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42:スキル其の一

「そういえばどんなスキルかっていう話じゃな。予想がつくスキルもあるんじゃが、実際使用してみないと分からないなぁ。」


「僕みたいにスキルの使い方が転職と同時に分かるわけじゃないんだね!」


「ダンジョンに行ってぶっつけ本番じゃと不安じゃから、街を出たらその辺の草むらで試してみるぞい!!」


「うん!試してみよう!!!」


「シャー!!!」


---------------------------------


という事でわし達はグロースの街を出て北に進んだ。


「よーし!この辺でいいじゃろ!!スキルを試してみるぞい!!危ないかもしれないからアーチはその木のあたりで離れていてるんじゃぞい!」


「うん!分かった!離れて見てる!!」


(じゃあまずはウィップラッシュじゃな!ウィップじゃからあれじゃな!)


「いでよ!鞭!!」

わしがそう言うと先が無数に枝分かれした黒い鞭が出現した。


(これはバラ鞭じゃな。出現したという事はアーチみたいにスキル名を言えばいいのかなぁ。)


「ウィップラッシュ!」


わしがスキル名を言うと鞭の先が生き物のように動き出して眼の前の地面を無数に叩きつける。


(おぉーこれはすごいなぁ!!!絶対に人に向かってしちゃダメなやつじゃな!)


わしはアーチ少年が怖がっていないかちらっとアーチ少年の様子を見ると目を輝かせながらこちらを見ていた。


(とりあえず怖がってないからよし!次のスキルじゃ!次はバーニングキャンドルじゃな。キャンドルじゃからあれじゃな!)


「いでよ!蝋燭!!」

わしが言うと今度は赤い蝋燭が出現した。


(うん。想像通りの蝋燭が出たぞ。これもスキル名を言えばいいのかなぁ。)


「バーニングキャンドル!!」


わしがスキル名を言うと今度は蝋燭に激しく火が灯った。


(これは蝋燭の蝋を垂らせばいいって事かなぁ。)

わしは試しに蝋を地面に垂らすと一瞬のうちに地面が蝋で固まった。しかも垂らした範囲よりも広範囲が固まっていた。


(わぁーなんじゃこれ!簡単に蝋人形が作れちゃうぞ!これも人にしちゃだめじゃな。よーし、じゃあ次じゃ!)


次のスキルを試す為に蝋燭の火に息を吹きかけて火を消そうとした瞬間、

眼の前が炎で真っ赤に染まった。まるでそれはわしが火を吹いたように。


「わぁー!?なんじゃ!!」


「源五郎!大丈夫?」


離れた場所からアーチ少年が心配して話しかけてきた。


「大丈夫じゃ!ちょっと驚いたんじゃ!!!」


(そういえば今まで縄や鞭が消えていたのは無意識に消えていたが、火が灯っている状態の蝋燭の場合どうしようかのう。蝋燭が手元から消えるイメージを持てば勝手に消えるかなぁ。よし。)


わしは蝋燭が消えるイメージを思い浮かべると火が灯っていた手元の蝋燭が消えた。


(よし!イメージで消えるという事はイメージで出現させる事も出来るのかなぁ。よーしイメージで出るか検証しよう。)


検証結果から言うとイメージで緊縛縄も出るし、鞭も出た。



(今までいでよ緊縛縄とか言っていたわし恥ずかしいー。最後はバスタースラップじゃな。これは何じゃろ!道具が出るのかなぁ。)

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