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あ、異世界ってゲームと同じなの!?  作者: さグや/娘々
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3話「ユピテルの姉妹神と意図し合う」

全種族代表委員会。

それは、全各国の種族代表がこぞって集まり議題案を提示して納得し合うように話す場。

だが、それに出席する種族は規定人数により決まっているので多くはないのだ。

話し合いの場を持ってくる種族は、全20種族。

エルフ、凱機、神、古龍、人魚、巨人、鳥獣、小人、吸血鬼、悪魔、

天使、精霊、アンデット、地底、妖怪、魔女、氷鬼、女戦士、岩石、スライム

数知れている種類でもその種族の大半が委員会に出席している。


「でもね。文化の違いって言うのもあるからあまり代替案とか議題案もまとまってないのよ。」


だから進展していない委員会の面子でも、この話をしてくれているのがルミナスだった。

ルミナスとカオスが神代表員と委員長なのだ。

そのカオスの警護と言う理由に関してもこれと言って決定的な内容が無いのも事実である。


「さて、此処まで来ておいて文句はそこまで。」


「話を聞くにしてもですが、もう少しまともな議題があるでしょう。」


水上姉妹の持ち掛ける話しに少し不安があるのは、参加している皆の冷や汗で語っていた。

それもそうだろうと言うほどに水上舞の持っている物が物騒だったのである。


「あ、あの…舞殿?手に持っている物は、一体何なのかな?」


口を開いたのは、カオスの不穏な感じを出している言葉だった。

水上舞の持っている物騒な物―――禍々しい殺気を出している日本刀。

公の場に似つかわしくない夥しい容器を出している刀は、見たことは無いであろうという。


「あ、あの…女の子が持っていると怖そうな武器、やばくない?」


「近づくべからず…だよね。」


「……ふむ、所持者にも妙な感じもする。」


全種族代表委員会にいち早く出席しているエルフとアンデットと吸血鬼。

舞の雰囲気に気圧されているのか誰とも彼女に話しかけようとはしなかった。


「今日の参加する種族は、どの位いるのでしょうか?」


ルミナスが混沌神に参加する人数の確認を取るのだが、カオスから思いがけない返答があった。


「あぁ、今日は…7組が参加する予定ですがね。まぁ、もうひと種族が入るため8組が正確な数でしょうね。」


その言葉にルミナスは、戸惑っていた。

何故なら、人種の入る議題を出そうと思っていたからであるのだが結は、これも読んでいたように頷いた。

舞も同じように想定内だろうと思っていたらしく後から続々と他の種族たちが集まって来た。


「おや、面白いね。新しい種族が居て吃驚だ。」


「本当、可愛い子が二人も居るようね。」


「…昔懐かしい、匂い…人間の子?」


「わぁ、あの子可愛いなぁ!!一緒に話したいなぁ!!」


人魚、魔女、天使、凱機がカオスの前に向かうと笑顔を見せて挨拶のお辞儀をして来た。

やはり、世界共通の挨拶と会っているお辞儀には感謝と言うべきであろうかなと舞と結は安心した。


「はいはい、では中に入りましょうか。カオス様、会議場を開けて下さい。」


委員会の会場となる場所は、カオスの力によって作り出されているのかなと思っていた舞と結は、驚きを隠せなかった。

何故なら、ルミナスの居城から馬車で2日ほど走り海や山の渓谷を越えた先に開けた草原に着いてみたら三種族が待っていたのだ。

不思議と思わないようで不自然な場所での会合をするのかと思っていた矢先にカオスの黒光りな稲妻が走る力によって何かが生成し始めた。


そして、何か呪文らしき言葉を言っているのが異世界らしく雰囲気が出ているのも舞と結は、納得の頷きをする。


“無限に流りしたゆとう命よ 悠遠に慕いし回廊の痕跡よ 我が名に従い 此方に具現化せよ”


青白く光り出している空間に歪が出来るようにゲートらしき魔法陣が浮かび上がると其処にあったのは―――バビロンの塔らしき建造物。


「ちょ!?神話級のマーズ計画ならぬ…宇宙エレベーターなんですが!?」


「あ、姉様!!姉様!!こんな話、聞いたこと何も無いのですけども!?バビロンがあると知らなかったのですけども!?」


「あ、慌てるな!!慌てるな!!我が妹よ…これは、夢だと思えば良いんだよ!!うん!!」


「こんな物が現実に出ているせいで、夢だとかほざけないでよ!!夢だと言い切るのなら、一生永眠でもしてなさいよ!!」


「おぶっ!?」


姉妹のひと悶着という茶番を眺めていた7種族の代表者たち。

この先不安でしかならないと思っているのもあながち間違いじゃないのかもとカオスは冷や汗を流すほかなかった。


「さ、さて、入ろうか。」


カオスの言葉に皆がぞろぞろとついて行くのだが、一番に驚いている者が居た。


「……こ、こんな…威厳そのものの建造物が…バビロン!?」


ルミナス自身、その建物の名前が分からないまま使っていたのも吃驚していたのだった。

よくある天然系女子のあるあるが舞と結の目の前で起きていた。


「知らないで使っていたという件について…まぁ、神様にとっては…吃驚しましょうね。」


「どんまい…残念神ことルミナス。」


こういうことは、よくある事でもある。

神でさえも知らないで使っているモノが神を冒涜する建造物としてあるまじきことなのだから。


「とまぁ、ルミナスは外で放っておいて話をしながら登りましょうか。」


結がルミナスの代行人にすり替わったことでカオスは、神に対して同情を得ることはできなかった。

だって、混沌の神様ですよ?中立神とも言うべき神様なのですから使っても可笑しくはないのであるわけですよ。


「私達、人間の種族を設けて貰うことに賛同してくれるでしょうか?」


いきなりの確信となる話をし始める舞は、躊躇うことも無く進めるのであった。

カオスもまたその話は、ルミナスの居城で人間種族の存在という説明をしているので把握はしておいてある。

だが、他の種族間で争い事の無いように中立神であるカオスを通して議題案を提示したのである。


「ふむ、その話は優先順位を上げて進行しても問題はないかと我は思う。他の者は、意見等あるか?」


すると、他の種族はというと沈黙したり話し合いながら階段を上り続けてある決断を下した。

もちろん与する種族には、利もあり損もあるのではという小話までしていたのだが問題は無いと決めての事だろうと。


「我々も、問題なしと決定づけよう。さながら、人間の土地を譲るにしても害はないと見ている上に有益な方法だと意見付ける。」


エルフが種族代表で話をまとめられる知性を持っているためか、発言力のある者だと結と舞は笑顔を見せた。

そして、バビロンの塔を上り宇宙の会議室に辿り着いた時には、ある人が待っていましたかのように立っていた。


「我が妻であるカオスの長であり夫でもある、コスモ・ロード・ゴッディネス。今は、女の姿ではあるが申し訳ない。」


目の前に神々しいお方が玉座らしき椅子に腰を掛けると輝かしい光が少しずつ弱まっていく。

どうやら、人間の眼にとっては眩しすぎるほどだったらしいので光の力を弱めたのだろうか。

親切設定も此処までくるとさすがにチートだろうと思うが大目に見て欲しいと思う小説家の性。


「もう、コスモちゃんは…その方が可愛いんだから良いじゃないの。」


「はははは、妻には敵わないよ。それよりも、其方の人間の女性二人を紹介して欲しいのだけどね。」


「まぁ、お世辞が上手いんだから!!この双子姉妹は、水上舞殿と水上結殿。二人とも、私の子供みたいな感じね。」


「これはこれは、娘が二人も出来たとしたら祝福として何かご褒美をあげないといけない。妻には、抱擁をしてあげよう。」


なぁにこれぇ?イチャコラを始める神様って惚気夫婦にしちゃ長くね?

そんなことを思っている双子姉妹こと舞と結は、とりあえずと言わんばかりに土地の場所を教えてもらおうとカオスに近づく。


「カオス様?あのあの…惚気を見せるために来たんじゃないんですが?土地の場所ってどうするんですか?」


「あ、忘れちゃってたわ。ごめんごめん、そんな怖い眼で見ないで?取りあえず、希望があればコスモ様に聞いて下さい。」


カオスの普段見せない姿を垣間見えたのは、この場に居るみんなが初めてだったに違いないだろう。

参加できなかった種族の皆に良いお土産話にもなるのだろうかと各々は、密かに凱機に録画をさせた。

そんな機能があるとは、持っている身体の性能が羨ましいと人間種族の舞と結は悔しがっていた。


「希望としては、海に面している土地であり出来れば……天使、精霊、魔女の種族と同盟を作りたいのですが。」


「ほほぅ、天使と精霊の同盟書状は私の方で作れるが…魔女と同盟を組むとなると、難しい問題となる。」


「魔女との同盟は、この水上結にお任せ下さい。私に伝がありますのでご安心を。」


「……なれば、天使と精霊の同盟書状を今作っておこう。そして、海に面している土地を好きに使っても良い。今、受諾したからね。」


さすがと言って良い程に順調という人間種族の異世界生活を確立にしようとしていく。

他の種族たちも人間の知能を垣間見えた瞬間を眺めていた。

やはり人間の知識とは、最高に面白い発想をしてくれるとばかりに拍手喝采を浴びる程心に打たれたのだろう。

だが、その時だった―――外から魔法の炸裂する音が響き渡った。


「あ、あの…ユピテル姉妹神の五姉妹たちが……抗争を始めました!!む、謀反です!!カオス様!!コスモ様!!」


「やはりか…人間を快く思わない種族、神たちが怒りを出すか。」


舞の警護内容は、カオスを守るために依頼を受けているため戦いに行けることが出来ない。

では、此処の種族代表者たちが戦うことになるのだが誰も戦いを好まない種族なため戦力の欠片も無かった。

だが、結だけはこの状況を把握していたのか姉である舞に耳打ちするように話しかけた。


『姉様、プラウヌス様はどこにいるか分かる?』


『んー…目の前に居る。』


舞の言葉通りに舞の見ている方向に目を向けると、なぜかプラウヌスが窓越しで眺めていた。

しかも、窓にべったりとくっついてカオスのことを心配してなのかストーカー紛いなことをしていた。


「とりあえず、中に入れてあげてくれませんか?」


「……わ、分かった。今、吃驚して…心臓、止まるかと……マジでこっわっ!?」


コスモに結が頼んでくれたおかげで宇宙空間に居たプラウヌスを中に入れてあげた。

プラウヌスに結がこそこそと作戦を立てるように戦略の入れ知恵をしてみることにしたのだ。


「では、お願いします。」


「あい、任せされました!!では、神爆弾を投擲!!」


皆一同、プラウヌスの奇抜な行動に吃驚して宇宙空間へいきなりテレポートしたかのようにダイブしに行った。

いやいや、普通の人間がやったら死ぬレベル何ですがと言いたいがご安心をプラウヌスは、星読神ですから。


「そして、いざ…変身!!開眼…スティグマァァァァァァ!!!!!」


ノリ気でらっしゃる星読神のプラウヌスさん。

日頃のストレスで可笑しくなられたのでしょうか?とか言うツッコミは無しの方向でお願いします。

まぁ、カオスへの執着心を持つアサシンことダークエルフを一気に召喚させて五姉妹に真上から突っ込んでいくと。


ずどぉぉぉぉぉんっ!!!


はい、言わずもがなプラウヌス様公認の“神様爆弾”が出来上がるかの如く地面にクレーターが残った。

其処には、五姉妹のユピテルはそのままのびてしまって目を回してしまっていた。

カオスとコスモの力で一瞬で地上に戻って来た全種族は、呆れてしまっていた。


「でも、なんで神様爆弾をさせたの?結。」


姉でも結が企てた戦況をひっくり返す方法を聞こうとした。

言うまでもなく結は、プラウヌスの平気そうで立っている笑顔を見て状況を話すことにした。


「簡単に言いますとね、姉様。ダークエルフをカオス様に贈った元凶がユピテルの姉妹神だったからなの。」


「そのことを私が聴いてしまっては、怒りも抑えられないわけです。それで、私の必殺技をお見舞いさせたわけです。」


「ということ。そもそも、ユピテルの姉妹神って……アホで抜けているで有名な方たちだからその行動を読んだわけ。」


さすが毒舌の妹の言葉にユピテルの姉妹神の心にグサグサと傷を抉る。

結を敵に回すと怖いということを思い知ったかのような怯える眼差しをしているユピテルの姉妹神たち。

ダークエルフもこれで依頼不可能となってしまったので当然、結の次の言葉に怯えてしまっている。


「ダークエルフたちの皆さん。」


結の重々しい言葉にビクビクと震えだして怯える酷さが更に増したようだった。

心の傷を負わせてまで反省をさせるには、酷というものだと舞を含めた皆は冷や汗を垂らす。

すると、結の言葉から思わぬ言葉を聞かされた。


「今後は、私の部下として就いて貰いたいのだけど良いでしょうか?」


「「「「「へ?」」」」」


「もちろん、突拍子も無いことなのですが…依頼も果たせず殺すことも出来ず路頭に迷おうがかまいません。」


やはり毒づいているところは、変わらなかった妹の結。

本当に悪魔の申し子かと言う位の突っ込みを必死に抑える多種族代表委員たち。


「な、なぜ…結様に?」


一人のダークエルフが恐る恐ると部下の話について聞こうとしたその時だった。


「はぁ?誰が結様と呼んで良いと言ったぁ?あんた等の耳は、飾りか何かか?NOかYESかで言いなさいよ!!」


「は、はい!!つ、就きます!!」


「あ、ちょ!?」


「えっ!?嘘でしょ!?」


「わ、私は、妹たちが居るんですけども!?」


「な、なんでこんなことに!?」


反省をさせるにしてもこれはあまりにも最悪な人間と手を組んだのではないかと後悔をするコスモとカオス。

結の眼には、これ以上に無い残忍な悪女として降臨させてしまったのではないかと姉の舞は、悩みを抱えてしまった。


最近、姉である舞はある事で悩んでいます。

妹の結が壊れたということです。

あぁ、この異世界に救世主となる種族が来てくれることを切に願っている次第です。


「誰か、この惨状を助けてはくれませんかぁ!?」


「姉様!!やっかましいわ!!うっさいわ!!キモイわ!!」


「おぅっふっ!?」


妹の毒舌スキルがワンランク上がったようで何よりです。

そして、妹の結に新しくダークエルフを迎えた“サターニャ結社”が誕生したのだった。


「あの…ルミナス、どうして……こうなった?」


「……私、知らないです。私が知らない間にこうなってしまったのですから。」


ルミナスとアルテミスは、とりあえず居城のメイドとしてダークエルフに仕事を与えてあげた。

それと、カオスとプラウヌスの二人はというと中庭で紅茶を啜りながら苦笑いをしながら話し合っていた。


「とりあえず、人間種族の土地の確保は出来たけど…これからが大変ですね。」


「そうね、プラウちゃん。あ、私…ちょくちょく、あの姉妹の土地に居候することにしたからいつでも会いに来てね?」


「あら、奇遇ですね。私は、人間種族の方と暮らすことになったのです。いつでも会えますね?」


「それは、すっごく嬉しい!!これからはいつでもプラウちゃんと話せるね!!一緒にあの姉妹を手伝ってあげましょうね!!」


「はい、一緒に暮らしながら頑張りましょう!!(これでいつでもカオスちゃんと…フフフフフ。)」


仲つむまじい光景のように見えるが約一人の神様は、危ない神様へと変ろうとしていることには目をつぶって貰うことに。


それぞれの思惑や計画が交差していく中ユピテルの五姉妹たちはというと。

とりあえずの処置としてコスモの居住地バビロンの塔に地下で幽閉されることになったのだった。


『どちくしょうめ!!あんた達がしくじらなかったらうまくいけたのに!!』


『ふんだっ!!お姉様のずぼらな計画が破たんしたのを私たちのせいにしないで!!』


『喧嘩してないで仲直りしてよね!!狭くてたまったものじゃないんだから!!』


『はぁー……あの子、結局参加しなかったけど…今頃、何をしているのかしら?』


『『『え?』』』


『あら、知らなかったの?あの子、元々乗り気じゃないかったから…今、何処に居るのかしらね?』


そう、其処には五姉妹居るはずだったのだが幽閉されているのは四姉妹。

一番下の妹がそこに居ないことに今まで気づかなかった姉たち。

その一番下の末っ子の妹さんは、ルミナスの居城門の前に立っていた。


『た、たのもー!!あ、あの……る、ルミナス様は…ご、御在宅でしょうか?』


ユピテルの姉妹神がルミナスに用事とは一体どう云ったことなのだろうか?

そして、舞と結に知らされる異世界での状況がユピテルの末っ子の話によって人間種に有利に動けるのか?

この時、ルミナスの居城に居るみんなはそんなことを知る由もなかった。

コスモ・ロード・ゴッディネス モブキャラ


20歳/秩序神/混沌神の若い夫なのに女になっている人物/真面目そうで誠実/妻のことが一番に好き


ダークエルフ モブキャラ


15歳/16歳/17歳/18歳/19歳/エルフの逸れ者たち/アサシンとして育てられた/五人とも女性服が好き

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