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黒眼のカードマスター ~無頼漢の成り上がり~  作者: 迷井豆腐
レベル2 悠久平原ノービスプレイン
33/278

第33話 お粗末

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

3ターン目

フミタオシ ライフポイント11 手札4

『緑の領土レベル1(緑1)』=『カエル森のトード(1/2)凍結1』

『生湿るカエル森レベル2(緑2)』=『強制鎮座の保管庫(0/4)凍結3』

シラス ライフポイント3 手札6

『青の領土レベル2(青2)』=空

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「俺のターン、ドロー! ……だぁ、クッソ!」


 ターン始めのドロー直後に悪態をつくフミタオシ。どうやら、望んだカードは引けなかったようだ。


「チッ! 『緑の領土』をレベルアップ、もう1枚ドローする!」

「あらら、新たな【領土】を引けなかったのでしょうか? これでは【領主】が置けませんね?」

「うるせぇよ! 罠に嵌めた気になっているんだろうが、戦況がまだまだ俺様の有利! それに、【領主】を出す事だけが【税】の使い道じゃないだろうが! おらッ! 俺様は【税】4つを使い、このカードを2枚使うぜぇ~~~!?」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『トードの次なる脱皮』

分類:戦略 レア度:コモン コスト:緑2

【トード】の【領主】1体を対象に+2/+2

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 フミタオシが使用したのは【領主】を対象とする、2枚の強化カードだった。使用先はどちらも『カエル森のトード』である。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『カエル森のトード』

分類:領主 レア度:C コスト:緑1 タイプ:トード

攻撃力1⇒5/防御力2⇒6

【凍結1】

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 脱皮を連続で重ねた『カエル森のトード』は急成長し、そのサイズをふた回りも大きくさせていった。ステータスはコスト1から大きく逸脱した数字に変化しており、仮に攻撃が直接通ってしまえば、一撃でシラスを屠ってしまうほど――但し、例の如く【凍結】している為に、このターンの攻撃はできない。


「あらら、随分と大きく成長しましたね。食べ盛りでしょうか? 私と同じですね」

「へへへっ、その余裕いつまで持つかねぇ~~~? このターンは我慢してやるが、次が待ち遠しいぜぇ! おら、ターンエンドォ~~~!」


 その瞬間、『カエル森のトード』の【凍結】が解除される。『強制鎮座の保管庫』はまだまだ凍っているが、そもそもこちらは眼中にない様子だ。フミタオシ、歓喜の瞬間まであと少し――


「では、私のターンです。ドロー、また『青の領土』をレベルアップ、ドロー。青3の【税】を使い、『冷凍便発送』を発動」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『冷凍便発送』

分類:戦略 レア度:UCアンコモン コスト:青2無1

【領主】1体を対象に【凍結3】にする。

フィールド上の【凍結】になっている【領主】の数だけドローする。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「あ、対象はもちろん『カエル森のトード』です。お粗末」

「てぇんんんめぇぇぇッ!?」


 ――だったのだが、案の定シラスが更なる【凍結】を仕掛け、攻撃の手を封じるのであった。しかも今回は【凍結3】、3ターンも氷漬け状態である。


「どういう訳かそちらの【領主】2体が凍っているので、私はその頭数分ドローしますね。これで私はターンエンド、さっ、待ち遠しかった貴方のターンですよ?」

「……(ピキピキピキ)」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

4ターン目

フミタオシ ライフポイント11 手札3

『緑の領土レベル2(緑2)』=『カエル森のトード(5/6)凍結3』

『生湿るカエル森レベル2(緑2)』=『強制鎮座の保管庫(0/4)凍結2』

シラス ライフポイント3 手札8

『青の領土レベル3(青3)』=空

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 バトルは既に4ターン目、しかしここに至るまでシラスは1体も【領主】を出しておらず、その上でフミタオシに攻撃の手を許していない。ライフポイントの変動は皆無、戦況は膠着していると言えるだろう。……ただ、いつの間にか所持する手札の数には開きが生じ始めていた。フミタオシは3枚の手札しかないと言うのに、シラスは8枚もの手札を有しているのだ。盤面の裏で、戦況は着々と変化を続けている。


「ドローッ! ……来たぜ、漸く着地点がよぉ~~~!」


 残り少ない手札であったが、どうやらここに来て、フミタオシは望んでいたカードを引き当てたようだ。尤も、だからと言って対戦相手であるシラスの表情が変わる事はなかったが。


「俺様は『緑の領土』を設置! そして今ある5の緑の【税】全てを消費して、『カエル森のキングトード』を召喚するッ!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『カエル森のキングトード』

分類:領主 レア度:UC コスト:緑3無2 タイプ:トード

攻撃力4/防御力5

【跳躍】

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 フミタオシが意気揚々と召喚したのは、周囲の木々よりも巨大な大ガエルであった。キングという名の通り、頭上には黄金の王冠を乗せており、どこか威厳のようなものも感じさせる。超強化を施した『カエル森のトード』ほどではないにしても、攻防どちらも優秀な数字だ。また、能力の【跳躍】は――


「――こいつは攻撃のターゲットを自分に集中させる、【門番】を無視して攻撃する事ができる。何せ【跳躍】持ちだからなぁ~~~!」

「これまた大きなカエルを召喚しましたね。食べ甲斐が、いえ、倒し甲斐がありそうです」


 シラスの口元からじゅるりという音が聞こえてきたのは、果たして気のせいだったのだろうか。高揚しているフミタオシはその事に気付いていないようで、そのままターンエンドを宣言。各【領主】の【凍結】状態が1下がったところで、シラスにターンが回ってくる。


「私のターン、ドロー。さて、食材も揃ってきた事ですし、そろそろ私も動きましょうか。『氷の調理場』を設置します」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『氷の調理場』

分類:領土 レア度:UC

レベル1 無1

レベル2 無2

レベル3 無3

【料理人】の【領主】が攻撃した時、相手【領主】を【凍結1】にする。

【料理人】の【領主】が攻撃された時、相手【領主】を【凍結2】にする。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 パキパキという氷の弾ける音と共に出現したのは、全ての調理道具が氷で形成された厨房だ。それを目にした瞬間、嫌な予感を覚えるフミタオシ。そして、その予感はやはり的中する事となる。


「私は青2の【税】を支払い、この調理場に【氷砕きの料理人】を招きます。さあ、そろそろ痛くしていきますよ?」

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