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アトリエ1



【霧の町グレイブミスト】


 その昔。とある魔術師が町一帯に霧を永遠に生み出す上位魔法を掛けた、この町はその魔法の名をそのまま町の名前にしているのだという。

 フローディアに引けを取らないくらいにこの町も交易が盛んで、霧によって視界が悪いにもかかわらず周囲には好奇心旺盛な私の心を揺さぶるようなお店が沢山あった。

 路地にある古道具屋、古書店。無花果いちじくのタルトなど甘いものが売っている菓子店など目移りする。

 食べ歩きとかしたいけど、まずは目的を果たさないとね。


「民族衣装も素敵、本当にカラフルな町」


 そして、見つけた一軒のお店。ソフィアが教えてくれた住所通り。


「間違いないわ、ココね」


 巡り合わせに理屈なし。職業柄、偶然と言う言葉が好き。

 お店自体がアンティークと言っていいほど私好み、一目で気に入ってしまったわ。まさに理想的。

 商才がないかもしれない私だけれど、こんな素敵なお店を見つけれる運はいいみたい。この勢いで人知れぬ遺跡でも見つけれそうだぞ。


「いらっしゃい。服屋【パルマ】にようこそ」


 お店に入ると店主が早速出迎えてくれた。遊び過ぎない落ち着いた感じの服に黒色のキャスケット、肩まで伸びた栗色の髪。


「アナスタシアさんですか?」


 長身でキレイな女性。特徴的な糸のように細い目は、ちょっと失礼ながらどこかなごんでしまう。


「えぇ。もしかして貴女は“アミュレットさん”かしら?」

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