ぼくのかぞく
ぼくの家族はとっても個性がいっぱいです。
ぼくのお父さまは、とっても美人でふさふさで、たまに、未来が明るいことを期待されるぼくは、本当にお父さまの子なのか心配になります。
「いやいや、本当の子だから。未来が明るいって、そういう意味じゃないから。普通の意味だから。」
お父さまのお仕事は、よその国と仲良くすることです。
どんなに仲の悪かった国でも、お父さまはすぐに仲良くなります。
いったいどんな手を使ったのでしょう。
「え、何その含みは。」
ぼくのお父さまは、仕事のできる、お母さまいわく、『すぱだり』のかっこいい人だそうです。
ぼくのお母さまは、どこにでもいそうな感じで、どうやってお父さまをイトメタのかなぞですが、
「え、そんなこと思ってたの?」
とってもすごいまじゅつしです。
その名も『りゅうゴロシのまじょ』
「魔女じゃなくて魔術師ね。そしてその名を使わないで。」
おそいくるたくさんのりゅうを、ばったばったと、ちぎっては投げ、ちぎっては投げてたおしたのです。
「そんなに多くは倒してないけどね。」
その数、なんと千。
「いや、盛り過ぎ。二、三体だから。」
すごい『せんとうまじゅつし』なのです。
「一応、治癒魔術師ね。」
他にも、ぼくには、おじさま、おばさまがたくさんいます。
「・・・・・・間違っちゃいないんだけど、何か、違う意味で聞こえるのは何故だろう?」
一番上のおじさまは、この国でもっともえらい人で、まぶしいそんざいです。
「それは何処を指して言ってるのかな?」
きっとぼくも、将来はあんな風にかがやくんだろうなと、会うたびに考えさせられ、思い知らされます。
「結構、重く受け止めてたのね。」
二番目のおじさまは、お父さまの双子のお兄さまで、一番上のおじさまのお手伝いをしています。
とってもそんざいがうすいです。
「可哀想だから言わないであげて。」
そして、目立つために『おういさんだつ、あくやくで、いっしむくいるぞ』とかくさくしています。
「してない、してない!そんな物騒なこと画策してない!しかも動機がショボ過ぎる!」
「もう〜、お母さま!さっきからうるさい!」
「いやいや、だってさ。君はさっきからツッコミどころ満載のもの書いてるんだもの。思わず口挟んじゃうよ。」
「かってに読まないでよ!」
「読んでないよ。口に出しながら書いてるからね、君。」
「うそ!」
「というか、それ書き直し。」
「えー!せっかくここまで書いたのに!」
「いやいや、そんな作文、家庭教師に出せないから。先生に心配されるから。」
「いいじゃん!」
「よくない。はい、没収〜。」
「ああ!ぼくの作文がまじゅつの風でとばされる!」
「・・・・・えらく説明的ね。」
そうそう、ぼくにはもうすぐ新しい家族ができます。
お母さまいわく、女の子だそうです。
今から会えるのをわくわくしています。
生まれたら、いっぱいあそんであげるつもりです。
だって、ぼくはお兄さまなんだもの。
こんな個性あふれる家族が、ぼくは大好きです。
読んでくださった皆様、本当に本当に、ありがとうございました。
長い長い沈黙期間を経て、やっと、完結することができました。
いや、本当に長い沈黙だった。年単位でしたからね。はい。
誠にありがとうございます。すごく、とても、最上級に。
長く沈黙していたにもかかわらず、お読みくださる皆様のおかげで、再び続けることができ、完結することができました。
心より感謝申し上げます。
本当に、ありがとうございました!!!!




