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HEROES  作者: 秒速約30万Kmの点P
2140年4~7月

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21/24

No.18 並列フォームって欲しい?

弓月との初対面から1週間以上経ち、仁は本と食料の調達にデパートに来ていた。

(そろそろ新しい本買うべ。)


古屋仁

趣味:読書(主にライトノベル)・女装

現在の服装:黒いシャツ+ジーンズ+白いパーカー+ポニーテール

持ち物:リュック+財布+スマホ+変身用の道具一式+水筒


まぁ、意外な趣味を持っている仁であったが、最近読んでるライトノベルが読み終わりそうなので新しい物を調達に来たのである。


「うなぎ。」


馬鹿なことをつぶやきながら行きつけの本屋に行き小説が置いてある場所に向かう。


「〜〜〜〜〜〜〜♪」


ご機嫌な鼻歌を歌いながらライトノベルを見ていく。

(これは買った。これも買った。これ持ってないけどピンとこない。これは買った。これも買った。)

最近ではあまりにも小説を買い漁りすぎたことにより、自室の本棚が圧迫されている仁は、置いてあるライトノベルのほとんどが既に購入済みであることに気づき、他の本屋に移動する。

(あんまりピンとくるやつがないなぁ。)

仁は本を選ぶ時、表紙を見てピンときた物を選ぶのだが、今回の買い物ではあまりなく、しょぼんとした顔で本屋を出る。

(今は...2時か。)

仁は時計を確認し、現在時刻は2時であることを確認する。

(あのカフェでも行くか。)

仁は近くにあるお気に入りのカフェに入る。


「いらっしゃいませ!何名様ですか?」

「一人です。」

「おタバコは吸われますか?」

「いいえ。」

「ではこちらの席にどうぞ。」

「ありがとうございます。」


ドリンクバーとチーズケーキを頼む。

(今回はどれ見よか〜?)

仁のお気に入りのカフェでは壁一面にびっちりと並べられた本棚には大量の漫画が並んでおり、仁は時間がある日などはそのカフェで漫画を読んで過ごすのである。


約2時間後


(よし。見たいもん見たし、食いもん買って帰るかぁ。)

漫画を満喫した仁は、食料品を買うためにデパートに戻り、地下にある食品売場に向かう。

(今日の当番は俺だな。何作ろ?)

今日のご飯当番は仁で朝と昼はトーストとパスタを作った仁は晩ごはんのメニューを考えながら売り場を進む。

(お!今日は豚肉が安いな。生姜焼きか?)

豚肉が安いことに気づきカートに入れる。

(他には何買おうかな。)

他には牛乳、ヨーグルト、キャベツ、人参、じゃがいも、ブロッコリー、生ハムなどをカートに入れ、会計に向かう。

(ん?トッポギ?)

会計に向かう途中明らかに仕入れミスのような量が積み上げられたトッポギが目に入る。

(!せや、なんちゃって煮物にしたろ。)

生姜焼きの予定を変え、トッポギをカートに入れた後Uターンし、鶉の卵をカートに入れる。

(栞のための作り置きの分は明日買うか。)

明日あるであろう栞の家訪問と大料理大会に使う材料は明日買うことにし、会計を今度こそ済ませる。

地上に戻り、家に帰ろうとするとクラスメイトかつ学級委員長である篠宮を見つける。

「委員長じゃんどしたの?」

「え?どちら様で?」

「俺そんな影薄かったっけ。古屋だよ。いつもは女装だなんだ言われてる。」

「え?古屋さんでしたか?すみません。普段と印象が違ったもので。」

「まぁ今日はメイクしてないからな。」

「逆に普段はメイクしてるんですか。」

「そうだよ?学校に行く前に少しだけメイクしてる。」

「流石に名誉女子と言われるだけありますね。」

「照れるぜ。」

「メイクしないと結構男の子に見えますね。」

「メイクしようがメイクしまいが結局子ども扱いされるんだよなぁ。」

「まぁその身長なら仕方ないことではあると思いますが。」

「この低さならなぁ。」


仁の身長は150cmを少し超えた辺り。対して篠宮は180cmに近く周りから見ると少し年の離れた姉弟のようにも見える身長差である。


「で?どしたん?」

「ん?あぁここにいる理由ですか。塾の課題もすべて終わらせたので少し息抜きにと。」

「塾行ってんだ。真面目だねぇ。」

「逆にあなたは塾行ってないんですか?」

「行ってないよ?」

「なんでそれで定期考査の点数高いんですか。」

「授業の大事なところ抑えて、後は少し教科書の問題やったら行けるだろ。」


1年生の頃、仁の定期考査の結果はかなり高く、学校で張り出される順位表ではすべての教科でtop5に入っているのである。


「これだから天才は。」

「日頃から授業を真面目に受けているからといってほしいね。」

「そうですか。」


仁の父親の実家である里場家では全員そろって何かの才能が高く、叔父の鉄也であれば武術など、様々な才能を持った人間が里場家にいる。

そんな中仁が示した才能は”適応”で、仁は1を聞いて5を理解できるためあらゆる方向への才能が等しく伸び、それが学業にも発揮されているため成績が良いのである。

要は良く言えば万能、悪く言えば器用貧乏である。

他の人より慣れるのが速いとでも覚えておいて下さい。


ビイィィィィ!

『ただいまこの近くにて魔物が発生しました。各自避難行動に移って下さい。繰り返します。ただいまこの近くにて魔物が発生しました。各自避難行動に移って下さい。』


ドガァァァァン!


魔物が発生し、避難用のアナウンスが流れ、同時に壁が破壊され、魔物が建物に雪崩込んでくる。


「委員長!逃げるよ!」

「でも周りに沢山の魔物がいるよ!」


辺りを見渡すと既にたくさんの魔物が入り込んできており雑魚だけでも30体はいそうだった。

(変身するか?いや、人目が多すぎる!)


「委員長!とりあえずあそこにある職員用通路に身を隠そう!」

「わかったわ!」


魔物から逃げるように職員用通路に入り、近くの重いものでドアを塞ぐ。


「どどどうしよう。外は魔物が一杯で逃げれないよ?このまま死ぬのかな私たち。」

「委員長は少し落ち着いて下さい。少し考えます。」


委員長に水を手渡した後、どうするか考える。

(一番楽なのは変身して委員長連れて外に逃げること。でも正体がバレる。次のプランとしては助けが来るまでひたすら待ち続ける。一見良さそうだがあのボスの大きさからしてかなり大きい規模の出現だ。ここも見つかる可能性が高い。次に隠れながら出口を目指す。これもだめだな。一番近くの出口もおそらく魔物がいるだろう。)


「ハァハァ!」

「委員長落ち着いて。ゆっくり水飲んで、深呼吸して。」


委員長は恐怖でかなり混乱しており震えていた。

(どうすr


ドガガガガガガ


考え終わるまでもなく魔物により壁が破壊され、2人がいる場所も魔物からの侵入が許可されてしまう。


「ヒィ!」

「すみません。少し持ち上げます。」


それを見た仁はノータイムで委員長をお姫様抱っこのような体勢で抱え、奥の方に逃げる。

(もう迷ってらんねぇな。)

覚悟を決めた仁は委員長に話しかける。


「すみません。今から見たことは秘密にしておいて下さい。」

「ふぇ?」


行き止まりになってしまった通路の奥の方に委員長をおろした後、追いかけてきた雑魚を殴り飛ばす。


「面倒だな。」


魔物を蹴り飛ばし距離を取った後リュックから変身用の道具一式を取り出しベルトを装着する。


『カラーズモデル”青”を確認。MS(マスクドシステム)の変身シークエンスを開始します。』


「え?何を?」

「変身」


委員長の問いに答えること無く仁はレバーを引き、アンダースーツが装着される。

辺りに魔法陣が浮かび上がり、仁を通り抜け、装備が浮かび上がる。

浮かんだ装備は辺りの魔物を吹き飛ばしながら仁に装着される。


『変身シークエンスを完了しました。”M・S・O−7”起動します。』


「こういうことですね。自分は<HEROES>に所属しているんで。」

「」


委員長は驚きのあまり声も出せないでいた。それもそうである。<HEROES>所属の戦士の素顔や名前は一切公開されておらず知る人などいなかったはず無のに自分が知ってしまったからである。


「さて、魔物共が。俺の休日をめちゃくちゃにした罪は重いぜ!」


仁はそう言った後、周辺の雑魚を蹴散らすのであった。

ほらヒロインの増加だぞ喜べよ。(この話必要だったか?)


こちらX(旧Twitter)です。

https://x.com/novelistpointP

何時に投稿するかの予告とかしてるんでフォローして下さい



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