第80話 予定調和
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3ターン目
ゴキョージュ ライフポイント20 手札3
『安寧の大聖堂レベル1(白1)』=『平和の使者(0/4)』
『嚮導鐘塔・ルミナスベルレベル1(白1)』=『極彩色の天使像(0/4)』
グラサン ライフポイント20 手札6
『悪魔の屋敷レベル2(黒2)』=『メイドの暗殺者(1/1)』
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【勝利】カウンターの加算を阻止したグラサンだが、盤面の戦況としては何とも言えない状態となっていた。ゴキョージュは高い防御力を誇る2体の【領主】が居る一方、手札が3枚と心許ない。グラサンは【暗殺】を持つ『メイドの暗殺者』を【隠密】状態で待機させてはいるが、【福音】を持つ『極彩色の天使像』には無力に等しいと、未だ戦況がどちらに転んでもおかしくないのだ。そんな3ターン目が今、始まろうとしている。
「私のターン、ドローします。手札から『救世の聖像公園』を設置」
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『救世の聖像公園』
分類:領土 レア度:SR
レベル1 白1
レベル2 白2
レベル3 白3
レベル4 白4
自分のターン終了時、【天使】の【領主】の防御力が5以上、かつ手札が2枚以下であった場合、2枚ドローする。
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聖なる光が四方から集束し、輝かしい公園が生成されていく。
「手札補充用の【領土】か。またSRなのは最早指摘する気力もないとして、特性は『ルミナスベル』に似ているな。他の色を出さないところを見るに、白単色のデッキ構成なのか?」
「ええ、何かと事故が少なくなりますので。続いて白3の【税】を支払い、『転生聖女』を召喚します」
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『転生聖女』
分類:領主 レア度:SR コスト:白3 タイプ:人間、天使
攻撃力0/防御力4
自分のターン終了時、フィールド上の全ての【人間】を+1/+0、【天使】を+0/+1
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片翼を有した聖女が降り立ち、その直後に翼を大きく広げた。翼より抜け落ちた純白の羽が、フィールド全体へと舞い上がっていく。
「この『転生聖女』はターン終了時に強化能力を発動させます。対象は【人間】と【天使】の2種、タイプによって強化項目が変化する形ですね」
「自分は双方のタイプを持っていて、好いとこ取りをするって寸法か。だが、フィールド全体ってからには、俺の【領主】も強化されるんじゃねぇか?」
「ええ、タイプが一致する限り、強化の機会は平等に訪れますよ。実際このように、ね。ターンエンド」
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『平和の使者』 防御力4⇒5
『極彩色の天使像』 防御力4⇒5
『転生聖女』 攻撃力0⇒1 防御力4⇒5
『メイドの暗殺者』 攻撃力1⇒2
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宙を漂っていた翼が光の粒となり、対象の【領主】へと吸収されていく。ゴキョージュの説明通り、タイプごとの強化がなされたようだ。
「そしてこの時、『救世の聖像公園』の効果が発動します。私の手札が2枚、そこに居る『転生聖女』の防御力が5である為、デッキより2枚ドロー。ふう、これで多少の補強はできたでしょうか?」
「一度に2枚もドローしておいて、何を言っていやがる。まあいい、俺のターンだ。ドロー!」
流れを引き寄せんばかりの、力強いグラサンのドロー宣言。しかし一方その頃、やはり外野も盛り上がっているようで。
「さっきのターン、ゴキョージュ先生はミスをしてしまったね。折角相手の場ががら空きだったのに、【領主】で攻撃するのを忘れてしまって――」
「――ハラダシ君、攻撃力0で攻撃しても意味ないからー」
「……ゴキョージュ先生」
「これに関しては本当に面目ない……」
ともあれ、グラサンのターンである。
「気を取り直して、俺は『メイド養成学校』を置かせてもらうぜ」
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『メイド養成学校』
分類:領土 レア度:SR
レベル1 白1
レベル2 白2
レベル3 白3
レベル4 白4
設置時に『メイド生徒』をこの【領土】に召喚する。
【継承(メイド)】が発動した時、更に+1/+1
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学園の体育館上に形成される、メイドの為の養成学校。それは以前グラサンが使っていた『メイド養成教室』の規模を、そのまま大きくしたような【領土】であった。
「こいつがフィールドに置かれた時、『メイド生徒』が召喚される」
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『メイド生徒』
分類:領主 レア度:SR コスト:白1 タイプ:人間、メイド
攻撃力1/防御力1
【継承(メイド)】継承した【領主】を+1/+1
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続いて、その養成学校にメイドブリムだけ頭に付け、それ以外は制服姿である『メイド生徒』が登場。攻撃面において、僅かに『メイド志望者』よりも勝っている【領主】のようだ。
「ここにきて、グラサンもSRを使いますか。と言いますか、昨日の卒業試験を含めても初めて使ったんじゃないですか? 見た記憶がないですよ、私」
「ゴキョージュ先生みてぇに数が揃っていないもんでね。早速で悪いが、『メイドの暗殺者』で『平和の使者』を攻撃させてもらう」
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『平和の使者』 防御力5⇒0 破壊
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【暗殺】の効果により、防御力に関係なく屠られてしまう『平和の使者』。
「平和を説いていた奴が謀殺されるとは、何とも皮肉なもんだな。まあその裏で特殊勝利を狙っていやがるんだから、因果応報な気もするけどよ」
「学内であまり物騒な事を仰らないでくださいよ。ただ、ここまでは予定調和とも呼べる展開です。その後はどうします?」
「白1と黒1の【税】を使い、『メイドの暗殺者』にこいつを【継承】召喚させるぜ」
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『疾風怒濤メイド』
分類:領主 レア度:R コスト:白1無1 タイプ:人間、メイド
攻撃力3⇒4/防御力1
【突撃】【隠密】(new!)
【継承(メイド)】継承した【領主】を+3/+0、【突撃】を付与。
【継承(メイド)】継承した【領主】を+1/+0、【隠密】を付与。(new!)
【継承(メイド)】相手【カードマスター】の手札をランダムに1枚【リタイアゾーン】に送る。(new!)
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豪快な跳躍と共に姿を現す、何とも野性的なメイド。両手に大斧を持ち、その鋭い眼光が新たな獲物を捉え始める。
「こいつについて説明したいところだが、その前に『悪魔の屋敷』の効果処理をしておくぜ。【リタイアゾーン】にデッキのランダムな【メイド】を送る。あ、そっちの手札も1枚【リタイアゾーン】送りな」
「サラッと酷い事を言いますね」
例の処理により、ゴキョージュの手札は3枚となった。




