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『最強の盾と覚醒の聖女〜異世界で育んだ絆は永遠に〜』  作者: 凪塩 未来


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第六話:初めての採取仕事と、忍び寄る影

ご覧いただきありがとうございます!第6話になります。


初仕事として薬草採取に向かった葵と航平。

初めて発動する二人だけの『番の加護』の感覚と、草むらから突如現れた『夜霧の異形』との遭遇——


守る者と支える者、二人の絆が試される初めての実戦をぜひ見届けていただけたら嬉しいです!

ギルドの登録を終えた私たちが最初に選んだのは、戦闘を伴わない初心者向けの依頼——『薬草・月見草の採取』だった。


街『アルテミシア』を出てすぐのところに広がる青い草原。

日中は太陽の光ではなく、空に浮かぶふたつの月(蒼月と白月)が優しく地上を照らしている。

風が吹くたび、青く光る草波がざわざわと揺れる幻想的な景色だ。


「葵、これじゃないか? 葉っぱがハート型のやつ」


「あ、本当だ! 依頼書に書いてあった特徴とぴったりだね」


私たちは屈み込み、手際よく月見草を摘んでいく。


その最中、ふと航平の手元を見ると、彼の腕に淡い金色のオーラのような光が纏われているのが見えた。

同時に、私の体内からも柔らかな銀色の光が湧き上がり、細い糸のように航平の光と繋がっている。


(これが……【連理の星糸】……!)


特別な操作をしなくても、お互いを意識するだけで加護が自動的に発動しているのがわかった。

航平の体力や状態が、まるで自分のことのように手にとるように理解できる。


「すごいな……身体がすごく軽いし、なんだか全身に力がみなぎってくるよ。葵がそばにいてくれるおかげだな」


「私もだよ。航平の近くにいると、不思議と怖さがなくなる」


照れくさそうに笑い合う。

元の世界ではただの大学生だった私たちが、こうして新しい世界で助け合いながら生きている。

その事実が、たまらなく愛おしく感じられた。


指定の株数を集め終わり、ちょうどカゴがいっぱいになった時のことだ。


ひゅんっ——と、不穏な風切り音が聞こえた。


「葵、後ろへ!」


航平が素早く私の前に割り込み、腕を掲げる。

次の瞬間、草むらから飛び出してきたのは、赤く濁った目をした体長一メートルほどの巨大なトカゲ——『夜霧の異形』だった。


鋭い爪が航平に向かって振り下ろされる。


「【不撓の誓盾】!」


航平の叫びとともに、眩い金色の光の盾が空間に展開された。

ガキンッ!と甲高い金属音が響き、トカゲの攻撃を完璧に弾き返す。


(航平を守らなきゃ……!)


私が強く念じると、二人の間を繋ぐ銀色の糸が一段と強く輝いた。

金色の盾がさらに巨大化し、眩い光を放って敵を圧倒する。

体勢を崩したトカゲは、光の圧力に耐えかねて慌てて草むらの奥へと逃げ去っていった。


「ハァ……ハァ……追い払えた、か」

「航平! 怪我はない!?」


駆け寄ると、航平は振り向きざまに不敵で優しい笑みを浮かべた。


「平気だ。葵が力を貸してくれたから、全然効かなかった」


逃げ去ったトカゲが潜んでいた草むらの奥——そこには、街の周囲を覆うように怪しく揺らめく「黒い霧」が漂っていた。

案内人が言っていた『夜霧』の存在。


この美しい世界の裏側に潜む危険を垣間見ながらも、私たちは固く手を握りしめた。

どんな脅威が待ち受けていようと、ふたりの加護と絆があれば乗り越えられる。そう確信した初めての冒険だった。

第6話までお読みいただき、本当にありがとうございました!


初めての採取仕事、そして突然のモンスターとの遭遇!

航平の『金色の盾』と葵の『銀色の糸』が合わさった素晴らしいコンビネーションで、見事にピンチを乗り越えることができました。


しかし、草むらの奥に漂う『夜霧』の影……。この世界の謎と冒険は、ここからさらに深く広がっていきます!

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