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オークションがある街2


「これって全員よね?」


 私はソフィアと顔を合わせた。


「そのようですね。年々オークション参加者は増えているそうですよ」

「……景気も羽振りもよろしいことで」


 私達は合流後、オークションへの参加登録のために会場脇にある建物へと向かったのだが。参加者の長蛇の列に遭遇。

 並び始めたのはいいが、これはなかなかにこたえるわ。



炉銀ろぎんも少し浮いたし、放浪の長旅なら拠点を確保して長期で宿とると得をするけど」

「ですね。数日間の滞在なら毎日別の宿でも問題ないかと」


 ゆっくりと進む列に並び始めて一時間になろうとしていた。

 私とソフィアは今後の事などを話しながら時間を潰す、本当は適当な店に入って座りながら決めたかったけど……。まぁ夜もあるし別にいいか。


「お嬢様。そろそろですよ」


 彼女にそう言われ、私は招待状をトランクから取り出す。

 一般的なら会場での席は抽選になるのだが、招待状があれば指定席を用意してくれるのだ。

 抽選にも時間がかかるそうなので、師匠には感謝しないとね。

 お城のような会場も立派だが、この建物もおそらくドレンシア筆頭だった王政時代の建築家が建てた作品なのだろう。

 木材はうるし塗りで強度を高めた当時主流の技術だわ。


「ようこそ。私は支配人、兄のトキト」

「ようこそ。僕は副支配人、弟のセリト」

「招待状を拝見いたします」

「招待状を拝見いたします」


 私は招待状を渡すと、手続きを済ませてカタログを受け取る。

 若い双子の支配人。兄弟を見分けるのに顔では判断できないわ。髪の色、長さ、背格好も一緒。

 う~ん、兄の方が若干色白か?


「オークションの日程は【三日間】となっております」

「詳細はカタログにて説明させていただいております」


 よし。移動だ。お腹が空いたわ!

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