆い隠した。

立つ班は無言のまま座る班の会話をひたすら聞いていた。

『何時に成ったら顔見せ始まるんだ~』と心中、腕組みしながら大スクリーンを見詰めたウォン。

『ウォンの奴、腕組みしながら大スクリーンを見詰めたぞ。まぁ、恐らく顔見せがなかなか始まらん事を思いながらやろうなぁ。どうせ』と心中、視線を送り頷いた。

『ウォンさん、シルネムさん。今、恐らく顔見せの件はどうしたんだっていうのを思いながら座る班の会話を聞いてるなぁ』と心中、コロニー研究員が二体に視線を送った。

『あっコロニー研究員、二体に視線を送ったぞ。でも、お前の気持ちは分かるぜ。なかなか顔見せやらんもんなぁ。いくら父娘の会話が面白くてもさぁ。』と心中、ノーム研究員が視線を送った。

場所は船舶格納庫エリア内

『ふと立ち上がりテレパシーの体勢に成ったら、船内から立つ班が今、思っている事を受信したわ。ほんまに早う顔見せやれぇ。』と心中、船内の様子を窺っていたフルモが頷いた。

船内の様子を透視で見たり、更に立つ班の思っている事をテレパシーで聞いたフルモは、肩から下はフリーズするも、首は何度も何度も頷いている。

その状態のフルモを見詰めながら、

「フルモさん、急に立ち上がったけどどうしたんだ?」とブーカックの耳元で囁いた。

「アッケさん。恐らく透視で船内の様子を窺っていたら、驚くことを見たので思わず椅子から立ち上がり、ふとテレパシーの体勢に成った時に驚くことを聞いたのではないのでしょうか」とフルモの後ろ姿を見詰めながら頷いた。

「成る程なぁ。だからフルモさん、首は何度も何度も頷いているのに肩から下はフリーズしてるんだ」と感心し、腕組みして頷いた。

『うーん。何時に成ったらやるんだぁ』と心中、地団駄を踏んだフルモ。

「副所長さんったらお上品ね。笑うとき口を押さえるなんて」と総長が視線を送った。

「私は、育ちが宜しくてよ」と腕組みしながら大スクリーンを見詰めた副所長。

「えっ」と船内のエレッポが驚き、思わず座る班が椅子から立ち上がり、立つ班が手を挙げた。

「何で皆さん驚くのよ。」と副所長が船内を見渡した。

「育ちが良いのなんて初耳やぞ」と所長が視線を向けた。

「僕も初耳です。」とノーム研究員が視線を送った。

「はい。初めて聞きました」とコロニー研究員が頷き、視線を送った。

「所員の皆さんが御存知無いのなら、俺達は尚更知るはずがない。なぁ。」とシルネムが副所長に視線を送った後、ウォンに視線を変えた。

「そうですよね。」とウォンがシルネム、副所長の順に視線を送った。

「皆には、今まで秘密にしてたのよ」と副所長が腕組みしながら頷いた。

「なら知らんはずや」と所長が呟き、

「俺は、一応、知ってたぞ」と突然、声を出した。

船内のエレッポは声のする方へ視線を変えた。

「えっ会長さん、御存知でしたか?」と所長が驚いた。

「もちろんや。副会長も知ってるはずやぞ。なぁ。」と会長が視線を向けた。

「えぇ。知ってますよ。」と頷き、船内を見渡した副会長。

「流石、ノーム居住区全域管理委員会の会長と副会長ですね」と所長が感心した。

「所長さん。長い役職名ありがとう」と思わずお辞儀した会長。

「長い役職名をよくもまぁ、すらすらと言えますね」と感心しながら頷いた副会長。

「たまに言わないと忘れるからね」と所長が頷き、他のエレッポ無言のまま頷いた。

「成る程」と会長、副会長が呟き頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『船内の皆さんが他愛もない会話をしてる間に、受刑者等の様子を見てみましょう。ウフフ』と心中、船内モニターからエリアモニターに視線を変え、

『おやっフルモ受刑者、テレパシーの体勢に成ってるやん。更に地団駄を踏んでるけどどうしたんだろう。乗り物内の会話を聞くか』と首を傾げながらも乗り物内の音声スイッチに手を伸ばしオンにした総長

場所は船舶格納庫エリア内

「フルモ様、ずっと地団駄を踏んでいらっしゃいますがどうなさいましたか?」と怒り狂う後ろ姿を見詰めた。

「フルモさん。一先ず落ち着きましょう。どうしたんです?」と怒り狂う後ろ姿を見詰めながら宥めた。

「お前ら。此が落ち着いていられるかってんだ」と鼻息を荒くして振り向いた。

「まぁまぁ」と二体はフルモの肩に手を置き、怒りを静めた。

「ありがとうよ。実は、船内の様子を透視で窺ってたのは知ってるよな?」と視線を向けた。

「はい」と頷いた二体。

「で、ふと立ち上がりテレパシーの体勢に成ったとき船内の立つ班の思っている事が受信されたんだわ」と腕組みしながら専用船を見詰めた。

「どんな内容で?」とアッケが視線を送った。

「立つ班の皆さんが顔見せ何時やるんやっていう内容や」と腕組みしながらアッケに視線を変えた。

「成る程です」とブーカックが感心した。

「感心するな。ブーカック」とアッケが突くっ込みを入れた。

「すいません」と謝罪した。

「で、座る班はどうなんです?」と謝罪したブーカックに視線を向けたが、瞬時にフルモに視線を送った。

「他愛もない会話をしてやがる」と再度、怒りを感じ始めたフルモ。

「それは怒り狂うわ」とアッケが同情した。

「フルモ様が怒り狂って当然です」と何度も何度も頷いた。

「そうやろう」と呟き、二体は無言のまま頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

乗り物内の会話を聞いた総長は

『そりゃ怒り狂って地団駄を踏むわ。こりゃ早いとこ顔見せやらなあかんなぁ』と頷いた。

『まぁもう少し様子を見てみましょうかしら。ウフフ』と心中、意味深な笑みを浮かべた総長。

場所は船舶格納庫エリア内

「お前らが怒りを静めてくれたので落ち着いたけどもさ。俺達を何だと思ってやがる。犯罪者で、受刑者だぞ。えっへん」と二体に視線を向け、どや顔した。

「フルモさん。威張ることでは無いですぜ」と視線を送った。

「フルモ様、そうですよ。まぁ確かに受刑者を放置するのは、我がブーカック団が許さへんでぇ。」と苛立ちの表情が顕に成り、地団駄を踏んだ。

「ブーカックの関西弁、久々に聞くわ。さらっと言うと可笑しくないわ」とアッケが感心して何度も何度も頷いた。

「ほんまに、ええ感じやなぁ」とフルモも感心して何度も何度も頷いた。

場所は専用船船内

「皆さん、何か大事な事を忘れてませんか?」とウォンが船内を見渡した。

「ウォンの言う通り、大事な事を忘れてるような」とシルネムが腕組みしながら首を傾げた。

「確かに、何かを忘れているような気がする。うーん」とコロニー研究員が腕組みしながら唸った。

「だよな。他愛もない会話をしてるうちに忘れたわ」とノーム研究員が苦笑した。

「そうね。その件で座る班、立つ班に分かれたのは覚えてるけどね。」と副所長が首を傾げた。

「立つ班の皆と副所長、何を惚けてるんや。」と所長が視線を向けた。

「そうだぞ。大事な事を忘れるようじゃあかんぞ。ねっ会長さん」と船内を見渡した副会長。

「ほんまやでぇ。君達が忘れている大事な件は…」と一呼吸置き、船内を見渡した会長。

他のエレッポは、生唾を飲み込んだ。

「顔見せだぁ。エエかぁ、忘れるなぁ」と会長が眉間にシワを寄せながら椅子から立ち上がり船内を見渡した。

その様子に座る班は、思わず椅子から立ち上がり

「はい、忘れません」と一斉に叫んだ。

「宜しい」と座る班に視線を向け頷き、更に

「立つ班は?」と視線を変えた。

「はい、思い出しました。もう忘れません」と一斉に叫んだ。

「宜しい。」と立つ班に視線を向け、頷いた。

場所は船舶格納庫エリア内

「二体とも誉めていただきありがとうございます」とブーカックがお辞儀した。

「おー」と二体とも呟き、腕を挙げた。

ブーカックは無言のまま頷いた。

「なんやてぇ。だから遅いんか」と突然、叫んだフルモ。

「どうしたんです?」と二体とも驚いたが、同時に視線を送った。

「どうもこうもあるかいな。えらい顔見せなかなかせぇへんなぁっと思ったらよ。」と一呼吸置いたフルモ。

「はい。」と二体とも頷いた。

「会長さん、副会長さん、所長さん以外の皆、他愛もない会話をしてるうちに顔見せの事を忘れてたみたいやぞ」と眉間にシワを寄せながら、専用船を腕組みして見詰めたフルモ。

「なんやてぇ。」と二体とも驚き、思わず抱き合った。

「お前ら、驚いた弾みで、そうなったかも知れんが、早く離れろ。」と抱き合った二体に視線を向け、苦笑した。

「あっ」と我に返った二体は、離れた。

「すいません、アッケさん」とお辞儀した。

「こちらこそすまん」と謝り、

「で、船内の皆は、顔見せする気あるんかなぁ?フルモさん。」と視線をブーカックから変えた。

ブーカックは無言のまま頷いた。

「二つの班に分かれたままやから、する気は有るんやろ」と首を傾げた。

「それを何時やるかですね。フルモ様」と視線を送った。

「確かに、何時始まるかですね」とエリア内に視線を変えたアッケ。

「まったくや」と二体に視線を向け、更にエリア内のスクリーンに視線を変えた。

「するまで待つしかないって事だね。」と一先ずブーカックに視線を向け、続けてフルモに視線を送った。

「そのようですね」と呟いたブーカック。

「そうやなぁ」と呟き、頷いたフルモ。

無言のまま頷いたアッケ。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『受刑者等は相当、待ちわびているみたいやね。そんなに顔見せしたいんかな。イヤちゃうなぁ。あっ地球人に復讐するためやったわ。肝心な事を忘れてたわ。早くやろうっと』と心中、乗り物内の音声スイッチをオンにしたまま、エリアモニターから船内モニターに視線を変え、

「ほんま、そろそろやらなあかんなぁ。」と腕組みした総長。

「皆さ~ん。そろそろやるわよ。顔見せ」と真顔でモニターを見詰めた総長。

場所は船舶格納庫エリア内

再度、透視を開始したフルモは、船内に響いた総長の内容を聞き、

「やっとか」と思わず呟き安堵した。

「やっとかって何です?フルモ様」と視線を送った。

「そりゃ決まってるやろう、顔見せや」と頷き、視線を向けた。

「そうや。漸く、やるみたいやぞ」と二体に視線を向けた。

「漸くですか」と腕組みしたアッケ。

「待ちくたびれました」と腕組みして頷いたブーカック。

「取り敢えず、座るか」と二体に視線を向け、椅子に指を差したフルモ

「そうですね」と呟き、椅子に視線を送った二体。

「俺なんか、ずっと立ってたから足が棒に成ったわ。ハハハハ」と高笑いしながら椅子に座ったフルモ。

「フルモさん、お疲れさまでした」とお辞儀し、椅子に座った。

「フルモ様、本当にお疲れさまでした」とお辞儀し、椅子に座った。

「おー、ゆっくりするわ。」と腕組みをし、更に足を組んだフルモ。

場所は専用船船内

「おー、やるか。」と大スクリーンを見詰めながら腕組みした会長。

「そうですよね。やりましょう」と腕組みして大スクリーンと会長に視線を送った副会長。

「早くしないと受刑者のイライラが増しますね」と苦笑して何度も何度も頷いた所長。

「そうですよね。早くしましょう」と机に手を置いた副所長。

立つ班は、無言のまま大スクリーンに視線を送り、頷いた。

「では、始めます」とスクリーンの電源を入れるためスイッチに手を伸ばした総長。

『まぁ、急に顔見せしてもオッケーよね。どうせフルモ受刑者は、暇潰しに透視を使い、船内の様子を窺っていたんだし良いよね。』と心中、スイッチをオンにしながら頷いた総長。

すると船内に三体の受刑者の顔が映り、

「おー」と感心して何度も何度も頷き、一斉に拍手した船内のエレッポ。

場所は船舶格納庫エリア内

三体の受刑者が今か今かと待っていたら、完成したスクリーンに突如、船内のエレッポ八体の顔が映し出され

「おー」と三体の受刑者が感心して何度も何度も頷いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

「大変長らく御待たせ致しました。船内の皆さん、乗り物内の受刑者達、今から顔見せを始めたいと思いますが宜しいですか?」と船内モニター、エリアモニターを交互に視線を送った総長。

場所は専用船船内

「はーい、オッケーです」と船内のエレッポが大スクリーンに向かって叫んだ。

場所は船舶格納庫エリア内

「本当に待ちましたよ。なぁ、お前ら」とフルモがスクリーンに視線を送った。

「はい。」と二体は呟き、スクリーンに視線を送った。

場所は専用船船内

「すまんなぁ。」と会長が船内に映し出されたスクリーンに向かってお辞儀した。

「会長さん、謝らないで下さい。」とスクリーンに向かって叫んだ。

「そうやなぁ」と会長が頷いた。

受刑者達は、無言のまま頷いた。

「皆さん始めます。」と総長が叫んだ。

「よし、俺から自己紹介するぞ」と会長が机に手を置き、

「皆もご存知かも知れんがなぁ、ハハハハ」と高笑いした。

船内のエレッポ八体と総長、受刑者三体は、無言のまま頷き、苦笑した。

「顔見せ時は、正式な役職名で紹介するぞ。」と一呼吸置き、

「ノーム居住区全域管理委員会会長だ。会長と呼んでくれ」と右腕を挙げた。

「では、次は私だね。」と一呼吸置き、

「ノーム居住区全域管理委員会副会長です。副会長と呼んで下さい。」と机に手を置き、お辞儀した。

「私が地球言語研究所所長です。所長と呼んで下さい」とお辞儀した。

「あたしが地球言語研究所副所長ね。副所長と呼んで下さいね」とお辞儀した。

「僕が地球言語研究所ノーム研究員です。ノーム研究員と呼んで下さい」とお辞儀した。

「僕が地球言語研究所コロニー研究員です。コロニー研究員で呼んで下さい」とお辞儀した。

「私がシルネム・スルプです。シルネムと呼んで下さいませ」とお辞儀した。

「私がウォン・フルモです。ウォンと呼んで下さい」とお辞儀した。

三体の受刑者は、無言のまま視線をスクリーンに送りながら頷いた。

「これで、船内のエレッポの自己紹介完了です。」とモニターを見詰めながら頷いた総長。

「皆さん、正式な役職名での自己紹介ありがとうございます。総長さん、次は私達の自己紹介ですね?」と視線を送った。

「そうね。宜しくお願いします」とお辞儀した。

「私が、ノーム刑務所に収監されております、ウォン・フルモです。宜しくお願い致します。フルモとお呼び下さいませ」とお辞儀した。

「私もノーム刑務所に収監されております、ヒック・アッケと申し上げます。宜しくお願い致します。」とお辞儀した。

「私もノーム刑務所に収監されております、パーノク・ブーカックと申し上げます。宜しくお願い致します」とお辞儀し、

「私を筆頭にしております団体があります。その名もブーカック団と申します。この団体は、フルモ受刑者を崇拝しております。」と頷いた。

「あのー、そのブーカック団には、何体居てるの?」と総長が視線を送った。

「えーと、恐らく千体以上になります」と苦笑した。

「えー、そんなに」と船内のエレッポが一斉に驚いた。

「おいおい、皆、そのブーカック団も地球大変動に協力してくれるんだぞ。なぁ」

と視線を向けた会長。

「はい。恐らく、この顔見せもテレパシーでお聞きに成られている筈です」と頷いたブーカック。

「ほー、成る程。なら、正式な役職名で紹介して良かったなぁ」と頷いた会長。

「はい。」とブーカックが呟いた。

「そうですね。会長さん、お久しぶりです」とお辞儀したフルモ。

「おう。」と腕を挙げ、

「お前の弟さん、見るの始めたやな?」と視線をフルモに向けた。

「私は、ちょくちょく透視を使い、弟のウォンを見ていますので。逆に私を見るのが始めてかも」と苦笑し、頭をポリポリ掻いた。

「そうかそうか。」と頷き、

「で、始めて見る兄はどうだ?」と視線をウォンに変えた。

「えーと、なんと言うか。その逞しいと言うか勇ましいと言うか。その」と言葉を選んでしまったウォン。

「ハハハハ。恐ろしいってハッキリ言っても、別に怒らへんでぇ。事実やしなぁ」と高笑いしたフルモ。

「あはは」と苦笑したウォン。

「おいおい、あまり弟をからかうなよ。困ってはるではないか」と会長が苦笑したウォンの表情に視線を向けた。

「そうだなぁ。」と一旦、会長に視線を送り、

「悪かったなぁ。弟よ。」と視線を変え、お辞儀した。

「謝らないで下さい。勇ましいって言うのは本当ですから」とお辞儀したフルモに視線を送った。

「ありがとうよ、弟よ。」と照れたフルモ。

「あっ、照れた。恐らくこの赤面したフルモ様をテレパシーで見てるだろうなぁ。わが団員達は。ウンウン」と視線を送り、腕組みして何度も何度も頷いた。

「だろうなぁ。絶対見てるだろうなぁ。フルモさんの赤面した様子をね。イヒヒヒ」と不適な笑いをしたアッケ。

「おい、お前ら」と視線を二体に向けるため、振り返り

「兄弟の会話を邪魔するなよ」と眉間にシワを寄せながら怒った。

「すいません」と二体は、手を合わせて謝った。

「これはこれは、大変失礼致しました。」とフルモがスクリーンに視線を変えた。

「やっぱり、年下の受刑者をまとめるだけあって、貫禄あるわ。ハハハハ」と会長が高笑いして頷いた。

船内のエレッポは無言のまま頷いた。

「そうでしょう。貫禄有りすぎなんですよ。なぁ」とアッケが苦笑して視線をブーカックに向けた。

「ウンウン」と頷いたブーカック。

「ありがとうよ」と呟き頷いた。

「えーと、皆さん、他愛もない話で盛り上がってるところ悪いけども、肝心な事を話し合いしませんか?」と総長が腕組みして見詰めた。

「そうですよ。確かに兄弟の対面も大事ですよ。だけどもさぁ…」とウォンがスクリーンに視線を送った。

「ちょい待ち、弟よ。」とフルモが困り顔の弟に視線を送った。

「はい。何ですか?」とウォンが腕組みして首を傾げた。

「俺との対面嬉しくないのか?」とフルモが腕組みした。

「そりゃ嬉しく思いますよ。」とウォンが腕組みして頷いた。

「だったら良いんやけどもね。」とフルモが頭をポリポリ掻いて、頷いた。

「あのー、フルモさん」と耳元で呟き、

「なんや?」と振り向いた。

「急がねばノームに居てる地球人が」とアッケが視線を送った。

「わかっている」と頷いたフルモ。

「フルモよ。ひょっとして、ノームに居てる地球人を助けたいんか?」と会長が視線を向けた。

「えーそうなんです。地球政府に見捨てられた地球人を救出したいんですよ。」と頷いた。

「それは、お前達だけの考えではない」と腕組みした会長。

「と言うことは?」と見詰めたフルモ。

「俺も救いたいと思っている」と船内を見渡した会長。

「会長さんも、その考えなんですね。」と頷いたフルモ。

「そうだよ。ノームに居られる地球人は、地球政府から見捨てられた見たいやしさぁ」と頭をポリポリ掻きながら、苦笑した会長。

「他の皆さんも、そのお考えなのでしょうか?」とスクリーンに映し出されている八体の顔を見渡した。

「もちろん」と八体のエレッポが一斉に呟き、右腕を挙げた。

「フルモ受刑者、私も同意件よ」と総長が割り込んだ。

「うわぁ、刑務官もですか?」とフルモが突如、聞こえた総長の声に驚いた。

「驚いた拍子に刑務官って言うのお止め。今は総長、総長よ。お分かり?」とフルモに視線を向けた。

「はい。総長」と三体の受刑者が思わず椅子から立ち上がり気を付けのポーズを取った。

その光景に船内エレッポと総長の九体は

「ハハハハ。可笑しい、ぎゃははは」と思わず総長と座る班が椅子から立ち上がり腹を抱えて、更には立つ班が床に転がり腹を抱えて大笑いした。

「皆さんそんなに笑いますか?それに総長さんまで」と船内のエレッポが大笑いした様子に苦笑したフルモ。

アッケ、ブーカックの二体は無言のまま苦笑した。

目に涙を浮かべるほど笑った総長は

「すまんすまん。三体の受刑者のポーズがあまりにも可笑しくてね」と手で涙を拭った。

「もー皆さん、笑うの止めて下さいよ。兄達に悪いですよ。」とウォンが笑いながら船内を見渡した。

「そういうウォンも笑っているやんか」とシルネムが視線を送った。

「まあね。」とウォンが苦笑した。

「そうだね」と座る班のエレッポは、手で涙を拭いながら椅子に座った。

「そうですよね」と立つ班のエレッポは、起き上がりながら手で涙を拭った。

「皆さん、笑うの止めてくれてありがとうございます。」とお辞儀したフルモ。

アッケ、ブーカックは無言のままお辞儀した。

「悪かった、笑って。」とお辞儀した総長。

「もー良いですよ」と三体の受刑者が膨れ顔になった。

会長以外のエレッポは、笑いを我慢しながら下を向いている。

「またまた、笑う要素を作ってからに受刑者達よ。」と視線を向けたが咳払いをして、

「それよりも、如何にしてノームに居られる地球人を救い出すかだが」と腕組みした会長。

「そうだよね。地球人には、我々の姿が見えないし、うーん」と唸り声を上げた副会長。

「でも、見えないから出来る事が有る筈だよね。」と腕組みしながら船内を見渡した所長。

「確かに、所長の言う通りよね。其れを利用すれば良いかもね」と右手で握り拳を作り、目の高さまで上げた副所長。

「コロニーを我々の能力で、地球に戻すとかやればどうでしょうか?」とノーム研究員が船内を見渡し、更にスクリーンに視線を変えた。

「ノーム研究員の言う通り、能力を使えば可能かも知れない」と視線をスクリーンのみ送ったコロニー研究員。

「其の能力を使うエレッポってまさか?」とシルネムが驚きながらスクリーンに視線を送った。

「シルネムよ、兄の能力を使うって言ってもよ。どんな能力?」とウォンが首を傾げながら、視線を送った。

「それはなぁ……」とシルネムが言い掛けたが、

「フルモ受刑者のチャーガックンの事ね。シルネムさん」と総長の発言で消された。

「総長さん、それです」と頷いた。

「先きに言って、ゴメンね」とお辞儀した総長。

「イエイエ」と右手を左右に振ったシルネム。

総長のチャーガックンの言葉を聞いて、船内のエレッポは

「あっ、成る程」と一斉に感心し頷いた。

「チャーガックンね。其れを利用すれば、何とか成るかも。」とアッケが腕組みしながら頷いた。

「でもアッケさん、コロニーがもし、錆び付いていたらノーム面から離脱する前に破壊される筈では?」と腕組みしながら首を傾げた。

「確かにコロニーの現状が今どないなってるか見る必要有るなぁ。ブーカック」と視線を向けた。

「はい」と呟いたブーカック。

「俺の透視を使い、ノームの現状、そしてコロニーの現状を見れば言いやんか。お前ら」と視線を向け、腕組みした。

「あー成る程」と感心した二体。

「透視は、フルモ受刑者のみかしら?」と総長が視線を向けた。

「いや、俺以外にもアッケやブーカック、そしてブーカック団も使用できます。ただ、俺以外は、透視範囲が狭いだけですよ。」と腕組みしながら頷いた。

「成る程ね。」と感心した総長。

「ところで、フルモ受刑者よ。亜空間入りでも透視は可能だよな?」と会長が視線を向けた。

「はい、普段の亜空間入りは可能かと。でも今回は他惑星での亜空間入りですから何とも言えないです」と首を傾げたフルモ。

「だよな。で普段の亜空間入りでは、何処を透視してるんだ?」と視線を向けた。

「はい、地球内部です。」と頷いた。

「そうか。」と呟き、

「総長よ。普段の亜空間入りは何処でしてるんだ?」と視線を変えた。

「そうね。まちまちだけど。ノーム面やノーム上空だったりよ」と腕組みした。

「成る程。」と呟き、

「フルモよ。透視の可否は、分からんけどやってみてくれないか?」と視線を変えた。

「勿論。もし、透視可能なら無言のまま続行しても宜しいですか?会長さん」と視線を送った。

「勿論と言いたいが、お前の考えている内容は読み取れないんだわ」と苦笑した。

「あのー、会長さん。フルモ受刑者の心中の読み取りは、私がします。テレパシーの体勢になれば、エレッポの考えている事が勝手に受信されるんですよ。」と視線を送り、机に手を置いた所長。

「そういや、所長さんは、その体勢になれば受信されるんだったな。いや待てよ、受信されるのって会話じゃなかったっけ?所長さん」と首を傾げながら視線を向けた。

「実はその体勢になれば、不思議とエレッポ達の心中の内容も受信されるんです。だからむやみやたらに、その体勢は取らないんですよ。」と苦笑した。

「そうか。エレッポ達のプライバシー侵害に成るからなぁ」と腕組みしながら頷いた。

「はい」と呟き、頷いた。

「今までの会話を整理すると、フルモ受刑者がノームやコロニーの現状を透視で様子を窺い、其れを見たまま心中で語り、その内容を所長さんがテレパシーの体勢を取り、受信するって言う事ね」と総長が腕組みした。

「だけど所長さんの心中は、誰も読み取れないよ。」と副会長が苦笑した。

「それなら、ペレックス・ピャックンを使い、メモりましょう」と視線を送った。

「受信しながらペレックス・ピャックン使えそうか?」と会長が視線を向けた。

「えぇ、勿論。容易い事ですよ。受信内容をメモるだけですからね。本当に大変なのは、フルモ受刑者の透視ですから」と所長が頷いた。

「確かにそうだなぁ」と総長や船内のエレッポが呟き、一斉に視線を送った。

「えーと皆さん透視も容易いですからね」と苦笑した。

「おー」と二体の受刑者が感心し呟いた。

総長や船内のエレッポも「おー」と呟き感心した。

「そのメモった内容をスクリーンに表示し皆さんに見てもらおうと思うんやけどどうかなぁ?」と総長が提案した。

「良いアイデアだけどそんな事可能か?」と会長が頭をポリポリ掻きながら視線を送った。

「所長さんのメモ帳とあたしのメモ帳を共有化したら可能よ」と腕組みしながら頷いた総長。

「何か分からんけど可能ならやってくれ。後は所長さんに任せるわ」と会長が苦笑して視線を向けた。

「はい。お任せれ。会長さん」と胸を叩き、視線を送った。

会長は無言のまま頷いた。

「総長さんのメモ帳は、何処に有るんです?共有化設定するんで教えて下さいませ」と視線を送った。

「共有化設定は、あたしがやるわよ。ペレックス・ピャックンを使い、メモってる間にね。」と握り拳を作り、目の高さまで上げて頷いた。

「それは助かります。」とお辞儀した所長。

「諸々の設定をするんが好きでしてね。てへへ」とベロを出しながら照れ笑いした。

「可愛い」と船内のエレッポ、三体の受刑者が呟いた。

「ありがとう」とお辞儀した。

「で、そろそろフルモ受刑者に透視をさせて良いか?総長」と視線を向けた会長。

「もー、少しは余韻に浸りたいのに。」と膨れた総長。

「こうしてる間にも、ノームに居られる地球人がヤバく成るんやで」と腕組みしながら見詰めた。

「そうよね。そうよね」と頷き、

「フルモ受刑者、透視を開始して下さいませ」と視線を変えた。

「はい。今から始めさせて頂きます」と透視の準備を始めた。

総長と船内のエレッポは、「頑張って」と呟きお辞儀した。

フルモ受刑者は、無言のままお辞儀した。

「では、私はテレパシーの体勢に成り、フルモさんの心中を読み取らさせて頂きます。」と椅子から立ち上がり開始した。

「頑張って」と総長と七体が呟き、お辞儀した。

所長は無言のままお辞儀した。

アッケ、ブーカックは無言のまま成り行きを見詰めている。

『あたしは共有化設定しますか』と心中、モニターから設定画面に視線を変えた総長。

『透視を開始するには、今の体勢でも構わへんけど、所長さんの心中を読み取りたいし、それに他のエレッポも読み取れるから成った方が、都合が良いかもなぁ。』と心中、テレパシーの体勢に成ったフルモ。

『フルモ様、今から透視を始めますね』と心中、背中を見詰めている。

『フルモさん、透視の次いでに、所長さんや他のエレッポの心中を読み取るためにテレパシーの体勢に成ったなぁ。』と心中、背中を見詰めてながら腕組みした。

「皆さん。一寸、此方へ」と所長以外を手招きし、会長の席へと集まるように誘導した。

手招きされたエレッポは、会長の席へと向かった。

「何ですか?会長さん」と小声で呟いた副会長。

「所長さんが集中しやすいようにと思って呼んだんだ。顔見せは済んだし、それにバラバラに別れてたら、大声で話さなあかんしね。」と会長が腕組みした。

「あ、大声で言うと所長さんの邪魔に成るかも知れないね。」と副会長が苦笑した。

「そう言う事」と呟き頷いた会長。

会長、副会長以外の大声でエレッポは、無言のまま頷き、所長の立ち姿を見詰めた。

『さて、テレパシーの体勢に成ったから何時でもフルモさんの心中を読み取る事が出来る』と心中、その体勢で頷いた所長は、更に

『バラバラに別れてたら、大声で言わないとあかんから会長の席へと誘導したんやね。会長さんの気遣い有り難き幸せ。』とフルモ受刑者からの送信を待っている。

『設定は、所長さんがペレックス・ピャックンを使用してメモ帳にメモってからでも遅くはない。だって設定画面にペレックス・ピャックン使用中って表示されるもん。それを共有化って選択すれば良いだけやし。』と心中、設定画面に向けていたが船内モニターに視線を変えた総長。

『そろそろ、様子を窺いますかね』と透視を開始し、

『えーとその前に一旦、地球全体像を見てからの方が見付けやすいだろう』と心中、ズームバックしたフルモ。

『成る程なぁ。フルモさん、ええ考えや。無作為にノームを探すより地球全体像を見てからの方が探しやすい』と心中、フルモの考えている内容が受信された所長。

「ってあかんあかん。要らん事を心中で思ったら、所長さんに送信されるわ。」と総長が船内モニターを見詰めながら苦笑した。

『総長さんの内容が受信されたんだけど、聞き流しても良い内容やな。俺がメモ帳にメモってから共有化設定するみたいだし。ってあかんあかん』と心中、総長からの内容をそれとなく聞き、再度フルモ受刑者の内容に集中した所長。

『総長さんの内容が受信されたけど俺には無関係やから気にしないでやるか』と心中、総長さんの内容を無視し、

『えーと、もうすぐで全体像やなぁ。』とズームバックに集中したフルモは、

『さてと、このぐらいで良いかぁ、ズームバックわ。それにしても全体像で見る地球は、美景やなぁ』とあまりにも凄い景色にうっとりした。

『何々、全体像で見る地球が美景やてぇ。フルモよ、うっとりするのはエエけどさぁ。早くノームの現状、コロニーの現状を窺ってくれぇ~』と心中、腕組みしながら苦笑した所長。

『ヤベェー、あまりにも凄い景色にうっとりし過ぎたわ。早く様子を窺ってくれって言う内容が受信されたわ。』と見えないように舌を出したフルモは、

『よーし、地球を中心にズームバックするか』と心中、ノームを探し始めた。

『よしよし、そのやり方なら直ぐ様見付かるだろう』と心中、ペレックス・ピャックンが何時でも出来るように右手を目の高さまで上げた所長。

「おっ所長さん、右手を目の高さまで上げたという事は、あれを出すのか?」と総長が所長のテレパシーの邪魔に成らないように敢えて小声で喋った。

「あのー、会長さん。」と会長の肩に手を置いたウォン。

「何ですか?ウォンさん」と顔を上げた。

「総長さんが先程から独り言をブツブツ仰っておられますがどうしたんですかね?」と首を傾げたウォン。

「確かに、ブツブツ仰っておられる」とシルネムが頷いた。

会長以外ののエレッポは、大スクリーンを見詰めながら

「ほんまや」と呟き頷いた。

「あーあれか」と一呼吸置き、

「恐らく、心中で何かを思ったら所長さんやフルモ受刑者に送信してしまうから敢えて小声で喋ったのだよ」と船内を見渡した会長。

船内のエレッポは無言のまま頷き、腕組みした。

「会長さん助言あんがとさん」と今回は、聞こえない程度に船内モニターを見詰めながらお辞儀した総長。

『よーし。地球が此処だから、え~と、その周辺をだなぁ。おっ有った有った』と心中、今度はノームに照準を合わし、ズームアップを開始したフルモは、

『そのまま、ズームアップすれば良いかぁ。何故なら照準をノームに合わしたしね。で話し声が聞こえたらそれは地球人だろうなぁ。』と不適な笑みを浮かべながら頷いた。

『おー。ノームに合わしたか、照準を。ハハハハ』と心中、高笑いした所長。

『よし、このまま急加速するかぁ。そうすれば何かが聞こえてくるだろう』と心中、勢いを付けてズームアップしたフルモ。

『フルモさん、その調子です。頑張って下さい』と心中、応援した所長。

『ノームが拡大されたしズームアップは、これくらいで良いだろう。残すは地球人とやらの話し声をキャッチするのみだぁ~。待っててくれよ皆~。って所長さんからの応援メッセージが受信された。』と心中、気合いを入れ直したフルモ。

『フルモさん、残すは地球人の声をキャッチするのみかぁ』と心中、頷いた所長。

『よし、微かながら声が聞こえてきたぞ。どれどれ』と心中、声がする方へと接近したフルモ。

「然し何だぁ、月に来てから役職名で呼ばれるから名前忘れたわ。ハハハハ」と男性の高笑いが響いた。

『地球人か?。そうだよなぁ。ノームにはエレッポはもう居ないし。するとこの近くにコロニーが有るんだなぁ。』と心中、男性の高笑いが聞こえた方へズームアップしたフルモ。

「もー、うるさいわねぇ。少しは静かに待てないの?」と高笑いした男性を睨み付けた女性。

「すいません。あまりにも静かすぎたもので」と謝罪した男性。

「まぁ、良いわぁ」と腕組みして視線を変えた。

「まぁまぁ」とホテル経営者が宥めた。

「私はね、地球に帰りたいの。早く返してよ、こっちは客として来たのに。いつまで看護師の仕事をさせるのよ。いくら職業が看護師って言っても今は休暇よ。」と女性客が地団駄を踏んだ。

「そうだぞ。俺の職業が医師だからってホテル専属医師にしてからにもう。」と男性客が腕組みした。

「そうよぉ。居るのは、この二人だし。残りはこのホテル経営者であるあんたと、そこにいる設計士と建築家の三人だし。」とコロニー内を見渡した看護師。

「聞くところによると、あんたら三人は、先祖代々此処に居るって言う話だぜ。看護師よ」と医師が視線を送った。

「へぇ成る程ねぇ。だからそんな呑気な態度でいられるんだ」と看護師が三人を見渡した。

「いや、他のコロニーにも居てます。客が」と設計士が二人に視線を送った。

「それに今、地球政府からの返答待ちです」と建築家が視線を送った。

「そうかい。待つしかないわね。」と看護師が頷いた。

「他にもホテルが有るんだ、こんな荒廃した月面にさ。」と医師が頷いた。

「はい。一番頑丈なコロニーが此処で、二番目に頑丈なコロニーに全客を移動しましたから、それに新たに来る客が居ないしね」とホテル経営者が視線を送った。

「成る程ね」と医師と看護師が同時に呟いた。

ホテル経営者、設計士、建築家の三人はお辞儀した。

医師と看護師二人は床に座った。

『成る程なぁ。この五人の他にも客が居てるんだなぁ』と心中、頷いたフルモ。

「ねぇ。さっき地球政府に連絡したって言ったけど、これが最初の連絡かしらぁ?」と看護師がホテル経営者に視線を送った。

「いえ、何回も連絡しております」とお辞儀した経営者。

「で返答有ったの?」と首を傾げた看護師。

「はい、先代の経営者である父がしました。」と頷いた。

「そんときの内容は?」と医師が割って入った。

看護師は無言のまま頷き、視線を経営者に送った。

「はい、地球内で噴火や地震が多発すると言う災害が生じており、此方への連絡が遅れるかも知れないが対応策はちゃんと考慮致しますと言う返答でした。」とホテルコロニー内を見渡した。

「遅れているって事は地球政府に何かが有ったのではないかしら」と看護師が腕組みした。

「そうだなぁ。それもあり得るかも知れないね。もう一度連絡して見てはどうだろうか?」と医師が腕組みした。

「そうですね。最近は此処も危うい感じに成りつつあるから」と設計士が頷いた。

「そうそう」と看護師と医師が呟き頷いた。

「承知致しました。」と経営者が頷き、無線機に行こうとした時、

「一寸待った。」と建築家が制止した。

「何ですか?」と振り返った。

「連絡する前に、現状確認しましょう」と建築家がホテルコロニーを見渡した。

「そうですね」と経営者が頷き、皆も無言のまま頷いた。

建築家と設計士がホテルコロニーの現状確認をしに表へ向かった。

「お二人は休んで下さいませ」と医師と看護師にお辞儀し、無線機に向かった。

「はい。」と座ったまま呟いた。

『フルモさんからの内容を受信したぞ。何々。実際に会話してるのは五人。で他にも地球人が居るのか』と心中、ペレックス・ピャックンを急遽行い、受信された内容をメモった所長。

「所長さんがペレックス・ピャックンを使いメモったね。」と総長がモニターから設定画面に視線を変え、共有化を選択し、

「成る程ね。あとはスクリーンか。でももう少しあとでも良いよね」と所長のメモった内容が表示され頷いた。

『何回も地球政府に連絡してるけど、向こうからは、何の応答も無いのかぁ。考えられる要因は大災害の可能性ありか。で、ホテルコロニーって言う場所内は、役職名で呼ばれてるんだね。』と心中、内容を簡潔にまとめて所長に送信したフルモ。

『ほぉー地球政府に何回も連絡してるが応答無いか、でその要因は大災害の可能性ありね。更にコロニー内は、役職名で呼称されるのかぁ。』と心中、要件をメモった所長。

所長がメモった内容が

「成る程ね。何回も連絡してるんだね、地球政府に。それなのに応答無いのね」と表示され苦笑した総長。

「こちらホテルコロニー5代目経営者、管制塔応答願います。」と無線を入れた。

『お、管制塔にもう一度連絡したんだね。そうかそうか。』と心中、頷いたフルモ。

『何々、もう一度管制塔に連絡したって。』と心中、受信したと同時にメモった所長。

「ほぉー。」と所長がメモった内容に感心して思わず驚いた総長。

『さて今度は、どんな話の内容かな』と心中、腕組みしたフルモ。

「おーい、経営者。大変やぞ。コロニー外壁が錆び付き始めたぜ」と建築家が叫んだ。

「おまけに、月面もかなり荒れてるで」と設計士が叫んだ。

「えー、大変やんか。それ」と看護師が思わず立ち上がった。

「何とかせねば」と医師が思わず立ち上がった。

「はい。そうなんです」と建築家が二人に視線を送った。

二人は無言のまま頷いた。

「はい。地球政府に連絡せねば成りません。え~と経営者は?」と周辺を見渡した設計士。

「経営者は、確か無線機に向かったはず」と無線機が有る方へ指差した医師。

看護師は無言のまま頷いた。

「おーい」と急ぎ足で無線機に向かった建築家と設計士。

「やれやれ、これは一大事だぞ。」と医師が看護師に視線を送った。

「ほんまに、大変やん」と苦笑した看護師。

『何々、コロニーの外壁が錆び付き始めたって。更にノーム面が荒れてるって。』と心中、驚きを隠せないフルモは思わず腕組みした。

『えー、コロニー外壁が錆び付き始め、更にノーム面が荒れてるって』と心中、驚きを隠せない所長は、指先が震えながらも何とかメモった。

「あれから更にノーム面が荒れて、コロニー外壁が錆び付いたって。」と総長は思わず腕組みしてスクリーン表示設定画面に視線を送った。

「何か有ったんか?そんなに慌てて無線機に来るなんて」と建築家、設計士に視線を送りながら苦笑した経営者。

「おい、有ったって言うもんじゃ無いぜよ、なぁ設計士」と建築家が頷いた。

「そうだぞ」と頷いた設計士。

「で何が有ったって?」と二人に視線を送った。

「コロニー外壁が錆び付き始めたんだよ。おまけに月面も荒れてやがるんだ」と建築家が腕組みした。

「あらま。それは偉いこっちゃやなぁ。だから慌てて来たんか」と頷いた経営者。

「そうやで」と二人は呟いた。

「で二人が来る前に一応、地球政府に連絡したけど応答無いわ」と苦笑した経営者。

「無いんかいなぁ。早くせな、益益錆び付くぜ」と建築家が壁を叩いた。

「確かにこれ以上の錆は、きついけど外部からの衝撃を受けない限り損傷はしないだろうなぁ」と設計士が壁の音をを聞いて頷いた。

「然しなぁ、月面は荒廃してきてるし、何時コロニーが転がるか分からんし怖いよなぁ。」と経営者が辺りを見詰め腕組みした。

「同感」と建築家、設計士が呟き頷いた。

『ホテル経営者が地球政府に連絡したけれど、応答無しか。コロニーが何時、転がり始めるか分からんのかぁ。逸早く助けたいけれどどうしたものかぁ』と心中、腕組みしながら首を傾げたフルモ。

『そうか、そうか。コロニーが何時、転がり始めるか分からんのね。であれから応答無しかぁ、地球政府も何かしらのトラブルが生じており連絡出来ないのか、敢えて連絡しないのか、どっちだろう。フルモさんの助けたい気持ちは承知したぞ。』と心中、受信したと同時にメモった所長は、頷いた。

「成る程ね。何度もしてるのに無いとなると、敢えてしないのかも知れんぞ。で私たちが居た時よりも荒れたんだ、ノーム面が。」と心中、スクリーン表示設定画面を見詰めた総長。

「では、あまり期待しないで待つしかないのかなぁ?」と設計士が腕組みした。

「うーん、そうだよな。向こうの無線機の電源は入っているんだろう?経営者」と建築家が首を傾げた。

「たぶんな。ガーガーっていう音が聞こえてくるから入っているはずだよ」と経営者が苦笑した。

「ガーガーっていう音か。もし向こう側が電源オフならば音がしないはずだしね」と設計士が二人を見詰めた。

「だよな。って事は向こう側が敢えて応答しないのか?」と建築家が二人に視線を送った。

「それは考えられるなぁ。それか電源オンのまま管制塔がやられたのか。それならるが切れ、ガーガーっていう音もしないわな」と経営者が頷いた。

「確かに」と二人は呟き頷いた。

『地球で、いったい何が起きてるんだよ。で無線機の事は、よー分からんけども、要するに機械同士は繋がってるけど声と声は繋がらないかぁ。』と心中、首を傾げたフルモ。

『そうか。互いの機械は繋がり、管制塔とホテルは繋がらないかぁ。それにしても地球内で何が起こってるんだぁ。これは一度、亜空間から出て様子を窺わなければ成らないなぁ』と心中、ため息をつきながらメモった所長。

「そうか、未だにホテル経営者と管制官のやり取りは、実現してないんだ。で地球の現状を把握するため、亜空間から出る必要性有りか。」と頷き、

「此処で一度、これまでの内容をスクリーンに出すかぁ。」と表示設定画面の切り替えボタンをオンにしようと腕を伸ばした総長。

「私は、管制塔からの応答が有るまで此処に居ます。お二人はどうします?」と経営者が視線を送った。

「そうだなぁ。俺も居るわ、此処に」と建築家が頷いた。

「私も居ます、此処に」と設計士が頷いた。

「そうか。」と経営者が呟き、二人は無言のまま頷いた。

『無線機の近くに居る地球人は、応答有るまで待機か。』と心中、腕組みしたフルモ。

『管制塔からの応答が有るまで待機中か』と心中、頷きメモった所長。

スクリーン表示設定画面の切り替えボタン付近まで腕を伸ばした総長は、

「さて、船内に出すかぁ」と呟きながらオンにした。

「会長さん、あれから時間が経過致しましたがスクリーンに何も表示されませんね」と小声で苦笑した副会長。

「ほんまやな。まぁ総長の事やから、メモった内容を一挙に映すつもりやろうなぁ」と苦笑し会長。

「よし、これで船内とエリア内のスクリーンに表示されるね」と一安心した総長は、

『所長さん、一旦テレパシーの体勢を崩して下さい。亜空間から出て地球の現状を窺いますから』と心中、所長に送信した。

『総長さん内容を受信致しました。フルモさんには、私から伝えます』と心中、頷いた所長。

『はい。』と心中、船内モニターに視線を送った総長。

『フルモさーん。テレパシーの体勢を崩して下さいませ。亜空間から出て地球の現状を窺うそうです。』と心中、頷いた所長。

『所長さん、了解致しました。』と心中、テレパシーの体勢を維持したまま頷いた。

「皆さん、スクリーンに何かが表示されましたよ~」と副所長が指差した。

「えっ」と船内のエレッポが一斉にスクリーンに視線を送った。

「まだ、表示されていなかったんですね」とテレパシーの体勢を崩した所長が苦笑した。

「ちょくちょく出すより、一挙に出した方が良いかなって思ってね」と総長が腕組みした。

「まぁ確かにね」とスクリーンを見詰め腕組みした所長。

「どれどれどんな内容ですかね」と会長がスクリーンを見詰め、他のエレッポも無言のまま視線を送った。

場所は船舶格納庫エリア内

「アッケさん、スクリーンに何かが表示されましたよ。」とブーカックが内容を見詰めた。

「ほんまやなぁ」と呟いたアッケ。

場所は専用船船内

「何々、コロニー外壁が錆び付き始め、ノーム面も荒れてるって」とウォンが表示された内容を逸早く読んだ。。

「で更に、地球政府に何度も連絡してるけど応答しないって。んなアホな事があるかいな」とシルネムが思わずツッコミを入れた。

「たぶん、地球内で発生しておる大災害の影響下のせいだろう」と会長が腕組みしながら頷いた。

「いったい地球内で、何が起こってるんだぁ」と副会長が苦笑した。

「そうだね。何故、やり取りをしないんだろうね」と副所長が苦笑した。

「恐らく、ノームから放たれる電波が、地球内に届いていないのかもね」とノーム研究員が船内を見渡した。

「ということは電波障害ですね」とコロニー研究員が視線を送った。

「そうなんだよ。」と腕組みした所長。

「一度亜空間から出て地球の様子を窺うって言うのはどうだろう」と総長が視線を送った。

「賛成」と船内のエレッポが右腕を挙げた。

「で三体の受刑者は?」と総長がエリアモニターに視線を変えた。

船内に映し出されている三体の顔を見詰めた会長逹。

「勿論、賛成です。そしてスクリーンに表示された内容も了解致しました」とブーカックが頷いた。

「私も賛成です。表示された内容は把握致しました。ノームに居られる地球人の救助はどうします?」とアッケが腕組みした。

「確かに。地球の現状を窺いながら地球人の救助って言うのはどうだろう?」と腕組みして、見詰めたフルモ。

「うん?フルモ様、それはどういうことです?」と視線を送った。

「そうですよ。フルモさん」とアッケが視線を送った。

「そうだなぁ。今一、分からんぞ。フルモよ」と会長が視線を向けた。

「地球の現状を窺い、ノームに居てる地球人を救助って同時進行は、流石に無理よ」と総長が視線を向けた。

船内の他のエレッポも「そうですよ」と呟き、視線をフルモに向けた。

「いや、それが出来るんですよ。皆」とフルモが自信満々な笑みを浮かべながら頷いた。

皆は、首を傾げフルモの顔を見詰めた。

「イヤー、皆で見詰められると照れるなぁ。」と頭をポリポリ掻いたフルモ。

「あー、そう言う事かぁ。」とウォンが手をパチンっと叩いた。

「ウォンよ。フルモさんの言ったこと分かったんか?」とシルネムが視線を送った。

「兄貴、言っても良い?」とウォンが視線を送った。

「ええでぇ」とフルモが呟いた。

「要は、地球の現状を窺うエレッポとノームに居られる地球人を救助するエレッポに分ければっていう事だよね?」とウォンが腕組みした。

「おー分かってくれたか。弟よ。」と目をウルウルさせたフルモ。

「流石、兄弟やぁ。」と感心したシルネム。

「そう言う事ねぇ」と総長が腕組みして頷いた。

「フルモさん、良い案ですね」とアッケが感心した。

「フルモ様、素晴らしい案です」と感心した。

「素晴らしい案やけど、どない分けるんや?フルモよ」と会長が視線を向けた。

「それは、俺達受刑者と会長達のエレッポで分けるんですよ。」とアッケ、ブーカックを一瞬見て、船内を見渡した。

皆が意味不明な表情を浮かべているので

「でその分け方の基準は?フルモさん」と所長が逸早く問い掛けた。

総長と船内のエレッポは無言のままフルモを見詰めた。

「そうですよ。」と二体の受刑者が呟いた。

「アッケ、ブーカックよ。俺達の特殊能力を忘れたのかよ」と頭を抱えた。

「うーん、俺達の特殊能力ですか?」とアッケが腕組みして悩んだ。

「受刑者が持つ、能力か。はて何だろう?」とブーカックが首を傾げた。

「おいおい、頼むぜ。その能力を使い、地球大変動を起こすんだろうが全くもぉー」と首を横に振ったフルモ。

「あー、あれですか」と二体の受刑者が呟いた。

「受刑者の皆さんが持っていなさる能力?」とウォンが首を傾げた。

「おいおい、ウォンよ。忘れたのか。あれよあれ」とシルネムが右手の人差し指のみを立てた。

「あれよあれって言われてもなぁ。コロニー研究員」と腕組みしたノーム研究員。

「はい。分かりませんね」と苦笑した。

「あんた達、しっかりしてよ、もぉー。あれって言ったらあれよね?所長」と苦笑した副所長。

「そうだぞ、副所長のいう通りあれしかない。ですよね。副会長さん、会長さん」と二体に視線を送った。

『あれって何だっけ。まぁ此処は敢えて知っている振りして』と心中、

「全くですね。」と呟いた副会長。

『受刑者が言うあれと、副所長、所長が言うあれ一緒だろうか。うーん』と心中、悩み

「そうだぞ、あれはあれだぞ。なぁ総長」と視線を送った会長。

「えーそうよね。あれしかないわよね」と腕組みして頷いた。

「えー皆さん、あれって御存知何ですか?」とウォンが船内を見渡した。

「勿論」と二体の研究員以外のエレッポは呟いた。

二体の研究員は未だに悩んでいる。

「もぉー焦れったいなぁ。俺の口から言うわ。」とフルモがイライラした。

「はい。お願い致します」とウォンと二体の研究員が御辞儀した。

「チャーガックンだぁ」と大声で叫んだ。

「あー、それね」と二体の研究員が呟いた。

「チャーガックンの事、忘れてたわ」と苦笑したウォン。

「そのチャーガックンをどう使い、ノームに居られる地球人を救助するんだ?フルモよ」と

腕組みしながら見詰めた会長。

総長と船内のエレッポ八体は、如何に救助するか検討も付かぬ首を傾げながら三体の受刑者を見詰めた。

『たぶんチャーガックンを使用し、コロニーを浮かしてやるはずだけど、此処は敢えて知らぬ振りして』と心中、

「フルモ様、どんな風にするんです?」と問い掛けた。

『ブーカックよ。ホンマは知ってる筈やのに惚けてからに。でも俺も敢えて知らぬ振りしようっと』と心中、

「フルモさん、どうやるんです?」と問い掛けた。

『アッケ、ブーカックよ。どうやるかは、未だ決めておらぬぞ』と心中、

「それは…」と一呼吸置いたフルモ。

エレッポのゴクリと生唾を飲み込む音のみ響き渡った。

「フルモよ、皆待っているぞ。早く言わんかいな」と急かした会長。

その言葉にエレッポが無言のまま頷いた。

「はい。申し上げます。チャーガックンを使い、コロニーをノーム上に浮かすやり方です」とニヤリと笑みを浮かべたフルモ。

「やはり、その方法なんですね。フルモ様」と感心した。

「成る程ねぇ」とアッケが腕組みしながら頷いた。

「その後が、思い付かないのだよ。」とフルモが苦笑した。

「そうだなぁ。いくらノーム上に浮かべても、地球軌道上に持っていくなら三体の受刑者では、手強いぞ」と会長が船内を見渡した。

「いや会長さん、その件は大丈夫です。ブーカック団にも協力してもらうつもりです。なぁ」と会長に送られた視線はブーカックに向けられた。

「はい。勿論です。我が団員は千体以上居り、今か今かと待っています」と船内を見渡した。

「そうかぁ。なら安心だな」と腕を挙げた会長。

「だけどコロニーが耐えられるかが不安です」と苦笑したフルモ。

「そうねぇ。その心配よね。なんせ錆びているからね」と総長が不安げな表情を浮かべた。

「外壁を凍らすのはどうだろう?」とウォンが問い掛けた。

「ワシの能力であるレギフェターを使用するって事かね?」と問い掛けた。

「はい。外壁を凍結してしまえば外部からの衝撃も緩和されるはずです」とウォンが確信したかのような表情を浮かべた。

「確かに良い案だぁ。流石だわ」とシルネムが感心した。

「素晴らしい案ね」と総長が笑みを浮かべた。

「成る程ねー」と副会長、副所長が呟き、腕組みした。

ノーム研究員、コロニー研究員は無言のまま頷いた。

「ウォンさんの仰有った内容、上手く行くかも知れない」と所長がペレックス・ピャックンでミロガーブにてシミュレーションを開始した。

「何でそう思うんだ?」と会長が見詰めた。

「今、ミロガーブを使用して実験しているんです。ほら」と立体映像を見せた所長。

所長の口から出た”ミロガーブ”と言う言葉に頭をポリポリ掻きながら、立体映像を見詰めた八体のエレッポ。三体の受刑者に至っては、何を言ってやがるんだと言う表情を浮かべ、口がポカンと開いたままでいる状態だ。

皆が戸惑いの表情を浮かべているので総長が

「えーと先ずは、ミロガーブってなぁーに?所長さん」と問い掛けた。

その問い掛けに三体の受刑者、船内のエレッポは、良くぞ聞いてくれたと言わんばかりの表情を浮かべ腕組みしながら頷いた。

「えーとですね。地球の技術である3Dホログラムを参考し研究開発したんです。ペレックス・ピャックンで最初の選択肢にミロガーブを入れて、何時何処でも行えるようにしたんだよ。」と立体映像をクルクル廻しながら説明した所長。

その説明に又してもエレッポ一同、口をポカンと開けてしまった。

「要するに場所を選ばす出来、その結果がそれだね」と驚きを隠せぬままでいる総長が立体映像を指差した。

「はい。その通りで御座います」と所長が立体映像を持ち上げた。

「素晴らしいの一言に尽きるわ」と立体映像を凝視した会長。

「所長さんの技術やアイディアには、驚くばかりや」と立体映像を凝視した副会長。

「何時の間に、そんな技術を得たんや」と立体映像と所長を交互に視線を送った副所長。

「本当に素晴らしい技術である」と腕組みしながら立体映像を凝視したノーム研究員。

「まさにそうですよね」と目をキラキラさせたコロニー研究員。

「その技術が有れば、地球大変動も実験可能ですね」と船内を一瞬見渡し、立体映像を凝視したウォン。

「本当ですね。無限大ですね」と立体映像を凝視したシルネム。

「本当に所長さんの知恵は尊敬しかないわ。」と立体映像を凝視しながら頷いた総長。

「ミロガーブと言う技術が有れば、我々エレッポの数ある能力が如何に地球内部まで浸透するか否かを見れるから良いですよね。うんうん」と立体映像を凝視しながら感心したブーカック。

「ホンマやなぁ。実際にやる前に実験出来るから素晴らしいわ」と立体映像を凝視したアッケ。

「ホンマやなぁ。此で会長さんの能力であるレギフェターを使い、ノームに居られる地球人を救助できるわ。」と両手を挙げて喜んだフルモ。

「皆さん、褒めて頂きありがとうございます。」と御辞儀し、

「では、早速救助開始しましょう」と立体映像をクルクル廻した所長。

「地球人救助の件は、それで良いとして。地球の現状を窺う件はどうなりましたか?」とウォンが船内を見渡した。

「おー、忘れてたわ。ウォン」と苦笑したシルネム。

他のエレッポは、口を「あ」の形状にし、驚いた。

「えーと、地球の現状を窺う件は、私のみでやらしてくれませんか?」と問い掛けたが、エレッポ一堂は、「えっ」と言わんばかりの表情を浮かべているので、

「ミロガーブには実験以外にも、見たい惑星の歴史や見たい過去の出来事を映し出してくれる機能も備え付けて有るんです」と立体映像を持ち上げながら説明した所長。

「ほー、ミロガーブにそんな機能が有るとは、素晴らしい」と拍手した会長。

「では、亜空間入りしている間の地球の出来事を見れるんだね?」と副会長が視線を向けた。

「えぇ見れますが一旦、亜空間から出て地球の現状を窺うのも良いかと」と所長が立体映像を机に置き、腕組みした。

「そもそも亜空間入りしてどれくらい経ちましたか?」とウォンが船内を見渡した。

他のエレッポも無言のまま頷いた。

「それは一旦、亜空間から出て確認してみないことには分かりませんね」と総長が腕組みした。

「うん、そうなんだ。でも亜空間入りしている時間と表の時間とは違うって事は、はっきり言えるぞ。」と船内を見渡した会長。

「え、会長さん知らないんですか?」とウォンが目を見開いた。

「いくら会長さんとも言えども知らん事あるぞ。」とシルネムが腕組みした。

「いや、ホンマは知っているぞ。だけど亜空間から出てから言おうかと思って」と頭をポリポリ掻いた。

「そうなんですね」とシルネムが呟きながら頷いた。

「それなら早く出ましょうよ。亜空間から」と急かしたウォン。

「会長さん。亜空間から出てからって言わないで今すぐ言っちゃえ」と不適な笑みを浮かべた総長。

「おいおいそんなに急かすなよ。」と呟き、

「皆、亜空間から出る前に知りたい?」と船内を見渡した会長。

「はーい」と会長以外のエレッポ一堂は、右腕を挙げた。

「ゴホン。」と咳払いし、

「亜空間内の一分が表では一年経過しているんだ」とエレッポ一堂を見渡した。

「えー」とエレッポ一堂が驚き、

「でも何で、時間が分かる物を置いていないんです?牢獄や刑務所内に」とフルモが苦笑した。

「確かに置いていないですね」と腕組みしたアッケ。

「そう言えばそうですね。って此処にも置いていないんですね」とエリア内を見渡したブーカック。

「本当ですね。エリア内は勿論、船内にも置いていない」とウォンが見渡した。

「確かに無いやん」と苦笑したシルネム。

「でも、研究所には置いてあったような」とコロニー研究員が腕組みしながら首を傾げた。

「それを見て今何時って見た気がする」とノーム研究員が苦笑した。

「それに集会所にも有ったよね」と副所長が船内を見渡した。

「有ったね。なのに他の施設や船内には無いんだぁ」と所長が腕組みした。

「それは、牢獄や刑務所に無いのは恐らく、時間を気にせず服役してもらうためでは無いだろうか」と副会長が腕組みしながら首を傾げた。

「副会長の言う通りだぁ。時間に縛られずに服役するためだ」と会長が腕組みして頷いた。

「成る程ねー。牢獄や刑務所に無いのは把握致しましたが、何故、船内に無いんです?」とフルモが腕組みした。

「そうねぇ。船内を見渡す限り無いわね。会長さんどう言うこと」と総長が視線を送った。

「それは恐らく地球から電波が来ていないんだろう。そのせいで表示されていないんだろう」と会長が船内を見渡した。

「確かに此処も時間が分かる物が備え付けられているけど今は表示されていないわ」と刑務室操船席を見渡した総長。

「地球で起こっている大災害のせいだろう」と苦笑した会長。

「その様子を早く窺いましょう。それに亜空間から出て地球の暦を俺の透視で、確認しノーム暦に変換したら済むことだし。」とフルモがキリッとした表情で腕組みした。

「そうですね。確か亜空間入りしたのは、ノーム暦100年だから地球暦に換算すると西暦2970年になります。恐らく地球では、五年以上経過していると思われます。」と船内を見渡した所長。

「確かに亜空間入りしてから、五分以上成るもんな。」とウォンが船内を見渡した。

他のエレッポは、所長の立体映像を見詰めながら無言のまま頷いた。

「その立体映像で、今の暦を見れないの?」と総長が指差した。

「残念ですが過去の出来事しか見れないのです」と苦笑した所長。

「そうなのね。では亜空間から出ますか?皆さん」と総長がキリッとした表情で見詰めた。

「はぁい」と返事したエレッポ一堂。

「では出ますよ。」と亜空間出入装置のレバーを出るの方へ入れた。

すると操船席に備え付けられている外部モニターに地球内の風景が映し出された。

「皆さん亜空間から出ましたよー」と総長が視線を船内モニターに変えた。

「って何も変わらんぞ。総長確か、亜空間入りしても外の景色見れるんじゃなかったっけ?」と会長が首を傾げた。

「あっそう言えばそうだった。亜空間から出なくても良かったやん」と総長が苦笑した。

「どうせ、亜空間入りしたときに外部モニターを操船席しか設定しなかったんやろ?」と疑いの目で総長に視線を送った。

「ギクッ」と一瞬驚き、

「そんな事ないわよ」と苦笑した。

「じゃ、亜空間から出たのに地球の景色が映し出されていないんだ?船内やエリア内に」と腕組みした会長。

「えー映し出されていない?」と驚き、外部モニター表示設定を確認した総長。

「早く外部モニター表示設定を刑務所全域にしろ。そうすればスクリーンに映し出してくれるから」と急かした会長。

「えーと総長さん、その映像をメモ帳共有できませんか?」と所長が立体映像を持ち上げながら問い掛けた。

「一寸お待ち下さい所長さん」と呟き、外部モニター表示設定を刑務所全域に設定し、

「設定したよ」と視線を送った。

「そうか、したか。」と呟き、

「で所長さん外部モニターの景色も映し出してくれるんですか?」と視線を変えた会長。

「はい、そうなんです。共有化さえすれば現在の出来事も映し出してくれるんですよ」と立体映像をクルクル廻しながら船内を見渡した所長。

「おー、素晴らしい」とエレッポ一堂拍手した。

「で所長さん、この映像をメモ帳共有すれば良いのね?」と見詰めた。

「はい。私のメモ帳とミロガーブは、一心同体ですからね。ミロガーブには文字データを映像化してくれる機能もあるんです。逆のミロガーブのデータを文字化も有るんです」と説明した。

「私のメモ帳には、そんな機能が無いわね」と苦笑した総長。

「大丈夫ですよ。最初の共有化で総長さんのメモ帳も可能にしましたから」と右腕を挙げた所長。

「流石、所長さんね」と感心した総長。

総長と所長以外のエレッポ一堂は、ただただ驚くばかりの表情で見詰めた。

「いやぁ」と照れ笑いした所長。

「ホンマに素晴らしい」と会長が感心した。

総長は、外部モニターの景色を所長さんのメモ帳に送信するべく文字化設定している。

フルモがエリアの壁に視線を向けたら

「あっ地球の景色が出現したぜ」と腕組みした。

「本当ですね。」と地球の景色にうっとりしたアッケ。

「空のみの景色は、素晴らしい」とブーカックが感心した。

「船内には、まだ映し出されていないんですね」とウォンが見渡した。

「確かに」と呟き、頷いたシルネム。

「もうすぐしたら此に映し出されますよ」と立体映像に指差した所長。

「然し、綺麗な景色は、空中だけよ」と外部モニターのアングルを変えた総長。

「やっぱり」と船内のエレッポ一堂が苦笑した。

「船内の皆様、やっぱりって言っちゃ地球の民族に悪い気がするんですけど」とフルモが苦笑した。

「いや、こうなったのも同じ地球の民族がやらかしたんやで。フルモ」と視線を向けた会長。

「でも、全民族が悪い訳では有りませんよ。会長さん」とフルモが頭をポリポリ掻きながら、見詰めた。

「まぁ、そういやそうやけどさぁ」と会長が腕組みした。

「でしょう」と苦笑したフルモ。

会長は無言のまま頷いた。

「お取り込み中悪いけど、所長さん外部モニターの文字化処理もうすぐ終わるからね」と右腕を挙げた総長。

「はぁい」と呟き、ペレックス・ピャックンを行い、メモ帳を開いた。

「もうすぐってどれくらい掛かるんや?具体的に言え」と腕組みしながら見詰めた会長。

「具体的に言えって言われても」と苦笑した総長。

「えーと、総長さん、処理完了したパーセントを言えば良いんですよ」と所長がメモ帳を見詰めながら頷いた。

「成る程」と文字化処理画面を見詰め、

「80パーセントよ」と呟いた。

「そうなんですね。って私のメモ帳にもパーセントが表示されてましたわ。」と苦笑した所長。

「アハハ」と所長以外のエレッポは、苦笑した。

「それはそうと現状を詳細に窺いましょう。それに今の年月日も知りたいですし」とフルモが頭をポリポリ掻きながら、視線を送った。

「地球の現状を窺うも何も、外部モニターで映し出されるのを確認したら良いやんか」と会長が腕組みした。

「外部モニターに映し出されている物より具体的な内容です」とキリッとした表情で見詰めたフルモ。

「例えば?」と会長が問い掛けた。

「地球全域の現状とか」と腕組みしたフルモ。

「成る程」と呟いた会長。

「それなら、フルモさんが今の年月日を透視で窺えば良いんですよ」と所長がメモ帳に手を置き、視線のみ送った。

「そうだね。」と呟き、

「お前らも透視で年月日を窺え。」と振り返ったフルモ。

「はい」とアッケ、ブーカックが呟いた。

「年月日の件は、受刑者達に任せる事にしましょう」と総長がキリッとした表情で見詰めた。

「そうだね。でも今の年月日を知らないとミロガーブも使用できないしね」と所長が立体映像を見詰めながら苦笑した。

「どうせ、見るならまとめて見た方が良いもんね」と副所長が腕組みした。

「そうなんですよ。まぁ此処に外部モニターの映像が映し出されれば今の年月日が判明するかも知れんけど、受刑者達が透視で窺う方が手っ取り早い気がするんですよ」と頭をポリポリ掻きながら、立体映像を見詰めた。

「確かに」と船内のエレッポが呟いた。

「終わったよ。」と文字化処理画面を見詰めながら呟いた総長。

「やっと完了致しましたね」とメモ帳を見詰め、

「此で、ミロガーブで見た内容を船内やエリアのスクリーンに映し出せるわ。アハハ」と高笑いした所長。

「やっぱりスクリーンの方が良いもんね」と苦笑した総長。

「そうそう」と呟き、頷いたエレッポ一堂。

「それでは皆様、今から地球内を透視し、今の年月日を窺います」と手を挙げたフルモ。

「ではやりますね」とアッケが呟いた。

「では、早速行います。」とブーカックが呟いた。

「おー任せたぞ」と会長が手を挙げ、三体の受刑者を見渡した。

「はい」と三体の受刑者は呟き、御辞儀した。

「お願い致します」と船内のエレッポが呟き、御辞儀した。

「受刑者達、お願いね」と総長がキリッとした表情で見詰めた。

三体の受刑者は、無言のまま頷いた。

『さてと、受刑者の思っていること受信するか』と心中、

「皆様、今から受刑者達が透視した内容を逸早く読み取ろうと思っています」と船内を見渡した所長。

「そうねぇ、それが良いね。」と見渡した総長。

船内のエレッポ一堂が無言のまま頷き、船内を見渡した。

「そうですね。それなら、手っ取り早いですね」とフルモが透視の体勢になったまま船内を見渡した。

「確かにそうですね」とアッケ、ブーカックもその体勢を維持したまま船内を見渡した。

「では、今の年月日が判明したら即座にミロガーブを使用し、過去の出来事を拝見しますね」と立体映像を指差した所長。

「はーい」と船内のエレッポ一堂が呟き、右腕を挙げた。

「所長さん、お願い致します」と総長が椅子から立ち上がり御辞儀した。

「所長さん、今の年月日しか内心で復唱しません」とキリッとした表情で見詰めたフルモ。

アッケ、ブーカックは無言のまま頷いた。

「はい。」と所長は御辞儀した。

『さてと先ずは、空中から窺いますかね』と心中、透視を開始したフルモ。

『一先ず、空中からと行きますかね』と心中、透視を開始したアッケ。

『恐らくフルモ様、アッケさんは地球の空中から始めるだろう。俺は何処から窺おうかなぁ。』と心中、透視の場所を模索中のブーカックは、首を傾げた。

受刑者三体が透視の体勢に入ったのを確認後、

『フルモさんとアッケさんは、地球の空中から窺うみたいやね。でブーカックさんは窺う場所を模索中のようだね』と心中、テレパシーの体勢に成り腕組みした所長。

「ウォン、早く今の年月日知りたいなぁ」とシルネムが小声で話し掛けた。

「そうやなぁ、シルネム。って言うか地球の様子が映し出されているぜ」とウォンが立体映像を見詰めた。

「あっホンマや。文字化処理が終わり、此処に外部モニターの映像が来たんやね」と立体映像を指差したシルネム。

「そんなら今の年月日が分かるもんが映ってないか?」と会長が立体映像を見詰めながら近寄った。

「そうですね。何処かに映ってるかも知れないですね」と立体映像を凝視したウォン。

「うーん」と唸り声を上げながら立体映像を凝視したシルネム。

総長は会長、ウォン、シルネム三体の話を聞き、外部モニターに視線を送り、

『今の年月日ねぇ。』と心中、探し始めた。

『うーん無いなぁ。なら昔、見た空中に浮かんでいた建物を見てみるかぁ』と心中、探し始めたフルモ。

『フルモさんは、どうやら空中の建物を窺う見たいやね。なら俺は陸地の様子を窺うか』と心中、アッケが一気に急降下した。

『フルモ様もアッケさんも窺う場所を決めたらしいねぇ。僕は何処の様子を窺うかなぁ。そんなら海に浮かんでいる乗り物でも窺うかぁ』と心中、ブーカックが一気に急降下した。

『おー、フルモさんは恐らく空中にある管制塔を、アッケさんは陸地を、ブーカックさんは船舶の様子を窺う見たいやね。なら今の年月日が直ぐ様判明するかもなぁ』と心中、何度も何度も頷いた所長。

『今の年月日が判明する建物や看板らしき物が映ってないわね』と心中、外部モニターの操作パネルを触りながら苦笑した総長。

『総長さんも外部モニターを見ながら今の年月日を模索中のようだね。』と突如、受信した内容に驚いて頷いた所長。

「やはり、映し出されていないようですね」と立体映像を隅々まで見詰めながら苦笑したウォン。

「そのようですね。でもアングルがちょいちょい変わるのは何故でしょうね」と立体映像を見詰めながら首を傾げたシルネム。

「あ、それね。恐らく総長さんが外部モニターの操作パネルを触っているからですね」と大スクリーンに視線を送ったコロニー研究員。

「本当ですね。何の作業をなさっているんです?」と首を傾げながら大スクリーンに視線を送ったノーム研究員。

「たぶん、今の年月日を模索中かと」と立体映像、大スクリーンを交互に視線を送った副所長。

「まぁ何かあれば言ってくるはずです」と大スクリーンに視線を送った副会長。

「まぁ総長のことだ。言わないで所長さんから何か言うまで黙ってるだろうなぁ」と大スクリーンに視線を送り、苦笑した会長。

「そうなんですね」と船内のエレッポが同時に呟き苦笑した。

『何か、総長さんが外部モニターの操作パネルを弄り、今の年月日を模索し、それで立体映像のアングルがちょいちょい変わるって内容が受信されたけど返答せんでエエよね。』と心中、頷いた所長。

「立体映像を見る限り、今の年月日を知り得る物は映りませんね」と見詰めながら苦笑した副所長。

「確かに」と二体の研究員が腕組みした。

「まぁ情報を待つしかあるまい」と会長が船内に映し出されている三体の受刑者の顔を見詰めながら頷いた。

「そうですね」と副会長、ウォン、シルネムが小声で呟いた。

「うーん」と唸り声を上げながら今の年月日を模索中の総長は、

『やはり、倍率を上げた方が良いのかなぁ。』と心中、設定画面に視線を変えた。

『うわぁ結構、一杯有るんだね。て言うか昔、刑務所のテレビで見たこと有るな、何て言うんだったっけ?忘れたわ。ハハハ。まぁ一先ず、あれから窺いますかね』と心中、海に浮かんでいる乗り物の中から大きいのを選択し始めたブーカック。

『陸地って言っても広いしなぁ。まぁあれから窺いますかね』と心中、陸地にそびえ立つ高くて広い建物を選択し始めたアッケ。

『何処だ~。昔は直ぐに見付けたのになぁ』と心中、空中に浮かんでいる建物を模索中のフルモ。

『ブーカックさんは、船舶と言いたいんだね、どの船舶を窺うのだろうか。でアッケさんは何処の陸地を窺うのだろう。地球の陸地は、7大陸有ると言われているがこれ迄の大災害で変化したのかも知れんなぁ。早く今の年月日を知り、ミロガーブで過去の出来事を拝見しないとなぁ。でフルモさんはどうやら管制塔を見付けるのに一苦労してるようだね。』と心中、三体の内容を整理した所長。

『よし、これで良いか。』と心中、倍率設定を変え、外部モニターの映像を拡大した総長。

場所はノーム面にあるホテルコロニー

「あれから待ってるけどやっぱり連絡無いね。」と経営者が二人に視線を送った。

「そうですね。何か、有ったんですかね」と建築家が首を傾げた。

「まぁ。それも考慮してるんだけれどもね。やっぱり帰還は皆無に等しいのかな?」と設計士が問い掛けた。

「帰還は皆無って言うのは考慮したくないね。」と建築家が苦笑した。

「確かに」と経営者が苦笑した。

「オーイ。地球から連絡有ったんか?」と叫びながら無線機の場所へと駆け足で医師が問い掛けた。

三人は首を横に振りながら「いいえ」と呟いた。

「そうか、未だか」と落ち込んだ医師。

「ねぇ~連絡有ったの?」と看護師が腕組みしながら無線機の場所へと駆け込んだ。

四人は意気消沈しながら無言のまま首を横に振った。

「未だなんだね」と腕組みの体勢を崩し意気消沈した看護師。

「全く何時に成るのやら」と医師が頭をポリポリ掻きながら、苦笑した。

「そうよぉ」と看護師が膨れっ面で腕組みした。

経営者、設計士、建築家の三人は無言のまま頭をポリポリ掻いた。

場所は船舶格納庫エリア

『以前、空中を透視した瞬間に話し声が聞こえたのに今は全然しないなぁ。こうなったら意地でも空中に浮かんでいる建物、いや違う管制塔見付けたる』と心中、フルモは探し始めた。

『あれ、近くまで接近したのに話し声がしないなぁ。こうなったら建物内を窺うか』と心中、首を傾げたアッケ。

『結構、急接近したのに地球人が見当たらない。何故だぁ。ひょっとしたら寝てるんか?まぁ中の様子を窺うしかないって事か』と心中、首を傾げたブーカック。

管制塔を意地でも見付けたいフルモは、無我夢中で探し、漸く

『あ、あれは。以前見た外観にそっくりやぞ。よし接近するか』と心中、それらしき建物を発見した。

『それにしても周辺の建物は、無惨にも全壊し瓦礫と化してるのに、何でこの建物は損傷してないんだ?。不思議だ。』と心中、周辺の様子に驚きを隠せぬアッケだが、目の前に映る建物だけが無傷で有ることに疑問符が浮かび上がった。

『よし、地球人は何処に居るんや』と心中、乗り物を隈無く探し始めたブーカック。

場所は専用船船内

『おーフルモさん、漸く管制塔を発見したんだね。でアッケさんが発見した建物だけ無傷なんて不思議過ぎるわぁ。更にブーカックさんは、船舶を窺っているけど地球人が見当たらないってこれまた不思議だぁ。』と心中、受信した内容を整理し、首を傾げた所長。

場所は船舶格納庫エリア

『あれ、変だなぁ。接近しても話し声がしないでぇ。中の様子を窺うかぁ』と心中、管制塔内を見ることにしたフルモ。

『乗り物内を探しても機械類しか無いやん。それに作動してない物ばかりだしさぁ』と心中、首を傾げながら周辺を見渡したブーカック。

『まぁ、中の様子を窺って見れば真相が判明するかもなぁ』と心中、建物の入口であるドアを見詰めたアッケ。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『先程から建物ばかりで地球人が見当たらないね。』と心中、拡大した映像を苦笑しながら見詰めた総長。

場所は専用船船内

「勝手に拡大されたぞ」とウォンが立体映像を見詰めながら驚いた。

「いやウォン、落ち着け。総長が何かしらの設定を変えたんだよ。」とシルネムがウォンの肩に手を置いた。

「そうやなぁ。拡大されたってことは倍率設定を変更したんかなぁ?シルネム」とウォンが視線を送った。

「たぶんなぁ」と呟き、ウォンの肩に置いてた手を自分自身の腰にやった。

「それにしても地球人が見当たらないのが不思議やなぁ」と会長が立体映像を見詰めながら首を傾げた。

「本当に不思議ですね」と副会長が立体映像を見詰めながら頷いた。

「災害で絶滅したのかしら?」と副所長が首を傾げた。

「見当たらないのならそうかも知れん」と会長が頷いた。

「確かに」と副会長が立体映像を腕組みしながら見詰めた。。

「あの~、他の場所は全壊や半壊なのにあの建物だけ損傷無いんかなぁ?」とアッケが透視で窺った建物が立体映像に遠方ながら映り込んだのを指差したウォン。

「あ、本当だ。ここだけ真新しい建物ですね」と立体映像に指差したシルネム。

「最近の建物のようですね」とコロニー研究員が立体映像を見詰めた。

「ひょっとしたら大災害で被災した地球人が中に居るのかも」とノーム研究員が立体映像を見詰めながら頷いた。

「だとしても、全地球人は入らない高さ、広さよ」と立体映像に近寄りながら頷いた副所長。

「必ずしも上、いや地上とは限らんぞ。」と副会長が立体映像を遠目で見詰めた。

「だとすると下、いや地下だな。」と会長が腕組みした。

「だから地上には、地球人が見当たらないんだね」と副所長が頷いた。

『だからかぁ。三体の受刑者が透視しても地球人の話し声がしなかったんだ』と心中、船内の会話を整理し、頷いた所長。

場所は船舶格納庫エリア

『うん?、中に誰も居らんぞ。どうなってるんだ』と心中、フルモは首を傾げた。

『でも、乗り物が動いているって事は、誰かが居てるよな。』と心中、周辺を見渡したブーカック。

『よし、どれどれ』と心中、建物の中に入り、周辺を見渡したアッケ。

『生の話し声はしないが、先程から”こちらホテルコロニー5代目経営者、管制塔応答願います。”って言う内容が無線機から繰り返し流れてるばかりだ。恐らく録音機能だろう』と心中、周辺を見渡したフルモ。

『うーん。此処にも居ない。ということは操縦室か』と心中、渡り廊下を隈無く探したブーカックは、そこへ行けば必ず地球人が居てると確信した。

『お、あそこに地下へ繋がる階段がある。』と心中、遠方ながらそれを発見したアッケ。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『ほんまや。ここだけ真新しいわ』と心中、建物を見詰めた総長。

場所は専用船船内

「総長さんもこの建物をご覧に成られてるのかな?」とウォンが視線を送った。

「たぶんなぁ。アングルが動かないって事はそうかも」とシルネムが腕組みした。

『何々、フルモさんが様子を窺っている管制塔内には地球人が居なく、無線機からは”こちらホテルコロニー5代目経営者、管制塔応答願います。”というのが流れてるのみか。でブーカックさんは、海の乗り物即ち船舶内を隈無く探しても地球人が居なく、残すは操縦室か。まぁ船舶が動いているんならそこに居る筈だ。そしてアッケさんは、真新しい建物内を窺ってたら地下へ繋がる階段を見付けたんだね。まぁそこの様子を窺ったなら今の年月日が分かる筈だ』と心中、三体の内容を整理し、頷いた所長。「ところで、今の年月日、なかなか判明しないんですね」とコロニー研究員が立体映像を見詰めた。

「三体の受刑者達も手こずっているに違いない」とノーム研究員が腕組みした

「確かに、そうかも知れんなぁ。顔を見ると分かるわぁ」と会長が船内に映し出されているモニターを見渡した会長。

「本当ですね。焦りの表情を浮かべてるもんね」と副会長がモニターを見渡し、腕組みした。

「でも、その表情を浮かべてないエレッポも居てるわよ。ホラッ」と所長に視線を送った副所長。

「寧ろ、余裕の表情を浮かべてるね」とウォンが視線を送った。

「本当ですね。」とシルネムが視線を送った。

「それに所長の表情は、恐らく映像を見てないからだろうなぁ」と会長が腕組みしながら見詰めた。

「所長さんは、間接的ですもんね。それに対して受刑者三体は、現地に居てないが映像を見てますからね」と副会長が船内を見渡した。

「やっぱり受信した内容が声のみやと現実味が劣るなぁ」と会長が腕組みしながら苦笑した。

「確かに」と船内のエレッポが苦笑した。

『まぁ皆さんの言う通り間接的やと現実味が欠けるわぁ』と心中、船内の会話を受信した所長は、一瞬苦笑した。

「所長さんの表情は、仕方がないとして」と会長が視線を向け、一呼吸置き、

「まぁ三体の受刑者が今の年月日を窺う迄、待つしか無かろう」と船内を見渡した。

「そうですね。でもただ待つだけではなく、我々もコレを見て、今の年月日を模索しましょう」と副会長が立体映像を見詰めた。

「でも今見る限り、無いですよ」と立体映像に近寄りながら苦笑した副所長。

「ですね」と二体の研究員が呟き、頭をポリポリ掻いた。

ウォンとシルネムは、無言のまま立体映像を見詰めた。

場所は船舶格納庫エリア

『此処は諦めて他へ行くか』と心中、ズームバックし、

『うーん。他の場所ねぇ』と周辺を見渡したフルモ。

『え~と操縦室、操縦室。』と心中、周辺を見渡したブーカック。

『よし、階段を下りてみるか』と心中、地下へと向かったアッケ。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『あっそう言えば、三体の受刑者ちゃんと様子を窺っているかしら。あれから何も言ってこないって事は、よっぽど手こずっているようね。ウフフ』と心中、エリアモニターを見詰めながら意味深な笑みを浮かべた総長。

場所は専用船船内

『どうやらフルモさんは、他の管制塔を探すみたいやね。ブーカックさんは、操縦室を探すのに手こずっているみたいやね。アッケさんは、地下へと向かうみたいやね。成る程成る程』と心中、受信した内容を整理し、頷いた所長。

「ホンマに無いなぁ。」と会長が立体映像を見詰めながら苦笑した。

「そうですねぇ。見当たらないですねぇ。」と副会長が腕組みしながら苦笑した。

「なぁコロニー研究員、ただこうやって待つのみなんかなぁ?」とノーム研究員が視線を送った。

「確かに、今こうしてる間にもノームが荒廃の一途を辿ってるに違いないし」と苦笑し、視線を送ったコロニー研究員。

「全くや」と呟き、立体映像を見詰めたノーム研究員。

「まぁぼやきたい気持ちは、分かるが此処は辛抱よぉ。三体の受刑者が今も頑張って様子を窺っているんだからねぇ。」と船外に指を差した副所長。

「はい。そうですねぇ」と二体の研究員が申し訳無さそうな表情を浮かべた。

「まぁ今置かれている地球環境は、地球人自ら招いた事態だからしゃーないわ。ガハハハハ」と会長が高笑いした。

「会長さん、その笑い地球人に失礼かと思いますよ。」とウォンが苦笑し、

視線を送った。

「そうか、やけど自業自得やで。ノームにコロニーを置いたばっかりに地球環境が変化したんやしさ」とウォンに視線を向け、腕組みした。

「ウォンよ。会長さんの仰有る通りやで。この際、地球に居てる地球人は置いといて、ノームに居てる地球人の方を気にした方が良いでぇ。」とシルネムが視線を送った。

「まぁそうやなぁ。ノームに居てる地球人は、政府に見捨てられたもんなぁ」とウォンが腕組みしながら苦笑した。

「二体ともそう言う事や。で俺が気になる事は、亜空間入りしてる時、地球で何が有ったんかや。」とウォン、シルネムを見詰めながら意味深な笑みを浮かべた会長。

場所は船舶格納庫エリア

『此処と同じような建物があるぞぉ。』と心中、遠方ながら発見したフルモ。

『あ、やっとこさ見付けた』と心中、操縦室を発見したブーカック。

『おー発見。だけど声は聞こえないなぁ。何故だ』と心中、地球人を発見したものの声が聞こえない事に首を傾げたアッケ。

『よし、行くか。まぁどうせ、地球人は居らんけど様子を窺って見る価値は有る筈や』と心中、遠方の建物に照準を合わしたフルモ。

『何や誰も居らんやんか。自動操縦かいな。』と心中、苦笑したブーカック。

アッケが地下周辺を見渡していると、

”皆様、大変長らく黙祷有り難う御座います。毎年実施しております此の行事も来年で9年目を向かえますが、未だに地震や噴火が発生しておりますので、来年も地下シェルターに滞在と成ります。来年である2979年こそは地上に行けるよう願っております。では良い新年をお迎え下さいませ。以上此の私、地球政府報道官がお伝え致しました。”という内容が突然流れ、地下シェルターに居る地球人がざわめき始め周辺が五月蝿い状況と成り、

『地球人がだんまりなのは、黙祷中だからか。で今の年月日が判明したぞぉ。西暦2978年の年末かぁ。』と心中、ざわめき始めた声に少し苦笑した。

場所は専用船船内

『おー今の年月日は、2978年の年末なんだぁ。受刑者達が地球の声が聞こえないって言ってたけど、地下シェルターに避難したんやね。で大災害で犠牲になった人達の為に追悼の意を込めて年末に黙祷してたんだ。成る程』と心中、アッケの内容を整理し、直ぐ様ミロガーブを実施するためペレックス・ピャックンを行おうとテレパシーの体勢を崩しかけたが、

『あ、フルモさん、ブーカックさんに、今の年月日が判明したって言わないと』と再度、その体勢に成った。

『所長さん、アッケです。フルモさん達には、私から言っときますから船内のエレッポ達に今の年月日を報告願います』と心中、所長さんの内容が受信したので返答した。

『それは有り難う御座います』と心中、返答しその体勢を崩した所長。

場所は船舶格納庫エリア

「フルモさん、ブーカック。今の年月日が判明したよ。」と二体に視線を送った。

「だんまりなのは、黙祷やったからか」とフルモがその体勢を崩し振り向いた。

「通りで地球人が見当たらないと思ったら、地下シェルターに避難してたんだね」と視線を送ったブーカック。

「二体供、私の心中読み取りましたね」と苦笑したアッケ。

「読み取るも何も、テレパシーの体勢やったら受信するもん、勝手に。なぁブーカックよ。」と視線を向け、腕組みしたフルモ。

「はい。そうですよフルモ様。」と頷いたブーカック。

「確かに」と呟き、苦笑したアッケ。

場所は専用船船内

所長がテレパシーの体勢を崩し、ペレックス・ピャックンを始めようとしていたので船内のエレッポ八体は首を傾げた。更に、総長は船内モニターを見詰めながら

『今の年月日判明したのかしら』と心中、首を傾げながら、ふとエリアモニターに視線を変えた。すると

『あら、三体の受刑者も体勢を崩してるわね。』と心中、頷いた。

「あのー所長さん、テレパシーの体勢を崩したってことは、判明したんですか?」とウォンが逸速く、近寄った。

「はい、判明しました。」と頷き、ペレックス・ピャックンを行った。

「で今の年月日は?」とシルネムもウォンの近くに向かった。

「それは」と所長が話そうとしたとき

「どうやら2978年の年末らしいわ。で俺等が様子を窺っていたとき地球人が黙祷中だったわ」とフルモが割って入った。

「で何故、黙祷してたかと言うと、大災害で犠牲になった人達の為に追悼の意を込めて年末に黙祷すると言う行為が八年目らしいわ」とブーカックも割って入った。

「で地上に地球人が見当たらないのは、地下シェルターに避難してたからみたいです。」とアッケも割って入った。

「三体の受刑者、有り難う御座います」とお辞儀した所長。

「所長さんは、今の年月日を入力し八年間の地球の出来事を見ましょう。」とフルモが腕組みした。

「そうですね。でもどうせ、見るなら2979年に成ってから見ましょう」とペレックス・ピャックンで出した画面を閉じた。

「まぁ、確かに、今の年月日が判明したから何時でも見れるし又、今の年月日が知りたいときは、建物の様子を窺えばいいしね」とアッケが腕組みした。

「そうやなぁ」とフルモが呟いた。

「成る程」とブーカックが呟いた。

「此処に映し出されている真新しい建物って事?」と総長が突然割って入った。

その声に船内のエレッポ、三体の受刑者が思わず

「うわぁ」と驚いた。

「何を驚いているのよ」と総長が苦笑した。

「いやすまん。急に可愛い声が割って入ったからね」と会長が胡麻をすった。

「有り難うよ」と照れた総長。

「でその立体映像に映し出されている建物が地下シェルターに繋がっているらしい」とフルモが視線を送った。

「成る程」と船内のエレッポ八体が呟いた。

「だから真新しいんだね」と総長が呟き、外部モニターに視線を変えた。「そうやなぁ。他は全壊や半壊やし。でも何で大災害が収束してるのに地上に行けへんのやろう。」と腕組みしながら立体映像に視線を送った会長。

所長は三体の受刑者に視線を送り、無言のまま頷いたので、

「未だに地震や噴火が発生しているみたいですよ。会長さん」と説明した。

「成る程なぁ。落ち着いているように見えるけどなぁ」と会長が苦笑した。

「そうですよねぇ。」と船内のエレッポが呟いた。

「恐らく、極秘で復興するんちゃうの?」と総長が首を傾げた。

「そういえば、地下シェルターに避難してた地球人は、一部かも知れないなぁ」とアッケがエリア内に映し出されている建物に視線を送った。

「そうなんか?アッケ」とフルモが腕組みしながら振り向いた。

「と言うことは他の場所にも、地下シェルターが有るって事ですか?アッケさん」とブーカックが首を傾げた。

「たぶんなぁ。地球政府報道官らしき人物がアナウンスしてたからさぁ」とフルモ、ブーカックを見詰めたアッケ。

「じゃ、地球政府専用の地下シェルターや建物が存在するって事か」と会長が苦笑した。

「じゃぁ、もう一度様子を窺ってみる必要有りって事?」と所長が腕組みしながら立体映像に視線を送った。

「俺達は何時でも見れるから要望有れば言ってくださいね。なぁお前ら?」とフルモが所長に一瞬視線を送り、アッケ、ブーカックに視線を変えた。

「はい。お任せあれ。それに先程、様子を窺っていた場所が気になりますしね。ひょっとしたら地球政府専用地下シェルターの場所が分かるかも知れないし」とアッケが建物に視線を送った。

「私も操縦室の様子が気になりますし」とブーカックが苦笑した。

「そういや、俺も空中の管制塔が気になるわ」とフルモが苦笑した。

「ではフルモさんは違う管制塔の様子を窺い、アッケさんは地下シェルターに避難している地球人の様子を窺い、ブーカックさんは船舶操縦室の様子を窺ってもらいましょう。たぶん今回は透視した途端、会話が聞こえるかもよ」と三体の受刑者に視線を送った所長。

「先程受刑者が透視した時は、黙祷中やったね、そういや」と会長が腕組みし、頷いた。

「はい。」と三体の受刑者は呟いた。

「で再度、私もテレパシーの体勢になった方が良い?」と所長がその構えをし、船内を見渡した。

「そーやね。エレッポの心中受信できるんは所長さんのみやからね」と会長が腕組みした。

「でも今回は、外部モニターに映し出されている映像を見たら良いんちゃう。どうせ、過去の出来事を見るんは2979年になってからやし。」と副会長が腕組みした。

「地球人は、新年の元旦を盛大に祝う習慣があるみたいです」と所長が船内を見渡した。

「なら、そこに映し出されている映像を見れば良いね」と副所長が立体映像に指差した。

「でも音声は聞こえないよ」とノーム研究員が苦笑した。

「まぁ聞こえないのは仕方がないよ。」とコロニー研究員が苦笑した。

「ですよね。この際映像のみで我慢するしかない」とシルネムが苦笑した。

「それにしても、何で外部モニターは、映像のみしか入らないのかな」とウォンが首を傾げた。

「あー。」と突然、総長が叫び、その声に船内のエレッポ八体と三体の受刑者は、無言のまま驚き固まった。

『うん?何か皆、固まって静まり返ってるけど、何で』と心中、総長は首を傾げながら、腕組みした。

そんな総長の様子を無言のまま見ているエレッポ達。

だが総長の父親である会長は、頭を抱えながら

「お前、又やりおったな」と呟いた。

船内のエレッポ七体と受刑者三体は、なんの事やら分からぬまま周辺を無言のまま見詰めたままでいる。

「会長さん何を仰有っているか分かりません事よ。ホオオ」と総長は、何食わぬ顔をした。

「他のエレッポ達を誤魔化せても会長の俺は、そうはいかぬぞ。」と会長が眉間にシワを寄せながら腕組みした。

「何をしたんです?総長さん」と副会長が視線を送った。

「ウォンさんが”何で外部モニターは、映像のみしか入らない”って言ったあとに総長が叫んだろ?」と会長が船内を見渡した。

他のエレッポは無言のまま頷き、総長は焦り気味の表情を浮かべ始めた。

「どうせ、外部モニターの音声をオフのままにして、ウォンさんが言うたあとにスイッチを見て、気付き叫んだに違いないわい。なぁ総長さん」と会長が船内を見渡し、総長に視線を凝視した。

「はい、仰有る通りです。私も不思議に思ってたんよね。皆さん申し訳無い。」と椅子から立ち上がりお辞儀した総長。

「まぁ誰にでも間違いは有ります。」とブーカックが慰めた。

「そうだね。気付いただけエライです。」とアッケが頷き、視線を送った。

「そうだな。そのまま叫びもしないままだと駄目やけど叫べば誰かが突っ込む筈だしね」とフルモが笑みを浮かべた。

「ブーカックさん、アッケさん、フルモさん。有り難う」と感謝した。

船内のエレッポも受刑者三体の言葉に無言のまま頷き、周辺を見渡した。

「と言うことは外部モニターにて様子を窺う方向性?」とウォンが船内を見渡した。

「そう言うことになるね」とシルネムが頷いた。

「でも外部モニターは、1ヶ所しか窺えないからやっぱり受刑者三体に透視をしてもらおうかなぁ」と所長が船内を見渡した。

「そうなんだよなぁ。」と会長が腕組みした。

「どうにかして外部モニターで見ること出来ないかなぁ」と副会長が首を傾げた。

「そうよねぇ」と副所長が立体映像に視線を送った。

「あの、受刑者達の窺った内容を立体映像に映し出すことは出来ないんですか?」と船内を見渡したノーム研究員。

「良い考えだけどそりゃ無理やろ」とコロニー研究員が苦笑した。

「やっぱり受刑者が透視をするしかないんだね」とシルネムが船内を見渡した。

「それが手っ取り早いかもね」とウォンが頷いた。

「ノーム研究員の案は、素晴らしいけどね。透視をする方がね」と所長が船内を苦笑しながら見渡した。

「あのー、ずっと気になってたんですけど操縦席にある手形って何する為?」とブーカックがそれに指差した。

「確かに、ずっと気になってたわ」とアッケが苦笑した。

「ほんまや。総長さん、何のため?」とフルモが首を傾げた。

「それは受刑者達がそこに手を置いたら思っている事を口に出さずに受信するためです。」と総長が腕組みした。

「その受信した内容は何処に?」とフルモが視線を送った。

「私が居る操船席に送られるわよ」と頷いた総長。

「それを使いましょう、皆さん」と所長が割って入った。

急に割って入ったので皆が無言のまま驚いたが所長は続けて、

「受刑者達が透視をし、それぞれ窺いたい場所を見る。そして手形に手を置き、口に出さずに総長さんが居る操船席に送る。そして送られた内容がメモ帳に送信され、最終的には此処に来る。」と立体映像に指差した。

「あ、そうか。立体映像に来たら船内やエリアに映し出される訳ね」と会長が腕組みした。

「でも手形は、1ヶ所しかないよ」とフルモが苦笑した。

「安心して二体の席にもあるよ」と総長が腕組みした。

「あ、有った。」と二体は指差しながら呟いた。

フルモは無言のまま頷いた。

「でしょう」と総長は、呟いた。

「実は、有ったのは気付いてましたが、敢えて触れないでいようと思いましてね」とアッケが苦笑した。

「私は、操縦席の手形しか気付かなかった」とブーカックが頭をポリポリ掻いた。

「ブーカックが言わんかったら俺なんか気付いてないでぇ」とフルモが振り向いた。

「そうなんですねぇ。」と二体は苦笑した。

「うん。」とフルモは呟き、二体は無言のまま頷いた。

「と言うことでやりますか」と前に向き直したフルモ。

「やるって何を?」と総長が割って入った。

会長は頭を抱えながら

「お前は何を聞いてたんだ。透視だ。透視ッ。」と眉間にシワを寄せながら腕組みした。

船内のエレッポは無言のまま苦笑した。

「確りしてください、総長さん」とフルモが視線を送った。

「はーい」と総長が叫んだ。

「返事だけは確りするんやなぁ。」と会長が苦笑した。

「そんなことないわよ」と総長が頭をポリポリ掻いた。

「どうせ外部モニターの音声、オフのままやろ?」と会長が腕組みした。

総長はギクッとし、冷や汗を流した。

「何で分かるんです?」と副会長が視線を送った。

「だって、地球の風景が映し出されているのに音声が聞こえてこないやんか」と会長が船内を見渡した。

船内のエレッポやエリアに居る受刑者は耳を傾け、

「確かに」と一斉に呟いた。

「外部モニターの音声をオンにしようとしたら手形の話しに成ったから忘れたのよ。ウフフ」と誤魔化した総長。

「ウフフじゃないぜ。変な笑いで誤魔化す前に、スイッチをオンにしたらどうだ」と腕組みしながら見詰めた会長。

「もー、分かったわよ。」と口を尖らせながら音声スイッチに視線を変えオンにし、

「したわよ」と船内を見渡した。

「おー、したか」と頷いた会長。

他のエレッポ、受刑者は苦笑した。

「おー、何か聴こえてきたぞ。」と会長が耳を傾けた。

「どれどれ」と船内のエレッポも耳を傾けた。

「何か鳴き声がするね」と音声のボリュームを上げた総長。

「あれは、鳥ですね」と所長がスクリーンに映し出される光景を見詰めた。

「何て言う鳥です?」とフルモが視線を送った。

「結構、大きいですね」とアッケが鳥の大きさに驚いた。

「くちばしは黄色く、つばさは白と黒ですね」とブーカックが特徴を述べた。

「たぶん、それはオオワシと言う名の鳥です。」とペレックス・ピャックンを使い、調べた所長。

「オオワシって言うんですね」とエレッポ全体が頷き、その鳥を長々見詰めた

「他の動物は居てるんかなぁ?」とオオワシの鳴き声に耳を傾け、首を傾げた会長。

「どうだろう」と首を傾げた副会長。

「なら、受刑者が様子を窺っている間に見てみると言うことは?」と所長が受刑者に視線を送った。

アッケ、ブーカック受刑者は無言のままオッケーサインを出し、手形に手を置き、透視準備を始めた。

「では俺たちは、それぞれ窺いたい場所を今から見ますね。」とフルモが視線を送り、手形に手を置き、準備を始めた。

「受刑者達、宜しくお願い致しますね」と総長が視線を送った。

「宜しく~」と会長、副会長が腕を挙げた。

「お願い致します」と副所長、ノーム研究員、コロニー研究員がお辞儀した。

「兄貴達、ファイト」とウォンが声援を送った。

「三体とも頑張ってくださいませ」とシルネムが声援を送り、お辞儀した。

「三体の皆さん、今回は思う存分窺いたい場所を見てくださいね。手形に手を置いている間は、心中の内容が順次、送信されますから」と所長が受刑者達に視線を送った。

三体の受刑者は、無言のままのまま頷いた。

場所は船舶格納庫エリア

『さて、管制塔を見ますかね。勿論、違うやつのやでぇ。って誰に言うてんねん俺は。』と心中、乗り突っ込みを入れながら様子を窺い始めたフルモ。

『よし、地下シェルターに居る地球人の様子を窺いますか。』と心中、開始したアッケ。

『よーし操縦室の内容が気に成るから、先ずはそこから窺いますか。』と心中、開始したブーカック。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

『おっ早速、受信されたね。フルモ受刑者は、何時も見ている管制塔とちゃうのを窺うんだ。でアッケ受刑者は、地下シェルターを窺うんだ。ほんでブーカック受刑者は、船舶の操縦席を窺うんだ。』と心中、内容が映し出されているモニターを見詰めた総長。

場所は専用船船内

「おー早速、受信されましたよ、受刑者の心中が」と所長が立体映像に文字が映し出されたのを確認した。

「しかし、一回一回読むのも大変やなぁ」と会長が細かい文字に苦笑した。

船内のエレッポも苦笑した。

「皆さん、読まなくても音声が間も無く流れます。」と所長が周辺を見渡していると

“さて、管制塔を見ますかね。勿論、違うやつのやでぇ。って誰に言うてんねん俺は。”

“『よし、地下シェルターに居る地球人の様子を窺いますか。”

“よーし操縦室の内容が気に成るから、先ずはそこから窺いますか。”

三体の心中が船内とエリア、そして総長が居る場所にも流れ始めた。

「おーこれは助かるわ。」と船内のエレッポが口を揃えて驚いた。

場所はノーム刑務所刑務室操船席

「うわぁ。急に三体の声が…」と驚きのあまり椅子から転がった総長は、

「キャー」と叫んだ。

悲鳴と同時にドスンッと言う音が室内に響き渡った。

場所は専用船船内

「総長、大丈夫か?クスクス」と笑いを堪えるのに必死の会長。

場所は船舶格納庫エリア

『急に俺達の声がエリア内に響いたから少し驚いたわ』と心中、新たな管制塔を捜すフルモ。

『俺達の声よりも総長さんの悲鳴の方が驚いたわ』と心中、地下シェルターがある建物を捜すアッケ。

『心中の声を音声化する所長さんに驚いたよ。僕は』と心中、船舶を捜すブーカック。

場所は専用船船内

「会長さん、笑ったら総長さんに失礼ですよ。クスクス」と所長が失笑した。

他のエレッポも「クスクス」と失笑した。

「そうやなぁって所長さんや皆も笑ってるやん」と会長が苦笑した。

「あ、確かに」と呟き頷いた所長。

「もー、皆笑うのなら思い切り笑ってくれたら良いのに。あー痛てぇ」と総長がお尻を触りながら膨れ面に成った。

「すまん」と会長が謝った。

他のエレッポも無言のままお辞儀した。

「もー、許すわよ」と倒れた椅子を起こし、座った総長は、

「でも何時の間に音声化したのよ。所長さん」と視線を送った。

「え~とね、オオワシを調べた時に、ちょいっと設定したんだなぁ、これが」と所長が腕組みしながら、どや顔した。

他のエレッポは無言のまま口をあんぐりした。

「したんならしたと言ってよもぉ」と総長が腕組みした。

「あれ、言ってなかったですか?」と所長が首を傾げた。

「あたしは聞いてないわよ。ってまた聞き逃したかな?」と総長が苦笑した。

「いえ、音声が流れますって聞いただけで音声化した話は聞いてませんよ。」とウォンが割って入った。

他のエレッポも「はい」と呟き視線を送った。

「そう言えば話した記憶が無いわ。ハハハ」と所長は笑って誤魔化した。

「まぁ所長さんは、いろいろと設定とかをやってるんやからしゃーないねぇ。皆~」と総長が腕を挙げた。

「そうそう。」と船内のエレッポは、腕組みしながら何度も何度も頷いた。

「さて、オオワシ以外の動物を見ましょう、皆さん」と所長は赤面しながら立体映像に視線を送った。

「もー所長、赤面なんかして」と副所長が突っ込んだ。

「してない」と所長が手を左右に振り、否定した。

「そうね、見間違いねぇ」と副所長が苦笑した。

「それより他の動物見ましょう。総長さん、外部モニターのアングル変更お願い致します」と所長が視線を変えた。

「は~い」と総長が呟き、アングルを変えるため視線を変えた。

「う~ん、他の動物は」と会長がスクリーンに映し出される風景を見詰めた。

「ねぇ、アングル変わってる?」と総長が苦笑した。

「おー変わってる」と船内のエレッポが腕を挙げた。

「って総長、そっちのモニターでもアングル分かるやろ?」と会長がスクリーンを見詰めながら腕組みした。

「確かにそうやでぇ。総長さん」と副会長が視線を向けた。

「あ、アングルのダイヤルしか見てなかった。」と総長が苦笑した。

会長、副会長以外のエレッポは、スクリーンを見詰めながら失笑した。

「ハハハ」と副会長が失笑し、

「おいおい、確りしてやぁ」と頷いた。

「はぁ」とタメ息をつき、

「もぉ笑いを取らんでもええでぇ。堪えるのに必死や」と会長が苦笑した。

「ばれましたかぁ」と舌を出した総長。

場所は船舶格納庫エリア

『え~と、あれは何時も見ている管制塔やから違うっと。』と心中、手始めに気覚えのあものから窺ったフルモ。

『え~と、真新しい建物はっと』と心中、それらしき物を右往左往しながら探すアッケ。

『よーし見覚えのある船舶を見つければ良いね』と心中、それらしき物を右往左往しながら探すブーカック。

場所は専用船船内

「ばれとるって言うかバレバレやで。ちゃんと外部モニターを見ながらアングル変更やったの知ってるさかいなぁ、俺は」と会長が腕組みしながら視線を向けた。

「おー」と船内のエレッポは驚きのあまり拍手した。

「もー皆、拍手せんでも父娘だし、スクリーンに映ってるあたしの様子を見れば分かることやん」と総長は苦笑した。

「流石、我が娘、全てお見通しやなぁ」と会長が頭をポリポリ描いた。

「当然」と総長が呟いたと同時に受刑者の心中が音声で流れた。

「どうやら三体の受刑者、順調に様子を窺っているみたいやね」と会長が感心した。

「そうみたいだね。フルモさんは相変わらず管制塔、アッケさんは真新しい建物の中にある地下シェルター、ブーカックさんは船舶の操縦席の様子をそれぞれ窺うのだろう」と所長がスクリーンに映し出される地球の自然を見詰めながら腕組みした。

「一回、窺っている場所?」と会長が首を傾げた。

「そうなんですよ。」と所長が呟いた。

「同じ場所を何回も見んでもエエのにと思うが、その後を知りたいのかもなぁ」と会長がしんみりした表情で三体の受刑者が映し出されているスクリーンを見詰めた。

「その通りかも知れないね」と所長が頷いた。

他のエレッポは、腕組みしながら三体の受刑者が映し出されているスクリーンを無言のまま見詰めた。

場所は船舶格納庫エリア

『何処だ。うん、あれか?』と心中、遠方に何かを見付けたフルモ。

『おー、有った、有った。』と心中、それらしき物を見付けたアッケ。

『え~と。あれかな?』と心中、確信を持てないがそれらし物を見付けたブーカック。

場所は専用船船内

三体の思った内容が船内や操船席に流れ、

「おー三体供、目的の場所を探し当てたね」と総長が腕組みして満面の笑みを浮かべた。

「その様だね」と会長がしんみりした表情で頷いた。

「総長さんが浮かべた笑みの表情って可愛い」とウォンがうっとりした表情で見詰めた。

「ウォン。確かに可愛いなぁ」とシルネムもウォンと同様な表情を浮かべた。

「そんなに可愛いかぁ?」と会長が首を傾げながら腕組みした。

「会長さんは、見慣れてるからですよ。きっと」と副会長が真顔で頷いた。

「副会長さんの仰有る通りです。」と所長が真顔で視線を送った。

「そうそう。」と副所長、ノーム研究員、コロニー研究員が腕組みし呟いた。

「ですよね」とシルネム、ウォンが何回も頷いた。

「おいおい、そんなに誉めても何も出んぞ」と会長が周辺を見渡した。

「やーねー皆、そんなに私の笑みの事で、盛り上がらんでも」と総長が満更でもない表情を浮かべた。

「アハハ」と船内のエレッポは失笑した。

「何よ、その笑いは?」と総長が苦笑した。

「いや、俺は盛り上がってないし」と会長が腕組みした。

場所は船舶格納庫エリア

『目標定めて、一気に接近っと』と心中、見付けた建造物に狙いを定めたフルモ。

『よし、窺うか』と心中、見付けた建物の中に入ったアッケ。

『地球人の声はするかな』と心中、見付けた乗り物を窺うブーカック。

場所は専用船船内

「会長さん」と誰かが発言したので、

「誰だ?」と船内を見渡した。

「あたしよ」と苦笑した総長。

「何だ」と見詰めた。

「もー、やけに冷たいねぇ私に」と総長が頭をポリポリ描いた。

「そんな事あらへんで」と会長が頷いた。

「そうかしらぁ」と首を傾げた。

「会長さん。そんな事言うと総長さんに悪いですよ」と腕組みした所長。

「いや会長さんの態度が素っ気ないのも父娘ですし、それに地球の様子を窺っている受刑者が気になるのかも知れないよ」と総長に視線を向けた副会長。

「あー。成る程」と副所長が感心した。

「成る程成る程」とノーム研究員とコロニー研究員が呟いた。

「流石、副会長さんは、二体を良く御存知で」とシルネムが視線を送った。

「そうだよなぁ、兄貴の事は、会長さんが1番良く知ってるからなぁ」と思わず真顔で腕組みし、頷いたウォン。

「もー、皆して会長の味方に成りおってからにもー」と頬を大きくし膨れ面の表情を浮かべた総長。

「総長よ。そんな顔をしてもあかんぞ。確かに素っ気ない態度をしたんは謝るが、それは父娘だからやでぇ。総長の事は、俺がよー知ってるからなぁ。どんな表情を浮かべても真顔の可愛さには、敵わんぞ」と窓辺へ近寄り、エリアに映し出される地球の様子を見詰めた。

「って事はあれですよ、会長さん。」と一呼吸置いたので、他のエレッポは生唾を呑み込み、視線が副会長の方へ注がれた。

「どんな表情を浮かべても愛くるしいって意味ですやん」と苦笑した。

「まぁそういう解釈もあるわなぁ、ハハハ」と高笑いして腕組みした。

「もー、素直じゃないんだから。パパ」と総長が思わず口走った。

その言葉に会長以外のエレッポは失笑した。

「パパって呼ぶなぁ~。照れるから」と会長が赤面した。

「もー、窓辺に視線を送ってたら照れ顔を見れないやんか、会長さーん」と総長が声量を少し上げた。

「総長さん、声のトーンが大きいです」と所長が真顔で視線を送った。

「確かに。でも会長さんは、お年を召されてるから丁度良いかもね、今の声量」と副会長が窓辺に視線を送っている会長を見詰めた。

「成る程成る程。確かに」と副所長が腕組みして感心した。

二体の研究員は、無言のまま会長を見詰めた。

ウォンとシルネムの二体は、一瞬互いの顔を苦笑しながら見詰め、その後会長に視線を変えた。

『皆好き勝手言いやがって。まぁノームに居てるエレッポの中では、ワシが最年長やけどね。ここは敢えて知らぬ顔し、娘が話した照れ顔を見れないって言う内容のみ返事するか』と心中、ムッと来たが堪えて腕組みしながら振り向き、

「総長、照れ顔は無闇矢鱈見せるもんじゃないで」と会長は視線を向けた。

他のエレッポは、敢えて突っ込まないようにしてる会長に尊敬の眼差しを送った。

「そうよね。でもね会長さん、怒りを我慢するのは良くないわよ。身体に」と総長がムッとしている表情を見詰めた。

「俺は我慢何かしてないでぇ。」と惚けた会長。

「顔に出てるわよ、怒りマークがさ」と総長が指摘した。

他のエレッポは、無言のまま周辺を見渡した。

「ほら、皆も突っ込まない会長さんに最初は尊敬の眼差しを注いだけど、どう対処したらわからんからキョロキョロしてるじゃないのよ」と総長が船内を見渡した。

「そうか。」と周辺を見渡し、

「ほんまや。皆、気にしてないからなぁ」と笑みを浮かべて、腕を挙げた会長。

「ごめんねぇ。調子のって」と船内のエレッポは謝罪した。

「おー、地球の景色見て忘れようぞ」とスクリーンに映し出される風景を指差した。

エレッポは、そこに視線を変えた。

「そうね」と総長が呟き頷いた。

「やっぱり、ええ景色は何度見ても飽きが来ないなぁ」と会長がしんみりした表情見詰めた。

「そうですね」と船内のエレッポは、その景色を見詰めた。

『だけど、地上は荒廃してるとは言えない雰囲気やわ。やめとこ』と心中、手で口を押さえた総長。

場所は船舶格納庫エリア

『今度は地球人流石に居るやろ。しゃーけど年末やな、どうじゃろ』と心中、接近しながら頷いたフルモ。

『おー有った。有った。』と心中、地下シェルターに繋がる階段を見付けたアッケ。

『今度は、一目散に行くでぇ』と心中、脇目も触れずに操縦室を窺うブーカック。

場所は専用船船内

「しかし何だぁ、地上は荒廃してるんだよなぁ。」と会長が思わず視線を変えた。

「そうだよなぁ。まぁ自業自得って言えばそうやけどさぁ。政府のやった行いで、庶民は大変なことを強いられる羽目に成っている事は誠に同情的な想いはあるんだよ」と副会長がしんみりした表情で地球の地上を見詰めた。

「もっと言えばノームに居られる地球人やでぇ。彼等を絶対に救い出すんやぁ、絶対になぁ。ほんで庶民には、可哀想やけど政府を懲らしめるには、庶民もちょっと痛手を負う羽目になるけれどしゃーないわ、ダハハハ」と会長が腕組みした。

「ですよね。彼等を絶対に赦すべきではない。でも地球大変動は、庶民の悪心を引き出すから良いんじゃないですか?政府を良く思ってない地球人を利用としても」と所長が真顔で周辺を見渡した。

「そうやなぁ。地球人の悪心を利用するんやから」と会長が皆を見渡した。

「えーと名前は何やった?」と副会長が首を傾げた。

「えーと受刑者達が持つ悪の心を引き出す能力であるのがイビルチャですよ。」とペレックス・ピャックンを使い、メモ帳にメモっている内容を確認した所長。

「やっぱり所長のペレックス・ピャックンをやる行為は格好いいわ」と副所長がうっとりした表情を浮かべた。

「そうよねぇ。」と総長も同じく、うっとりした表情を浮かべた。

「何、うっとりした表情を浮かべているんよ。普通にペレックス・ピャックンをやってるだけですやんか。」と思わず突っ込んだ所長。

「まぁ、さっとやるからだと思います」とノーム研究員が周辺を見渡した。

「確かに、そして何食わぬ顔で調べるから、これまた驚き」とコロニー研究員も周辺を見渡した。

「そうなんですね。」とウォン、シルネムが腕組みして頷いた。

「私もペレックス・ピャックンは出来ますが、所長さんみたいに早くは出来ないわ」と副会長が周辺を見渡した。

「だよなぁ。若いって素晴らしいもんだよ。」と会長が何度も何度も頷いた。

「そうなのよー。行う速度よ。素晴らしいし、うっとりよ。ねぇー、副所長さん」と総長が視線を送った。

「本当に尊敬やわ。」と副所長が目をうるうるさせて見詰めた。

「全くよ」と総長も目をうるうるさせて見詰めた。

「さて、オオワシ以外の動物みるか?」と所長が照れた。

「あ、そういやそうやなぁ。オオワシ以外の動物を探すんやったね。受刑者が様子を窺ってる最中にね」と会長がスクリーンを見詰めた。

「所長さん、話を逸らして逃げたわね。ねぇ副所長さん」と総長が視線を送った。

「そうねぇ。でも褒め過ぎもあんまし良くないよね」と副所長が苦笑した。

「確かにね」と総長が呟き、苦笑した。

「おい、俺や所長さんの話をスルーするなよぉ」と会長が苦笑した。

「オオワシ以外の動物を見るんでしょ?会長さん」と総長が見詰めた。

「ちゃんと聞いてるわよ。」と副所長が苦笑した。

「そんならエエけどさ。」と会長が腕組みした。

『そーいや。受刑者の心中聞くの忘れたわ、何か流れてたけど所長さんの事で盛り上がってたからさぁー、聞き損ねたわ。すまん受刑者よ』と心中、苦笑した総長。

場所はノーム面にあるホテルコロニー

「オーイ、連絡有ったか?」とホテルの休憩室で煙草を吸いながら一服していた医師が、無線機の場所へと大股でやって来た。

「そーよー、未だなの?」と休憩室でコーヒーを飲みながら一服していた看護師が、一足遅く無線機の場所へとやって来た。

「えーとですね、無線からは2978年の年末を知らせる時報が流れるばかりで政府からの応答は一向にですよ。」とホテル経営者が苦笑した。

側に居た設計士、建築家も苦笑した。

その表情を見た二人は、意気消沈した。

「地球では、2978年の年末って言うけれど何日?」とホテル経営者が首を傾げた。

「そうやなぁ」と設計士、建築家は呟き、苦笑した。

『こいつらは、月産まれ月育ちやから知らんねんなぁ、プハー』と心中、三人を見詰め、

「30日や」と煙草を吸いながら呟いた医師は、煙を吐き出した。

『あーあー、結局2979年の新年を此処で迎えるのかぁ、はぁ』と心中、ガックリしながら

看護師は、ゴクンゴクンと音を立てながらコーヒーを飲み続けている。

その音に多少、五月蝿く感じた皆だが、看護師のイライラも承知の故、聞こえない振りをしていた。

4人の心境を読み取った看護師は、飲む音を小さくした。

「来年も此処かな」と医師が周辺を見渡した。

「いや、帰るわよ」と看護師がコーヒーを見詰めた。

三人は無言のまま頷いた。

そして五人は、新年の合図が有るまで時報を聞くことに固持した。

無線機周辺には、時報の「ピッピッ」という音と時刻が流れるのみ。

その音を聞きながら5人は、コーヒーを飲み始め、暫くし椅子に座った。



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